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エルデンリングの登場人物

はざまのちのひとびと

エルデンリングの登場人物とは、フロムソフトウェアの開発したゲーム、エルデンリングに登場するキャラクター達のことである。
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概要編集

フロムソフトウェアの開発・販売したアクションRPGエルデンリングに登場するキャラクターをまとめた記事。

本作は従来のフロム作品にはなかったオープンフィールドを採用した為、今までになく大量のNPCが登場する。

多くは本筋のストーリーに関係のないキャラクターだが、中には、エンディング分岐における重要人物も存在する。



最初に語られる六人編集

ゲームの始まりにおいてネームドキャラクターとして挙げられる五人の事。

ストーリーの根幹部分に関わっているようであるが、その全貌は不明。以下はその五人。


大樹に縛り付けられた筋骨隆々の大男。彼の傍には共に傷ついた隻眼の獅子が寄り添っている。その繋がりは非常に強い、たとえ追放されても尚……。


太陽を象る仮面を被った謎めいた人物。黄金律に関わるかつての偉人であり、壊れかけた律を修復する方法を探しているようだ。


かつて骸の傍に横たわり、次の偉大なる生を齎すことを求められた一人の巫女。しかし望まぬ導きに目覚めたことで、長い孤独の旅に追放される。


晒されたイボだらけの鎧の男。罵倒と恐れの中で彼はただ一つの導きを見出した。首から掛かる太陽のメダルはその表れであるという。


耳と目、聞き見る事に執着した一人の老人は、再び終わりなき探求の旅に赴く。知ることとは、知らぬことを知ることなのだから。


そして、


主人公編集

プレイヤーの分身で、エルデンリングを求め狭間の地を訪れた『褪せ人』の1人。

ゲーム開始時外見を設定(後から変更も可能)し、10種類の素性から1つを選ぶ。

各素性ごとに異なるバックグラウンドがあるものの、ゲームのストーリー自体に影響はない。


素性一覧設定
放浪騎士故国を追放された放浪の騎士。金属鎧を纏った堅牢な素性。
剣士遊牧の民の双刀剣士。特に技量に優れた素性。
勇者戦斧を振るう屈強な勇者。蛮地の王の末裔とされる。
盗賊致命の一撃を狙う危険な盗賊。弓による遠距離攻撃も可能。
星見星に運命を見出そうとする者。輝石の魔術を継承している。
預言者不吉な予言により迫害された者。回復の祈祷を使用できる。
隔絶した異国たる葦の地の侍。刀と長弓を用いる戦闘者。
囚人厳刑を宣告された鉄仮面の囚人。元は上流であったようで、輝石の魔術を学んでいる
密使隠密行動に優れた教会の密使。剣技と祈祷を両輪とする素性。
素寒貧何故かは知らぬが裸の者。ただ棍棒だけを持つ。

得意分野が記されているものもあるが、素性がゲームシステム上影響をもたらすのは初期ステータスと所持アイテムのみであるため、素性自体がプレイスタイルを縛る要素はほぼ全くない。

なお、侍の故郷である「葦の地」は神話に基づく日本国土の呼称「葦原国」が由来と思われるが、フロムの前作の舞台ではないか?という考察も根強い。


協力者たち編集

当て所なく彷徨う主人公に助力を申し出る人物たち。だが、皆その内に秘めた思いを語ることはない。(馬は除く)

彼らを信じるか否かは、主人公の判断に委ねられている。


狭間の地を彷徨う主人公の元へ現れる、謎めいた美少女。左目を常に閉じており、上下に傷もしくは刺青が走っている。

本来付くべきはずの巫女が居ない褪せ人に対して、自分ならその代わりが出来ることを明かし、旅の手助けをする代わりに黄金樹の麓に連れていって欲しいと取引を持ちかける。

ソウルシリーズの火防女Bloodborne人形に相当するキャラクターだが、「明確に自分の目的があって主人公に協力している」という点が異なる。

彼女自身はそれらのキャラクターとは違い滅多に姿を見せないが、特定の祝福では『メリナと話す』という選択肢が発生し、メリナと会話することができる。


広大な「狭間の地」を歩む主人公の脚となる、角の生えた駿馬の霊。

とても良い馬であり、疲れる素振りもみせずに大地を素早く駆け抜ける。

メリナとは特別な関係にあるようで、彼女から彼を呼び出せる指笛をもらう際に「大切に、してあげてほしい」と言われる。

笛を吹けばいつでも呼び出せるが、ダンジョンや洞窟といった特定の場所では呼び出せず、マルチプレイでも呼び出せない。

通常の霊体とは違い、一度死んでも聖杯瓶を一つ犠牲にすることで再召喚が出来る。


物語の始まり、とある廃墟で邂逅することになる魔法使いの装いをした美少女。

真っ青な肌に四本の腕を持つ異形の姿をしており、潰れた右目に重なるようにもう一つの霊体の顔が寄り添っている。

謎めいた人物であり、トレントを知っているそぶりを見せ、その縁か褪せ人に霊体を呼び出せる特別な鈴をくれる。最後に意味深な言葉を残すと、そのまま掻き消えるように去ってゆき、以降現れることはない。

だがエルデンリングに至る道を歩むのならば、何れは何処かで再会できるかもしれない。


褪せ人たち編集

壊れた世界を修復させるために、「大いなる意志」が再び呼び戻した追放者たち。

指読みの巫女と呼ばれる存在が彼らの王に至る道を手助けするとされたが、今では褪せ人は彼女たちを失い、そしてその多くは再び祝福の導きを失ってしまっている。

飽く迄「修復」が目的であるため、褪せ人個人の人格は畢竟どうでも良く、一眼で害しかないと思われるような者にまで導きが齎されている。



リムグレイヴのとある洞窟にて邂逅する、懐かしい顔をしたハゲ男。

三つ子の魂は百までというか、今度は褪せ人に鞍替え、宝に釣られた哀れな同士を騙しては、相変わらずその装備を剥ぎ取る行為に勤しんでいる。

ある程度まで追い詰めることで、命乞いする様は最早お家芸の域にあり、その後に商人に鞍替えするのもお約束の展開である。

序盤のとあるボスを倒すのに有用なアイテムを売ってくれるので、攻略に詰まったら彼から買ってみると良いだろう。


リムグレイヴのとあるボロ屋に座り込む、まだ顔に幼さを残した妙齢の女性。

外つ国から訪れた貴人であり、この地を治めるゴドリックの手勢に捕まったことで、その悍ましい所業を垣間見てしまい、一時は再起不能になる程の傷を負ってしまう。

だが通りかかった褪せ人に出会ったことで、彼女の止まった運命は動き出すことになった。

「霊体」との間にある種の意思疎通が取れるようで、後にそれがキッカケとなり「霊体」のレベルを上げることが出来る「調霊」の才を発揮するようになる。

そのせいか、彼女は殺すことが不可能な珍しい人物でもある。


リムグレイヴの風強き「嵐の丘」のとあるボロ屋にて出会う壮年の騎士。

武人気質な人物であり、それが長じたのか、本作に追加されたシステム、武器に追加効果を付与出来る「戦灰」を専門に扱っている。

もし更なる高みを目指すのならば彼に教えを乞うのも悪くないだろう。

なお彼の言から、彼自身もかつては王を目指した褪せ人の一人だったことが窺える。


老醜のデミゴッド・黄金のゴドリックの本拠地ストームヴィル城の小さな聖堂に一時退避していた青年。

非常に丁寧な物腰であるが、魔術の扱いに長けているだけでなく、それと同じように剣の腕にも優れている魔術剣士。

ゴドリックの所業や今いる場所についての知り得た情報を共有し、またいくつかの魔術を教えてくれる。

ある調査のために危険を賭してまでこの城を訪れたというのだが……。


ストームヴィル城のとある小部屋にて出会う女戦士。

蛮地から狭間の地に訪れた褪せ人であったが、しかし祝福の導きを失ってしまっている。

そのため、今は自らが「父」と語る人物の言を導きの代わりとして、それに従い各地に赴いている。

誇り高い戦士の矜持の持ち主であるが、どこかその精神状態は危うげにも見える。


リムグレイヴの北に広がる湖沼地帯「湖のリエーニエ」にあるボロ屋で何故かエビを煮ている鉄仮面の褪せ人。

その物言いは乱暴かつぶっきらぼうであるが、ある程度は話の分かる男で、こちらが誠意を見せれば取引に応じてくれる。

彼の作る『ゆでエビ』は簡素な調理法ながらも絶品であり、そのプリプリとした身に塩が良い塩梅にその旨味を引き出している。ただどう見ても正体はザリガニなのだが、褪せ人にとっては美味ければどうでもいいらしい。

一見するとネタアイテムだが、物理カット率を一時的に大きく上げる効果があるため、買う価値はある。

イベントを進めると上位互換である『ゆでカニ』も売ってくれるが、こちらは間違いなくカニである。


円卓編集

世界から切り離された異空間であり、何処とも繋がり、繋がっていない。

ただ黄金樹との繋がりは強く、それ故ここには祝福の導きに惹かれた褪せ人たちが集い、王に至る道を探究してきた。だが今では数人が残るだけで、往年の熱気は失われている。

円卓は神聖な場所であり、殺害は勿論のこと争い全般が禁じられている。とはいえ幾つか抜け道はあるようだが……。


円卓に残る数人のうちの一人。

砕かれ、壊れてしまった「狭間の地」に再び「黄金律」の法を復活させる方法を探している。

褪せ人から再び導きが失われた現状に諦めを示しているが、もし見えていることを教えれば、喜びと共に今作の奇跡枠「祈祷」を教えてくれるだろう。

伝説的な金仮面卿の行方を追っており、運が叶うならば彼に師事したいと願っている。


円卓に縛られた異形の虜囚。黙々と武器を打ち続ける頑固な職人気質の鍛冶師。

褪せ人に仕え、彼らの武器を打ち続けることを半ば宿命づけられているせいか、その物言いは捻くれている。

ただそれ以上に彼を囚える、ある女性との約束があるようだが……。


円卓に残る数人のうちの一人。

華やかな装飾が施された豪奢な鎧を着ており、一目で高貴な者だと分かるのだが、自らの出自を語ることを控えており、どうにも訳ありのようである。

今は行方不明となった従者のラニアを探しており、褪せ人にその姿を見なかったかと尋ねてくる。


目と耳が飾らわれた奇妙な兜を被った老年の人物。

古くより円卓にいる褪せ人の一人であり、古参として新しく訪れた者たちに円卓に関する助言をしてくれる。

その物言いは非常に知的でありながら、冷静であり、そして何処か底知れなさを感じさせる。


  • 王骸のエンシャ

さる貴人に仕える沈黙の従者。人骨を使った異形の鎧を着込んでいる。

話しかけても何も語らないが、ジェスチャーを一つくれることから感情がないわけではないらしい。

それにしても無口にすぎると思うのだが、それが従者たりうる素質なのかもしれない。


円卓に残る数人のうちの一人。

質素な黒いローブでその身を隠す麗しい美女。なぜか初対面にもかかわらず、抱かせて欲しいと頼んでくる。

彼女の申し出を受け入れるか、否かは褪せ人次第であるが……。


  • 指読みの巫女エンヤ

円卓に存在する開かずの間。その中でも最も大きい部屋。

その部屋の奥に鎮座する「二本指」と呼ばれる存在の傍に座る老女。言葉なき二本指の意思を読み取り、それを代弁する役割を持っている。

新たにやって来た褪せ人に対して内心大きな期待を抱いており、熱心にそのサポートを行ってくれる。


ある段階で円卓に現れることになる霊体。その色は毒々しい程に赤い。

ひと目見ただけで近づいてはならない人物だと本能から察せられるが、話しかけた時に掛けられる嘲笑混じりの言葉に否が応でもそのことを思い知らされる。

円卓の非戦に感謝することだ。ただそれ故に、お前は殺されず、穢されぬのだ。


狭間の地に住まう人々編集

「狭間の地」には、古来より人が住まい、その営みは黄金樹がこの地に根付く前から連綿と続いてきたという。たとえ黄金樹が狂い、破砕戦争により荒廃したとしても、この地と共にあり続けるのだ。


リムグレイブ編集

狭間の地の最南端。起伏の緩やかな草原地帯が広がっている。

古い文明の跡が各地に点在しており、この地の何処かには隠された地下世界に繋がる井戸があるという。

破砕戦争による影響が奇跡的に少なかった地であり、他の地方と比べるとまだ人の営みが僅かに残っている。だが、この地を治めるデミゴッド・黄金のゴドリックは弱さ故に狂い、その居城である崖に聳り立つストームヴィル城では、日夜悍ましい儀式が行われていると噂されている。

その一方、地方領主クラスには(少なくとも上辺は)正気を保っている者たちがいる。


巫女の顔を模った白い仮面を被る男。なぜかその衣服には生乾きの血が染み付いたままである。

始まりの地「リムグレイヴ」にて褪せ人が最初に出会うことになる人物。

祝福の導きを始めとした「狭間の地」に関わる様々な助言をしてくれるが、その物言いは何処か不穏である。

後に他者の世界に侵入できるようになるアイテムを手渡してくるが、それは彼が仕えているという主君に由来するという。


真っ赤な衣装が目を引く放浪の民の商人。

序盤に訪れる廃墟で商いをしており、アイテム販売だけでなく買取も行ってくれる。

殺伐とした狭間の地には似合わない気さくな人物であり、この地に不慣れな褪せ人にも親切に接してくれる。

というより、狭間の地には正気を保っている人間が少ないため、褪せ人は貴重な客のようである。

彼の他にも商人は各地に点在しており、手に持つ弦楽器は彼らの象徴と言える。

彼ら放浪の民は、元々黄金の祝福とは無縁の民族だったようで、それ故に差別を受けてきた一方、エルデンリングが砕けた後も正気を保っている。

……一方で、彼を含めた放浪の民の目は一様に尋常ならざる黄色であり、褪せ人は旅の最中その黄色に似た恐るべき火を目の当たりにする事になる。


リムグレイブの東に広がる森に潜む狼人の戦士。カーレとは互いに顔見知りであるようだ。

とある人物の行方を探しているらしいのだが、それ以外にも何かの使命があるらしい。しかし初対面の褪せ人にはその事を話す事はない。

ただ、彼と共に行動していけば自然と心を開いていくようになり、彼からとある人物を紹介されることになる。


リムグレイブの某所で出会う奇妙な鎧を着込んだ人物。その鎧は二人の人物が絡みあっており、見る者になんとも言えない生暖かい何かを想起させる。

徹底して抑制された言葉遣いは淡々としていながら、その奥にはある種の熱のようなものが見え隠れしている。特に「死に生きる者たち」と呼ばれる存在に対して、並々ならぬ憎悪を燃やしている。

ロジェールとはかつて同志だったようだが、過去に意見の相違で袂を分かったらしく、彼を語るその口調は何処か冷たい。


霧の海の外からやってきた古風な物言いの老剣士。キノコのように傘の深い特徴的な鉄笠を被る。

ある約束のために狭間の地を訪れ、長い間この地を放浪し続けているといい、その手掛かりのために「血の指」と呼ばれる存在たちを狩っている。

何故か竜にまつわる儀式に詳しく、それに関連した助言を行ってくれる。


  • 領主ケネス・ハイト

とある街道沿いに横たわる廃墟の上で何やら大層な演説をしている身なりの良い貴人。

「ハイト砦」の主人を名乗り、謀反によって奪われた砦を取り返して欲しいと通りがかりの褪せ人に依頼する。

黄金のゴドリックを正当な統治者として認めてはおらず、それに代わる新たな王を探し続けている。


  • 領主エドガー

リムグレイブ最南端にある城「モーン城」を治める領主。ケネス・ハイトとは異なり、ゴドリックを自らの主であるとし、忠誠を捧げている。

従僕の裏切りによって亜人の一団が城に雪崩れ込み、手勢の殆どを失いながらも、主将として責任を果たすべく抵抗を続けている。

城から脱出させた一人娘の安否を仕切りに心配しており、この戦いが終わったら今後は彼女のために生きようと密かに決意している。


  • イレーナ

エドガーの一人娘。眼窩には包帯が巻かれており、どうやら目が見えないようである。

亜人の襲撃で護衛を失ってしまい、途方に暮れていたところを通りがかりの褪せ人に発見される。

未だに砦で亜人たちと攻防を続ける父を助け出して欲しいと、自筆の手紙を託す。

良き知らせを今か今かと待ち続けていたが、彼女に運命の残酷な凶刃が振り下ろされる。


リムグレイブのとある廃墟の地下に隠れている女魔術師。

かつてレアルカリア一の才媛として名を馳せたが、現在は追放され、隠遁生活を余儀なくされている。

悪夢的な「源流思想」に強く惹かれているが、それは異端の思想である。そのため、それを理解してくれる者の存在を欲している節があり、弟子となるような奇矯な人物が現れば、喜んでその知識を伝授してくれるだろう。


狭間の地に住まう人とは異なる種族、亜人の生まれ。他の同族たちと違い大人しい。

いざこざで仲間から追放された挙句、術で木にされた所を偶然通りかかった褪せ人に助けられ、その旅に関わることになっていく。

母から裁縫の技術を受け継いでおり、狭間の地で裁縫の道具を見つけたら彼に渡してみると良いだろう。

今作では入手した装束に自ら手を加えることが出来るが、彼が恩義を感じれば無償でそれを行なってくれるはずだ。


黄金のゴドリックの居城、ストームヴィル城の門前にて褪せ人を待ち受ける、頭部に沢山のねじ曲がった角をたくわえた厳めしい風貌の老爺。

どうやら褪せ人がエルデの王になることを善しとしていないようで、その心に燻ぶる野心の火を摘み取らんと襲い掛かってくる。

彼を退けられないようでは、エルデの王になることなど夢のまた夢であろう。


  • 門衛ゴストーク

ストームヴィル城の大門の門番をする隻腕の男。

城へ乗り込んできた褪せ人に何故か助力するが、一目見ただけで分かる癖のあり過ぎる人物であり、それを証明するかのように、彼に関わったことで碌でもないことが次々と褪せ人に降り掛かることになる。


あるいは「接ぎ木の」とも呼ばれるリムグレイブを治める王。

名は体を表すと言われるように、その身体はあちこちから生えた腕や足が絡まり合い、辛うじて人の形をとった異形の姿をしている。

女王マリカと最初のエルデの王・ゴッドフレイとの遠い子孫であり、彼もまた大ルーンを得た半神の一人であるが、その血は既に薄まっている。

それ故なのか生まれた時から、その身体は萎びた弱々しい、見るも惨めな有様であり、彼が今の身体になった大きなキッカケともなった。

どのような経緯をたどり編み出したのかは不明なものの、他人の体の一部を自らのものとする術「接ぎ木の儀」を習得し、その為に日夜彼の手勢たちは狭間の地を訪れた褪せ人たちを狩っている。

後に最上の接ぎ木の素材を見つけた彼は、更なる高みを目指そうとするが、その前に自らの面前に断りもなく現れた不遜な褪せ人を排除せんと、父祖より受け継がれてきた巨斧を以て襲いかかってくる。


狭間の地の各地で複数回に渡って侵入してくる敵対NPC。

指巫女に扮装して褪せ人に近づき、油断した褪せ人を襲って文字通り喰らう鬼女。

祈りの一撃をセットした神聖な解体包丁を手に襲いかかってくる。

その装備と有様からダークソウルに登場する某名物キャラクターを彷彿とさせる人物。


湖のリエーニエ編集

リムグレイブの北に広がる国。国土の殆どを湖に覆われており、それがこの地を指す名前ともなっている。

他の地とは異なり、なかなかに複雑な政治体制を持っており、魔術の総本山レアルカリアの学院とこの地を治めるカーリア王家の二つの勢力は、長い間融合と反発を続けてきた歴史を持つ。

破砕戦争に対して学院は、この機に乗じて目の上のたんこぶでもあったカーリア王家を排除し、絶対的な中立を宣言。余所者が容易に入って来ないように強力な結界を設け、完全なる鎖国状態に突入している。

とは言え最近では捨てられた筈のカーリアの古い城館に嘗ての王家の重臣たちが再び集いつつあると噂されており、王家もまた密かな蠢動を見せ始めている。


どこかで見た覚えのある姿をした妙齢の女性。シャブリリの葡萄と呼ばれる特別な「果実」を欲している。

盲目である彼女にはそれが導きの代わりになると言うのだが……。

物語の結末に関わる「三本指」と呼ばれる謎めいた存在と密かな繋がりを持っている。


レアルカリアの魔術の学徒の一人であり、幾つかの魔術と学院についての情報を教えてくれる。

運悪く鎖国の時期に外出してしまったため、レアルカリアに戻ることが出来ず、学院を遠くに臨む廃教会で虚しく黄昏れていた。

しがない魔術師の端くれと自嘲するが、それでも魔術に対する情熱は人一倍あり、いつの日か学び舎に戻ることを夢見ている。


湖に点在する廃墟の一つに立ち往生している妙齢の女性。若干前のめりな姿勢が特徴的である。

ある使命のもと旅を続けていたが、その途中で大切なペンダントを追い剥ぎに奪われてしまい、その奪還を通りがかりの褪せ人に依頼する。

しかし妙に褪せ人の事情に関して詳しく、その謎は彼女のペンダントを返した時に明かされる。


湖を望み、王都へと続く道にある「結びの教会」を預かる大きな喋る陸亀。

満月の女王レナラと黄金樹の英雄ラダゴンの物語を詳らかに知る人物(?)であり、訪れた褪せ人にその顛末を語ってくれる。

「本来この世界に異端はなく、全ては結ばれることができる」という考えから、魔術と祈祷の両方に明るく、褪せ人にも指南してくれる。

他の指南者たちと違いストーリーが進行しても移動・死亡しないため、スクロールや祈祷書を渡す相手としては最適だろう。

また、彼のいる教会は人々との敵対状態を解除する「贖罪」を行うことが出来る特別な場所である。


  • アルバス老

しろがね人と呼ばれる種族の一人で、リエーニエの隅にある小さな村の取りまとめ役のような人物。

老い先短い命であり、その時が来るのを静かに待っていたが、しかしある日突然村は謎の一団により、壊滅。生き残ったただ一人として、擬態の術を使って何とか身を隠す。

当初自らの擬態を見破った褪せ人を集団の一員と勘違いし、命乞いをするも、直後にそうでないことが分かると、一人の娘を探してほしいと欠けた割符を託し、息を引き取った。


アルバス老が死の間際までその身を案じた人物。魂の半身といえる狼ロボを失い、悲しみに暮れている。

弓矢の名手であり、もし欠け身の割符を持ってきた褪せ人が現れれば、霊体となってその者の旅に同行を申し出るだろう。

どうも彼女たちしろがね人に伝えられるある伝説がその動機になっているというが……。


リエーニエの北、魔法の壁により隠された道。その始まりにいる見上げるばかりの巨躯を持つ巨人の一族・トロルの鍛冶師。

外見は敵として出現するトロルとほぼ同じだが、その物言いは理知的かつ穏やかな物であり、初対面であればある意味度肝を抜かれることになる人物である。

初対面には、自らが仕えていたカーリア王家の残した防衛魔術の恐ろしさについて語り、引き返すことを勧めてくる等親切な性格をしている。

特殊な武器の強化に必要なアイテム「喪色の鍛石」を販売してくれるため、ここで足りない分を買うのもありだろう。


カーリアの城館。その奥まった場所に存在する三つの魔術師の塔のうちの一つ。

ラニの魔術師塔、その最上階に座する謎めいた少女。

自らの律を探るために、探究を続けている。特に運命というものに関心を寄せており、招待もなく現れた褪せ人に対して興味を示し、自らに仕えないかと誘ってくる。

物語の結末に深く関わる人物であり、この地が壊れてしまった真相の一端を知る重要人物でもある。


雪の魔女に仕える三人の家臣のうちの一人。何処か人を馬鹿にしたような物言いは、聴く者を不快にさせる。

主人に忠誠を捧げる他二人とは異なり、ある特殊な趣味に耽っている。褪せ人はその手助けに偶然加担することになるが、これに関しては自らの良心に従って行動することをお勧めする。


カーリア王家に仕えるしろがね人。卑屈な物言いをし、彼が「気色の悪いの人形」と表現する生気を失ったカーリア兵たちの面倒を仕事としている。

その声はどうにも聞き覚えのある物であるが、聞き間違いだろうか?


学院の力強かった時代にリエーニエの地を訪れ、その卓越した魔術により学院を魅了し、カーリア王家を一代で築いた女傑。しかしそれ故古い学問の伝統を追求する一部の魔術師たちからは蛇蝎の如く嫌われていた。

だが、今はその頃の面影は遠になく、その精神は狂ったまま学院の最上階に幽閉されている。

彼女が壊れてしまったのには、どうやら彼女の夫であったラダゴンとの別れがあったという。一説によれば彼女は英雄に捨てられ、代わりに大ルーンが宿った赤子大の琥珀を手渡された。

それが関係しているのかは分からないが、彼女のいる部屋には夜な夜ないるはずのない子供たちの声が聞こえて来るそうだが……。


ケイリッド編集

リムグレイヴの東に広がる朱い大地。かつてデミゴッドで最強の一角とされた星砕きの英雄・ラダーンの領地であり、レアルカリアに並ぶ魔術の都・サリアがある事でも知られていた。

しかし破砕戦争の末期に、この地に征戦した欠け身のマレニアによって引き起こされた「朱い腐敗」により、国土は腐り果てた不毛の地と化す。

将軍は深傷を負い、その軍は散り散りとなってしまうが、それでも僅かに残った兵たちはかつての矜持を胸に、浄化の炎を手にし、絶望的な抗いを続けている。


ケイリッドのとある廃教会に蹲る年若い娘。

その右腕は深傷を負い、傍目から見ても回復は絶望的である。

何故か腐敗の眷属である「蟲」によって守護されており、それは彼女の燃え上がるような朱い髪に秘密があると言う。


魔術の都、サリアに続く街道沿いにある小高い丘。そこに立つボロ屋に座る朱い頭巾の老人。

絶望的なケイリッドにありながら、何処か浮世離れした印象を与える。

通りすがりの褪せ人に人助けを頼む。彼女の名はミリセント。かつて面倒を見た親としての望みだというが、しかしそれは本当だろうか?


  • 城主ジェーレン

ケイリッドの遥か南、砂丘を望む「赤獅子城」を不在の主の代わりに預かる奇妙な装いをした老騎士。

かつて交わした約束のために、ある祭りを催そうと企図している。

それは弔いの儀、堕ちた大英雄に再び誉ある戦いと死を齎す「戦祭り」である。

だがそれとは別の古い使命もあるようだが……。


ケイリッドの遥か東に広がる広漠の砂丘を彷徨う巨人。

正気はとうに失われ、野良犬のように死体を漁っては貪り、朱い空に向けて遠吠えするばかりだが、ありし日は「星砕き」の二つで讃えられる大英雄であった。

失われたサリアで重力の妙を修め、剛腕から振られる武に合わさり、無敗を誇ったという。しかしそれは常にケイリッドの民のために振られたという。

それ故に彼は愛され、腐り果てて尚変わることはない。

伝承によれば彼に砕かれた後、星空は動くことを止めたという。再び運命の針が進むことを望むのならば、彼に挑むといい。

生半な備えでは彼に勝つことも出来ず、寧ろ誉を汚すばかりであろうが……。


ケイリッドの東北部、海に突き出した岬の端にある神殿の奥に蹲る巨人。

預言者の如きボロボロの服を纏っており、その端から垣間見える体は獣のそれである。

何故か死に対して異様なまでの執着を抱いており、「死に生きる者」の中でも強力な力を持つ「ティビアの呼び舟」と呼ばれる存在が堕とす「死の根」を渡すと、彼から報酬として幾つかの品を渡され、これ以降も継続して持ってくるように依頼される。

色々と謎めいた人物であり、自ら修行者に身を窶しているのもどうやら彼が過去に犯してしまったある罪に由来するというが……。


アルター高原編集

黄金樹の麓、王都ローデイルを擁する地。

黄金色に輝く大地は永きに渡る戦いの末に荒れ果て、異形が跋扈する魔窟となってしまった。

リエーニエの北端に切り立った崖を越えた先にあり、移動には特殊な昇降機を使う必要がある。

西には天に聳えるゲルミアの火の山があり、そこには神をも食らう大いなる老蛇が潜むという。


ゲルミア火山の奥地にそそり立つ「火山館」を預かる、仮面の女性。

黄金律に反旗を翻すため、英雄たる素質を持つ者を探し出し、食客として迎えているのだという。

だが、彼女の与える血塗られた試練を乗り越えた「英雄」の行く末を知る者は誰一人いない……彼女を除いては。


タニスが「我が王」と呼び敬慕する、火山館の真の主。

かつては慈悲なき裁判官としても恐れられていたが、破砕戦争において唾棄すべき冒涜の罪を犯したことでその威光を失い、多くの臣下も彼のもとを去ってしまった。

やがて身も心も冒涜の化身となり果てた彼は、今も火山館の最奥部にただ一人鎮座し、自らの意志を継がんとする英雄の来訪を待ち続けている。


  • 祝福のモーゴット

黄金樹を見上げる王座にて褪せ人を待ち受ける、王都ローデイル最後の君主。

祝福に見放されてもなお、彼は黄金樹を愛し、黄金樹の守人であらんとする。

その風貌と語り口からは、褪せ人が過去に相対したと思しき彼の者を想起させるが……?


本作における最重要人物。エルデンリングにおける主神に当たる存在だが、作中で登場することはほぼなく、その人物像の大部分は謎に包まれている。


巨人たちの山嶺編集

狭間の地で最も雪深き場所。峻嶺な山々が連なっており、その威容は見る者を圧倒する。

かつての巨人達の故郷であり、後に凄惨な「巨人戦争」の舞台となり、今は彼らの骸が弔われることなく晒されている。

狭間の地でも最も古い時代の面影を残しており、特に最東端にある「巨人の火の炉」は、黄金樹すら燃やす太古の神の火である。


古の英雄であり、巨人達の天敵であったザミェルの戦士たちの遺構が残る地にて唐突に褪せ人の前に現れる壮年の人物。

見覚えのある姿をしているが、しかしその口調と態度は全く別人のものとなっている。

主人公を正しき王へ導くと称し、王都地下、その更に底へ向かえという謎めいた助言をもたらす。


  • 双子の少女

とある廃墟に静かに佇む霊クラゲ

かつて一緒に星を見る約束を交わした姉を今でも待ち続けている。


見上げるばかりの山のような威容を誇る赤毛の巨人。

かつては人々の友として共に空を見上げていた彼らだったが、やがて凄惨な戦いへと発展。

敗れた彼らは、ただ一人を残して皆殺しにされ、そして残った一人は、火の燻りを永遠に監視する孤独な任についた。


影の地の人々編集

血の王朝の最深部、神人眠りの繭から垂れ下がる枯れた腕に触れることで辿り着く謎の大地。

串刺し公メスメルによって凄惨に灼かれたこの地で、多くの人々が様々な思惑を胸に、残された十字を頼りに謎多き神人、ミケラの足取りを追うことになる。















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