ああ、貴方… きっと良い子に産んであげるわ…
概要
元レアルカリア魔術学院の統治者であり現カーリア王家の最後の女王。王配ラダゴンの元伴侶で、魔女ラニ、星砕きのラダーン、冒涜の君主ライカードの母。彼女自身はデミゴッドではないが、ラダゴンから贈られた琥珀のタマゴに大ルーンが宿っている。
若き日からレナラは英雄たる力を持っており、月の魔術を以てアズールやルーサットを退け学院の長となり、そして騎士達を率いてカーリアを王家とするまでに栄えさせ、最終的にはその王家の女王となった。
現在は学院の最奥に位置する大書庫に囚われ、その中で琥珀のタマゴにより魔術学徒達が産まれ直しを延々と繰り返している。
学院による王家繁栄と滅亡
女王となったレナラによって学院と王家は統合され、その際に王家は彼女に学院での輝石魔術の『源流』の探求を禁忌と定めさせたため、探求するものは優秀な者であろうとも容赦なく学院から追放される憂き目にあった。これによりレナラ以前に学院の統治者であり最高師範だったアズールとルーサットの2人を含め多くの者が追放または幽閉され、学院はかねての研究課題である『源流』を強制的に失う形となった。
こうしてカーリア王家はリエーニエを治めるに至ったが「第二次リエーニエ戦役」にて、ラダゴン率いる王都ローデイル軍勢からの侵略を受ける。その際にラダゴンはレナラと出会ったことで侵略を止め、そしてこの争いを悔いて2人は結ばれることとなった。
しかし最初のエルデの王である、ゴッドフレイが狭間の地を追放された際、愛していたラダゴンに捨てられてしまったためにレナラは心を失い狂ってしまった。
彼女を英雄として讃えていた学院は、狂った彼女を見限り、密かに活動していた『源流』の本格的な復興に乗り出し、探求を妨害するカーリア王家を滅ぼさんとする「カーリア城館防衛戦」が始まった。カーリアに組するレナラはこの際、学院の大書庫に虜囚として幽閉される事となる。
壮絶な戦いの末に王家は滅亡、指導者が消えた学院は無法地帯にも等しくなり、それから間もなくして起こった「破砕戦争」では不干渉を貫くため、学院の入り口全てを事前告知なしで封印、外出していた一部の生徒は学院に戻る手段を模索し途方に暮れる事となった。
戦闘
第1戦
さあ、良い子たち、また産まれる時よ…
ここではレナラと直接戦うのではなく、周りの幼年学徒との集団戦となる。学徒の魔術を掻い潜りながらレナラに防御魔法を唱える学徒を3人攻撃して初めて、レナラの防御を割れて攻撃が通るようになる。
しばらくすると再び防御が張られてしまうので、大きなダメージを素早くレナラに与える必要がある。
第2戦
…運命は、我が月と共に
ここから全盛期のレナラの幻影との戦いとなる。これはラニが施した、母に危険が迫ったときに自動的に作動する防衛機構であると思われる。
純魔であるため遠距離からの魔法攻撃を得意としている。攻撃で怯みやすいので一瞬の隙を逃さす畳みかけよう。
召喚した遺灰が前半戦で生き残っている場合、第二戦に残り体力をそのままに持ち越しとなる。
後半戦に差し掛かると、様々な霊体を召喚して一時的な複数戦に持ち込む。
装備
- カーリアの王笏
最高の知性にのみ許される最上の輝石杖。
その輝石はカーリアの青と呼ばれ、満月の魔術を強化する。
本体のレナラは持っておらず、本物は討論室手前の階段付近に自身の絵と共に飾られてある。
技
- 回れ回れ
杖を浮かせ高速に回転させる護身の技。
目の前で杖を回転させる迎撃技の他、前方中距離で回転させたり、自分の周囲を回転させながら武器を飛ばすなどの3種類の放ち分けが可能。
- 輝石の流星
誘導性の高い流星を放つ源流に近い輝石魔術。
ステップ移動しながら3回詠唱し、後ステップだと2つの流星、左右いずれかのステップだと3つの流星が放たれる。
- 流星群
その場で誘導性の高い8つの流星を放つ輝石魔術。
オリヴィニスの教室で最も難しいとされる魔術。
彼女が放つ流星は複数を連続ではなく一気に放ち、ゆっくり相手を追いかけ、間合いに残りやすい。
- 輝石の彗星(タメ)
尾を生じて飛ぶ魔力の彗星を放つ輝石魔術。
1発だけだが威力は高く、ある程度直線的に飛んでゆく。
学院で最も歴史のあるカロロスの教室の魔術。
- 彗星アズール
伝説の魔術の1つ。
輝石の故郷とされる星空の奔流たる極大の彗星を放つ。
- 放たれる結晶片
結晶片を8つ並べて連続で放つ。
輝石魔術より速く直線的に飛んでゆく。
- 砕け散る結晶(タメ)
結晶の塊を生じて前方に砕いて放つ。
中距離で絶大な威力を発揮する。
- レナラの満月
その身に満月を呼び敵に向かわせる。
学院を魅了した彼女を象徴する魔術。
- 狼たちの霊体
狼の霊体を4体召喚する。
はぐれ狼の遺灰のようだが、狼は数回噛みつくと消える。
- 猟犬騎士の霊体
猟犬騎士の霊体を召喚する。
出血の属性攻撃が付いているが、攻撃を3セット終えると消える。
- トロルの霊体
盟約の巨人の霊体を召喚する。
巨人は召喚と同時に攻撃を仕掛け、それ以降攻撃を行うと消える。
カーリアの巨人は皆、幼きレナラの盟約の友であった。
- 飛竜の霊体
盟約の竜の霊体を召喚する。
竜炎を薙ぎ払った後に飛び掛かって消えるが、滞空しながら地面を焼き払ったりなどして長居されると、別の霊体召喚と被る場合がある。
余談
ラニの魔法による全盛期のレナラを破った後は、戦意を喪失(そもそも第一戦目時点で戦意と言えるものが残っていたかどうかすら疑わしい)。静かになった部屋の真ん中で琥珀のタマゴを大事そうに抱えたままとなる。
この時にレナラに話しかけると「生まれ直し」と「化粧」を行うことができる。
生まれ直し
言ってしまえばステータスのリセットである。現行のレベルをそのままにステータスを素性を選んだ時点の最低値にまで戻すことができる。その後現行レベルに至るまでの能力値の振り分けをやりなおす。
例えば素性「素寒貧」で50レベルの時に生命力に能力値を40ほど振っている状態から生まれ直しを行った場合、全てが最低値の状態に戻るが、戻るまでの49レベル分の能力値を自由に振り直すことができる。40振った生命力を20あたりで止め、残り29の能力値を精神力や持久力、信仰・筋力・神秘等の能力に適度に振るということが可能。
そのため、「能力値ビルドを間違えた」と後悔してる時や、「生命力よりも知力や精神力に振った方が良かったかもしれない」という時、後々手に入った使いたい武器がビルドと合わない場合、そして唐突に「HP全振りしたら面白いんじゃね?」とか「筋力99プレイしたくなった」みたいな思いつきがあった時はレナラのもとへ回帰しよう。
なお、「生まれ直し」については「雫の幼生」という一部ボスや特殊なエネミーの討伐で得られるアイテムが必要になるため、やりすぎ注意。
ちなみにプレイヤーが彼女を倒し手に入れる『「産まれなき者」の大ルーン』の効果は「生まれ直しを完全なものにする」というもの。装備の必要が無く、神授塔に昇る必要もない。
また大ルーンの説明によると、レナラが行ってきた生まれ直しは不完全なもので、生まれた者は長く生きられなかったという。
実際にレナラと共にいる幼年学徒たちは、何度生まれ直しても赤子のように床を這いずることしかできず、また非常に脆い。
さらに、主人公の選択次第では後にとあるNPCが生まれ直しを行うことになるが、彼もまた悲惨な末路を辿ることになる。
つまり、この「能力値の振り直し」こそが本来のレナラ・・・もとい琥珀のタマゴの力だったのだろう。
レナラが言うには「生まれ直し」をした褪せ人は「前よりもちょっといい子になる」とか。
化粧
所謂容姿を変えること。要はキャラクリのやり直しである。顔の骨格どころか肉体の骨格も操作可能なため「化粧」の領域を明らかに超えたものになっているが化粧である。
こちらはステータスの振り直しはできないため、「キャラクリに納得いかないから見た目だけ変えたい」という方はコチラを選択しよう。生まれ直しと違ってこちらは「雫の幼生」を必要としない。
なお、円卓にいる死衾の乙女、フィアの部屋にある鏡からでも行える。
そのせいか見た目がガッツリ変わって生まれ直してるも同然でもレナラは生まれ直したとみなしてくれず、化粧だけして帰ると「今後は生まれ直しをしようね」と催促してくる。
関連タグ
白痴の蜘蛛、ロマ(bloodbone)……巨大な月の浮かぶ(厳密には戦後に現れる)広大な水面が戦いの舞台という共通点がある。ただしこちらは空も水面も真っ白、何より月は不気味に赤い点が異なる。