責問は、時に幼い心を迷わせる
故にそれは、老いた者たちの役目だった
概要
影の地各地に姿を見せる塔の責問官で、顔を隠す垂れ布が特徴的な角人の老婆たち。
特に本拠地となる「エニル・イリム」には頭数を担う雑魚敵として多数の責問官が出現する。
責問官
最もスタンダードなタイプの責問官。
手に持った逆棘の燭台で殴りかかり、塔の呪術による攻撃や補助を扱う。一体一体はそれほど強くないため、複数体で固まって行動していることが多い。
燭台の形が弧型、逆棘型かで戦闘スタイルが異なり、前者は短刀で斬りつけてくるほか聖属性の弧を飛ばす遠距離攻撃を、後者は直線上に燭台の火を吹く攻撃に加え、自身へのバフと味方を含めた回復を使用する。
また「奈落の森」にいる個体は狂い火の病に蝕まれているのか、「空裂狂火」や「シャブリリの叫び」といった狂い火の祈祷も使ってくる。
太った責問官
とてつもなく太っている巨漢の責問官。
見た目通りの高いタフネスをもつ強敵で、燭台による近接攻撃や火炎放射に加え体格を活かしたボディプレスなどの肉弾攻撃を繰り出し、さらには自身を中心に螺旋の衝撃波を放つ大技を使用する。
「ミドラーの館」と「エニル・イリム」にそれぞれ1体しか登場せず、初回撃破時に「霊灰」をドロップする。
塔の神官
「エニル・イリム」に2体のみ出現する、ヘラジカのように立派な角を頂いた神官。(厳密には責問官に分類されるか不明だが、塔の高位に属することから責問官たちを取りまとめる役職である可能性は高い。)
敵というよりほとんどギミックやトラップに近い存在で、天を仰ぐようなポーズを取ったままその場から一切動かず、ひとたび侵入者を感知するとその足元に夥しい数の螺旋の光柱(スピラ)を連続発生させ激しく攻撃してくる。まったく怯まないため攻撃を中断させることもできず、光柱を止めるには本体を倒すしか手立てはない。
特に祝福「螺旋塔」目前の大階段の屋根上から遠隔で光柱を浴びせられる通称「スピラ階段」は鬼門として名高いスポットのひとつ。ジャンプや回避技を織り交ぜつつ足を止めずに一気に駆け抜けるか、光柱の射程外からでも届くような遠距離攻撃で先に処理するのが望ましいだろう。
なお、背後から致命の一撃を入れると攻撃力に関わらず一発で倒すことができる。
責問の古老、イオリ
「闇照らしの地下墓」の終点にて待ち構えるボスで、逆棘の杖を持つ高位の責問官。禁忌の地「奈落」へと繋がる唯一の道を塞ぐ番人でもある。
大量の黄金の弧と黄金の大弧による弾幕、連続発生するスピラによる光柱攻撃など、足を止める暇もない遠距離攻撃の嵐で侵入者を追い詰める。接近時は出血効果のある長槍のような杖での近接攻撃をしてくるが、距離を詰め続けるとワープで姿を消し、離れた場所に移動してしまう。
さらに厄介なのが責問官の霊体を召喚し、自身を守らせつつ数の暴力で襲いかかってくること。
最初に呼び出されるのは火炎放射で攻撃してくる責問官2体だけだが、体力が減ると4体に増える上に太った責問官まで召喚してくるように。この太った責問官は衝撃波を纏い回転しながら突進する強力な攻撃を繰り出す。
霊体は一定の時間か攻撃で消滅するが何度でも再召喚が可能なため、一度召喚を許すと非常に不利な戦いを強いられ続けることに。
特に拘りがなければこちらも遺灰などを召喚して数の差に対抗し、ターゲットを分散させて戦いやすくしたい。
イオリ本体は体格の割に強靭が高く怯みにくいものの状態異常への耐性が低く、さらに背後からの致命の一撃が有効。取れる手段は使えるだけ使い、なるべく隙を与えずに倒しきってしまうのが得策だろう。
撃破すると「逆棘の杖槍」をドロップする。
アイテム
- 黄金の弧
責問官たちの魔術を螺旋の祈祷とした技。
逆棘の擬似たる弧の形をした聖属性の光波弾を3つ連続で放つ。タメ使用で威力が強化される。
癖のない挙動で発生が速く、純粋な信仰ステータスのみで使用可能と、聖属性の攻撃祈祷の中でも使いやすい性能をしている。
- 黄金の大弧
黄金の弧の派生強化版にあたる祈祷。
弧の形をした大きな聖属性の光波を放ち、こちらもタメ使用で威力が上がる。
黄金の弧と比べると単発かつFP消費が大きいかわりに、範囲が横に広く敵を貫通するため集団戦に向く。
- スピラ
塔の神官たちの高位魔術を螺旋の祈祷としたもの。
両腕を掲げ、相手の足元から時間差で立ち昇る螺旋の光柱を生じさせる。長押ししている間は光柱を連続で発生させ続けることができる。
- 逆棘の杖槍
責問の古老、イオリの得物である逆棘の大杖を大槍として振るう武器。
信仰補正が高く、聖属性と出血の効果を有する。
専用戦技「イオリの責問」は黄金の弧のような聖属性の光波を高速連射する技で、光波は長押ししている間しばらく連続で放たれ続ける。またこの光波にも出血の付帯効果がある。
- 責問官の遺灰
責問官の霊体を2体召喚する遺灰。
燭台での殴りと火吹き攻撃に加え、一方はHPの回復、もう一方は自身の攻撃力を高める呪術を使う。
二人がかりで援護射撃とターゲット分散をこなしつつ回復による支援を行うため、前線のサポート役として安定した仕事をこなしてくれる。
余談
塔の責問官の行う「責問」の職務内容、その対象について作中では明言されていない。
しかしミドラーの館内部や禁域の森に多くの責問官たちが徘徊しその入り口を高位の責問官が守っていること、そして禁忌の元凶であるミドラーが同胞たる角人の手によって罰されているなどの状況証拠から、ミドラーらに凄惨な劫罰を与えた実行役は彼等であったとも推測できる。
ミドラーを磔にしていた「劫罰の大剣」には責問の象徴たる黄金の逆棘が用いられており、元々はこの大剣もまた、彼を罰した責問官が用意した得物であったのかもしれない。
関連タグ
火山館:本編の舞台である狭間の地において責問の職務を担い、責問官の肩書きを持つ者たちが在籍していた組織。「責問官ギーザ」という敵対NPCも登場する。