概要
黒衣に身を包んだ女性。「円卓」で会う事が出来る。
オープニングから登場し、エンディング分岐にも関与する重要人物。
「死衾」なる言葉はゲーム内の造語だが、「衾」という漢字は「同衾」「衾褥」などの単語に使われている通り、「寝る時に使用する夜具」を意味している。これより転じ、「死者と共に寝る」ことを意味する言葉として使われる。
事実、オープニングの一枚絵では、無数の骨を背景に朽ちた死体に添い寝し、身を起こして白い肌をさらしている。二つ名や行動(後述)もあり、大変艶っぽい印象を与える。
人物
「円卓」では、暖炉の傍にある寝乱れたベッドに腰かけている。また同じ部屋にある化粧台で、自キャラの外見を再編集する事が可能。
その二つ名の通り、フィアが自身について語るところによると、彼女は数多の英雄を抱いてその温もりを身にため込み、貴人の遺体と同衾する事で温もりを与えて再びの生を与えるという。それゆえに故郷では「死衾の乙女」と呼ばれ、彼女はその為だけに存在していた。
しかし貴人に二度目の生を与える前に「祝福」を得た事で故郷を追われ、流れ流れてこの地へたどり着いたという。
コミカライズ版では
本作のコミカライズ作品「ELDEN RING 黄金樹への道」では、美女に描かれつつもセクシー要素の無いギャグ調の作風のためか、「抱く」行為が卍固めやバックブリーカー等のプロレス技にしか見えない過激な整体治療に代わっていたり、巧みな指圧テクニックから「指筋(しきん)のフィア」の異名を持つとされている。
帳の恩寵(以降、ネタバレ注意)
本記事キャラクターの性質上、ゲームのストーリーにおけるネタバレが含まれます。ネタバレ厳禁な方はブラウザバックを推奨します。 |
彼女に話しかけると、生きる力と意思を分けてもらう為に「とあること」を依頼するのだが、これを褪せ人が受け入れると、「帳の恩寵」と言うアイテムを得る。
これを使うと一時的に強靭度を上昇させてよろけにくくなるが、所持している間は最大HPの値が少し減るデバフがついてしまう。
もっとも、彼女の故郷ではこういうやり方は聖なるものだったらしい。
「帳の恩寵」自体は消費アイテムである為、使用により消す事ができるが、彼女に再度話しかけることで再取得できる。また、二度目の獲得以降は「密かな話」が可能となり、さらなる彼女の話を聞く事ができる。
フィアは褪せ人に「お願い」と称して「蝕まれた短剣」を渡し、持ち主に返すよう頼む。
以後は他NPCとのイベントに連動するが……
昏き者たちの時代
エルデンリングのオープニングにおいて紹介されるキャラクターであるが、「倒さなければいけないボス」であった従来のソウルシリーズのキャラクターとは違い、ストーリー進行においては然程重要なキャラクターではない。
しかしエンディング分岐に深く関わるキャラクターであり、エルデの王エンドにおける『昏き者たちの時代』ルートに関わっている。
彼女に関するクエストをあるルートでこなすと、死王子の修復ルーンを手に入れる事ができ、ラスボスを倒した際にこれを使用することで、このエンディングを迎える事ができる。
ただしこのルート、フィア自身が「ほんのひと時、私に抱かれてくれませんか」と申し出る事を始めとして、どことなく淫靡な雰囲気を漂わせるイベントがある上に、最終的に彼女はとあるキャラクターの元に行った挙句に死別すると言う、悲劇的かつアダルトな要素で構築されている。
……というか、元々彼女はそのキャラクターの為に円卓に潜り込んで活動をしていたのであり、主人公は利用されていただけである。
それが判明しても尚、主人公は彼女の力になる事を望む。
そして彼女はそんな主人公に「光差す帳の恩寵」を与え、死に生きる者たちの願いを主人公に託すのである。
死衾の乙女は、生涯ただ一度だけ
英雄にこれをもたらしたという
それだけが、乙女の意思に任されたのだと
フィアの英雄
王都ローデイルの地中深く、黄金樹の根元にある地下ダンジョン「深き根の底」の最奥にて戦う事になるボス、ボス部屋となるフィールドの奥には死に冒された巨大なゴッドウィンの死体とそれに座るフィアがいる。
3連戦となるNPCタイプのボス。フィアに近づくと突如黒い霧のようなものからNPCが召喚されて襲いかかってくる。
全員霊体の姿だが通常の霊体カラーである白色ではなく傀儡である事を表す水色になっている。
1戦目と3戦目はオンラインだと他のプレイヤーの装備とステータスのNPCが出現するがここではオフラインで出てくるNPCについて解説する。
1戦目
- 両刃剣使い
失地騎士の頭がトレードマークのツインソード使い、初戦という事もあって相手はあまり強くない。
2戦目
かつてトラウマボス忌み鬼、マルギットの協力NPCとして一緒に戦った魔法剣士。
ロジェールのイベントを進めていたら分かるが彼もフィアに取り込まれていたようだ。
主人公に渡したはずのロジェールの刺剣によるリカールスペシャルのような攻撃が厄介、特に降り注ぐ魔力と絡めた波状攻撃は下手したら即死するレベルのダメージを受ける為、相手が魔術師だからと言ってガンガン攻めない方がいい。
幸いにも防具の性能的にHPはかなり少ないのでコイツもそこまで苦戦しないだろう。
3戦目
ラストはライオネルとNPC2体が同時に襲いかかってくる。
シリーズ恒例の3馬鹿トリオだが、今作では遺灰でタゲを分散できるので、できる事なら3戦目まで取っておきたい。
敵と対等に3対3で戦いたいなら「ゴドリック兵の遺灰」や「ラダーン兵の遺灰」がオススメ。
- 豪胆ライオネル
ラダーン祭りで共に戦ったダクソのカタリナ騎士に似た魔法戦士。槍並みのリーチを誇る巨大なエストック、「グレート・エペ」を得物としている。
過去作でいう黒鉄シリーズに相当する超重量級の防具ライオネル一式を着込んでいる。それほど強靭は無いがとにかく硬い為必然的に最後に倒す事になる。
放っておくと魔術「追い縋る悪霊」や「フィアの霧」など後方から魔術でちょっかいかけて来るため面倒。
タイマンだと何という事もないが3対1だと非常に厄介、素早い取り巻きの処理が求められる。
- 盾持ちの魔術師
いかにもな見た目の魔術師。 ...だが見た目とは裏腹に中盾と魔術「カーリアの速剣」でガンガンに攻めてくるインファイター。見た目通り体力は低めなので数発殴っただけで沈む。
- 大斧二刀流のカボチャ頭
かぼちゃの狂兵頭に特大武器「闘士の大斧」を両手に装備した重戦士。こちらは見た目通り一撃が重いタイプのパワー型。
インパクトの凄い見た目なので人によってはライオネルやロジェールよりも記憶に残っているかもしれない。
余談
立ち位置とカメラワークを駆使すると、実は大変凝ったデザインの……言ってしまえば、えっちなパンツを着用している事が判明。
もしかして:パンモロ
「フィアのパンツを見る方法」なる動画がYoutubeに上がったり、企業系攻略サイトが記事を作るという事態が発生。
それを参考に多数の褪せ人が円卓に馳せ参じたり、ゲームデータの解析で「Deathbed smalls」なるアイテムとしての存在が確認されたりと、話題を提供した。
【重大な警告】
2022年3月現在、彼女のパンツ「死衾の下着(The Deathbed Smalls)」は正真正銘のチートアイテムです。
拾っただけで垢BANされた例が既に報告されています。
オンラインプレイができなくなるので、充分に注意。
手に入ったら即座に電源を切るなどし、最悪の事態を回避しましょう。
「死衾の下着」は本来は手に入らないものであり、不正にデータを改造したチーターがオンラインプレイで当該アイテムをその場にばらまき、知らずに拾ってしまったプレイヤーが不正利用判定を食らってBANされたという。
くれぐれもご注意を。
参照:『エルデンリング』にて、違法パンツディーラーによる被害が報告される。禁断の下着は拾わないで(AUTOMATON)
関連タグ
黄金のゴッドウィン:彼女が再びその衾を共にする相手。今は別の名前で呼ばれているようだが...。
古竜フォルサクス 彼女のルートで最後に戦うことになる相手
最初に語られる褪せ人
蛮地の王ホーラ・ルー 輝ける金仮面 死衾の乙女、フィア