もしかして→ワイズマン
概要
年齢・37歳
白面の名を持つ身喰らう蛇の使徒(アンギス)の第三柱である。本名はゲオルグ・ワイスマンであり教授を名乗っているだけあり学者のような外見をしている。
リベールやエレボニアよりも北に存在するノーザンブリア自治州の出身でありSC,3rdによると出身地で起こった塩の杭事件により孤児になったところを七曜教会に引き取られ司教の座まで上り詰めるが身喰らう蛇にスカウトされ身喰らう蛇に身を投じた。(年代から考えて司教在任中には既に身喰らう蛇に入っていた模様)その際に研究結果として対象の記憶等を操作することが出来る技術を持っている。その事から七曜教会の星杯騎士団からは「最悪の破戒僧」と評されている。そして、『空の軌跡』における黒幕である。
空の軌跡FC
以下ネタバレ
FCではアルバ教授と名乗りエステルやヨシュアに近付く。この時は穏やかな表情をしており普通の教授という印象が強かった。この時リベール各地の塔(四輪の塔)を巡っているがそれも全て福音計画の為である。FCのエンディングでヨシュアの前で正体を現すと同時に、上述の技術で記憶などを操作、結果としてエステルとヨシュアの離別を招くことになる。
空の軌跡SC
SCでは完全にワイスマンとなっておりアルバ教授の時のような穏やかな表情をすることはない。多くの執行者(レギオン)を用いて福音計画を実行に移す。
この時に集った執行者はNo.2 剣帝・No.6 幻惑の鈴・No.8 痩せ狼・No.10 怪盗紳士・No.15 殲滅天使だった。
一時はエステルを空母グロリアスに拉致するなどでエステル・ヨシュアを苦しめていく。そして、ワイスマンが古代遺物(アーティファクト)「輝く環」で復活させた古代都市・リベル=アークにてヨシュア・エステル達と最終対決となる。
結社の盟主にそのまま献上する予定だった「輝く環」を、エステル・ヨシュアへの報復と言わんばかりに自らが用いてその力を利用して圧倒するが、途中輝く環の力を制御できず、アンヘルワイスマンなる天使の形態となり果て、ついには敗れた。(余談だがかつては「ラスボス」と画像検索とするとアンヘルワイスマンが2番目に登場した事から【世界で二番目に有名なラスボス(笑)】と呼ばれていた事もある、ちなみに1番は超豪華衣装で有名な某ベテラン歌手)
戦闘後自らも実験台に過ぎなかったことを悟ったのか盟主に問い詰めるべくリベル=アークから脱出を図るが、そこに立ちはだかったのがケビンで、元々同じ七曜教会の後腐れたるワイスマンの始末のために行動しており、「弱っている今なら付け入る隙がある」と言われた上で塩の杭を打ち込まれ身体が塩柱化、
「おのれ・・・・・・狗があああっ!!!」
の叫びととともに完全に塩柱となり死亡した。直後に現れたNo.0 道化師はケビンと少々の言葉を交わしたあと、輝く環の杖を回収するとともに、塩柱と化したワイスマンを粉々に砕いた(この塩柱は触れた者も二次塩化の危険があるため遠隔操作で砕かれた。 自身の故郷を滅ぼしたもので殺されるという何とも皮肉な話である)。
空の軌跡the 3rd
3rdでは煉獄でケビンとリースの前に現れケビンに取引を持ちかけるがケビンが拒否した為二体の魔物と一緒に襲ってくるが結果としてケビンの光の力を呼び覚ませる切っ掛けとなった。ただ、煉獄に墜ちても性格はまるで変わっておらず、この戦いを最後に完全に消滅した。
死後
ヴァルターやケビンからも実力は認められていたが、部下である執行者からの人望は低く、「彼のやることは悪趣味」とカンパネルラや破壊願望のあるヴァルターですら断じた。
執行者はおろか、同じ使徒でも嫌われており、第七柱・鋼の聖女は「自業自得」と断じるほか、第一柱は執行者に「白面のような顛末を迎えないように」と釘を刺していた。第二柱・深淵の魔女に至っては「(死に際を)間近で見てみたかった」と言う程までに嫌っていた。
レーヴェの死を惜しむ声に埋もれており、唯一ワイスマンの死に責任を感じたのは盟主ただ1人だけだった。
しかも、ワイスマンの死後に盟主から誘いを受け、その後第三柱の後釜に就いたのが、ワイスマン以上に悪辣な性格のサディスト令嬢で、段々とワイスマンの存在が過去になってしまっている。
黒の工房の黒のアルベリヒとは懇意にしていた模様。互いに劣悪な性格をしている為か気も合った模様。彼が使役していた小型戦術殻を提供していた反面、彼の持つ記憶操作の暗示技術を盗用していた事が判明する。
余談
前述の通り、第三柱としての実力は確かにあり、アーツの波状攻撃やSクラフト・「アナザーディメンション」も強力だったが、その前の戦闘になる剣帝の方が強さでは上回るため、ラスボスでありながらラスボスらしくない存在になってしまった。ただ、本気を出した実際の強さは前述のケビンですら「到底俺でも勝つのは難しい」と言うほどだが、その本気を出した強さを見せつけないまま最期を遂げてしまったとも言える。
実はリベール王国とエレボニア帝国の間で勃発した百日戦役は帝国側に黒のイシュメルガの影響があったとはいえ貴族たちを後押したのは彼である。また、アルベリヒと懇意であったことから呪いについても知っており、これを利用していた可能性も否定できない。
実際幻焔計画より小規模ではあったもののリベールの福音計画の指揮を一人で行ない実質的に計画を遂行させた事、作中屈指の達人を一時的にも出し抜いた上軍務に帰属させた事によりその後の動きを大きく制限させた事、計画の下準備のためにエレボニア帝国の遊撃士協会を襲撃した後に帝国政府から遊撃士ギルドを解体された事により帝国各地の遊撃士の活動を大きく制限させた事と彼の死後もその爪痕が様々な影響を与えた事から総合的なポテンシャルは結社でもかなりのものだった。
彼が黒幕として表れて以降軌跡シリーズにおいて「眼鏡・教授(それに似た偉い位置にいる役職)・いい人」といった人は疑わしき者として多くのユーザーから疑心暗鬼の眼差しを向けられることになるのである(実例として「零」における医者、「碧」における熊ヒゲ先生と呼ばれる弁護士、「閃3」における巡回する教授の3人)。例外としてミスリードとなったのが「閃」の史学科教官だった。
またアルバ教授だった時には斜めを向いていた顔グラフィックが黒幕として正体を現した瞬間に顔グラフィックが正面を向いた事から一部のプレイヤーから後のシリーズで黒幕だった者に対して『正面』と言うワードが付けられるようになる(なお公式でもそれをネタにしているであろうシーンがいくつかある)が、『碧の軌跡』以降は、正面を向いてしかるべきキャラクター(『碧』でのワイスマンの後釜になったサディスト令嬢と熊ヒゲ先生、『閃の軌跡』と『閃の軌跡Ⅱ』での先輩その1と貴族連合主宰や『閃の軌跡Ⅲ』と『閃の軌跡Ⅳ』での先輩その2と《地精》の長、『創』の絶対悪の精神と同化してしまった存在しないはずの主人公)が正面を向かなかったほか、熊ヒゲ先生以外は前述の眼鏡もかけておらず(『閃Ⅱ』よりアタッチメントの概念が登場し、各キャラクターに眼鏡が付けられるようになったのも一因である)、ワイスマンの打ち立てた黒幕キャラクターの一種の法則は崩れつつある。
とはいえ、前述の通りワイスマンの後を継いだ新第三柱・根源の錬金術師や殺戮をためらわない紅の戦鬼、D∴G教団事実上最後の司祭でもあったウルスラ医大医師、エレボニア帝国を転覆させ、皇太子セドリックを傀儡とし一切自らの手を汚さずに帝国の頂点に君臨しようとした愚かなる公爵、闘争による人の進化をもたらし、人心を弄んだ末に絶対的な存在にならんとした絶対悪の精神体、カルバード共和国を裏から牛耳り、恐怖をもって支配を行わんとした新興マフィアの総帥とその腹心で前述の紅の戦鬼以上の卑劣漢たるサイコキラー、マフィアの総帥に肩入れし、消えていった旧貴族の栄光を取り戻さんと反移民主義によるテロを操っていた旧貴族出の会社社長、百年前の共和国革命戦士のひとりとして仲間と共に戦いながら、己の思想と仲間達とすれ違った末に処刑されるも、その精神を寄生の形で生き延び「ゲネシス」を用い、己の理想を成そうと百年前の革命当時に大陸の歴史を巻き戻さんと欲した狂いし思想家といった、後年登場したワイスマンに劣らぬ邪心と悪辣な敵ボスキャラクターも現れているが、悪役としての最悪・凶悪度、完成度は軌跡シリーズでも一二を争うとも言える。前述の通り、結社では同僚・同輩からは大部分嫌われていたワイスマンも、一部プレイヤーからは盟主同様ワイスマンの死を惜しむ声は多く、続編においても登場してほしかった声も少なからずある。