CV:浅川悠(Evolution版以降)
概要
零の軌跡・碧の軌跡
クロスベルの劇団「アルカンシェル」のトップスターとして活躍している女性。
情熱的なダンスと神がかり的な演技力で観客を魅了することから『炎の舞姫』と呼ばれている。
性格は女傑と言っても過言ではなく、非常に豪快・パワフル・強引な性格で、舞台には一切妥協しないが、それ以外の細かなことは全く気にしない。『零』ではクロスベルを根城とするマフィアのボス・マルコーニ相手にも全く物怖じしなかったり、リーシャやシュリといった才能がある人材を見つけると無理やり団員に勧誘するなどの一面も見せた。
そんなイリアだが、自宅の部屋は物が散乱し散らかり放題、ベッドで大の字でいびきをかく、酒豪でボルトを何本も空けて飲み明かすなど、私生活には難がある。
セシルとは日曜学校以来の親友で、ガイが殉職したことで婚約者を失った彼女を案じていた様子。また、ガイの弟であるロイドを「弟君」と呼んでからかうが、やはりロイドのことも気にかけているなど情が深い一面も。
『碧』でもクロスベルの舞姫として活躍するが、後半にクロスベル市内を急襲した猟兵団『赤い星座』の団員・シャーリィの企みにより劇場のシャンデリアを落とされて下半身が下敷きになったことで重傷を負ってしまう。セシルが勤めるクロスベル郊外の聖ウルスラ医大病院に担ぎ込まれるが、その容態はもはや再起不能と言われる程に絶望的なものだった。それでも必ず舞台に復帰できると信じ過酷なリハビリを積極的に行うほか、自分に重傷を負わせたシャーリィら赤い星座のことすら気にしておらず、自身の窮地に際してさえも情熱的で細かいことは気にしない豪胆な性格は健在であった。終盤ではリーシャの正体が暗殺者・『銀』であることを知ってもなお彼女を案じており、病院に面会に来たロイドに彼女を立ち直らせるためのメッセージを託した。
創の軌跡
創の軌跡ではプロローグにて、怪我を克服して劇団の再開とともに自身も復帰した姿を映像で見せる。なお、リーシャの胸を突いただけで未だ成長中と判断するというセクハラをかますなど、色んな意味で相変わらずの様子だった。
ところが、クロスベル自治州再独立調印式の直前。イリアのもとに小包が送られてきており、その中には漆黒の仮面が入っていた。そしてそれを身に着けた直後に豹変してしまう。
調印式を阻んだルーファス・アルバレア総統に付き従い、自らは宵闇の舞姫として、その舞いをもってクロスベル市民に呪いとも呼べる洗脳と精神操作を施した。その舞いの力は重ねて行うことで呪いの浸食を重度にするという恐るべき代物であり、クロスベル市内に潜入していた新生帝国ピクニック隊一同もあわやイリアの呪いに侵されるところだった。
この状態のイリアを神獣ツァイトは墜ちたる太陽の姫と断じた。
終盤、クロスベル西の鉱山都市・マインツ近くの太陽の神殿にて、ロイドたちと戦いの末にイリア自身にかけられていた仮面の呪いが解ける直前、黒幕による『己ガ責務ヲ果タセ』という声を受け、ロイドたちや追って駆け付けたリーシャにクロスベル市内で決着をつけると言い残して離脱する。
クロスベル市奪還作戦が行われる市内にて、ふたたび呪いの舞いにより市民を操ろうとしたところでリーシャが乱入し、その舞いを阻まれて市庁舎前に退却。
そして、クロスベル統一国総統を名乗るルーファス(実際は機械人形だった)とともに、総統を騙るこの偽物を追って現れた本物のルーファスとリーシャの二人を迎え撃つ。この戦いに敗れたのち、自らを操っていた漆黒の仮面が割れ今度こそ己を取り戻した。
しかし呪いによる精神の疲弊も相当なものだったようで、『碧』に引き続き再び聖ウルスラ医大病院に担ぎ込まれることになってしまった。最終決戦前には、イリアの病室に駆け付けたロイドやリーシャに自らの行いを詫びるとともに、発破をかけて送り出している。