ひょっとしたら、彼らこそが“光”となるかもしれません。
動乱の足音が聞こえる帝国において対立を乗り越えられる唯一の光に──
概要
『閃の軌跡』に登場する「トールズ士官学院」にある特科クラス。
サラ・バレスタインが教官を務めている。
学生でありながらも『帝国解放戦線』の討伐や内戦でいくつもの武功を上げて、いずれも解決に導いたことで帝国内、特に軍や政府に於いてはリーダーのリィンを中心に名を挙げ、ついには結社からも一目置かれるほどに成長する。
帝国の新たなる風
エレボニア帝国の今後のためにリベールの異変を解決した学院のOBであるオリヴァルト皇子が設立。
表向きは新型戦術オーブメント《ARCUS(アークス)》を運用するためとされているが、実際にはさまざまな状況に対応できる人材を育成するのが目的となっている。貴族クラスと平民クラスがある学院において身分に全く囚われない異例の選抜がされているため、貴族と平民どころか外国人や特殊な経歴をもった者も入り混じるクラスになっており、その強すぎる個性から当初は何かと衝突しがちであったが、共に切磋琢磨するうちに絆を深めていくようになる。
各地を巡る特別実習で彼らは『鉄血宰相』ギリアス・オズボーン主導の革新派と『四大名門』を筆頭とする貴族派の暗闘に巻き込まれていき、貴族派が裏で操る『帝国解放戦線』すら撃破した。が、直後に内戦を引き起こした貴族派はそれ故Ⅶ組を危険要素とし、貴族派によるトールズ襲撃の混乱で離散する。
しかし、Ⅶ組は離散しながらも内戦下において何を成すべきかを思案した末に貴族と平民の垣根を越え、『世の礎』を見出すべく帝都を占拠した貴族派の撃破に大きく貢献する。しかし、代償は大きく『帝国解放戦線』のリーダーでもあった仲間の一人を失ってしまう。
解散と再集結、そして……
内戦終結後、哀しい別れを経てⅦ組は帝国の行く末を見守り、その中で自分達がどうするべきかを見定める決意を固め、内戦終結の功績でリィン以外の全員が飛び級で卒業する。リィンは学院に残り、帝国政府の要請を受けながらその動向を見定める。そして、七耀歴1206年にリィンも卒業する。
オリヴァルト皇子の発案で新設された第Ⅱ分校の教官に就任したリィンが新たなⅦ組を指導する中、帝国の不穏な動きを察知していたⅦ組は帝都に集結。内戦終結後のクロスベルとノーザンブリアの併合を初めとした領土の拡大と軍事拡張路線………一連の動向はカルバード共和国との戦争に向けられていると見抜く。その傍らで後輩の新Ⅶ組と共に帝国を取り巻く不穏な影を追い、ついには現代に復活した900年前の暗黒竜をも討伐する。
しかし、それさえも序の口であった。新Ⅶ組の一人が帝国を1000年に渡り蝕んでいた呪いに操られて、カルバード共和国との戦争への引き金を引く。リィン達はソレによる破滅、《巨イナル黄昏》を阻止するべく奮戦するが、またも仲間を喪い、更にはリィンも囚われの身となり惨敗を喫する。
再起
帝都から敗走したⅦ組は新Ⅶ組に叱責されて再起、リィンを救出すると共に黄昏を引き起こした呪いの正体が七の至宝の内二つ、焔と大地の至宝によって生み出された物と知る。そして、リベールとクロスベルの英雄の力を借りて、帝国を蝕む呪いの元凶を滅ぼし、共和国のみならず大陸全土を巻き込んだ世界大戦を回避する。
大戦の終結後に勃発したクロスベル再事変でも彼らはそれに連動する帝都のクーデターや皇子夫妻誘拐の解決に新Ⅶ組とともに尽力。クロスベルの再独立に貢献する。
その後のⅦ組
これまでの活躍は結社はもちろんのこと、遠く離れた中東のクルガ戦士団を始めとした猟兵団や帝国の呪いを知る裏の世界からも帝国の黄昏を止めた英雄と認知されている。
その後もⅦ組は存続しており、七耀暦1208年には第Ⅱ分校に進学したヴァンダイク学院長の孫がカルバード共和国のアラミス高等学校に留学している。
また、Ⅶの輪でのネットワークを活かしてトワを初めとした卒業生達と連携し、七耀暦1208年からは二代目Cもいる共和国にフィーやクロウが結社の動向を含めて調査している。
しかし、彼らの活躍が皮肉にも1209年に訪れる《終わり》を早めてしまうこととなる。
余談
全員卒業した閃の軌跡Ⅲ以降は後輩である新Ⅶ組との区別のため「旧Ⅶ組」「初代Ⅶ組」と呼称されている。
当初こそ『寄せ集め』と馬鹿にされるような彼らではあったが、互いの過去を明かしあう内に絆を深める。エステル・ブライトとヨシュア・ブライトを始めとした若者達がリベールの、特務支援課がクロスベルの英雄であるように、彼らは帝国の英雄と言うべき存在である。
動乱の真っ只中に飛び込んでいったその有り様は後輩達にもしっかり受け継がれ、双方ともに波瀾万丈の学院生活を送り、今の彼らを大きく形作ることとなった。
クラスメンバー
生徒
男爵家の養子。後にⅦ組のリーダーとして成長し、更には後輩達も含めたリーダーとなる。
大陸最大規模の重工業メーカーの令嬢。だが、母とは確執がある。
軍の重鎮の息子。元々は音楽家志望。
武術の名門貴族令嬢。修行のために入学。
- マキアス・レーグニッツ(副委員長)
初の平民出身の帝都知事を父に持つ。大の貴族嫌い。
帝国最大規模の貴族、『四大名門』の息子。だが、その出自は…
- エマ・ミルスティン(委員長)
帝国の辺境から入学した奨学生。読書好きのようだが……
元猟兵。元同業者の計らいで入学する。
帝国の隣人ノルド高原からの留学生。帝国の制度には疎い。
- ミリアム・オライオン(途中編入)
帝国軍情報局のエージェント。政府の裏事情にも詳しい。
- クロウ・アームブラスト(卒業単位取得のため)
唯一の上級生。が…
担任
かつては最年少のA級遊撃士だったが、活動停止命令を受けたことによりトールズにスカウトされ、教官となった経緯がある。担当科目は武術・実戦技術。
関連タグ
ギリアス・オズボーン――――全編を通して、Ⅶ組の前に立ちはだかる巨大な壁。彼自身もⅦ組にはとある絶大な期待を寄せている。
リベール組――――創設者の旧友達。Ⅶ組同様、身分どころか国籍もバラバラという特異性が共通。
特務支援課――――クロスベルの併合時に遭遇戦をしたリーダー同士が惹かれあい、二年後に共闘する。
新Ⅶ組――――二期下の後輩達。彼らを導き、同時に支えられる。
新生帝国解放戦線――――壊滅させた帝国解放戦線の新生組織。かと思われたが…
アークライド解決事務所――――共和国の裏稼業。裏だけあり、Ⅶ組の活躍も知っている。