概要
星杯騎士団とは、作中の舞台であるゼムリア大陸で大きく信仰されている宗教組織《七耀教会》が結成した戦闘部隊である。
表立った任務は現在では使用禁止に認定されている古代のアイテム《古代遺物(アーティファクト)》の回収及び管理。
また《古代遺物》の悪用やそれを利用した犯罪行為、女神に対する行き過ぎた背信行為を行う者、及び彼らに協力しながら法的な罰を受けずにのうのうと世間にはばかる者を《外法》と認定し、その者の抹殺することも主な任務としている。
騎士団員の総数は約1000人程。
入隊してから最初はサポート要員である見習い・従騎士から始まり、ある一定の実績とキャリアを積んで正騎士へと昇進する。
さらにその上として世に12人だけしか存在しない特別な騎士《守護騎士》が存在する。
教会の中でも汚れ仕事にあたる任務を専門とするため一部の教会関係者、主に典礼省所属の者からの評判は悪いことも多く、場合によっては身分を隠し、派遣された地区に巡回神父やシスターとして滞在し任務を遂行しなければならないケースも少なくない。
同じ教会内部の組織であっても、前述の通り星杯騎士団は総本山のアルテリア法国の封聖省の直属であり、対して法国守備軍、つまりはアルテリアの正規軍と隠密僧兵部隊《イスカリオ》を擁する僧兵庁は典礼省の直属である。どちらも外法認定された人物の粛清・抹殺を請け負っている点は共通しているが、封聖省と典礼省の縄張り争いがヨルムンガンド戦役以後は大きくなりつつある。
身喰らう蛇との因縁
秘密結社である身喰らう蛇とは長年対立関係にあり、結社が絡む物事には《アーティファクト》関係なしに介入を行なうことが出来る。
※ただし、国家が絡んでいた場合はある程度介入出来る理由がなければいけない。
星杯騎士団メンバー(ネタバレ注意)
守護騎士(ドミニオン)
騎士団の中でもトップに立つ12人の特別な騎士。
他の騎士達と違い、実績やキャリアではなく《聖痕(スティグマ)》という特殊な能力を顕現することが拝命条件。(顕現時点で騎士団としてのキャリアがなかった場合は、本部のアルテリア法国で半年程の修行が必要。また拝命を断る事も可能ではあるが、現時点で断った者はいない)
聖痕を持つ者はいつの時代も12人であるため、守護騎士の死亡などで空位が出た場合は新たな聖痕を顕現した者が出てくるまで空位のままにする決まりがあるらしい。
劇中の30年程前から古代遺物【天の車】を基盤にエプスタイン財団の協力のもと造られた高速艦【メルカバ】を秘密裏に利用しており、各守護騎士ごとに1機ずつ支給されている。
界の軌跡では最新端末やザイファ規格への完全対応した後継機【メルカバⅡ】が登場し、伍号機を試作に切り替えていく予定との事。(ラピスの鑑定では建設費(中の古代遺物は除く)だけで50億ミラ以上の価値はあるとのこと)
聖痕の力は非常に膨大なエネルギーを持ち、輝く環のサブシステムである【レクルスの方石】がコピーした聖痕の力で大陸規模の巨大な世界を作り上げたり、メルカバを媒介にし聖痕の全エネルギーを放つ【聖痕砲メギデルス】の威力は至宝の力で強大な力と屈強な装甲を有した神機・アイオーンすらも破壊する程である
この力に魅入られ、とある七耀教会の元司祭だった男は疑似的に聖痕を作りある少年を実験台に〈超人〉を創る事を試みようとしていた事もある。
聖痕を顕現する条件は不明だが、聖痕を持つ者が《古代遺物》に触れると覚醒する描写が見られ、その場合はその《古代遺物》の能力をそのまま用いることが出来る。(ケビンの【魔槍ロア】やワジの【アカシックアーム】など)
また、元々聖痕を持っていなくても聖痕を持つ者から継承される場合もある。(バルクホルン→ガイウスなど)
聖痕を得た者は超人的な力を持つことになるが、顕現する際に大きなトラウマを抱える場合もあり、守護騎士の中にはつらい過去を持つ者も存在する。
また、守護騎士それぞれに肩書きとして第〇位とついており、現在の第一位が総長、第二位が副長を務めてはいるが、順番によって守護騎士の序列がある訳ではなく、数字は実力や地位とは関係無いとのこと。
基本的に他の騎士からは「〇〇〇(守護騎士のラストネーム)卿」と呼ばれる。
その特異な立場も相まって、ゲーム中ではパーティメンバーになる人物が多い。
一部の守護騎士は後に英雄となる者達に接触(一部はその者達の中から守護騎士となった者もいる)しており、その理由の大半は任務の行きがかり上、もしくは任務を遂行する上で都合が良いから利用する等、有り体に言えば打算的な理由である場合がほとんど。
しかし、主人公らと共に戦う内に自身の素性や過去を明かすなど、守護騎士という立場の枠を超えた信頼関係を築き、時には深い絆で結ばれるといったこともまた少なくない。
聖痕の力を行使する際の詠唱は『我が深淵にて〇〇〇し〇〇〇の刻印よ』。
- 第一位
≪紅耀石(カーネリア)≫アイン・セルナート
(イラスト右の法衣を着た女性)
通称「総長」と呼ばれ若くして騎士団のトップを務める女騎士。威風堂々とした出で立ちの女傑であり、名だたる達人たちと並ぶ強大な戦闘力を持っている。彼女の異名と同名の人気小説「カーネリア」のヒロインのモデルにもなっている。
- 第二位
≪匣使い≫トマス・ライサンダー
(イラスト中央の眼鏡をかけた人物)
通称「副長」と呼ばれている騎士団のNO.2。任務のために従騎士であるロジーヌと共にトールズ士官学院に歴史教官として在籍していた事もあり、またその繋がりで後述の第八位・ガイウス・ウォーゼルの修練に手を貸している。
- 第三位
名称不明。創の軌跡の終盤、自身のメルカバで援護に入る。
- 第四位
《赫灼》セリス・オルテシア
黎の軌跡から登場した、童顔と低身長が特徴的な赤髪のシスター。しかしその童顔と低身長をコンプレックスに感じておりそこに言及させると激怒する上、普段から男勝りな口調で猪突猛進気味な姉御肌であるため、とてもシスターには見えない。
- 第五位
≪外法狩り≫≪千の護手≫ケビン・グラハム
空の軌跡the 3rdで主人公を務めた関西弁の騎士。リベールの事件ではかつて教会に所属した最悪の破戒僧にして外法の抹殺を遂行するべく、遊撃士の若者達と接触し、後に信頼関係を築く。その後、無事に外法抹殺の任を果たした。
- 第八位
≪絶空鳳翼≫ガイウス・ウォーゼル
「ノルド高原」に暮らす遊牧民の生まれで、大らかで泰然自若とした立ち振る舞いの騎士。先代の第八位であったバルクホルンの弟子であり、元トールズ士官学院Ⅶ組の一人。バルクホルンの臨終の間際に彼の《聖痕》を継承され、守護騎士となった。
- 第九位
≪蒼の聖典≫ワジ・ヘミスフィア
中性的な出で立ちの騎士。クロスベル自治州への極秘の潜入調査(クロスベル教区のエラルダ大司教が星杯騎士団のクロスベル教区内における活動の全面禁止を命じていた事情があった)のため正騎士のアッバスと共に不良グループ「テスタメンツ」のリーダーを務めたほか、特務支援課に所属していた事もある。
- 第十一位
《氷焱》リオン・バルタザール
創の軌跡の終盤に自身のメルカバで援護に入る。
黎の軌跡ではセリスと共に顔出しで登場。涼しい表情と丁寧な口調を崩さない反面、かなり口が悪い。また、R17指定の作品を鑑賞したり如何わしい話題で盛り上がるなど、ワジと並んで不良聖職者と言っても差し支えない。
- 元第八位
≪吼天獅子≫グンター・バルクホルン
かつてノーザンブリアで起こった塩の杭の事件にも関わった事がある、当時の守護騎士最年長であったベテラン騎士。ノルド高原で起こった事故により不慮の死を遂げたと言われているが…?
詳細は本人の項を参照。
正騎士
- ≪千の腕≫ルフィナ・アルジェント(殉職)
- アッバス(第九位・ワジの補佐)
従騎士
- リース・アルジェント(第五位・ケビンの従騎士)
- ロジーヌ(第二位・トマスの従騎士)
- ヴァルド・ヴァレス(第九位・ワジの従騎士)
- スカーレット(元従騎士→帝国解放戦線→第九位・ワジの従騎士)
- セサル(第五位・ケビンの従騎士)
- マーカス(第五位・ケビンの従騎士)
- ヴェントス (第九位・ワジの従騎士)
- ジュノー (第九位・ワジの従騎士)