概要
『エルデンリング』DLCにて追加されたボスキャラクター。
倒すと“追憶”が得られるボスの一体である。
「エンシスの城砦」に居を構える双剣の女騎士。精巧な銀色の甲冑を着込んでおり素顔はうかがい知れないが、その正体は魔術学院レアルカリアにいる女王レナラの妹。
かつてはカーリアの王女であったが、生家を捨てメスメルの傍らを選んだ。
「メスメルの剣」いつしか彼女はそう呼ばれた。
なお、人型の追憶ボスにしては珍しく台詞が一切無い上に各種フレーバーテキストから読み取れる情報もごく僅かで、その人物像は殆ど謎に包まれている。
戦闘
双剣による連撃に加えてカーリアの輝剣魔術とメスメルやその騎士たちが用いる火の祈祷を使い分ける。
マレニアを彷彿とさせる緩急のついたステップからの素早い斬撃は回避が非常に難しく、おまけにマレニアと違って殆ど怯まない。距離を取ろうとする相手には時間差で襲う「魔術の三輝剣」や広範囲を薙ぎ払う「ロイヤル・カーリア」で追い詰めてくる。
ただでさえ近接、遠隔共に隙のない難敵である上に、後半戦になると双剣にエンチャントを施してより苛烈な攻撃を繰り出すようになる。
更に追い込まれると、一度だけ姉を彷彿とさせる大技「レラーナの双月」を解禁。フィールドほぼ全域に広がる衝撃波を3発、連続で放つ。最初及び2発目を受けてしまうと残りの衝撃波が確定で入ってしまい、状況によっては即死が見えるが、凌ぐことができれば討伐まであと一歩。
なお衝撃波は全てジャンプで回避できる。また、斬撃はとにかく避けにくい一方でパリィできるものが多いため、腕に自信があるなら盾を中心とした戦法も有効。いずれも攻撃のタイミングを正確に掴むのが攻略の秘訣と言える。
まともにやり合うならばプレイヤーも十分にレベルと装備を整え、影の地限定のバフ「影の地の加護」を得てから挑むのが常套なのだが、寄り道をせずにストーリーの導線に従って進んだ場合、十分な強化がなされていない状態で彼女のもとに辿り着くケースが多く、そういう意味でもDLCにおける忌み鬼マルギット的な位置付けになっている。
ちなみに協力NPCとして針の騎士レダを召喚できるのだが、使用する戦技が敵味方のバフや状態異常を全て打ち消してしまうのが大きな問題。レラーナの性質とも全く噛み合わず、はっきり言って邪魔になることが多い。
戦利品
撃破すると手に入る『双月の騎士の追憶』は軽大剣『レラーナの双剣』か魔術『レラーナの双月』と交換できる。
レラーナの双剣
両手持ちで二刀となる二刀一対の軽大剣で魔力と炎の攻撃力を持った知力信仰ビルド向けの双軽大剣。
固定戦技『月と火の構え』は戦技ボタンで双剣を構え、魔力と火を纏い通常攻撃で光波の連撃を、強攻撃で炎の嵐で薙ぎ払う戦技。
レラーナの双月
発動すると空中に浮遊、満月を二つ形成。真下へと着弾させて円形範囲攻撃を2回行い、更に杖を地面に突き刺しながら着地した際も円形範囲攻撃を行う魔術。ただし彼女が使用してきたとき程の攻撃範囲はなく要求知力72も相まって使い所を見極める必要のある魔術。
余談
- 褪せ人の倍近い体躯を持つレナラの妹なだけあって長身(カーリア王家の遺伝だろうか)。ついでに鎧の形状(特に胸部)から分かるようにふくよか。
- 姉レナラは王家を捨てた妹に怒るどころか、自身の黒髪を餞別に送り出している。また「レラーナの双月」のフレーバーテキストでも姉妹仲が良好であったことが示唆されている。
- 同じエリアに出現する「カーリア騎士ムーンリデル」はレラーナの介添人であるという。レラーナがメスメルの正式な伴侶であったかは不明だが、介添人まで連れて嫁入りに来たと考えると彼女の本気度がうかがえる。
- レラーナが惚れ込んだメスメルとレナラの伴侶であったラダゴンは共に赤髪の英雄であり、血縁も非常に近しいと言えるため、「姉妹で男の好みが似ている」と一部のプレイヤーから勘ぐられている。
- 進行方向にあるダンジョンのボスなのでストーリー上撃破必須のボスと思いきや実はエンシスの城砦へ行き、彼女と戦わなくても迂回ルートを進めば戦わず無視して先へ進むこともできる。気になる人は城砦正面から東の谷へ下りてみよう。
関連タグ
魔力と炎の双剣を振るう過去作のボス。特にサリヴァーンは特徴的な構えと光波を射出する点が、踊り子は性別と右手に魔力、左手に炎の剣を持つ点が一致。