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概要編集

ゼムリア大陸の北部に存在する自治州で、自治州議会は州都ハリアスクに存在する。南部にエレボニア帝国が国境を隔て、西部にジュライ市国、東部にレミフェリア公国が存在する。かつては大公国であったが、ある事件で自治州へ移行している。


塩の杭編集

ノーザンブリアを語る上で外せないのが、この《塩の杭》である。

詳細は【塩の杭】参照



《北の猟兵》の誕生編集

しかし、問題はここからである。《杭》の影響で大地の大半が塩となってしまったノーザンブリアでは農作物を育てる事など出来ず、当然ながら殆どの貿易が不可能となってしまう。


このままでは多くの餓死者を出すのは明白であった。その対処として、自警団として国内に留まっていたノーザンブリアの正規軍は外貨によって経済を支えることを決定する。


これが各地で非道な行いにも手を染めながらも、自治州の人々を餓死させないために奮戦する高位猟兵団《北の猟兵》である。彼らが外国で仕事を請け負って送られる報酬は食料品の生産が困難で貿易による収入が乏しいノーザンブリアでは貴重な収益源であり、彼らは祖国のために命を懸ける英雄であった。


《紫電》と呼ばれる少女編集

そんな《北の猟兵》を統率する人物の一人がノーザンブリア正規軍のバレスタイン大佐である。彼は一人の少女を保護し、養女としていた。彼女はそんな父の背中に憧れて《北の猟兵》に加わり、卓越した実力で猟兵業界の若手では一躍有名となる。しかし、ある代理戦争でバレスタイン大佐は娘の部隊の救援に向かい、戦死する。


父を喪った彼女は失意の内に自治州へ帰還、故郷の人々はバレスタイン大佐を死なせた彼女を責めず、寧ろ彼女が請け負った仕事の報酬によって餓死者を出さない結果に安堵し、ねぎらった。彼女はこの惨状を通して、自分の生き方を見つめ直して『少しでも血に濡れていないミラ』を故郷に送るために遊撃士へ転向する。


この少女こそ、弱冠23歳という歴代最年少でA級に昇格する《紫電》サラ・バレスタインである。彼女は七耀歴1207年に同じ年齢でA級遊撃士となる《剣の乙女》が現れるまでは唯一の最年少記録保持者となる。


しかし、《北の猟兵》の活動をもってしてもノーザンブリアの経済は破綻寸前で、市民の多くが貧困に喘ぎ苦しんでおり、隣国のエレボニア帝国に出稼ぎに向かうまたはクロスベル自治州に移住する市民が多い。


また、この《塩の杭》の異変によって隣国のジュライも経済が悪化し、結果としてエレボニア帝国に併合される一因となる。同時に最後の市長の孫が復讐者の道を歩む未来にも繋がる。


愚かな大公の暴挙編集

バレスタイン大佐の死から間もなく、かつての異変で真っ先に国外へ逃亡し、20年以上の歳月で老いさらばえても尚、大公国の再興にしがみつくバルムント大公がバレスタイン大佐の死に伴う混乱を好機とみて当時共に脱出した近衛兵団と共に州都を襲撃した。


一時は州都の占拠にも成功するが、《北の猟兵》の反撃で瞬く間に包囲される。その時、再度の脱出を図るバルムント大公はあろうことか『見せしめとして市民の虐殺を命じたのである』。


二十年前の真っ先に逃亡した利己的極まりない行動に加え、逃げるために自国民の虐殺を命ずるこの暴挙を前に近衛兵らも遂に大公家を見限る。


当然バルムント大公は《北の猟兵》に捕縛される。自分だけ真っ先に逃げだし、二十年も経った後に戻ってきた挙げ句に国民を虐殺してまた逃げ帰ろうとした愚かな国家元首などを生かしておく理由などなく、《北の猟兵》によって極秘裏に処刑されるという因果応報な最後を迎えた(実際に処刑したのは近衛兵の中で大公の護衛たる人物と思われ、極秘裏の処刑は表向きの発表と考えられる)。


大公家の親戚筋の中には異変後もノーザンブリアに残った一族もいるが、極貧のノーザンブリアではある程度裕福な生活が送っている。だが、それ以上に大公の暴挙に怒りを抱く住民達から親戚筋は『悪魔の一族』と蔑まれている。


帝国への併合編集

バレスタイン大佐の死と大公処刑後も《北の猟兵》は活動を続けるが、帝国の内戦で貴族連合に雇われたのをきっかけに状況が一変する。貴族連合の主導権を握ろうとするアルバレア公爵の指示で行ったケルディックの焼き討ちが責任を追及され、帝国政府からノーザンブリアの自治州政府に賠償金が求められた。(ケルディックに関しては実行犯ではあるものの本来はあくまで指示をしたアルバレア公爵の問題であり、報酬と指示で動く猟兵と言う立場で責任を問うのは少々疑問ではある。しかも、実行の主犯格はアルバレア公爵が直接指揮するクロイツェンの領邦軍なので、ノーザンブリアに全ての責任を追及するのは見当違いであるが、帝国側からすればこれは後述のための口実として利用したと言ってもいいだろう)


ここで賠償金などを支払えば、どうなるか………ノーザンブリアの経済が破綻して多数の餓死者を出すのは明らかであった。


《北の猟兵》は議会を占拠して賠償金の支払いを拒否する。これに対し、帝国政府は当時ジュノー海上要塞で籠城していた貴族連合軍の最後の砦で帝国で最強の将軍である《黄金の羅刹》オーレリア・ルグィン率いる領邦軍に対し、領邦軍の存続を交換条件にノーザンブリアの制圧を要請、同時に内戦終結の立役者でもある《灰色の騎士》にも協力を要請する。


これが後に言う『北方戦役』である。身喰らう蛇も人形兵器を放つ形で介入し、更に遊撃士協会も民間人の保護のために現地出身のサラ・バレスタインを派遣した。


《黄金の羅刹》と《灰色の騎士》の活躍によって、《北の猟兵》は制圧される。これによって、ノーザンブリアはエレボニア帝国ノーザンブリア州に改名されて《北の猟兵》は解散し、帝国軍に編入される。また、この戦いで暴走する人形兵器から多くの市民を救った《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーはクロスベル併合の活躍も併せ、更にその勇名を轟かせる事となる。本人にとって、甚だ不本意極まりない鉄血宰相によって『作られた英雄』として。


また、帝国の領土となったことで苦しい状況は変わらないながらも経済が安定するという皮肉な結果となる。


ヨルムンガンド戦役の後編集

ヨルムンガンド戦役の後、クロスベルの再独立をきっかけにノーザンブリアとジュライでも再独立の気運が高まった。しかし、ノーザンブリアは帝国に併合されたことで経済に余裕が生まれた事もあって賛否が分かれていたが、七耀暦1208年に独立することとなる。


ノーザンブリアの出身者編集

北の猟兵編集

グラーク・グロマッシュ(首領)

ジェイナ・ストーム(No.2)

ローガン・ムガート(幹部)

ラヴィアン・ウィンスレット

マーティン・S・ロビンソン

イセリア・フロスト

タリオン・ドレイク


バレスタイン大佐(殉職)

サラ・バレスタイン(現在は遊撃士に転職)


その他編集

ゲオルグ・ワイスマン

アレクサンドル

シュリ・アトレイド

ヴァレリー

キサラ



NorthernWar編集

これまで出身者や人づてによる話でしか描写がなかったが、2023年放送予定のTVアニメ

The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』にてノーザンブリアを舞台として北方戦役を描くことが明らかになった。



関連タグ編集

軌跡シリーズ 閃の軌跡NorthernWar

ゼムリア大陸 塩の杭 猟兵団 北の猟兵

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