CV:速水奨
基本データ
全高 | 22.8m |
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重量 | 90.2t |
跳躍力 | 400.3m |
走行速度 | 200.5km/h |
概要
物語後半より登場する、エクスカイザーの「巨大合体」形態の一つ。
サポートメカであるドラゴンジェットを召喚し、これが変形した人型形態「ドラゴン」の内部へと格納されるという、キングエクスカイザーと同様の合体方式が採用されている。
合体前のドラゴンとの外見上の差異として、非点灯状態であった両目が緑色に点灯している他、胸部も角飾りが上方へと移動し、隠れていた竜の目が露わとなるという点が挙げられる。このうち前者は、合体中エクスカイザーの顔をマスクで覆う形とされていることによるものであり、作中では戦闘のダメージでこれを割られ、中の顔が露わになったこともある(※)。
合体前のドラゴンの状態では、エクスカイザーの指令によって単独で行動が可能になり、支援等で活躍した。(最終決戦ではこの機能が窮地を救う切っ掛けとなる)
ドラゴンカイザーへの合体は、ガイスターとの戦闘の最中にキングローダーを破壊されるという非常事態を受け、エクスカイザーが「奥の手」として披露したものではあるが、キングローダーの修復完了後もほとんどの場合戦闘時にはドラゴンカイザーにフォームアップし、キングエクスカイザーが登場しても直後にグレートエクスカイザーになってしまうことが多かった。
(※ 以降の勇者シリーズでも度々見られる「マスク割れ」の演出だが、シリーズで初めて取り入れられたのがこのドラゴンカイザーのケースである)
能力
キングエクスカイザーとは対照的に、ドラゴンカイザーはカンフーを主体とした中距離・近接戦闘を主体としており、戦闘中にはブルース・リーもかくやな怪鳥音を掛け声として発することもある。
一方で、キングエクスカイザーと同様に多数の遠距離兵装も備わっており、主武装の一つである2連装の「ドラゴンキャノン」は、両前腕から分離・合体させた状態で収束型キャノン砲の「ドラゴンブラスター」として、さらに両前腕に装着したまま変形させることで、打撃武器の「ドラゴントンファー」として、様々に活用することもできる。
これ以外にも、両肩から射出する「ドラゴンアンカー」や、腕から繰り出すブーメラン「ドラゴンショット」などを装備。さらに両目からの「ドラゴンビーム」や、掌に光球を発生させて放つ「ドラゴンウェーブ」「ドラゴンサンダー」といった技も有している。
そしてもう一つの主武装と言えるのが、胸飾りを変形させた「ドラゴンアーチェリー」で、このドラゴンアーチェリーに背部から抜き出した矢をつがえ、サンダーエネルギーを収束させて放つ「サンダーアロー」が、ドラゴンカイザーの必殺技である。キングローダーが比較的短期間で戦線復帰したこともあり、必殺技としての使用はそこまで多い訳ではないものの、その百発百中の命中率を活かして精密射撃に用いられたケースもあった。
ドラゴンアーチェリーはこれ以外にも、その鋭角な形状を活かして剣のように振るうこともでき、ダイノガイストに追い詰められた際にはナスカにて得た新たな力の片鱗を示すかのごとく、全身を金色に輝かせた状態でドラゴンアーチェリーを大上段に振るって衝撃波を飛ばし、相手を吹き飛ばしてみせたこともある。
備考
ドラゴンカイザーのデザインは、キングエクスカイザーとの合体を前提として起こされたものであるが、一方のキングエクスカイザーが元々パワーアップを考慮した上でデザインされたものではなかったため、必然的にそのしわ寄せがドラゴンカイザーへと集中する格好となったという。合体のために必要な容積を稼ぐべく考案された、巨大な箱型の組み合わせというデザインラインなどもまた、そうした苦肉の策の一つである。
また、エクスカイザーがライオンをモチーフとしていたことから、その次に登場するメカであるドラゴンカイザーはモチーフの選定にも悩まされたといい、モチーフが竜に決定してからもこれをデザインの中に定着させるべく、胸の意匠や肩のドラゴンアンカーの形状など、様々な試行錯誤が繰り返された。カラーリングもキングエクスカイザーの別案と同様に、赤や黒・金を主体としたバージョンも検討されている。
関連イラスト
関連タグ
ライブボクサー:『超獣戦隊ライブマン』に登場する巨大ロボの一つ。こちらも1号ロボのパワーアップ用として考案されながらも、その1号ロボがパワーアップを考慮していない作りであったがゆえにデザイン作業が難航したという、ドラゴンカイザーと同様の誕生経緯の持ち主である
2号ロボの系譜
ドラゴンカイザー→グランバード