概要
リエーニエにて出会う盲目の巫女。指の巫女になるために、シャブリリのブドウと言う果実が必要なのだと通りがかりの褪せ人に話す。
口調穏やかな淑女。お願いするときも非常に丁寧な言葉遣いで頼んでくる。
ただ所々で世間知らずな面がみえ、どちらかと言うと巫女というよりもどこかの貴族の令嬢を思わせる。
彼女が必要とする「シャブリリのブドウ」は、ドロリと溶けた丸い黄色の物体であり、べろりと剥がれた紫色の皮がまるで剥かれた葡萄のように見える。
口にすると非常に甘く濃厚としており、そして熱いという。一度口にしてしまった者はその味が忘れられず、何度も何度も口にしてしまうと言う危うい特性も持っている。
シャブリリのブドウの居場所
彼女のイベントを進めるうえで必要なブドウは全部で四つ。
その内二つまでは入手は容易であるが、三つ以降になると少し難しくなる。
個数 | 居場所 |
---|---|
一個目 | ストームヴィル城 ※)玉座の間の地下。両目を押さえている人物から入手 |
二個目 | 「浄化された廃墟」の地下 |
三個目 | 復讐者のボロ家 ※)モーン城のエドガーのイベントを最後まで進める必要あり |
三個目を除き、それぞれハイータの旅路に沿って配置されているため、見つけること自体は難しくはないものの、そのためには先ずはハイータの居場所を把握していないとならない。
幸いハイータは基本的にはストームヴィル城の祝福「湖を望む断崖」から王都へ向かってリエーニエ街道を北へと北上するので、その近辺を探していれば自ずと見つかるはずである。
シャブリリのブドウ
この果実の正体はそのテキストを読むともう分かるが、これはある病で爛れた人の眼球である。
ストームヴィルにいる霊体の言葉から察するに、彼ら病み人はそれを自分の手で抉り出し、震える手で巫女になりうる女性に食べさせているのだという。
門前町の橋にて三個目のブドウを渡した時に、彼女はブドウの正体について思いを巡らせる。
それは非常に美しい果実なのだと考えるのだが、ここで選択肢が現れ、その悍ましい正体を教えることが出来る。
当然聞かせれば驚愕し、余りの嫌悪に彼女は盛大に吐き出してしまう。ハイータだけに。
しかし少し落ち着いた後に、ブドウを渡されたその意味にようやく気づいたと言い、再び指の巫女となる決心を彼女から聞くことが出来る。
彼女が目指す彼方の灯はいまだに遠いものの、ブドウ、つまり人々の瞳を食べ続けて行けば何れは辿り着くだろう。
指痕のブドウ
彼女に渡すことが出来るシャブリリのブドウ、その最後の四つ目。
リエーニエの北、王都へと続く道から東へ離れた場所にある「鎮めの教会」を訪れると、侵入してくる、発狂の槍を得物にする手練れの騎士「指痕爛れのヴァイク」から入手できる。
この発狂は“褪せ人にのみ”蓄積し、発症するとHP・FP両方に割合ダメージを受けると共に悶え苦しみ大きく隙を晒すというかなり厄介な状態異常だが、幸いヴァイクはこれまで相対したボスや雑魚敵ほど強くはない為、面倒な発狂の祈祷を使われる前に早期に決着をつけてしまおう。
入手した後は、リエーニエ北部にある「ベイルム教会」にて、禁断症状が出始めた、若干危ういハイータに手渡すことが出来る。
指に焼かれた者だけに生じると言う特別な果実は、確かに彼女を彼方へと導く大きな後押しとなった様で、落ち着きを取り戻した彼女は、きっと指の巫女になりますと言う言葉を残す。
それは何処か不吉な響きを持っていた。
ああ、貴方も、ここに至ったのですね
地の奥底にて
王都の地下深く、忌み嫌われた者達が最後に捨てられる場所に足を踏み入れた時、その最も深き場所にて彼女と思わぬ再会をすることになる。
しかし彼女は何処かでこの出会いを予期していたらしく、徐に褪せ人に全ての衣を脱ぐように指示する。
それはこの先にいる「とある存在」と見え、「王」となるために必要な儀式であると言うのだが...。
...そしてどうか混沌の火が、貴方に宿らんことを
儀式が終わり、一人の巫女が産まれた
自らの瞳を焼かれながら、狂える指の巫女は語る
この世界の始まり、そして生まれた苦痛、絶望、呪い...
あらゆる罪と苦しみを生み出した今の世界は間違いであり、そしてそれは戻されなくてはならない
その為には、全ては黄色い炎によって焼き溶かされなくてはならないという。
この世に、産まれてきたくはなかった
ブドウを手渡した者たちの言葉なき苦しみの声に感応した巫女は、最後にこう言い残した
彼らの、王とおなりください
道は開かれた