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勇者王ガオガイガー

ゆうしゃおうがおがいがー

『勇者王ガオガイガー』は、1997年にテレビ朝日系で放送されたサンライズ製作のロボットアニメ。勇者シリーズ8作目。テレビシリーズ最終作。
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「鉄の勇者の鼓動が響く!」


概要編集

勇者シリーズ第8弾。TV朝日系で土曜午後5:00~5:30放送から続いたサンライズ作品枠。全49話(+α)。本編のみならず、ゲーム、コミカライズ、CDドラマ、外伝ノベライズ小説外伝によって時系列で起こった出来事を用いて多角的に説明補足されている。略称は「ガガガ」。


当初勇者シリーズは前作『勇者指令ダグオン』で終了する予定だったが、そこにサンライズ側から企画が持ち込まれ、もう1作放送しようと企画制作される。これに加え、本作のプロデューサーに抜擢された高橋良輔氏が、「プロデュースなんてしたことないから、やれというなら自分の好きなようにやらせてほしい」と要求。今まで以上に制作現場サイドの意見が尊重される環境に(当初シリーズ構成として仕事を依頼されていた高橋氏が、「作品の方向性を決めるのは脚本家の仕事ではないのでは」と意見した結果、上記の役職を与えられるに至っている)。


これを受けた米たにヨシトモ監督が、従来のシリーズに対して抱いていた疑問点を、自分なりに解消した大胆なアレンジを決行。過去の作品とは大きく毛色の異なる、複雑かつ緻密な設定を盛り込んだSF作品に。その一方で、『勇気』というフレーズをこれでもかと強調した作風にもなっており、テクノロジー同士がぶつかった時に勝敗を分かつのは、あくまでも人の心という塩梅にまとめられている。前者の特徴は歴代シリーズの持ち味の放棄・後者の特徴は昭和ロボットアニメの間違ったステレオタイプだと見なされ、賛否両論を招く異色作ともなったが、放送終了後もメディアミックス・商品展開が長く続き、2023年には25周年記念展が開催されるなど、根強いファン層を獲得しているのも確か。

技術と精神論の狭間を攻める作風も、往年の名作『マジンガーZ』をなぞった、ある種正しい王道復古であるとも言える。同じリアル路線を突き詰め当時一斉を風靡していた、『新世紀エヴァンゲリオン』の二番煎じとなることは意識的に避けられており、「何事も諦めてはいけない」と破滅的展開からの脱却と希望を全面に出し、アンチ作品群の狼煙を上げている。


メイン基礎となったのは古典ものの王道である竹取物語。子供のいない夫婦が赤子を託され、成長した子供が宇宙へ帰るフレーズは当初から決められていた。隠し基礎は聖書(隠している気はまったく無いが…)。緑の星と赤の星の指導者、ゾンダーメタルプラント、ジェイアーク、ラティオ、アルマ、そしてサブタイトルなどに隠す気がまったく無いほど表現されている(二度言いました)。また、シリーズ第1作と比較してロボ(今作の場合は凱)と少年(護)の立ち位置が逆転しているのも今までの勇者とは一線を画す設定である。


本放送に付いては、関東キー局の裏番組でローカルセールス枠の『きこちゃんすまいる』→『アニメがんばれゴエモン』が放送され、特に後者は初代勇者シリーズ監督だった谷田部勝義が監督だった為、勇者シリーズ監督同士の対決となった。

「歴史は繰り返す」ではないが、『機動戦士ガンダム』が『まんがはじめて物語』に敗れた様に、本作も『きこちゃん』と『ゴエモン』に視聴率面では敗北(但し、アニメゴエモンの方は打ち切りに終わった。)。前作から続く『ウルトラマンティガ』との競合もあり厳しい展開にはなったものの、最終利益は(歴代の勇者シリーズ同様)黒字に終わり、前述した息の長い展開にも繋がる。


様々な結果が出ていたが多くの人達の心を揺さぶり、様々なロボットアニメに新たな息吹と原点回帰を入れた、記憶に残る平成ロボットSFアニメのターニングポイントと言える作品である。


あらすじ編集

1997年の冬の日、天海夫妻の目の前に宇宙メカライオン・ギャレオンが飛来し、一人の赤子を託すと、忽然と姿を消した。夫妻は戸惑いながらも、その赤子を我が子のように育てる事を決意する。


6年後、宇宙飛行士「獅子王凱」が乗るスペースシャトル『スピリッツ号』が、宇宙空間より飛来してきた謎の機械生命体EI-01と衝突。駆け付けたギャレオンに助け出され、そのまま地球へ不時着する形で帰還する。凱は瀕死の重傷を負ったが、手に握り締めていた緑色の宝石Gストーンが彼の命を繋ぎ止めていた。その後、父「獅子王麗雄」博士の手により、凱はGストーンを搭載したサイボーグとして復活を遂げる。


事件から2年後 2005年、夢の島にてEI-02が出現。


これを受け、GGG機動部隊隊長に就任していた凱はガイガーガオーマシンを駆り、これを迎え撃つ。初陣という事もあり苦戦するも、ガオガイガーへのファイナルフュージョンを成功させ撃破。そのまま核を握り潰そうとした時、羽を持った緑の髪の少年が現れる。


凱と護 2人の邂逅は、人類にとって長きに渡る危急存亡へと誘う序章に過ぎなかった…


登場人物編集

※CDドラマ含む

メインキャラ編集


GGG(ガッツィ・ジオイド・ガード→ガッツィ・ギャラクシー・ガード)編集


赤の星の戦士編集


ゾンダリアン編集

機界指令編集


機界四天王編集


機界31原種編集

中枢編集


機界最強7原種編集


機界新種編集


勇者ロボ編集

GGG機動部隊編集


GGG諜報部編集


マイクサウンダーズ部隊編集


科学院航空星際部編集


民間人編集

天海家編集


カモメ第一小学校編集


宇宙開発公団編集


各関係者編集


ゾンダー化した人達編集

  • 小宝山金蔵
  • ボンバー死神
  • 山野口
  • 船長(CV:梁田清之)
  • 御手盛金之輔
  • 山葉いすず
  • デイブ
  • ナニワの巨漢(CV:一条和矢)
  • お天気お姉さん(CV:吉田小南美)
  • プロデューサー(CV:稲葉実)

バイオネット編集


御殿山科学センター編集


科学院航空星際部編集


国連本部編集


ID5編集


その他編集


合体ロボット編集

ガオガイガー(ガイガーガオーマシン)

超竜神(氷竜+炎竜)

撃龍神(風龍+雷龍)

幻竜神(氷竜+雷龍)

強龍神(風龍+炎竜)

ビッグボルフォッグ(ボルフォッグ+ガングルー+ガンドーベル)

キングジェイダー(ジェイダー+ジェイキャリア)


サブタイトル編集

※CDドラマ、ゲーム、コミカライズ含む

Number副題脚本
00サイボーグ誕生米たにヨシトモ
01勇者王誕生!五武冬史
02緑の髪の少年五武冬史
03聖なる左腕五武冬史
04逃亡者ゾンダー平野靖士
05青と赤山口宏
06その名は超竜神竹田裕一郎
07黒の300を追え!五武冬史
08太陽が消える日平野靖士
09素粒子Z0山口宏
10光届かぬ世界五武冬史
11イゾルデの門竹田裕一郎
12明日米たにヨシトモ
13カインの遺産竹田裕一郎
14霧が呼ぶ渓谷山口宏
14.5海のヴァルナー北嶋博明
15狙われたGGG北嶋博明
16正午の悪魔山口宏
17空間を制する者五武冬史
18約束は光の彼方竹田裕一郎
19滅ぶべき右腕竹田裕一郎
20ゾンダー先生北嶋博明
21金色の破壊神山口宏
22汚されし空へ五武冬史
23マイク13竹田裕一郎
24外された鍵北嶋博明
25滅びの声北嶋博明
26次元を越えて山口宏
27大東京消滅!五武冬史
28激突!機界四天王竹田裕一郎
29火の鳥竹田裕一郎
30勇者、暁に死す!山口宏
31さらばGGG北嶋博明
32逆襲!機界31原種竹田裕一郎
33氷点下への出航山口宏
34勇者復活!山口宏
34.5ロボット闇黒冒険記竹田裕一郎
35風と雷竹田裕一郎
36その名は撃龍神竹田裕一郎
37カイン来迎北嶋博明
37.5最低勇者ロボ軍団山口宏
38暗黒の大決戦北嶋博明
38.2獅子の女王竹田裕一郎
38.5最強勇者美女軍団山口宏
39機界最強7原種山口宏
40星の子供たち山口宏
41遥かなる凱歌山口宏
41.5ID5は永遠に…北嶋博明
42太古からの帰還北嶋博明
43幻竜神・剛龍神北嶋博明
43.2金の牙、銀の爪北嶋博明
43.5超弩級戦艦ジェイアーク-光と闇の翼-竹田裕一郎
44終焉序曲竹田裕一郎
45GGG、木星へ!竹田裕一郎
46勇気ある者竹田裕一郎
47機界昇華終結竹田裕一郎
48北嶋博明
49いつか星の海で山口宏


スタッフ編集

原作:矢立肇

監督:米たにヨシトモ

シリーズ構成:五武冬史

キャラクターデザイン:木村貴宏

メカニカルデザイン:大河原邦男

サブメカニカルデザイン:やまだたかひろ石垣純哉中沢数宣、せきむらはじめ、武半慎吾、企画デザイン工房 戦船

デザインワークス:塩山紀生鈴木竜也鈴木卓也、企画デザイン工房 戦船

スペシャルコンセプター:野崎透

美術監督:岡田有章

色彩設定:柴田亜紀子

撮影 関戸宏樹、黒木康之

音響監督:千葉耕市

音楽:田中公平

プロデューサー:高橋良輔、小原麻美、加古均、横山敏紀


企画・制作:サンライズ

制作:名古屋テレビ、東急エージェンシー、サンライズ


主題歌編集

OP

勇者王誕生!

作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:遠藤正明

ED

いつか星の海で

作詞:前田耕一郎、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:下成佐登子

挿入歌

power_of_Desire

作詞:遠藤正明 作曲:遠藤正明、松本音治、編曲:見良津健雄、歌:遠藤正明

GGGマーチ

作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:根岸貴幸、歌:遠藤正明

美しき光の翼

作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:浜口史郎、歌:高井治

最強勇者ロボ軍団

作詞:米たにヨシトモ、作曲:田中公平、編曲:多田彰文、歌:宮内タカユキ


パロディ編集

  • 2017年4月1日に日本アニメーションあらいぐまラスカルとのコラボパロディ企画として「洗濯王ガオアライガー」と言うのがあり、ガイガーに相当する部分にラスカルが変形するものであったが…。実はエイプリル・フール企画であった。
  • 00年代に動画サイトでスパロボの戦闘シーンを模したMADムービーがあり、こちらはアンパンマンと掛け合わせたアンパンガーであった。ご丁寧にアンパンガーへの合体もファイナルベーキングと称しており、アンパンガーの肩はアンパンマンの声優ネタなのかきかんしゃトーマスであった。(因みにきかんしゃトーマスネタだとNewtypeの投稿漫画でマイトガインのロコモライザーがきかんしゃトーマスと言う物もあった。)

余談編集

  • 初期の仮タイトルは『勇者王ガガガッティー』。米たに監督は、『ガガガ』という響きに拘っており、主題歌の歌詞も当初は『ガガガ』が延々続く、というものを想定していたらしい(後にOVAのOPにて、一部これは実現している)。
  • 仮タイトルは他に『ガルガイガァ』『GOギーガー』という候補もあった。なお、ガガガッティーというタイトルは、劇中劇『熱血勇者マン・がががっち』に転用されている。
  • 1998年放送の星獣戦隊ギンガマンは企画段階の頃、「星獣戦隊ガオレンジャー」というタイトルに決まりかけていたが、当時放送中だった本作とタイトルが被る為、名前を変更した経緯を持つ。3年後にそれに似たタイトルの戦隊「百獣戦隊ガオレンジャー」が放送されたが、この時期のガオガイガーはOVA展開の真中であった。にもかかわらず、正式タイトルにこぎつけることが出来たのは、東映側がサンライズにタイトル使用の許可を求めたためと言われている。サンライズ側もそれを『承認』したためガオレンジャーが公になったとされている。


関連動画編集


関連イラスト編集

僕らの勇者王!いつか星の海で

GGG(スリージー)ガオッガイッガー!


関連タグ編集

勇者王ガオガイガーBLOCKADEDNUMBERS

勇者王ガオガイガー外伝-獅子の女王-

勇者王ガオガイガー外伝-エヴォリュダーGUY-

勇者王ガオガイガーFINAL

勇者王ガオガイガーFINALGGG

覇界王~ガオガイガー対ベターマン~


勇者シリーズ

ベターマン:世界観を共有する作品。


超重神グラヴィオン:ガオガイガーのデザインで敗れたデザインが同作のゴッドグラヴィオンとして日の目を見た。


外部リンク編集

公式サイト



これが勝利の鍵だ!

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