讒言
ざんげん。事実をまげ、いつわって人を悪く言うこと。また、そのことば。
巨人たちの山嶺
雪深き北の地にある「ザミェルの廃墟」にて、唐突に褪せ人の前に現れる。
死した褪せ人である、血の指の狩人ユラの遺体に乗り移っており、顔を腕で覆う風変わりな姿勢で佇んでいる。
前々から此方に目をつけていたらしく、ようやく会えましたね、とまるで旧来の友人であるかのように親しげに声を掛けてくる。
懇切丁寧な口振りで色々と話を交わして行くうちに、話題は黄金樹を燃やす力を持つ「巨人の炎」に移り、ここで本題とばかりにある提案を此方に持ちかけくる。
彼曰く、王となる為に哀れな小娘を燃やすのはおやめなさい、正しい王となるならば険しき道をお行きなさいと。
彼は黄金樹を焼く方法を知っており、尚且つそれには別の道があることを主人公に教える。
その為には王都の地下の奥底にて、三本指なる存在に見え、「狂い火」を受領するように助言する。
彼の言葉に従うかは、主人公次第であるが……。
険しくも、正しい王の道を行かんとするなら
シャブリリの言葉に耳を傾けなさい
シャブリリという名のその男は
讒言の罰として、人々に瞳を潰され
やがてそこに、狂い火の病を宿したという
〜「シャブリリの禍」より〜
最初の罹患者
シャブリリの名は狭間の各地で伝えられており、一様に蔑みと畏れの感情を以て語られる。
狂い火の病に最初に罹患した人物であり、すでに故人でありながら、その後も精神は生き続け、死人の体に乗り移っては歴史の影で暗躍し続けてきた。
その目的は、ただ一つ。
世界を焼き溶かし、隔て無く一つにする事で、世界を原初の状態へと戻す「混沌の時代」の到来である。
その為に必要な「狂い火の王」になりうる人物を欲しており、破砕戦争以降の褪せ人の到来を機に有望な者たちを見つけては、その讒言を以て地下深くにいる三本指の元に送り続けてきた。
「狂い火の王」を生み出す事は彼の悲願であり、狂い火を受領したまま終盤のボスの所まで行くと彼を協力者として召喚でき、王になる為の手助けをしてくれる。
ちなみに協力者として召喚すると凄まじい火力を発揮する「堪えきれぬ狂い火」とヘイトを自身に集める「シャブリリの叫び」という狂い火由来の祈祷を主軸としつつ左手の打刀で微量ながら出血の状態異常も蓄積してくれたりと結構頼りになる奴である。
灯を探すハイータに関連するイベントで登場する、侵入者「指痕爛れのヴァイク」は彼に惑わされた結果、狂い火を受領してしまい、王となる一歩手前まで行ってしまう。
だが結局失敗してしまったらしく、現在は巨人たちの山嶺にある「王に近付いた者の封牢」に封じられている。
時に甘言を呈し、時に讒言を以て人々を惑わせ続けてきたそのあり方は、さながら神話にて語られる悪魔のような人物である。
ああ!世に混沌のあらんことを!
関連タグ
狂い火の王...彼がその登場を望む王。
灯を探すハイータ...同じく、ある人物の死体に乗り移った疑惑がある。
世に平穏のあらんことを…彼のセリフ「世に混沌のあらんことを」は、こちらのセリフのオマージュと推測される。