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概要

ゼムリア大陸で広く信仰される空の女神=エイドスを否定し、悪魔(ないしは虚ろなる神デミウルゴス)を崇拝するカルト教団。

教団はそれぞれロッジと呼ばれる拠点を持ち、そこで女神を否定するべく様々な形での儀式を行い、悪魔の召喚、古代遺物(アーティファクト)の使用、非人道的な化学実験を行っていたとされている。その結果誕生し、必ずと言って良いほどに実験に使われていたのが《真なる叡智(グノーシス)》と呼ばれる違法ドラッグである。

被検体として幼い子供達を誘拐しており、その被害はクロスベル自治州を中心にカルバード共和国エレボニア帝国レミフェリア公国にまで広がっていた。数十年の間に最悪の事件を引き起こした組織として、各国の警察や軍では極秘事項となっている。また資金調達や権力者の弱みを握って協力者とするための活動として誘拐した子供を使った売春などといった筆舌に尽くしがたい悪行を行っていた。

共和国では一般的に名前は知られていないが、多くの事件を引き起こしたカルト教団として認知されるほどの知名度。また、グリムキャッツ黒月といった裏社会の間でもその悪行は広く知られ、『もし残党を匿えば、各国の政府や軍隊、警察、諜報機関、遊撃士はもちろんのこと結社でさえも放っておかない。』=『匿ったことがばれれば潰される』というほどで、あまりの悪名高さにマフィアでさえも関わるのを避けるほどである。

100年前の民主化革命で王政が崩壊した際にはカルバード王家を保護して幹部司祭として迎え入れており、ロッジの統括を任せてもいる。

実際に所属していた幹部司祭にさえも『とことん頭のネジが外れた集団』と称されており、『女神を否定するためにあらゆる方法を持って人を貶める』まさしく狂信者の集まりであった。そして、犠牲となった子供の中には古代遺物の力で化け物に変えられ、七耀教会の法術を持ってしても元に戻すことが出来ずに滅する以外に救う術がないケースもあった。

更に恐るべき事に『悪魔を崇拝する』というのも正確ではなく、ただ女神を否定する方便として教会が定義するような悪魔を持ち出しているだけなのである。そして、極めて少ない例を除けばどの実験も的外れなものばかりであった。


七耀暦1998年に、カシウス・ブライトを総司令として遊撃士・七耀教会・各国軍隊・警察機関によってロッジの制圧作戦及び教団の殲滅作戦が開始されるが、その作戦の結果も凄惨極まるもので、教団の幹部や信者の大半が自決しており、被検体の子供達も夥しい数の死体となって発見され、黎の軌跡時点で判明しているだけでも救出された子供はごく僅かだった
しかも、クロスベル警察によって制圧された共和国アルタイル市のロッジで行われた実験は他のロッジに比べればまだマシな方だった。この作戦で教団の幹部の殆どが死亡し、壊滅したものの教団のトップたる枢機卿の生死は七耀暦1208年の時点まで不明。

七耀教会も星杯騎士団守護騎士を派遣する形で裏側で協力、ロッジの壊滅と被害者の保護を行う一方で化け物に変えられた子どもを滅ぼすという極めて後味の悪い結果になった。

また、結社身喰らう蛇も殲滅作戦とは別に結社とパイプのある有力者に接触されたなどの理由から威力偵察を兼ねて使徒執行者達を派遣してロッジを壊滅させ、一部の被験者を組織で引き取っており、結果としてその心を救っている。更に、焔の至宝を見守る魔女の眷属も教団の幹部と交戦しており、あらゆる組織と因縁を持っている。








だが、生き残った幹部の一人は引き続き実験を続けていた。そして、それはクロスベル自治州で動きだすことになる。更にカルバード共和国では結社の威力偵察と掃討作戦の双方を生き延びたもう一人の幹部司祭が更なる凶行に走ることとなる。

元構成員

ヨアヒム・ギュンター

黒のアルベリヒ

ジェラール・ダンテス

【真なる叡智(グノーシス)】

七耀教会の『外典』に記されるプレロマ草という花から作られた特殊な薬物。
投与すると超人的な叡智と感応力を得る事ができるが副作用として激情的な性格になると言う難点がある。人によっては髪が蒼くなったり、睡眠の必要がない体質に変化する事がある。
蒼の錠紅の錠の二種類のグノーシスがあり紅の方が効能が強く、紅を投与するとさらに強い感応力を得られるだけではなく、相手の個人情報未来に起こるであろう出来事、さらには常人では理解することが出来ないこの世界の真相を知る事が出来、怪物のような異形の姿に変化する事が出来るようになる。
体質によって効能の効きも違うため適正のあるものは蒼のグノーシスでも紅のグノーシス並の効能を発揮出来る者もいる。

現実的な違法薬物よりもはるかに危険ではあるが幸いにも依存性は低い方であり、重度の中毒者でも投与を止めて適切なカウンセリングを受ければ早いうちに社会復帰することが出来る。

七耀暦1208年…カルバード共和国で急速に力を伸ばすマフィアアルマータはあるツテでグノーシスを基にしたドラッグを製造、構成員や下っ端の半グレに投与している。



教団を壊滅した者たち

総司令

カシウス・ブライト

クロスベル警察からの協力者

セルゲイ・ロウ ガイ・バニングス アリオス・マクレイン
カルバード共和国アルタイル市のロッジ制圧を担当。唯一保護されたのが当時8歳で、5歳の時に誘拐されたティオ・プラトーである。

遊撃士協会からの協力者

ジン・ヴァセック

七耀教会からの協力者

星杯騎士団
第八位の孔天獅子グンター・バルクホルンと第五位の外法狩りケビン・グラハムがロッジ制圧を行う。バルクホルンは当時14歳であった心身喪失状態の少年を保護し、ケビンは古代遺物の実験で化け物に変えられた子供を滅ぼしている。

結社『身喰らう蛇』

鋼の聖女 神速 漆黒の牙 剣帝
掃討作戦とは別にパイプのある有力者に接触されたために別のロッジを壊滅させている。その内、《漆黒の牙》と《剣帝》が壊滅させた《楽園》と呼ばれるロッジではグノーシスの投与による実験を行いながら誘拐された子供による売春を行って各国の有力者を取り込み、資金調達や拠点確保を行っていた。
《漆黒の牙》と《剣帝》は《楽園》から後の《殲滅天使》を、《鋼の聖女》と《神速》も後の《魔弓》を別のロッジから連れ出している。
ちなみに結社の使徒の一人・《破戒》は教団の残党を古巣の残党と合併させある組織へと再利用した。

魔女の眷属

イソラ・ミルスティン - エマ・ミルスティンの母。幹部のひとりとの戦いで相討ちとなった。

主立った被害者

レニ・ヘイワース
ティオ・プラトー
エンネア
ヴァン・アークライド

いずれもグノーシスを投与され、各々が驚異的な能力を身につけている。また、凄惨な環境におかれていたために浮世離れした面を持つ。

関連タグ

邪教 カルト教団 悪魔信仰 犯罪組織


















ネタバレ

零の至宝


D∴G教団は、所詮飼い犬同然であった。

神獣ツァイトが語るには、1200年前の大崩壊にて女神よりクロスベルに伝わった女神の至宝・『幻の至宝(デミウルゴス)』が自らの意思で消滅し、これを受け入れられなかった当時のクロスベルの民の中で、その後権力を握るクロイス家の祖先が錬金術を用いて『幻の至宝』の復活・そしてそれを上回る『零の至宝』を作り上げるために、表ではクロスベル中央銀行を立ち上げて銀行家として資金を調達し、その裏で『D∴G教団』を立ち上げさせ、『零の至宝』へ知識と人格などを送り込むようにしていたのである。D∴Gの名の由来は「デミウルゴス(D)ゆえに叡智(グノーシス)」といえる。

つまりはクロイス家が後ろ盾だった組織であり、実際に『碧の軌跡』ではマリアベル・クロイスが教団の薬物・グノーシスをヴァルドに与えて手駒にしている。

そして『零の至宝』こそがキーアであり、キーアは500年前に作られた存在であった。そして、教団の幹部達には御子の正体などは一切告げられず、ただ御子を『真なる神』、《D》として崇めて邪悪な実験だけを繰り返していた。自分達が崇める《D》が悪魔どころか表向きに否定している女神が与えたものだなどと、彼らは知る由もなかった。

が、後にD∴G教団はクロイス家や七耀教会、結社とも違う視点からゼムリア大陸を覆う真相に辿り着いており、グノーシスもその一端であった事が発覚した特務支援課により生き延びた司祭が討たれても尚、D∴G教団の存在とグノーシスは尾を引き続けていた。






































クロイス家の傀儡ではありながらも独自の境地には至っており、教団が作ったグノーシスは前述の通りこの世界の真相を知る事が出来た。

それはゼムリア大陸の人々が【女神の枷】により疑問にすら思わない事・・・
ゼムリア大陸という、世界の外があり得るという発想に至れないという枷から外れた真相を。

教団はグノーシスを用いて女神が創った世界の外・・・《外の理》を知る事が出来たのであった。

グノーシスを投与するごとに感応力が上がり異形の怪物の姿になる現象・・・・それは投与するごとに教団が崇拝していたかもしれない悪魔・・・・・もとい外の理の者に近づいていく兆候であったのかもしれない・・・・

再び訪れた悪夢

そして、クロスベルで起きた教団事件と間もなく起きたクロスベル独立国の事件を持って教団の悪夢は終わったかに思われたが、四年後に他の幹部司祭は本物の悪魔の因子を手に入れることとなり、再び悪夢が蘇ることとなる

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