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エルデンリングでは狭間の地を現在の姿に変えたストーリーに関わる重大な戦争として「破砕戦争」がある。しかし、その前に狭間の地では2度大きな戦争が起きている。



一つは破砕戦争の前、太古竜グランサクスの王都ローデイル襲来を発端となり開戦した古竜戦役。


もう一つは不滅の火を擁する巨人と黄金律の軍勢が争い、黄金の時代の幕開けとなった巨人戦争


この巨人戦争は黄金律の軍勢にとって天敵とも言える「炎」を取り扱い、更に何十倍も大きな体躯を持つ文字通りの軍勢を相手にした大戦争であったが、巨人の中でも一回り小さいトロル族が裏切ったことを皮切りに戦線が傾き、ついには不滅の火を持つ巨人族の殆どを屠り尽くし、狭間の地で黄金律の時代を築くことに成功したのだった。


さて、その後黄金律の軍勢は後顧の憂いである「火」を当然ながら排除することに取り掛かる。しかしこの火はどうやっても消火することが叶わず、結局「不滅の火」の名の通り、消すことはついぞ叶わなかったようだ。

その時、女王マリカは一体の巨人だけをわざと生かし、その不滅の火の管理を任せた。その火で黄金樹を焼くような不遜な者を通さないように。その巨人こそ、巨人の山領で戦うことになる『火の巨人』である



概要編集

火の巨人は、巨人戦争の生き残りである

釜の火が不滅であると知った時

女王マリカは、刻印の呪いを施したのだ

小さき巨人よ。永遠の火守りとして生きるがよい


巨人達の山嶺で戦うことになるボス。山嶺の頂上に存在する「巨人の火の釜」に燻る黄金樹を焼くことのできる滅びの火の封印をさせられているため、ストーリー攻略上、必ず戦うことになる。

本作に登場するボスの中でもかなり大きく、巨人の末裔であるトロルと比べても圧倒的に大きい。その大きさはおそらく目的地であると思って進む先にカメラを向けると「なんか朱いのがいる…」と気付けるほど。万が一NPCなんじゃないかと期待しながら火の釜に近付こうとすると「Fire giant」のBGMを鳴らしながら「火の巨人」というボスとして容赦なく襲い掛かってくる。

「巨人」の名の通りの巨体に目を惹かれがちだが、体には大きな鼻がついており、左足にはギプスをつけており、ただの人型ボスではないような雰囲気が漂っている。


戦闘編集

戦闘では手に持った円盤で殴りかかってくるだけでなく、炎の祈祷を使用する。

高い攻撃力と4万を超えるHP(ゴドリックで6000ほど)を持っているため、黒炎や死のルーン等の最大HPに依存したダメージを与える戦技や祈祷を使ったり霊体を召喚すると効率よくダメージを与えられる。

また、出血、毒、朱い腐敗が有効ではあるが耐性値は高め。

その巨体に反して軽快に転がっての移動も行い、巻き込まれると大ダメージを受けてしまう。

霊馬トレントに騎乗しての戦闘も可能。

また、フィールドにある石に乗っかって褪せ人の攻撃が届かなくなったり、巨大すぎるあまり、戦闘中は足しか見えなかったりする

鉄拳アレキサンダーのストーリーを進めていた場合は、ボスエリアに入った直後に戦士の壺アレキサンダーを召喚できる。彼を召喚すると騎乗は出来なくなるがアレキサンダーは火属性無効であり、高い攻撃力とタフネスで頻繁にダウンも取ってくれる頼もしい味方である。


第一形態編集

手に持った円盤での攻撃、炎の祈祷、踏み潰し、ローリングなどをしてくる

一撃喰らうだけで、かなり体力が削られてしまう。

ギプスをつけた左足が弱点で、ここ以外ではなかなかHPが減らない。

HPを70%以下にするとギプスが取れて苦しみ、ここから炎の祈祷が解禁される。

特に腹に手を突っ込む予備動作が特徴の「悪神の火」は長時間ゆっくりと追尾し爆発後ダメージフィールドを残す厄介な技であるためうまく回避したい。


第二形態編集

Elden Ring Week #4

悪神は、火の巨人の内に、今も隠れている


HPを半分以上削ると、ムービーに突入し、自分の左足を引きちぎり、胴体に第三の目と大きな口が出現する。

主に火での攻撃を使用し、第一形態同様ローリングを行う

第二形態では目と両手首が弱点となるがかなり狙いづらい位置にあるため、攻撃後の隙をうまく突いて行こう。遠距離戦が得意なら正面から弱点の目を狙い撃つ戦法も有効。

撃破により、火の巨人の追憶が手に入る。


戦利品編集

追憶は円卓で鞭『巨人の赤髪』か祈祷『火よ、焼き尽くせ!』を入手できる。

鞭は筋力と信仰の補正が高めであり戦技「炎の舞」で鞭に炎を纏った5連薙ぎ払いを行う。

祈祷は複数の火柱を噴出させる祈祷であり、タメで火柱の数が大幅に増える。火柱の位置はランダムであるが当たった相手を打ち上げるように吹き飛ばす。




余談編集

現在の魔術師の前身、星見は巨人たちの山嶺をはじまりとしており、火の巨人たちとは友好的な関係だったことが伝説の武器、『夜と炎の剣』に書かれている。また、リエーニエや山領の付近に陣を構えている「火の僧兵」たちの胴装備にも悪心の顔のような意匠が見て取れるがその顔は一つ目の形相。火の巨人の腹部とほとんど同じなのである。

第二形態で現れる単眼と口は巨人の聖印のテキストを見るに巨人達に祀られた悪神であったことがうかがえるが、単眼の盾のテキストには永遠の女王マリカによって討ち取られたと書かれている。


説明上段にもある通り、この巨人はエルデンリングにおける巨人の中でも小柄であったと設定されている。「いや、これまで出てきた「巨人」よりも全然大きいじゃないか」と仰っしゃる方もいると思うが、あれはトロルという巨人の下位種族であり、狭間の地における人間と卑兵(背が低い割に矢鱈強い人型のあれ)に近い関係である。

じゃあ、小さくない巨人とはどのぐらいのサイズかというと…巨人達の山嶺等でたまに構造物として放置されている異常に巨大な頭蓋骨が、恐らくその亡骸である。

無論全ての巨人があのサイズであったとは言い切れないが、火の巨人が「小さい」と評される以上平均的な巨人がそれ以上のサイズであろうことは想像に難くなく、それらをほぼほぼ滅ぼしてしまった(トロルは巨人戦役で巨人を裏切ったので生き残っているだけ)ゴッドフレイら黄金律の軍勢の強大さを考えると、狭間の地で起こった戦争のスケールが如何に大きいものであったかわかるだろう。






火の巨人は、悪神の力を借りてなお敗れた

それは、永遠の火守りとして生き続ける

孤独な呪いの終わりでもあった


関連タグ編集

エルデンリング 永遠の女王マリカ 巨人

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