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褪せ人よ 愚かな野心の火に焼かれ

お前もまた、エルデンリングを求めるのか?


概要編集

英名:Margit The Fell Omen


黄金樹の王家に呪われて生まれた忌み子と呼ばれる者たちの1人。破砕戦争において王たる野心を抱き、黄金樹に挑もうとする数多の英雄を狩った黄金樹の守人。かつては忌み捨ての地下で特に厳重に拘束されていた幽囚だった。


身の丈と同じ大きさの杖を持った巨体の老人の姿をしており、忌み子を象徴する捻れた不揃いの角、裸体の上に纏ったボロボロのマントからは不気味な赤黒い尻尾が伸びている。


ストームヴィル城正門の手前で幻として現れ、以降も主人公の命をつけ狙おうとする。


ソウルシリーズ最強の1ボス?編集

エルデンリングにおけるストーリーボスの中では、最も早いタイミングで戦える相手である。いわゆる1ボスに該当するのだが、プレイヤーの間では以下の理由からソウルシリーズ1ボスの中で最強格だと囁かれている。


  • あまりに多彩な攻撃パターン(下記)
  • 魔法のダガーによる隙潰し
  • しかもディレイをかけてくる
  • 魔法なので、盾受けしても魔法カット率が低いと大きなダメージ
  • 体力が減ると形態変化するetc...

また、闘う舞台が欄干(手すり)の無い橋の上であり、十分な幅があれど、盾受けや回避に注力し過ぎるあまり、足を踏み外して谷底へ落下...


特に隙潰しとディレイが厄介で、その苛烈さは「出るゲームを間違えている」と言われるほど。あまりの強さに発売初期のネット上では心が折れそうだと言わんばかりの、怨嗟の声が飛び交っていた。


忌み鬼マルギットの攻撃に対して


バランス調整ミスを疑うレベルの強さだが...エルデンリングはリニアなストーリー構成ではなく、オープンワールドらしく好きなように攻略順を決められるように作られているので、初見で無理だなと思ったらとりあえず出直すのがいいだろう。レベルを上げたり、強力な「遺灰」や「戦技」を使ったり、一部で入手できる弱体化アイテムを使ったり等、対策もある。


なら何故ここまで話題になるのかと言うと、それは冒険の序盤にメリナから「祝福の軌跡を辿れ(要約)」と助言されるためである。メリナの言葉を信じ、何も考えずに軌跡に従って進めると最初に出会ってしまうのがこのマルギットなのだ。


(一切の寄り道無しで進んできた場合、おそらくだがレベリング少し、武器未強化、遺灰も弱体化アイテムも無し...という状態なので、それでは大苦戦必至である)


いかにもフロムらしい罠で「騙して悪いが」と言わざるを得ない。


ただ別の視点で見ればマルギットは、エルデンリングがそれまでのソウルシリーズとは方向性が違うことをプレイヤーに教示する役割とも解釈できる。事実、エルデンリングは敵の行動パターンを覚えるよりも、レベリングしたり戦技の性質を理解したりといったことの方が重要になっている。


マルギットは単に強いだけでなく、エルデンリングというゲームの「進め方」も教えてくれる優しい?ボスなのである。



戦闘編集

第1段階編集

ならば、その火ごと消してくれよう

忌み鬼のマルギットが


物語が開始してからすぐに戦える相手とは思えない程、ディレイを利かせたクセの強い戦法を取る。操作もおぼつかない中で戦ってしまい、匙を投げた者も少なくない。


第2段階編集

…ほう、侮れぬものだな

やはり褪せ人は、戦士の末裔ということか


後半は連撃が増え、素早い攻撃が増えるが前半でのディレイの感覚が抜けないと突破は困難を極める。


しかし基本的に間合いへ密着しなければナイフを振り回すこともなく、ハンマーも大振りなため見切ることも出来なくはない。さらにマルギットは比較的避けやすく、後隙の大きい2種の技を時たま繰り出すのだ。


ガマン比べのような歯がゆい戦い方になるが、その技を待ち・回避し・奴が後隙を晒した時に無理のない範囲で攻撃を与えよう。


装備編集

  • マルギットの呪杖

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  • 通常攻撃

マルギットが右手に持つ杖での攻撃技。

杖のみでは「左振り→右振り→左薙ぎ→杖突き」の4連撃が最大派生になるが、初撃が右薙ぎから左薙ぎに繋がったり「左振り→右振り→回転2連」など、杖だけでもそれなりに派生があるが、ここに更に光の短剣での攻撃が派生に入ると派生の種類が格段に増える。

  • ディレイ攻撃

高速の振り上げから、強めに遅らせた叩き付けを放つ。

  • ジャンプ攻撃

前方に飛び上がり、落下と同時に杖を地面に突き立てる。

  • 薙ぎ退き

右薙ぎを放つと共に後方にステップする。

  • 尻尾攻撃

背後の相手に振り向きざまに尻尾の薙ぎ払いを放つ。

  • 剣閃の斬撃

構えから攻撃に繋げる戦技。

一気に踏み込みながら斬り下ろし、さらに回転薙ぎの追撃を放つ技や、構えた杖をそのまま正面に叩き付ける技の2種に派生する。

  • 光の幻影・黄銅の短刀

短剣の幻影を生じて攻撃する技。

杖での攻撃派生のほとんどに割り込ませることができ、杖に対して短剣の振りが速いため、意識していても回避が困難。割り込み後は通常攻撃や短剣後限定の追撃に繋がる。

始動技としての威力は程々だが、遠距離や相手からの追撃を潰す牽制技としては強力。

  • 光の幻影・カーリアの騎士剣

直剣の幻影を生じて攻撃する技。

杖と同程度のリーチがあり、短剣と違い派生に割り込むよりも始動技としての側面が強い。杖攻撃などに派生はできるものの短剣よりは融通が利かない。

  • 光の幻影・巨人砕き

大槌の幻影を生じて攻撃する技。

隙は大きく、派生タイミングも読みやすいが、一撃必殺の威力を誇る。


…覚えたぞ、褪せ人よ

野心の火に焼かれる者よ

怯えるがよい。夜の闇に

忌み鬼の手が、お前を逃しはしない…


強襲編集

…見つけたぞ、褪せ人よ

野心の火に焼かれる者よ


比較的後半に足を踏み入れるアルター高原にて、市民の体を依り代に自身の幻を召喚して登場する。ステータスの違いはあれど、行動パターンはストームヴィル城のものと変わりない。

ストーリー上攻略必須の敵ではないが、倒すとアイテムが入手できる。


余談編集

狭間の地の各地にて夜に現れる夜の騎兵は装備のテキストからマルギットの配下であることが窺え、マルギット初戦撃破時に言い残す「忌み鬼の手」は彼らを指していると思われる。


関連タグ編集

エルデンリング 接ぎ木のゴドリック


















その正体(この先、ネタバレがあるぞ)編集

















…愚かな墓標に刻むがよい


最後の王、モーゴットの名を!


祝福


その正体は忌み王モーゴット女王マリカの直系のデミゴッドにてローデイル最後の王である。


王都ローデイルの最奥、黄金樹を目前に控えた玉座にて、褪せ人を待ち受けている。

戦闘パターンこそマルギットのものをベースとしているが、使っていた杖の外装を砕き、出血効果の付いた『モーゴットの呪剣』として振るい、火力も耐久力も比べ物にならないほど上昇しており、苦戦は免れないだろう。

マルギット時から使ってきた光の武器に大槍が増え、投擲する光の短剣も3つに増えている。また、範囲攻撃として空から光の直剣の雨を降らせる技を使う。

HP6割以下にすると…


忌王

…王の座を、呪いで穢すなど…


…耐えがたい恥よ…


…許さんぞ、お前だけは…


急にへたり込み苦しそうに咳き込んだかと思えば、呪われた血の爆発を起こし、戦場一帯に黄金の液体を撒き散らし第二形態となる。

この状態ではモーゴットの攻撃が地面に当たる度爆発を起こすようになり、呪剣に聖属性エンチャントがかかり火力もさらに上がる。大技として呪剣に血炎を纏い、斬りつけからの爆発を伴う『呪血の斬撃』も追加されるなど極めて手強い相手である。


・・・とはいえ、ストーリー終盤ともなればこちらも相応の装備を身に着けているうえ、呼び出せる協力者とても優秀なので、マルギットのときほど苦戦しないという声が多い。

また、忌み捨ての地下で糞喰いを牢から出した直後のタイミングのみ協力者として召喚する事も可能。

前述の通りマルギットと同一人物の為マルギットの動きを封じる特殊なアイテム、『マルギットの拘束具』が有効。ただし第一形態のみ有効であり2回限定なので使い時は見極める必要がある。


撃破で忌み王の追憶とモーゴットの大ルーンを入手。追憶は彼の振るった『モーゴットの呪剣』かアイテム『王家の忌み水子』と交換でき呪剣は出血の蓄積値が高く出血ダメージにボーナスが付く特性がある技量向けの大曲剣であり戦技で彼の大技『呪血の斬撃』を放つことが出来る。王家の忌み水子はFPを消費し14発の聖属性呪霊弾を放つアイテムである。大ルーンは東アルターの神授塔で力を取り戻せ、恩恵により最大HPを1.25倍にする効果を持つ。


戦闘終了後、ぼろぼろになった身体で横たわるモーゴットに話しかけると、恨み言とも呪詛とも取れる言葉を残す。





我らは、見捨てられたのだ


…もう誰も、エルデの王にはなれぬのだ…


…私と、同じようにな…





王族でありながら、忌み子として捨てられ、幽閉されたモーゴット。

だが彼は、世界の全てが彼を拒絶しようとも、黄金樹を愛し、それを守るために身をささげた。


愛されたから、愛したのではない、彼はただ愛したのだ。

余談(ネタバレ注意)編集

大ルーンを受け継いだ他のデミゴッドがその力に溺れて破砕戦争を起こし、双子の弟にいたっては勝手に自分の王国を作ろうと画策しているのに対し、モーゴットのみが黄金樹と黄金律を信じ、それを守るために戦い続けていた。


彼が振るう光の武器はそれぞれ黄銅の短刀、カーリアの騎士剣、ツリースピア、巨人砕きをモチーフとしている。


百智卿ギデオン・オーフニールからは祝福のモーゴットと呼ばれている。

その正体を知ってか知らずか、祝福無き忌み子のモーゴットに対して、なんとも皮肉めいた呼び名である。遺灰「失地騎士オレグ」や「失地騎士イングヴァル」のフレーバーテキスト等に現れる「祝福王」も彼のことを指すと思われる。


ストームヴィル城正門の手前でマルギットを倒す前にモーゴットを倒すと、当然同一人物なのでマルギットも撃破扱いとなりマルギット戦の報酬、実績も解除され、マルギット戦もスキップとなる。


王となる旅を始めたばかりの褪せ人を、本来後半に座すボス格が名前を偽って強襲してくることからサブ垢初心者狩りおじさんなどと呼ばれてしまうことも・・・

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