「このエクスカイザーが許さん!」
概要
1990年2月3日から1991年1月26日まで名古屋テレビ制作・テレビ朝日系列12局→13局で全48話が放送された。当初朝日放送(ABC)を除く12局→4月7日から長崎文化放送を加えた13局では土曜17:30-18:00だったが、10月6日放送分から17:00-17:30に移動した。ABCでは1日早い金曜17:00-17:30に放送された。長崎文化放送は1990年4月1日日曜に開局し、当日から本放送までにすでに放送されていた分を1日2話分放送するなどして消化した。
勇者シリーズの第1作目で、これまで土曜17時台後半で続いてきた「リアルロボット路線」から大きく方向転換し、低年齢層をメインターゲットとした「スーパーロボット路線」の作品として企画された。同枠では1981年の『最強ロボダイオージャ』以来となる。
対象年齢が低いため、テーマはシンプルに「宝物」と解りやすいものなっている。また、少年(視聴者)とロボ(導き手)との関係もこの時点で完成しており、以降のシリーズでのメインテーマとなっていく。
劇中で登場した一部の人物が次回作でレギュラーに昇格される現象が起きている。この現象は3作目まで続いた。
1990年10月20日が本放送の第36話に夏樹リオ氏が子供Bを演じており、これが彼女の確認できる最古の出演歴である。
あらすじ
西暦2001年、300もの星々を荒らし回っては『宝』を奪ってきた「宇宙海賊ガイスター」は、次のターゲットとして青く輝く地球に狙いを定めた。そんなガイスターの後を追っていた宇宙警察カイザーズのリーダー「エクスカイザー」は、すぐさま増援を要請、5人の仲間と共に地球へと突入する。
エネルギー生命体である彼らは物体に憑依する事が可能で、ガイスターは恐竜の等身大模型に、カイザーズは地球人の乗り物に憑依して機械の体を形成する。エクスカイザーも、地球人の少年「星川コウタ」が住む星川家に駐められていたスポーツカーに憑依し、ガイスターの動向を密かに監視する予定だったのだが、ガイスターが本格的に略奪行為を開始した際コウタが巻き込まれてしまい、咄嗟に助けた事をきっかけに2人は秘密の友達として絆を深めていく。
普段は目立った行動をとる事ができないカイザーズに代わってコウタが監視を行い、有事とあらばエクスカイザーが仲間たちと共に出撃し、ガイスターの暴挙を阻止すべく熾烈な戦いを繰り広げていく…。
エクスカイザーの秘密を知る星川家の愛犬・マリオの協力を受けながら、ガイスターとの激戦を繰り広げるが、エネルギー生命体捕獲装置をガイスターに奪われてしまい、マックスチームとレイカーブラザーズはガイスターによって捕らえられてしまう。コウタの機転によって5人は無事に脱出を果たし、ガイスターの手下たちを捕獲するも、コウタはダイノガイストによって宇宙に連れ去れてしまう。エクスカイザーはコウタを救う為、宇宙でダイノガイストと激戦を行い彼を追いつめるが、ダイノガイストは太陽に飛び込んで自害する。
使命を終えたエクスカイザーはコウタを地球に送り届けると、仲間たちと共に地球を去る。
カイザーズが帰ってしまった後、コウタは落ち込むが母親に励まされて、元気を取り戻し平和な日常を過ごすのだった。
登場人物
メインキャラ
星川家
朝日台小学校
各関係者
- 徳田オサム(CV:山寺宏一)
- 勝木レポーター(CV:岡田ルミ)
- 逸毛野宏(CV:小杉十郎太)
- 所田寿三郎(CV:二又一成)
- 月山俊太郎(CV:松本保典)
- ジェイナー(CV:伊倉一寿)
- 市村千代ノ介(CV:仁内建之)
宇宙警察カイザーズ
- キングエクスカイザー / グレートエクスカイザー / ドラゴンカイザー(CV:速水奨)
マックスチーム
レイカーブラザーズ
宇宙海賊ガイスター
主題歌
オープニングテーマ
- 「Gatherway」
作詞:Azusa / 作曲:井上ヨシマサ / 編曲:山本健司 / 歌:三浦秀美
エンディングテーマ
- 「これからのあなたへ」
作詞:Azusa / 作曲:井上ヨシマサ / 編曲:山本健司 / 歌:三浦秀美
関連イラスト
関連動画
関連タグ
- 獣神ライガー:前番組(だったが34話から時間変更)。
- トランスフォーマーシリーズ:「地球外生命体が車と融合しロボへ変形する」という同じコンセプトを持つ。
- スーパーロボット大戦X-Ω:勇者特急マイトガインと同じく期間限定で参戦した。
- マリーのアトリエ ドラゴンクエストⅠ:初代という立ち位置でありながら時系列的にいえば2代目にあたる作品。
勇者エクスカイザー → 太陽の勇者ファイバード