概要
ケビン・グラハムとリース・アルジェントのカップリング。
守護騎士であるケビンとその従騎士であるリースの上司と部下であり、長年の幼馴染みの関係。同じ七耀教会の施設『紫苑の家』で他の子供達と共に育った。出会い自体はケビンが幼少期の頃、富豪の愛人だった母が捨てられ、息子のケビンと無理心中を図った際にケビンは逃げ出してしまい、暫くして戻れば母は自ら命を絶っていた。
それから、路地で一人でいたところをルフィナ・アルジェントと妹のリースに出会った。これが二人の出会いで、ケビン自身もルフィナを実の姉のように慕っていた。
しかし、破局が訪れた。猟兵くずれに『紫苑の家』が襲われ、リースがその一人に連れ去られたのである。星杯騎士の任務を終え、戻るところだったケビンはリースを救うために猟兵を追った。『紫苑の家』には一部の大教会と同じように封印指定された古代遺物を管理する区画始まりの地が存在しており、孤児院はそのカモフラージュであった。
それを突き止めた者によって猟兵くずれはその時封印していた古代遺物《ロアの魔槍》回収のために施設を襲った。そして、ケビンは猟兵を追い詰めるが、男は魔槍の力で怪物になり暴走する。追い詰められたケビンだったが、その時に母が死んだ日に刻まれた《聖痕》が魔槍の力を取り込み、猟兵を虐殺した後に今度はケビンが暴走した。
遅れて辿り着いたルフィナは状況を悟り、己の身を挺してケビンを聖痕と魔槍の力から解放した。
ルフィナの死はリースにはただ殉職としか伝えられず、ケビンも影の国の事件まで黙っていた。ルフィナの死から五年後、影の国で知らされたリースはケビンが守護騎士として《外法狩り》を続けている理由がわかった。
ケビンは母を見殺しにして、ルフィナも殺した償いをしたいのでもなく、罪悪感を消すためでもない、罰せられたかっただけである。そこへ現れた、ルフィナを模して現れた影の王によってケビンは煉獄へ落とされた。ルフィナによって先に煉獄へ落とされたリースを追って…………
煉獄で二人は『紫苑の家』を襲わせた元司教を始めとした、これまでケビンが滅した者達と戦った。その中で、ケビンの道を知ったリースは一人で、歩み続けたケビンを責めた。そして………最後にはワイスマンと更に煉獄の悪魔達も現れたが、同じように影の国に飛ばされた仲間達と共に煉獄を脱出して、最後の試練で影の王即ちケビンの聖痕そのものに打ち勝った。
そして、最後の最後で………影の国を作り出したケビンの聖痕のコピーに取り込まれたルフィナが表層化した。元の世界へ戻るため、聖痕ごとルフィナを滅ぼさなければならない。その為に、今度は自分の意思でボーガンを撃とうとするが、リースがケビンの手を掴んだ。
ケビン一人にルフィナを殺させないために……二人で背負い、ルフィナの目指した場所へ歩くために………
そして、弟と妹によって聖痕から解放されたルフィナは笑顔で二人を見送り、消えていった。
碧の軌跡でも登場し、幻の至宝の調査のため長期任務に就いていた第九位や特務支援課の援護をする。オルキスタワー攻略の際には結社の最新兵器アイオーンβをメルカバを用いて攻防、最終的にケビンの聖痕砲メギデルスによって破壊に成功したもののメルカバも大きく破損しケビン自身は力の使い過ぎで戦闘不能に陥る事になる。
そんなケビンの無茶にリースは膝枕しながら涙ながらに叱りつけたのでケビンはリースの手を握った。
「…これから先も…呆れさせてしまうことがあるかもしれへんけど…懲りずに支えてくれるか…?」
「…当たり前…放っておけるわけない…」
それ以後、直接の登場はしていないが創の軌跡では他の星杯騎士達と共に逆しまのバベル攻防戦にメルカバで参戦、Ⅶ組やエステル達の手助けをしていた。
お互いに恋愛感情があるかは不明だが、少なくとも大切な人であることは確かである。