概要
宇宙海賊ガイスターの首領。一人称は「俺様」。カイザーズ同様にエネルギー生命体であり、地球ではティラノサウルスの模型と融合しており、ティラノサウルス、巨大戦闘機、ロボットへと変形する。
劇中前半はアジトから指令を出すだけであったが、部下達の度重なる失敗やキングエクスカイザーからの宣戦布告とも取れる声明を受け取る形で自ら参戦する。その強さは合体や変型によって強化したカイザーズの攻撃でも怯ませる程度でしかなく、互角に戦えるのがグレートエクスカイザーだけである。
月面での最終決戦は、シリーズ屈指の名勝負と讃えられ、凄まじい最後も相まって、今でも人気が高い。
基本データ
全高:32.2m
重量:128.8t
走速度:182.4km/h
跳躍力:874.9m
ダイノモード
体高:28.5m(首含む)
体長:36.3m
ジェットモード
全長:37.7m
全幅:20.3m
全高:14.8m
最高速度:15417.9km/h(M12.9)
装備、技
ダイノブレード
背中に背負った2本の刀。連結して両刀のダイノツインブレードにできる。
ダイノシールド
盾。表面から拡散ビームを発射することも可能。
ドラゴンカイザーのサンダーアローを防ぐ防御力がある。
ダイノシューター
敵の動きを抑えることのできる光弾。
ダイノキャノン
両脛(ダイノモードでは背中)に備えたキャノン砲。
ダイノクラッシャー
両腕に有るダイノモードの足の部分を発射するミサイル。
ダインホーンブレイカー
頭部から発射する600万ボルトの電撃。
ダークサンダーストーム
2本のダイノブレードから黒い雷を放つ。
ダークサンダーインフェルノ
ダイノツインブレードにエネルギーを集中させ突撃する技。
体力38 知力18 速度18 攻撃力37 耐久力37 地位10 勇気22 器用度18
劇中での活躍
当初はガイスター基地の中で、コウモリ型ロボットを介して部下達に指令を下すのみで、毎回の作戦で失敗を繰り返す部下達に苛立っていた。
度重なる失敗とエクスカイザーの宣戦布告に怒りを爆発させ、24話より前線に立つ。カイザーズ最強のグレートエクスカイザーとも互角に渡り合い、終盤まで彼らを苦しめた。
最終決戦にて
グレートエクスカイザー「どんなに小さくとも命は宝だ! たとえそれが、貴様のような悪党の命であってもだ!」
「面白いことを言う。ならば貴様の大事な命を奪ってやる!」
最終決戦では宇宙に逃げ、追跡劇の末に月面に着陸。
コウタを人質に取り、グレートエクスカイザーに武器を捨てるよう要求。素直に従うエクスカイザーに理由を問い、上記の問答に発展する。
その末にエクスカイザーを殺そうとするが、エクスカイザーの機転でコウタを取り返され、そのまま一騎討ちを展開。激闘の末、必殺技同士の競り合いに負けて敗北する。
「一思いに殺せ」と潔さを見せるダイノガイストだが、
「そうは行かん!宇宙刑法により貴様を逮捕する!」
あくまで彼を「生かしたまま逮捕」しようとするエクスカイザー。
これに対し、満身創痍の状態ながら飛行形態に変形、追跡を振り切り太陽の引力圏に突入後、再びロボット形態に戻り、
「命が宝だと…。ならば、この俺様の命、貴様の手に渡してなるものか!!」
と高笑いしながら太陽に飛び込んで自決した。
一方、ウルトラレイカーとゴッドマックスに敗れた手下4人は可哀想にエネルギー生命体捕獲装置によって、逮捕されてしまった。
玩具
放送当時、タカラより「3段変形ダイノガイスト」が発売された。「悪役も玩具化する」というタカラらしく、出来も良く、劇中同様に三形態へ変形するギミックが内蔵されている。
勇者シリーズにおいて、新規で悪役側の玩具が製造・販売されたのは、太陽の勇者ファイバードのドライアスとこのダイノガイストのみである(他は、トランスフォーマーからの流用やリデコなど)。
しかしグレートエクスカイザーのDX版玩具と並べると、スケールが異なるためかあまりに小さく、違和感が否めなかった(それだけグレートエクスカイザーの方が大きかったのだが)。
なお、廉価版玩具のSTDグレートエクスカイザーと並べると、ほぼ同じスケールで違和感がなく、並べるとちょうどいい大きさになる。
後年になり、スタジオハーフアイから、ロボット形態で非変形のフルアクションフィギュア(ネジ流)が発売された。レジンキャスト製の組み立てキットであり、塗装も必要。
2021年8月には、コトブキヤからプラキット化決定と報じられ、2023年12月25日に発売された。価格は10,780 円(税込)。変形はしないが同社から発売されているグレートエクスカイザーのプラキットと同サイズであり、最終決戦を再現できるグレートエクスカイザー用のボーナスパーツが付属している。
関連タグ
勇者シリーズラスボスリンク
ダイノガイスト→オーガニックドライアス