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ルーファス・アルバレア

るーふぁすあるばれあ

ルーファス・アルバレアとは軌跡シリーズに登場するキャラクターである。
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CV:平川大輔

概要

エレボニア帝国を収める貴族達の最大の派閥である「四大名門」の一角「アルバレア公爵家」の長子。弟のユーシスにとっては自身に無関心な父・ヘルムート・アルバレア当代公爵に代わって様々なことを教授してくれた尊敬すべき兄である。

人物

オリヴァルト皇子と社交界の話題を二分する貴族派きっての貴公子で、効率的、合理的な思考に富んだ明晰な頭脳を持つ他、騎士剣を用いた宮廷剣術も弟子のユーシス含む周囲が達人と認めるほど。
さらにはトールズ士官学院の常任理事も務めている。弟・ユーシスが所属するⅦ組の特別実習のカリキュラムも担当していた。
それだけの才覚を持ちながらそれを鼻にかけることもなく、気さくに領民と接する人格者である。
しかし一方で貴族派の中心的思想を持つため、革新派からは要注意人物として危険視されていた。

活躍

閃の軌跡Ⅱ

ルーファス・アルバレア


「貴族による平民の支配」という帝国のあるべき姿を取り戻すため、貴族連合の首魁クロワール・ド・カイエン公爵とともに『貴族連合軍参謀総長』として軍を率いて帝国全土の掌握・統治に乗り出す。その一方、時にはカイエン公の思惑とは異なる方向にリィン達を誘導したりと不自然な行動がたびたび見られるほか、父ヘルムート・アルバレア当代公爵のケルディック焼き討ちの蛮行には、ユーシス達Ⅶ組に逮捕を委ねる一面も。

そして最終決戦となった煌魔城にて、最後にⅦ組やヴィータに追い詰められたカイエン公爵が皇太子セドリックを人質にとったところで参上。カイエン公は助けに来てくれたのかと心躍るが、ルーファスは

平民の言葉を借りるが、『寝言は寝てから言うがいい』

の一言の後、たびたびリィンやユーシスの前に現れて妨害していたアルティナの戦術殻・「クラウ=ソラス」の鉄拳をカイエン公に食らわせ、身柄を拘束した。

































































その正体は宰相ギリアス・オズボーンの配下である「鉄血の子供たち」の筆頭《翡翠の城将(ルーク・オブ・ジェイド)》であり、貴族連合に協力していたのも、オズボーンの課した「宿題」である「貴族側の勢力をなるべく穏便かつ確実に削ぐ」を果たすための表面上のものだった。
(これが物語中初めてのカミングアウトで、他の「鉄血の子供たち」も筆頭となる人物が存在するのは知っていたが誰なのかは直前まで知らされていなかった)。
これにより、皇族への不敬及び帝国への反逆罪でカイエン公を失脚(のちにカイエン公は無期懲役の判決が下る)させ、自らは内乱の早期解決へ尽力した功績で貴族派のトップに収まった。

内戦終了後はオズボーン主導のもと、軍を率いて大統領の暴挙や「碧の大樹」で混乱状態になっていたクロスベルを数日で占拠、そのままエレボニア領の特区となったクロスベル総督となった。

閃の軌跡Ⅲ

無題


故郷バリアハートに帰ることなくそのままクロスベル総督として辣腕を振るい、帝国の反乱分子を取り締まるため「鳥篭作戦」を発動。特務支援課やその関係者たちを次々とミシュラム方面へ拘束していく。
終盤ではオズボーンの協力のために帝都ヘイムダルに戻り《大いなる黄昏》の発動のために「鉄血の子供たち」と共にⅦ組と対峙する。

そもそも何故大貴族の御曹司である彼が貴族と敵対関係である「鉄血の子供たち」になったのか?
約束された地位と権力を持ちながらオズボーンの下に就くのか?








※ネタバレ注意

























「———簡単なことさ。私が父の実の息子ではないからだ。
 ヘルムート・アルバレア公爵のね。」




































なんと彼はヘルムート公爵の実子ではなく、公爵の正妻と、実弟の間にできた不義の子であった。そのためユーシスとは本来兄弟ではなく、従兄弟の間柄になる

しかし公爵はそれを知りつつ、家の体面のために彼を実子として迎え入れ、逆に本当の実子であるユーシスを「平民の血が流れている」と言う理由だけで遠ざけてルーファスを次代公爵に選んだ。
家族の絆を、血筋さえも歪めてしまうその有り様から、彼はいつしか「貴族」そのものに疑問を感じ、深い嫌悪を抱くようになった。
そんな折、当時「百日戦役」を解決して、平民でありながら四大名門貴族を押しのけて宰相に登りつめたオズボーンに興味を持ち、彼と初めて邂逅してその器に心酔する。
そしてオズボーンを精神的な「父」と見なし、最初の「鉄血の子供」として彼に仕えることになったのである。






閃の軌跡Ⅳ

完全に新旧Ⅶ組と対立し、己の大望である「父であるオズボーンを超えることで、偽りに彩られた人生と決別し、己の存在意義を見出す」ため、本格的な行動に乗り出す。

まず、クロスベル総督の権限を活用し、エベル湖南岸で最後の騎神である金の騎神エル=プラドーの起動者となることに成功。

次に起動者の一人として《七の相克》に参加。第三相克でリィン&灰の騎神ヴァリマールに敗れた聖女リアンヌ&銀の騎神・アルグレオンを、相克で疲弊しリィン達と和解したことで気の緩んだところを背後から不意打ちするという卑劣な手段で殺害し、銀の騎神の力のほとんどを奪い取った。

そして遂に、幻想機動要塞トゥアハ=デ=ダナーン内部で黒のアルベリヒと共に弟・ユーシスらⅦ組と対峙。リィン&ヴァリマールとクロウ&蒼の騎神オルディーネを相手に第五相克の戦いを開始する。

これで6体の騎神の力と不死者の身体を得て、偉大なる父オズボーン(&黒の騎神イシュメルガ)へ挑むことができる…と目論んでいたが、力及ばず敗北。
愕然としながら問うた己の敗因に、ユーシスから「人に、仲間に頼らなかったこと」と告げられる。

虚ろな公爵家の中でも兄と慕ってくれていたユーシスにも、同じ鉄血の兄弟であったレクタークレアミリアムにも、他にも周囲に仕える大勢の部下達にも頼らず、全てを己の才覚のみで押し進めていった。
それは一見完璧のようで様々な歪みが潜み、故にその場は凌げても、先の未来には決して続かない・・・

完璧な才を持つが故の孤独の道を、多くの仲間たちと支え合いながら歩んできたⅦ組に超えられたことを理解し、憑き物が落ちたかのようになった中・・・

後は任せて休んでください、兄上。
 ですがその前に一発、殴らせてもらいます。

と弟のユーシスに鉄拳制裁を食らい眠りについた。

不義の子として「父」と自らの存在意義を求めた男は、こうして相克の舞台を降りたのであった。


イシュメルガ打倒後は、オズボーンと共に戦争に加担した罪で極刑を覚悟するレクターとクレアに、それぞれ所属する帝国軍情報局と鉄道憲兵隊で後の混乱の収拾に尽力することを説き、二人の代わりに咎を引き受けて逮捕された。





創の軌跡

新総統


ところが、逮捕されたにもかかわらず、黒の衛士隊を率い再独立調印式の最中だったクロスベルを再占領、自らをクロスベル統一国総統と名乗り再び特務支援課達の前に立ち塞がった。しかし彼のあまりに唐突な行動は弟ユーシスはもちろん、レクターも不信感と同時に違和感を抱いている。





※この先、「創の軌跡」のネタバレ注意!














ルーファスがクロスベル統一国の総統として現れたのと同時期に、3人目の主人公にして「新生帝国解放戦線」のリーダー・《C》を名乗る人物が統一国に異論を表明し、導力映像を帝国に送信。
そこにはオリヴァルト皇子シェラザード妃の夫妻を自身が誘拐した事、更に帝都ヘイムダルで何らかの行動を起こす事が表明されていた。
嘗て敵対した「帝国解放戦線」のリーダーと同じ名前を名乗っていた為、リィン達は念の為に物語中盤の差し掛かり始めで調査に乗り出す事になり、《C》側の巧みな誘導により、ヒンメル霊園で両者は激突。その戦いのさなか、クロウ、ミリアム、ユーシスの連携で《C》は仮面を破壊される。



















「———やれやれ、
 こうも早くバレてしまうとはね。」




























「また成長したな、ユーシス。
 リィン君たちも。」












ルーファス


……その下の素顔は、なんとクロスベルにいる筈のルーファス・アルバレアその人であった。
クロスベルにいる方とは違い、髪は短く切っている(切ったのは服役時)。
この事実と「「新総統」の称号を持つのは自分ではない」との台詞にリィン一行は驚愕し色々問いただすも、すぐその場を去った彼から得られた情報は、オリヴァルト皇子夫妻誘拐についてはそれをリィン達と会う為の餌にしただけで彼の犯行ではない事、夫妻の行方の手掛かりはノルド高原にある事、彼にはやらねばならない「宿題」がある事だけであった。
更に後のクレアらによる調査で、クロスベル総統である方のルーファスはこの事実が判明した時間帯、クロスベルを一歩も出ていない事が判明。同じ時間の2つの場所にルーファスがいた事になり、一連の事件は新たな謎が生まれるのであった。

視点は切り替わり、ルーファス一行の乗るナインヴァリの輸送飛行艇(操縦はジンゴ)。
ここで、ルーファスは多額のミラで雇った同行者のスウィンナーディアに真実を語る。
彼は、オーロックス砦に拘置されていた際、嘗ての部下であった黒の衛士隊になぜか抹殺されかけるもこれを返り討ちにし、彼らが自身の名を名乗る者の下に集い、クロスベル再占領を図っている事と、その為にスウィンとナーディアが運んでいたトランクを狙っている事を断片的ながら知る。
そこで、ルーファスは自身の偽物をどうにかする事、そして自身の総督時代から生じたクロスベルの歪みを「鉄血の子供たち」筆頭として正す為、すぐに黒の衛士隊の脱獄に乗じて脱獄。仮面を着けて素性を隠すと同時に、「新生帝国解放戦線のリーダー《C》」を名乗る事で、リィン達を一連の事件に関わらせる事を狙い成功。その後、黒の衛士隊からトランクの中に入っていたラピスを守り抜き、3人を仲間としたのであった。

話を終え、甲板で夜風に当たっていたルーファスは星を見に来たラピスと二人きりになる。
ラピスとの会話の中で、「人間とは何か」という問いに至り、ラピスが「善も悪も、出自も生い立ちも、何をしてもしなくても、何を持っていても持っていなくても、その人はその人だよ。理由なんていらないし、誰が認めても認めなくてもそこは変わらない」と答えた後、彼は己のこれまでを一人振り返る。
不義の子として生まれながら公爵家の体面の為に実子とされた自分、それに対して平民の妾腹というだけで父に関心を向けられなかった弟。そこに自分自身の存在はなく、否定しようとしても、そうすると今度は公爵家の記号としての存在意義すらなくなってしまう矛盾。
そんな時に彼はオズボーンと出会い、オズボーンに「真の父」を見出した彼は最初の「鉄血の子供」となる。その中で、「父」オズボーンを超えてこそ存在意義が見出せると考えた彼は、がむしゃらに突き進み、何を利用してでもどんな手段を講じてでもそれを果たそうとしたが、結果は「閃IV」で明らかになったように敗北。敗因は弟と違い、彼には信頼し、いざという時に頼れる大切な仲間がいなかったからであった。多くの仲間に囲まれた弟の姿に羨望を覚えたルーファス。
それは超人といっても過言ではない程に底知れぬ力を持つとされる彼が、心の奥底に抱えていた偽らざる本音であり、彼もまた一人の悩み苦しむ普通の人間だったのだ。

そして、今も己の存在意義を見つけられていないルーファス。「自分は何の為に生まれ、何者として在るのか」、彼がそれを見つけられる日は来るのだろうか。


このように、「創」の3人目の主人公はルーファスだと判明。嘗てのボスキャラが主人公に抜擢される展開は「空」のリシャールを超える出世ぶりである。
ちなみに「創」時点では彼は29又は30歳であり、軌跡シリーズはおろかこれまでの英雄伝説シリーズを含めても歴代最年長の主人公となるのである。
ちなみに軌跡シリーズ主人公の中では唯一釣りをしない(代わりにスウィンとナーディアが担当)。

存在意義と過去の自分

その後は、ラピスの記憶とその裏に隠された真実を求めて、ローゼンベルク工房やクロスベル警察学校等を巡る。
旅路の中で、ルーファスはラピスと共に、己の存在意義とは何かを見つめ直し、着実に、しかし持ち前の知略と効率重視の性格で素早く旅路を突き進んでいく。

そして知った真実、それはラピスの正体が、導力ネットワーク内に生まれた未来演算をも可能とする機械知性「エリュシオン」の管理人格であり、ある日突然エリュシオンが何者かに乗っ取られて自身が消去されそうになったこと、消去される前に人形師ヨルグ・ローゼンベルクに作成を依頼したローゼンベルク人形に転移し、さらに『C』を名乗る人物――ルーファスに届けるよう依頼したことが明らかとなる。

ラピスがルーファスに自分を届けるように依頼したのは、エリュシオンを手にした黒幕に対抗するには自分を最短ルートで真実に導いてくれる人間でなければならず、逃走する直前に行った未来演算で対策を練った際、最も適した人物が、オルキスタワーのメインターミナルから総督としての姿を観察していた彼であった為である。
そう、計算の先に運命の出会いが待っていたのがルーファスとラピスであった。

真実を知った後は、ロイドとリィン達に連絡を取り、上記の事実を伝えた後合流。クロスベル解放作戦に参加する。
そしてオルキスタワー前で待ち構えていた自身の偽者――ルーファス総統と対峙。
ところが総統は自身が偽者であると把握しているうえで「自分の役目を引き継ぐ気はないか」とルーファスに持ち掛ける。衝撃を受けるルーファス一行。畳み掛けるように

「誰にもなしえていない『ゼムリア大陸統一』という偉業を成し遂げれば『父』オズボーンを超えて自身の存在意義を手にできる。いずれにしろ大陸統一は「この手で」成し遂げられると確信している、私は君で――君は私なのだから」

その言葉に逡巡するルーファス。その時脳裏によぎったのはラピスの言葉であった。

「善も悪も、出自も生い立ちも、何をしても何をしなくても、何を持っていても何を持っていなくても、その人はその人だよ。理由なんていらないし、誰が認めても、誰が認めなくてもそこは変わらない。だって、それが人間でしょう?だから、ルーファスはルーファスだよ。」

そうして彼の選んだ答えは―――

















「"私"は"私"だ。――断じて"君"とは違う。いまだあの幻想要塞以前に立ち止まり続ける君などとはな。」

ルーファス総統を――過去の自分を否定しての拒否であった。
弟から受けた鉄拳制裁、オズボーンの所業の真実、そして不思議な仲間達との旅路で大きく変わった彼は過去の自分を超えるべく一騎打ちに臨む。剣戟の果てに

「さらばだ――」

戦いは『本物』のルーファスの勝利に終わり、彼はルーファス総統――過去の自分に別れを告げて一閃し、過去の自分を超えて見せた。そして、ルーファス総統がこの時点でようやく、今回の事件に多々現れた機械人形であることが判明した。

だが、それすらも想定していたエリュシオンは最終兵器「逆しまのバベル」を密かに製造。世界各地の軍事基地を狙い、「天の雷」で破壊し始める。これを放置して大国、特に共和国の介入を許すとクロスベル再独立の望みが絶たれてしまう為、一行は「逆しまのバベル」を無力化する為の作戦「創(はじまり)の翼」作戦に参加し、バベル内部に突入した。

その直前、作戦準備でクロスベルを回った際、そこの住民や仲間達とルーファスは話をしているが、その節々になぜか他人事のような雰囲気が漂っていた。ラピスはそれを疑問に思っていたが……


独りじゃない

バベル最上階で遂に優れた後輩と姿形が同じ黒幕と対峙する一行。
黒幕が呼び出した「存在しないはずの騎神」に、まずリィンたちⅦ組が機甲兵で対抗。ルーファスも密かに用意していた、自分用に金色に塗装した魔煌機兵ヘルモードに乗って出撃。不安そうに見つめるラピスにこう告げる。

「私は私の使命を果たすのみ。――この場は任せた。

かつて誰にも頼らないがゆえに敗北した男は、この旅路で「他人を頼る」事ができるようになっていた。

それでも騎神の力は強大で、Ⅶ組とルーファスの機甲兵は次第に劣勢に立たされてゆくが、その影でラピスをはじめとする電子技術に長けた者たちがステルス化してエリュシオンの制御盤へ向かい、騎神とエリュシオンの切断を行う。
寸前で気づいた黒幕がラピスたちを攻撃するが、これをルーファスがヘルモードで庇い、浅からぬ傷を追う。これも嘗ての彼からは考えられない行動であった。これにより、ラピスはエリュシオン切断に成功。弱体化した騎神にロイドたちが直接戦い、見事撃破した。

ところが、黒幕の悪あがきにより、「天の雷」が「人間の憎悪が最も集まる地を標的とし、大陸からすべての憎悪が消え去るまで撃ち続ける」ように設定されてしまう。それは憎悪が人間誰しもが持つ感情であるため、人間すべてが標的となったに等しかった。発射準備によってバベル内部の気温が急速に上昇してゆき、たまらず一行は魔女の転移陣で一旦脱出した。

ただ一人、直前に転移陣を離れたルーファスを除いて。

ルーファスがいないことに動揺するラピスたちの前に、バベルからルーファスの投影映像を介した演説が始まる。その内容は、バベルへの攻撃の報復として大陸各国に天の雷による反撃を行うこと、過去に大陸中で起こった争乱の全てに自身が関与していたことを匂わせるものだった。その映像は大陸中に映され、それを見聞きした人々の恐怖、怒り、そして憎悪が霊脈を通じてバベルにいるルーファスに集まっていく。

そう。ルーファスの意図は「自分が総統のフリをして、“自身に憎悪が集まる=天の雷の標的が自分のいるバベルになる”ように演説を行い、自身もろとも天の雷でバベルを破壊する」というものだった。
これをもって世界を救い、かつて犯した世界大戦煽動の罪を己の命で償うために・・・
クロスベルを巡る際にラピスが彼の言動に違和感を覚えたのはこれが原因である。
そして刻限となり、ラピスの悲痛な叫びも虚しく、天の雷がバベルに降り注いだ・・・
















―――という映像がラピスたちの脳裏に浮かび上がった。

それはエリュシオンが見せた最後の未来演算だった。
今ならまだ間に合う。ラピスは叫んだ。「ルーファスを・・・助けて!!
激戦で疲弊した一行は互いに顔を見合わせる。そんな中で立ち上がったのは、「その支援要請、受け取った!」特務支援課ロイドだった。そして兄を助けるためにユーシスが、奇縁に導かれるまま共に旅路を歩んだスウィンとナーディアが立ち上がり、神獣ツァイトの力でバベル内部に転移する。


その頃、バベル最奥部でルーファスは最期の刻を待っていた。

……フフ……可笑しなものだ。結局"父"を越えられず、何事をも成せず…………最後まで空虚な人生だったというのに…………ああ………悪い気分では、ない…………

彼はここにきても己が、他人と利害のみでしか繋がれない「孤独で空虚な存在」だと自嘲していた。

そんな時、彼の耳に聞こえたのはラピスとユーシスの声。
駆け寄ってくるロイドたちを見て驚き、ルーファスは自分を連れ戻しに来たのか、あるいはまた一発殴りに来たのかと、なおも自嘲する。
救出に来た面々が呆れ返る中、ロイドは警察手帳を突き出しながらルーファスに告げる。
『ルーファス・アルバレア公子。あなたを強制連行する』
『脱走を筆頭に諸々ありそうだが、何よりも・・・』

最後の最後で自分自身が紡いだ絆を甘く見た容疑で。』

罪状を聞いたルーファスは呆然とし、そして気づく。
弟と、旅の仲間たちの優しい眼差しに・・・

彼は泣くように笑いながら呟く。

そうか、私は…………とっくに手に入れていたのだな……


こうしてルーファスは連行に応じ、ロイドたちと共にツァイトの力でバベルを脱出。
その1分後、「天の雷」がバベルに向けて発射。「逆しまのバベル」は崩壊・消滅した。



ここに終わり、ここに創まる


1週間後、「天の雷」発射準備による高温環境下での火傷及び機甲兵戦での大量出血から生還し、聖ウルスラ病院で目を覚ましたルーファス。

目を覚ました彼に喜びのあまり抱き着くラピス。
丁度そこへオリヴァルトが訪れ、彼の沙汰を告げる。
それは、「天の雷の誤射により、逆しまのバベル諸共消滅した。という形で公的記録上死亡扱いにする」と言うものだった。

元々先の世界大戦の罪を償う形で収監されており、そこへ今回の偽物の起こした事件の罪状が加わって極刑は免れなかったが、ルーファスが演説に使った映像を通じて人々がバベル消滅を目にしていたためである。

流石に大罪人の自分には虫が良すぎる話だと反論するルーファスだが、オリヴァルトはむしろ、死亡扱いとなったことで身分、家、名前までも失い、帝国で生きていけなくなったこと、罪を償う機会も同時に失ったことに後々苛まれるかもしれないと告げる。
(事実、家から二代も重度の戦争犯罪者が出たアルバレア家は非常に厳しい立場となると思われるが、その場合、死亡扱いの彼に変わり残されたユーシスが矢面に立つことは想像に難くない)

そんなルーファスにラピスは、これから自身が始める、エリュシオンを生み出した世界を知るための旅に彼を誘う。
「わたしたちの利害は一致する――ついてこない理由なんてないでしょう?」
ラピスの最後の言葉は、トランクからラピスを見つけた際に《C》として彼女にかけた言葉と同じであった。
「そういうのも悪くないのかもしれないな」と、ルーファスも笑いながら応じるのだった。

それゆけピクニック隊


それからしばらくして、とある草原――
ラピスが呼ばれて駆け出した先には、スウィン、ナーディア、そしてルーファスの姿が、クロスベル再独立にまつわる旅と同じ面々の姿があった。

今回の旅の果てに、自分を示すものを全て失ってしまったルーファス。だが、その代わりに彼が最も欲していた、嘘偽りのない己を見てくれる仲間との絆を、そして何があろうとなかろうと、何かの為であってもなくても、自分こそがルーファス・アルバレアと自分自身に証明し、己の存在意義の根本を掴んだ。

もう彼は存在意義を求めて迷走し、道を踏み外す事はないだろう。
欺瞞と虚無に満ちたアルバレア公爵家公子「ルーファス・アルバレア」としての人生の軌跡はここに終わり、父と慕うオズボーンの元から巣立ち、大切な仲間と共に歩む一人の只人である「ルーファス・アルバレア」としての人生の軌跡がここに創まったのだ。

――願わくば、新生帝国ピクニック隊(byナーディア)の旅路に女神の加護あれ。

対人関係

世間的には腹違いの弟。だが、実際には従兄弟同士。身勝手な父に無視されたユーシスに、ルーファスは貴族の心得や剣術など、様々なことを教えた。そうした経緯で兄弟仲は良く、ユーシスにとっては兄であると共に実の父以上に父親であった。が、黄昏以降二人の仲はこじれ、互いに家宝の聖剣で激突した末に弟から初めて殴られる。その後の事件で、漸く普通の兄弟に戻れた。内心では、Ⅶ組という仲間に囲まれたユーシスが羨ましかった。

自身と同じ、鉄血宰相ギリアス・オズボーンの直属。加入時期は二番目だが、年齢等もあり長兄にして筆頭。三人との関係は良好だったが、当人同士と比べれば付き合いは薄かった。

トールズ本校の常任理事だった頃に、Ⅶ組に課題などを出していた。特に初代Ⅶ組にはオズボーンの実子がいたことも含めて強い興味を抱いていた。が、同時に彼らのような仲間を渇望していた。

目的のためにでっち上げた組織で、何人かの仲間が加わる。といっても、当初は利害の一致に過ぎなかったが、数日の旅で互いの胸の内や過去を明かし合ったことで、かつてのユーシスにとってのⅦ組同様ルーファスにとって初めての仲間となる。

鉄血の筆頭にして、ルーファスの精神上の父。彼を越えることで、自らの存在を示そうとしていた。

帝国の皇子。立場上は同じトールズ本校の理事長と常任理事という上下関係でもある。また、双方とも抜きんでた才能を持つ共通項がある。ただし、二人の決定的な違いは信頼できる仲間の存在ひいては他人に頼る、頼らないの違い。優れた才能を持ちながらもオリヴァルト皇子は親友リベールの仲間達Ⅶ組特務支援課と多くの人々を信頼し、また信頼されていた。逆に優れすぎていたルーファスは全てを一人でこなしていた。コレが二人の決定的な差であり、後のルーファスの敗因であった。

バトルスタイル

あるばれあにき


登場作品を通じ、共通して得物は騎士剣。前述の通り帝国宮廷剣術の達人といわれ、弟ユーシスの剣の師匠的存在というだけはあり、アリオスからも「帝国宮廷剣術の極み、感服した。」と賛辞を貰う実力を持つ。

プレイヤーキャラとしては『創』が初になるが、ほぼユーシスと同じ感覚で使える。前衛に立って剣を振るうこともできれば、後衛に回りアーツでの攻めもできるなど、弟同様まさに万能の立ち回りができる。オーダーも2つあり、「クリミナルレイド」は5ターンの間、30%クリティカル率アップと前衛攻撃向きで、「ダークレクイエム」は8ターンの間、詠唱時間3/10高速化と、後衛アーツ詠唱向きと、状況に応じた複数のオーダーをリィン以外では唯一持つ。

余談

上記の通り『創の軌跡』でロイド、リィンに続く3人目の主人公となり、軌跡シリーズの主人公の一員となった彼だが、当初の3ルート目は、『創の軌跡』が「西ゼムリア大陸編完結編」をコンセプトとする事から、彼でなくエステルを主人公とし、リベール王国を主な舞台とする予定だった。しかし、リベール王国でやるべき物語は『』でやり切った為、それ以上の物語を展開すると蛇足になりかねず製作は難航。

そこで若手の製作メンバーが提案したのが、ルーファスに仮面を着用させて《C》と名付け、主人公とするルートだった。この提案に日本ファルコム社長の近藤氏らは驚き、これが採用されて発売に至る。

彼を主人公とするルートは、ルーファスの効率・合理至上主義な性格はそのままに、それをシナリオ及びネタ的な意味でのキャラクターの魅力として描き切り、同時に『閃』における彼の背景の掘り下げが行われ、シナリオ全体のテンポもよい点から評価が高い。

実際、密かに用意しておいたカルバード共和国製の戦術オーブメント「RAMDA(ラムダ)」の使用、自分の偽物に変装して正面から堂々と侵入、大量のラピスと同型の人形からラピスを見つけた方法が「こっそり付けた発信機」(大量の偽物から迷いなく本物の自分を救い出してくれた事を感動しているラピスを尻目にレンにそのカラクリを打ち明けている)、デュバリィとの決闘での不意打ちアーツ(軌跡シリーズにおける魔法の名称で、『決闘』なので剣と剣の勝負だと思っていたデュバリィを大きく怯ませた)、綺麗な山間の景色を見た際の感想が「無駄な未開発エリアが多い、総督時代に開発すればよかった」etc…と、夢もロマンもへったくれもなく、ほかの軌跡シリーズ主人公であれば心理や立場的に躊躇われる血も涙もない手であっても即座に実行に移して目的を達成する姿は、熱血・正義感の強い歴代の軌跡シリーズ主人公達とは対極に位置し、一周回って新鮮ですらある。

グループミッションの掛け合いも必聴で、たとえばガイウス・オリヴァルトとの三人の掛け合いでは弟を持つ兄とはどうあるべきかを話したり、レクタークレアミリアムとのかつての鉄血の子供たちである四人での掛け合いでは互いに前作で世を去ったオズボーンを偲ぶ一言を述べている。

関連タグ

哀しき悪役 主人公
閃の軌跡 閃の軌跡Ⅱ 閃の軌跡Ⅲ 閃の軌跡Ⅳ 創の軌跡
エレボニア帝国 鉄血の子供たち 新生帝国解放戦線
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