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戦術オーブメント

せんじゅつおーぶめんと

『英雄伝説』の軌跡シリーズに登場する架空の機械。主人公達を始めとした主要人物達が常に携帯している装置。
目次 [非表示]

概要

ゼムリア大陸は七耀暦1150年に起こった導力革命により機械化、導力化文明へと飛躍的に発達していった。


戦術オーブメントとはエプスタイン財団が開発したその導力機械の一種であり、機械の内部にあるスロットに七曜石で作られた結晶回路(クオーツ)を組み込む事で身体強化や導力魔法(アーツ)の使用を可能にする。


アーツなどを使用するエネルギーをEPと呼び、EPが枯渇するとアーツが使用出来なくなる。


それぞれのクオーツを装着する箇所をスロットと呼び、中央のスロットからラインで各スロットに結ばれており中央から枝分かれしているものもあれば、中央から一つのラインで複数繋がったものもある繋がっている数が多ければ多いほどEPの数値が増え協力なアーツを使用することが出来るが、その分スロットの開封や強化などに使う七曜石の使用量が多くなるのが難点。


七耀石を原料に使用しているため地・水・火・風・時・空・幻の七つの属性により構成されており、その属性の組み合わせにより攻撃・回復・補助のアーツが変化および強化される、使用者によっては属性が限定されているスロットが数か所あり、ひとつの属性しか入れることのできない者もいる。


政府機関、軍隊、遊撃士、さらには正体不明の組織などの、様々な組織、個人でも使われるほどに普及しており、現代にはなくてはならない物。

遊撃士を始めいくつかの機関には無償で提供されており、個々の適正に合わせたスロットを組まれる。オーダーメイドな仕様のため非常に高価であり【ナインヴァリ】などでは未登録のオーブメントなどが販売されている。


当初は身体強化やアーツの使用のみに使われるものであったため一般層には出回っていなかったが技術発展により携帯通信端末機能を始めとする多様さを見せるようになったため一般層でも所持する者が増えてきたようである。

形状としては初期型は懐中時計、後期になってからは現実の携帯電話のような折り畳み式。七曜歴1207年の時点で主人公達が持つARCUSⅡではカメラや電話機能、更には導力ネットワークを利用した映像受信機能が追加されている。


種類


時系列の経過によりラインの追加・機能の多様化などをしているがそれぞれクオーツの規格が違うため違うオーブメントにクオーツを兼用する事は不可能である。



第四世代戦術オーブメント(空の軌跡FC)

金色の懐中時計の形をした(メイン画像参照)劇中では最初期のオーブメント。


新型戦術オーブメント(空の軌跡SC・the3rd)

前回のオーブメントよりも一回り大きい銀色の懐中時計の形をしたオーブメント。前回6つだったスロットが7つに増えてEPの向上、さらに上位のアーツを使用することが可能になった。

身喰らう蛇ではFCの時点で既に使用しており剣帝レーヴェはFC時点では構造上使用不可能なアーツ【シルバーソーン】を駆使していた。なお、『零の軌跡』ではこのオーブメントユーザーだったエステルヨシュアは後述のENIGMAに使用オーブメントを変更しており、淘汰されたと考えられる。


ENIGMA(零の軌跡)

エニグマ』と読む。第5世代戦術オーブメント。開発元はエプスタイン財団。戦術オーブメントとしての性能は前回と同じであるが簡易通信機能が搭載。同じENIGMA同士であればクロスベル全域くらいまでなら通信が可能になった。(勿論同じような条件で固定の通信機にも通話可能)劇中から約5年後である七耀歴1209年には既に最初期携帯端末の型落ちであった事もあり裏で安く販売されており、戦術機能を外して後述のTフォンだと偽って正規よりも安く販売する詐欺が横行しているようである。



ENIGMAⅡ(碧の軌跡)

ENIGMAの発展版、通常の7つのクオーツの他に大型の特殊クオーツ【マスタークオーツ】を搭載可能になった。マスタークオーツは戦闘を重ねるごとにレベルが上がり属性値やステータスを向上、最大レベルまで上げた場合【マスターアーツ】を使用する事が出来るのが特徴。

しかし碧の軌跡終了後、エレボニア帝国によるクロスベル自治州侵攻・占領の影響のためか、元々ENIGMAⅡを使っていた者達が後述のARCUSに鞍替えした事(実際、『閃の軌跡Ⅱ』外伝章にて、ENIGMAⅡユーザーだったロイドリーシャARCUSの方が使えるアーツの種類は少ないがENIGMAより実戦的かもしれないと語っている)やこれ以降発展版がない事から次世代オーブメントの座を奪われたようである。


ARCUS(閃の軌跡Ⅰ~Ⅱ)

アークス』と読む。ENIGMAと同時期に作られた第5世代戦術オーブメント。ENIGMAも含めこれまでの戦術オーブメントはエプスタイン財団の独自開発であったが、こちらはエレボニア帝国の大企業ラインフォルト社との共同開発によって作られた新技術を搭載した新型。通信機能やマスタークオーツ(時系列的にはこちらがオリジナル設計)の他にARCUS使用者同士の感覚を共有し高度な連携を可能とする【戦術リンク】を採用。これにより高度な戦略が可能になった。


ARCUSⅡ(閃の軌跡Ⅲ~創の軌跡)

ARCUSの発展版、【戦術リンク】の他に使用者ごとに異なるサポート能力を仲間全員に発動可能な新機能【ブレイブオーダー】を追加。さらにサブマスタークオーツシステムにより別の者が装備しているマスタークオーツの一部機能を使用可能になる。(この機能は複数で同じマスタークオーツを共有可能)

創の軌跡』では試験運用機能として、戦術リンクの派生であるヴァリアントレイジが使用可能となったが、使用可能条件が解明されておらず、作中の時点では巨イナル黄昏に関わった人間を交えなければ使用できない。

戦闘機能以外では、音声のみだった通信も映像ごと送ることが可能になり、さらに導力メール、カメラ、ボイスレコーダーなども搭載されるようになったため一般人でも所持する者が増えるようになったのである。


RAMDA(閃の軌跡Ⅲ~創の軌跡)

ラムダ』と読む。カルバード共和国で独自に開発された新型オーブメント。後にヴェルヌ社とエプスタイン財団が共同開発したものと判明した。戦闘面での性能は不明であるが使用者の姿を視認出来なくなるステルス機能が搭載されておりその性能を利用し劇中では共和国軍の特殊部隊ハーキュリーズがスパイとして帝国に潜入するために使用されていた。

霊子を鍵にした暗号技術を使っており所持者本人しか使えない仕様ではあったが、後にある筋から失敬したものを使用していたもいた事からシュミット博士が解読に成功したようである。性能はARCUS規格とくらべても遜色なく第5世代オーブメントとして軍や政府関係者でも使用していたとされるが、その後第6世代であるXiphaの登場により『黎の軌跡』開始時点で一部利用者はいるものの旧型機となってしまった。『悲運のオーブメント』と称されている。


Xipha(黎の軌跡)

ザイファ』と読む。カルバード共和国で開発された第6世代オーブメント。これまでの戦術オーブメントは創設者であるエプスタイン財団の独占及び他社の協力のもと開発されていたが、このXiphaは財団が関わっていないヴェルヌ社が完全独断で製作したオーブメントである。そのためエプスタイン財団は勿論ラインフォルトやZCFからも問題視されている。(恐らく後述の性能の秘匿のために独断製作を決行したのだと思われる)

特徴としては霊子装片(シャード)と呼ばれるエーテルの欠片を使用者の周囲に展開し、それを制御することであらゆる機能を発動させることができる(戦闘ではシャードを発動させることで、歴代同様のコマンドバトルになる)。《Xipha》全体の基本性能を左右する『ホロウコア』(ENIGMAⅡ、ARCUSにおけるマスタークォーツに相当する)、複数のアーツ導力魔法がインストールされた『アーツドライバ』、クオーツの属性値(属性値はENIGMAⅡ以来となる。)に応じて発動する特殊効果『シャードスキル』、ARCUS規格の『戦術リンク』と同じようにクラフトやアーツを強化する『S.C.L.M』(全員で使える代わりにある程度近づかなければ使用できないため、強化レベルの有無や使用者同士の距離を問わない『戦術リンク』とは一長一短)など、使用者の能力を上昇させる様々な新機能が盛り込まれている。


また、前述のRAMDAが持っていたステルス機能もXiphaのシャード機能によって発動が可能であるほか、歴代オーブメントでは初のナビボイスの機能が実装されており、戦闘や移動シーン、クエスト等、様々な場面で《Xipha》所有者を音声によるガイドでサポートする(「ホロウコア」の種類に応じて音声や話し方が変化するほか、高度なAIを搭載した「ホロウコア」は所有者に対してより人間的な反応を示す)。主人公であるヴァン・アークライドはマルドゥック社の社外テスターとして支給されており、他にも政府関係者や遊撃士協会、猟兵団でもXiphaユーザーは増えており現在は更なる一般の普及のため戦闘用途をオミットした汎用端末のみの仕様も開発段階に検討され、それが実用化されたのがTフォンである。



過去の導力器

ゴスペル(空の軌跡)

1200年前に存在した《古代ゼムリア文明》の一つ、空中都市《リベル=アーク》で使用されていた汎用端末で、当時のオーブメントというべきもの。現代の戦術オーブメントを始めとした導力器と違い、七の至宝の一つ《輝く環》の恩恵を受けるために必要な住民票の役割も兼ねており、役所で市民のデータベースと照合することで発行される。

特性として《輝く環》が持つ異物を排除する防衛機能を発生させる機能もあり、その一例として周囲の導力器具(現代の導力器具全般)の導力を奪い機能停止にする導力停止現象を起こす。この力は周囲に導力器具があれば伝染するため、場合によっては発動すると街の導力すべての機能を停止する事も出来る程である。

強度も非常に高く、ゴスペルの特性を逆用した特殊な用法を用いない限りは破壊も分解も不可能。

作中では身喰らう蛇が『福音計画』のためにコレのレプリカを製造、リベール王国の各地で当時の機能に基づいた実験を行う。後に『導力停止現象』の機能のみを再現したゴスペルRが開発されて、エレボニア帝国のクーデターに利用される危機に見舞われるが、帝国の英雄達の活躍で破壊される。


オクト=ゲネシス(黎の軌跡)

通称ゲネシス。導力革命の父と呼ばれたクロード・エプスタイン博士が制作した8個の試作オーブメント。形状は初期のオーブメント同様大きめな懐中時計をしておりエプスタイン博士が遺した記録によれば120X年までに全てを取り戻さないと全てが終わると記されており、そのために曽孫であるアニエス・クローデルアークライド解決事務所に依頼を行うところで、黎の軌跡の物語は幕を開ける。

死人を《屍鬼》化させるなど、特殊な力を持つ。煉獄の魔王が「彼の物が拵えし絡繰」と語っており、エプスタイン博士共々謎が多い。

また、『黎』の時点では偶然かは不明だが上述の《屍鬼》以外にも、40年前のラングポートの大君サルバッドの踊り子に舞姫の役を担わせる天才的頭脳を持つ人間を技術的特異点そのものに変えると過去に起きた事例を再現しているケースが目立っている。

更に、ジェラール・ダンテスによれば然るべき持ち主の手に全てが渡る定めになっているらしい。それを証明するかのように作中では、最初のゲネシスでさえもヴァンのグレンデルへの変身、アニエス自身と共鳴するなど不可解な現象を見せ、以後アニエスの持ち歩く最初のゲネシスが付近に別のゲネシスの存在を感知すると反応を示すことが度々あるが、そればかりかアークライド解決事務所にゲネシス絡みの依頼が持ち込まれた際にも反応を示すなど、まるでゲネシス自体が意思を持っていてアニエスの元にゲネシスを集めさせようとしているような節さえある。



その他

Tフォン

第6世代オーブメント『Xipha』の戦術オーブメントの機能をオミットした形態端末。

ARCUSの頃から通信機としてオーブメントを持つ人が一定数いた事もあり、一般層でも気軽に持てるように開発。価格は一台2万ミラと少々高値ではあるが販売後すぐに売れているようで発売から半年もせずに共和国の首都県内では既に10%も普及しており、これからもさらに普及すると思われている。



余談

他のアニメやゲームに例えるならば、魔法科高校の劣等生に登場するCADにカメラや電話の機能が搭載された物と説明すれば、分かりやすいかも知れない。


オーブメントの属性専用スロットは持ち主の内面を反映しているかのような傾向がある。たとえば火属性スロットは熱血・快活、水属性スロットは冷静・温和、地属性は堅実といった具合にである。とりわけ時属性のスロットのあるオーブメントの持ち主は自身の過去が陰惨・重いものがあったり、心に深い闇を抱えているというパターンが多い(分かりやすい例を挙げるならヨシュア・ブライトケビン・グラハムリィン・シュバルツァークロウ・アームブラスト神速のデュバリィ、ヴァン・アークライドなど)。


また、ラインについても同じことがいえ、特に1直線タイプはアーツ(魔法攻撃)に特化するキャラクターとなっている傾向で、例としてクローゼ・リンツオリヴァルト・ライゼ・アルノールティオ・プラトーエマ・ミルスティンアルフィン・ライゼ・アルノールミュゼ・イーグレットヴィータ・クロチルダナーディア・レイン、そして常識外ではあるが劫炎のマクバーンがそれにあたる。


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軌跡シリーズ ゼムリア大陸 導力飛行船

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