「ケツは持ってやるから思いっきりやってこい」
CV:石塚運昇(零の軌跡・碧の軌跡)→小山力也(創の軌跡 石塚の死去により二代目を継承)
概要
アクは強いが優秀な捜査官で、『搦め手』の異名を持つ。クロスベル警備隊司令・ソーニャ・ベルツは元妻。
本編開始前
クロスベル警察でもはみ出し者として知られ、「零の軌跡」の8年前、ロイドの兄ガイ・バニングスとアリオス・マクレインという規格外の新人2人を押し付けられて上司となり、3人だけの部署・「セルゲイ班」として捜査一課以上の実績を上げていた。「零」本編6年前の多国籍共同による《D∴G教団》殲滅作戦では捜査一課に代わってクロスベル警察を代表して参加し、ガイ・アリオスとともにカルバード共和国最西端にある教団ロッジ(アルタイル・ロッジ)の強制捜査・制圧を担当してこれに成功。この時救出されたのがのちに部下となるティオであった。
しかし、「零」本編5年前にアリオスがクロスベル警察を退官して遊撃士に転身したため、「セルゲイ班」は解散、ガイは捜査一課に、そしてセルゲイはクロスベル警察学校教官として異動、導力車運転の教官も担当した。この異動の前後にソーニャと離婚している。
「零」の3年前、ガイが殉職。ガイの死を受けて彼の生前の一言、
「今のクロスベルに必要なのは《壁》を乗り越える力だ」
から、若者たちが失敗してもいいから力を合わせて前に進める場所として特務支援課の設立に動く。遊撃士協会に対抗した「市民の安全を第一に考え、様々な要望に応える部署」という口実で警察上層部を納得させて課の設立を実現させた。
メンバーの選考では、
警察学校の捜査官試験を一発で合格したガイの弟ロイド・バニングス。
警察官採用試験に合格したヘンリー・マクダエル市長の孫令嬢であるエリィ・マクダエル。
クロスベル警備隊除隊を命じられるが、その力は確かでソーニャから推薦があったランディ・オルランド。
エプスタイン財団から警察への出向となり、過去ガイに救い出されたティオ・プラトー。
この4人を決めるのである。
零の軌跡
こうして設置された特務支援課。ロイドが警察本部に着任挨拶に来ると、出迎えたセルゲイは会議室にロイドを連れ、同じくメンバーとなるエリィ・ランディ・ティオを紹介、セルゲイを含めて5人で特務支援課をスタートさせていくことになる。
課長としてのセルゲイは基本的に放任主義(と言うより、不真面目)で、ロイド達にも最低限の助言しか与えない。しかし「搦め手」の二つ名で呼ばれるように裏で根回しや工作をするのが得意で、特務支援課が強い圧力を受けずに行動できるのは一重にセルゲイのおかげとも言える。
「ケツは持ってやるから思いっきりやってこい」と、意外と良い上司であり、ランディも隠れ熱血オヤジと評するほか、捜査一課のアレックス・ダドリーも、セルゲイ班時代からの付き合いで頭が上がらなく、後半での薬物・ルバーチェ商会への捜査中止に不満を抱きながら助言を求めるべくセルゲイの元を訪れるほど。
中盤ではツァイトが特務支援課に居座ったため、警察犬として登録も行っている。
基本戦闘には出ないが、現場での得物はショットガンで戦っている。導力車の運転も得意であり、終盤の『教団事件』では薬物を投与されて襲い掛かる警備隊やマフィアの銃弾・ミサイルが飛び交う中その運転で攻撃を凌いでロイドたちを黒幕ヨアヒム・ギュンターが待ち受ける郊外の古戦場に送り届けた。
碧の軌跡
序盤、支援課専用の導力車が支給された際には全員運転出来るように、警察学校にて運転のための講習を教授した。他組織との連携が多くなった支援課で警察本部、警備隊、遊撃士協会との仲介を多く行っている。
閃の軌跡Ⅲ・閃の軌跡Ⅳ
『碧』終盤の「碧の大樹事件」解決後、クロスベルはエレボニア帝国の侵攻を受け、併合される。クロスベル警察は併合後クロスベル軍警に再編され、特務支援課は解散させられるが、セルゲイは処分は受けた上でクロスベル軍警に残る道を選んでいる。
『閃Ⅲ』では「鳥籠作戦」によりミシュラム方面にて待機任務に付いていることが語られている。
解放後、世界大戦を起こすために発動した《巨イナル黄昏》の状況下では、クロスベルにて結社や帝国軍情報局、猟兵団《赤い星座》本隊に対抗して動いており、リィンらが《幻想機動要塞》に突入するにあたっては地上で攪乱作戦にあたることが語られている。
創の軌跡
本作ではセルゲイの声優を務めた石塚運昇氏の死去を受けて、小山力也氏が役を引き継いだ。
大戦終結後、クロスベルがエレボニアより再独立することが決まり、セルゲイも序盤、かつての特務支援課ビルの自室にてソーニャと鼎談していた。
そして再独立調印式の時に、かつてのクロスベル総督・ルーファス・アルバレアが登場、自らを総統としてクロスベル再独立を認めず、独立国建国を宣言し、その混乱でセルゲイも退避を余儀なくされる。
終盤、クロスベル市内奪還のためソーニャら警備隊一同とともに警察部隊の先頭に立ち陣頭指揮を行った。
人物
前述の通り、クロスベル警備隊司令であるソーニャ・ベルツは元妻(離婚原因は多忙によるすれ違いが原因であることが『創』にて明かされている。)。離婚はしているが休日に二人でバーに飲みに行ったり自己管理をしているのかと小言を言われたりしており現在でも不仲ではないようである。
関連タグ
堂島遼太郎…声優、刑事、主人公に身近な存在という繋がり
藤原文太…中の人繋がりで運転上手、ヘビースモーカー、バツイチ(?)と共通点の多いキャラクター。ちなみに息子の中の人は支援課の一員でもある。