…戦士よ
竜の力を、喰らいませぬか?
概要
『エルデンリング』DLCに登場する人物。
「古竜人」と呼ばれる人型の竜のような姿をした人外の巫女。
竜王プラキドサクスに仕えており、王に反逆し傷を負わせた古竜たちの仇である暴竜ベールを討つべく、力への飢えを知った人間に竜餐の道を示し、ベールとその一族に挑む竜の戦士へと導いている。
また、夜な夜な自らの睡眠を捧げることで竜王から得た恩寵を戦士たちに授ける役目も担う。
本編での動向(ネタバレ注意)
「ギザ山の麓」から南下した先、巨大な飛竜の遺体付近にある「竜餐の大祭壇」のすぐ側に立っており、訪れた褪せ人を至高の竜餐、ひいてはベールに挑む竜の戦士へと誘う。これを了承した褪せ人には「古竜の恩寵」を授け、ベールと竜王の因縁、そして竜餐の始まりについて明かす。
人の戦士よ。我が王、プラキドサクスが、貴方たちに示したのです
猛き心、その飢えを満たす餐を
その小さな身に、竜を宿す高揚を
壊れてしまった竜の戦士、エーゴンの名も覚えており、ベールにも似た彼の苛烈なあり様こそ王が人間に竜餐を示した理由であり、自分たち古竜には到底抱き得ぬものであると評価している。
夜に彼女の元を訪れると、時の彼方で眠る竜王に自らの睡眠を捧げている最中に立ち会うことができる。
瞑想状態なのか褪せ人に気づいていない様子だが「ティエリエの秘薬」を所持している状態で話しかけると彼女に秘薬を含ませることが可能。暴竜ベール撃破までに秘薬を使ったか否かの選択によって、その後の結末が分岐する。
秘薬を含ませなかった場合
秘薬を含ませない、またはイベントを進めないままベールを撃破するとおそらく死亡してしまい、その場にアイテム「花岩の槌」「巫女の心臓」を残して姿を消している。
秘薬を含ませた場合
その場で昏睡するように眠りに落ちる。人の身には死の劇薬に等しいティエリエの秘薬も一時の眠りに落とすだけに留まり、しばらくしてから再訪すると目を覚ます。
が、眠りを貪り王との誓約を違え、古竜としても堕してしまったことでひどく悔やみ嘆いており、以降は恩寵の力も得られなくなってしまう。
…戦士よ、許せ
我が王は、もはや私を顧みぬ
堕したものは、古き竜ではあり得ぬのだ
…捨て置いて、行くがよい
ベールを討伐した後も生存しており、永きに渡る一族の悲願を成し遂げた褪せ人を大いに讃え、祈祷「フローサクスの竜雷」を授けてくれる。
なおも自分など捨て置くように言う彼女に「眠らせたのは自分だ」と真実を打ち明けると、褪せ人の不条理な行動に困惑を隠し切れず動揺するものの、あくまで惰眠を貪ったのは自身であると、甘んずることなく責を受け入れる誇り高さを見せる。
…
…ですが、そうですね
貴方にも、責を負ってもらいましょう
戯れに、我が王を、すべてを奪ったのです
ならば貴方が、替わりになって下さいませ
いつかひとつの竜となり、王になって下さいませ
さあ、どうか連れていって下さい
…我が王よ
そして彼女は新しい王に仕えることを願い、竜たる戦士の旅路に連れ立つ道を選ぶのだった。
自らの意志で霊体となった「古竜フローサクス」として。
彼女はかつて、竜餐を伝えるため人の姿を得た
そして今、人の心も得たのだろう
アイテム
- 古竜の恩寵
竜王の名のもとに竜餐の巫女がもたらす恩寵。
消耗品かつ1個しか所持できないが、竜餐の巫女が健在な限り使っても無限に貰うことができる。
使用するとFPを消費して赤い雷を纏い、自身の全てのカット率とガード時カット率を一定時間高める。
- 花岩の槌
古代花を象った竜岩の得物で、刺突属性を有する槌。
竜への特攻効果を備え、技量や信仰ではなく神秘による補正で雷属性の遠距離攻撃を扱うことができる珍しい武器。
専用戦技「花の竜雷」は武器を掲げて振り下ろし、古竜の赤い落雷を落とす戦技。タメ使用が可能で、落雷は雷カット率の低下デバフを付与する追加効果がある。
- フローサクスの竜雷
赤き雷を術者と周囲の味方に纏わせる、古竜フローサクスの特別な祈祷。
雷を纏っている間は古竜の恩寵と同じく、全てのカット率とガード時カット率を高めるバフが付与される。
- 古竜フローサクス
古竜フローサクスの霊体を召喚できる遺灰。
花岩の槌を装備し、フローサクスの竜雷や竜餐祈祷を扱う。彼女の使う祈祷「竜爪」は赤い雷を纏った特別仕様となっている。
祈祷による味方へのバフや戦技「花の竜雷」による敵へのデバフなどサポート手段に富み、どちらかといえば攻撃や壁役よりもプレイヤーと他の味方の支援を得意とした性能の遺灰と言える。
ちなみに遺灰としては珍しく戦闘時の専用ボイスが用意されており、祈祷や戦技の使用時に詠唱らしきものを唱える。
- 巫女の心臓
竜餐の巫女の岩の心臓。
裸の姿でのみ使え、使用すると人の身を古竜となす。つまりは竜餐の巫女そっくりな古竜人に変身できる。
使用中はカット率と耐性が上昇し、王都古竜信仰に属する祈祷の威力を強化する。ただし防具が装備不可となり、一度死亡するまで元の姿に戻れない。
かつて、彼女は古竜であった
凶なる竜ベールを討つ、ただそのために
自らを捧げ、弱き姿を受け容れたのだ
関連イラスト
関連タグ
しろがねのラティナ:同じく自ら遺灰となった人物。