ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

…褪せ人殿。どうされましたか?


概要編集

エルデンリング』DLCに登場する人物。

ミケラによって「影の地」に導かれた同志の一人であり、豊かな顎髭つきの鉄仮面を被った壮年の男性。


自身を「荒事には役立たない、しがない老兵」と称し、シナリオでは専ら情報収集によってミケラの目的を探っている。博識で聡明かつ物腰穏やかな人物であり、褪せ人とも快く情報交換をしてくれる。


他の同志たちに対しても真摯で、ムーアを気遣うような様子を見せたり、赤獅子フレイヤが助言を欲していると知った際は褪せ人を通じてわざわざ手紙を渡している。また、疑り深い針の騎士レダからもその実力と人徳を高く評価されている。


現在は一線を退いている彼だが、元はモーグに仕える純血騎士として、その狂名を轟かせたという。


本編での活躍(ネタバレ注意)編集

しがない老兵編集

当初は「墓地平原」に滞在しており、声をかけた褪せ人に「ミケラの十字」を探すよう依頼してくる。見つけた十字の場所を伝えると、ミケラの目的について自身の推測を交えた情報を教えてくれる。

老兵を自称し「荒事には役立てない」と言っている通り、他の同志たちのように(この時点では)ボス戦で共闘する機会は無い。


蘇った忠誠編集

シナリオ中盤、ミケラが自らの「大ルーン」を棄てた事で魅了が解けると、アンスバッハは大きく揺れることになる。


かつての彼は「蔑まれる者達のいない理想郷」としてモーグウィン王朝を建国したモーグの思想と人格に心酔しており、純血騎士の筆頭として血の刃を振るい、恐怖と共にその技を鍛え上げたという。

だがある時、主君モーグがミケラに魅了されてしまう。アンスバッハは主の魅了を解かんとミケラに挑むも、呆気なく心を盗まれてしまった


つまり彼は、魅了によって全てを忘れる前はミケラと敵対していたのである。己の身を以って体感したその恐るべき力を思い出したことから、彼はミケラに対する強い恐怖を口にする。


…あの方は、化け物です


…私はあれが、心底から恐ろしい



碌でもない真実編集

その後のアンスバッハは「墓地平原」を離れ、「種の保管庫」の書物を読み漁るようになる。

モーグが討たれた後、王朝廟からその遺体がミケラの下へと持ち去られた形跡が見つかり、疑念を抱いたのだ。主君を救えないどころか魅了によって忠誠すら忘れてしまっていた罪滅ぼしのため、彼はミケラの真の目的を探り始める。


アンスバッハに「秘儀の巻物」を渡すと、彼は主君の遺体が何に使われるのか、その碌でもない真実を知ることになる。


…ミケラ様はきっと、それが辱めであるとは、想像もされないでしょう

…我が主が、哀れすぎるではありませんか


だがモーグの末路を嘆きその尊厳を取り戻そうにも、己の力では到底ミケラに敵わないことを思い知らされている彼は苦悩する。


迷いと粛清編集

魅了が解けてからの迷いやミケラに刃を向けた過去を危険視され、レダから粛清対象として狙われることになる。この際に協力するか敵対するかを選ぶことが出来る。


敵対した場合はレダと協力してアンスバッハを斃すことになる。報酬は得られるが、その時点でアンスバッハのイベントは終了してしまう。だが協力を選んだ場合は、アンスバッハに助太刀してレダを撃退することになる。


この時の肩書きは「老兵、アンスバッハ」で、装備はレイピア「アンスバッハの長弓」。8本もの矢を広範囲に射る専用戦技『扇射ち』は狭い戦闘エリアにおいて猛威を振るい、かなりの強さを誇る。

粛清するはずが全身に大量の矢を刺され2人掛かりでボコボコにされたレダの 「…さすがに、無理筋ですか」 という台詞がどこか哀愁を漂わせる。


逆に敵対状態になった場合、レダの助力無しではNPCの中でもかなりの強敵となる。

しがない老兵とは何だったのか。


なお、協力した場合は素直に助力への感謝を述べてくれる他、敵対した場合も恨み言をいうどころか「貴公がレダ殿の側にいるなら安心」などと自分を始末しに来たレダの心情を案じる様子すら見せる。



そして終盤。


ミケラを追いエニル・イリムの螺旋塔を登る褪せ人の前に、針の騎士レダとその同志たちが立ちはだかる。

だが褪せ人の足元には“敵対”を意味する赤の召喚サインだけでなく、“協力”を意味する金の召喚サインが刻まれており……



純血騎士、アンスバッハ編集

アンスバッハ

今刃を掲げ、血に狂わん

我が主、モーグの尊厳のために


「純血騎士、アンスバッハ」として、利害が一致した褪せ人に協力してくれる。


ミケラへの勝算は薄く、亡き主君への忠誠にもはや正義は無い。だがアンスバッハは、どうしてもモーグとの血の誓いを忘れることができなかった。そして主君の尊厳を取り戻す為、彼は再びミケラに挑むことを決意したのである。


この時は長弓の代わりに真の得物である戦鎌「黒曜のラーミナ」を携え、専用戦技の『王朝鎌技』を使用する。もちろん出血属性の使い手であり、乱戦の敵対NPCはHPが非常に高く設定されているため、出血武器でガンガン攻めてくれる彼は心強い味方となる。


なお、同じく協力者のティエリエが悲壮な覚悟を滲ませるのに対し、この老兵は戦いを楽しむフレイヤにも好戦的な言葉を投げかけ、おまけに血が滾ってきたのか徐々にテンションを上げ始める。


存外と、蘇るものですな。戦の昂りというものは!


かつて血に狂った純血騎士の姿が垣間見える場面である。


血の貴族ナタン

なお、この時点でアンスバッハが死亡あるいはイベントが未完遂だと、彼の代わりに「血の貴族、ナタン」という協力者を召喚できる。しかしこのナタンという人物、これ以外の場面では一切登場しない上にテキストでの言及すら無い謎の存在となっている。メタ的にはアンスバッハとの協力フラグを立てられなかったプレイヤーへの救済措置と言えよう。



戦闘後の会話にて彼はモーグを斃したのが褪せ人だと知っていたことを明かすが、それでも尚「主君も正々堂々と一騎討ちで敗れた以上、責めはしないし自分にはその資格も無い」と言いきる。怒りや復讐心ではなく、あくまで主君の名誉と尊厳のために刃を掲げたのだろうか。


そして彼は、その先に待つ最後の戦いにも馳せ参じてくれる。

戦いの直前、相手ゆえに震えがくると語りながらも最後にはこう締めくくる。


…褪せ人殿。貴公に勝利を

我が血に懸けて


褪せ人に向けてこの言葉を言うことに、彼の忠誠の重さを感じさせられる。

そして激闘の中で彼が斃された際の言葉に、心打たれた褪せ人も多いだろう。


…褪せ人殿。王に、なりなされ

神などではなく、人々のための、王に


最後の戦いが終わった後、事切れた彼の亡骸から彼の鎌、「黒曜のラーミナ」とアンスバッハ装備一式、祈祷「アンスバッハの狂刃」を入手できる。


余談編集

人格者編集

前述のとおり何かと血生臭いモーグウィン王朝の関係者なのだが、その実態はDLCどころかエルデンリング屈指の人格者であり、プレイヤーからの評価も軒並み高い。アンスバッハの忠誠心の厚さから、相対的に主君モーグひいてはモーグウィン王朝への評価を改めたという人も居る程である。

事実、これまでに登場したモーグウィン王朝の関係者は問答無用で襲ってくる侵入者か色々と悪名高い白面のヴァレーくらいしか居なかったので、モーグの元部下と聞いて警戒したプレイヤーも多かったと思われる。ついでに「血の指」自体が侵入システムや敵対NPCの代名詞的な存在でもあり、そうした先入観を良い意味で壊したとも言える。


また、表示される日本語字幕では主人公を単に「褪せ人殿」と呼ぶアンスバッハだが、その英訳である英語音声では Righteous Tarnished と呼んでいる。Righteousという形容詞は「公正なる、正義の、高潔な、真っ直ぐな」などの意味があり、かなり好意的な呼称であることが分かる。

褪せ人は狭間の地では歓迎されない迫害対象であり、これまでに出会った者たちからは Foul Tarnished(薄汚い褪せ人めが)A lowly Tarnished(褪せ人風情が) など散々な呼ばれようだったので、アンスバッハのように敬意を払ってくれる人物は極めて稀少である。



過去について編集

少なくともモーグがミケラに魅了される前から彼に仕えている古株で、最終戦の台詞からしてラダーンとも面識がある。若い頃は純血騎士として名を馳せたというアンスバッハだが、時期的に破砕戦争でも活躍していた可能性があり、全盛期の実力は底知れないものがある。


関連タグ編集

黄金樹の影 血の君主モーグ

忠臣 老兵

関連記事

親記事

黄金樹の影 しゃどうおぶじえるどつりー

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 198429

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました