「これより、クロスベル警察特務支援課、強制捜査を開始する!」
CV:柿原徹也
概要
初登場時はクロスベル警察の新米捜査官。新設された部署・特務支援課に配属された。
支援課の中では唯一捜査官資格を持つ叩き上げであった事から上司であるセルゲイ・ロウ特務支援課課長いわく、ロイドを引き取りたい部署がいくつかあったとの事。
出自
クロスベル自治州・クロスベル市生まれ。両親は幼少期に飛行船の墜落事故により死亡し、10歳年上の兄であるガイ・バニングスと、姉的存在でのちにガイの婚約者となるセシル・ノイエス一家の下で育った。
しかし、本編開始の3年前に兄・ガイが捜査中の案件で殉職。兄・ガイの死後はカルバード共和国に住む叔父に身を寄せ、2年過ごした後クロスベル警察学校に入学、寄宿学校かつ郊外のノックス樹林の中にあるためこの間はクロスベル市内に出向くことはなかった。捜査官課程修了後、捜査官試験を一発で合格。このことからロイドはエリートであるが、本人に自覚はない(ロイドにとって兄・ガイの存在が大きすぎる故に自己評価が低い)。
零の軌跡
クロスベル警察捜査官着任が決まり、カルバードの叔父の元を発ってクロスベルに帰郷。そして、警察本部で着任の挨拶をするとともに、セルゲイに案内されて、新設部署・特務支援課に配属されることを告げられる。捜査会議室では、同じ支援課に配属されるエリィ・ランディ・ティオと顔を合わせる。
仕事内容がさながら遊撃士への対抗の部署(有り体に言えば遊撃士のパクリ)と言われ、序盤ではミッション失敗の直前、兄のかつての同僚であり今は遊撃士に転じたアリオス・マクレインの助けも得る一幕や捜査一課・アレックス・ダドリーからの誹りもありながらも、かつて兄やセルゲイも懇意にしていた弁護士・イアン・グリムウッドらの助けも得るなどして捜査を行っていくが、マフィア・ルバーチェ商会との一件にて狼・ツァイトの助けを受け、その後特務支援課の一員となる。
さらに中盤ではクロスベル市議会議長・ハルトマンが保養地ミシュラムにて行っている「黒の競売会」に特務支援課で潜入、この時は正装に着替えていた。その出品のひとつに、トランクに入れられていた人形と思われたのが実は少女で、それがキーアだった。そのままにしておくわけにも行かないため、キーアは特務支援課で保護されることになる。
終盤、クロスベルで蔓延する薬物・「グノーシス」。そのグノーシスを流していたのは聖ウルスラ医科大学教授で、その正体・D∴G教団最後の司祭ヨアヒム・ギュンターだった。グノーシスを投与され、特務支援課に襲い掛かるのはクロスベル警備隊・マフィアと、その猛攻は凄まじかったが、クロスベル郊外・古戦場奥地の太陽の神殿にて遊撃士エステル・ブライト、ヨシュア・ブライトの助けを借り、ヨアヒムの捕縛を図る。
しかし、グノーシスによって魔人化したヨアヒムに返り討ちにされる直前・機械人形「パテル=マテル」に乗って攻撃するレンによりヨアヒムが怯み、反撃に売って出て無力化に追い込むが、グノーシスの副作用でヨアヒムは身体が瓦解し、死亡。逮捕は叶わず、ロイドは悔やむ一言を述べたが、隠されていたクロスベルの腐敗や暗部が明るみに出ることになった。後にこのヨアヒムの一件は『教団事件』として特務支援課の活躍のひとつとして語られることになる。
碧の軌跡
教団事件は最後の一幕が残っており、冒頭ではカルバード共和国最西部にある、旧D∴G教団拠点アルタイル・ロッジに逃げ込んだハルトマン元議長と、ヨアヒムの意志を継がんとする元市長秘書アーネスト・ライズの捕縛のためロイドは捜査一課の研修を兼ねてクロスベル警備隊のノエル・シーカー、そしてロイドへの指導役としてダドリー、アリオスとともに向かった。ロッジ最奥でアーネストはグノーシスを服用して襲い掛かるが、ロイド達の反撃を受けたうえ、ヨアヒムと同じような「叡智」を得られないどころか、最後は副作用を起こして体の瓦解を起こしてしまう。
これを後から駆け付けた七耀教会騎士ケビン・グラハムが法術をもってアーネストの魔人を解き、身柄を無事確保するとともに、捜査一課の研修も成功裏に終える。
解決後、一躍特務支援課がクロスベルの英雄として市民の支持を得るようになり、後にご近所であり後輩となるユウナもこの直後にクロスベル警察学校に入学するほどである(ただし、初代版では描かれていない。ユウナの項を参照。)。
支援課も増員が行われ、冒頭のアーネスト逮捕でも共闘したノエルは引き続き出向という形でメンバーとなり、これに加えて不良軍団「テスタメント」を離脱したワジ(実は正体あり。ワジの項参照。)が新メンバーとなる。
中盤でディーター・クロイスクロスベル市長がクロスベル共和国建国を宣言し、自らは大統領に就任。その野望の障害と断じられたロイドたち特務支援課一同は、遊撃士を一時辞して国防長官に就任したアリオスと国防軍に組み込まれたノエルに無力化され、ロイドはクロスベル拘置所に収監されてしまう。
また、キーアも大統領側に引き渡され、ディーター、そしてその娘マリアベル(この時点では語られていなかったが、前述のイアン弁護士が筋書きを行っていた)の企てた野望が実現するための道具とされる。
その後、拘置所よりガルシアの助力の元脱出し、ノックス樹海に逃れるものの次第に追い詰められ、ついには国防軍兵士によって完全包囲され万事休すという場面で、巨大な狼が現れ、ロイドを救い出す。
「去れ。偽りの聖地を守る兵どもよ。この者は我が預からせてもらう。」
恐怖を見たのか、国防軍兵士は蜘蛛の子を散らすように撤収するが、この顛末を見たロイドは半ば呆れながら、
「これだけは一言言わせてくれ・・・ツァイト!さすがにタイミング良すぎだろう!!」
助けに来た巨大な狼はツァイトの真の姿であった。ロイドを背に乗せてクロスベル東の国境周辺に移動するさなか、ツァイトは人語を扱いながら、自身がクロスベルの伝説に伝わる「神狼」であることを告げ、大崩壊から今までの1200年間にクロスベルで起きたことを語り、今度の事件の顛末、そして黒幕たる存在を告げた。東の国境近くにたどり着くと、そこではワジが待っており、自身の正体・「星杯騎士団守護騎士第九位・蒼の聖典」と告げ、ワジの所有する飛空艇・「メルカバ玖号機」に乗り、ティオ・リーシャ・ランディ・ノエル、そしてエリィと合流していく。
この頃には完全に天然人たらしという人物評が作品内外で共通の認識となっており、特にノエル合流時の大切な場面では、
・・・・・・・
「俺が君に勝ったら、君は俺がもらう」
と、とんでもない爆弾発言を放っている(台詞の上の・・・は実際の画面での表示)。
※補足であるがこれは望まぬ形で敵として相対しているノエルの真意を汲んで彼女のために無理矢理にでも仲間として連れ戻そうという真摯な思いから出た言葉であり、決してそういう意味ではなかったが、当然ながらノエルは勿論仲間達からも驚かれていた。
そしてクロスベル共和国の不当性をエリィとともに救い出されたエリィの祖父・ヘンリー・マクダエル議長が宣言したことによりディーター大統領・国防軍を追い詰め、ディーターの身柄を確保。
そして、キーアを捕らえていた黒幕・マリアベルとイアンが待つ碧の大樹に向かう。途中シャーリィ、ヴァルド、シグムント、アリオスと次々に立ちはだかるマリアベルの配下を蹴散らしていく。アリオスとの戦いでは、兄・ガイの最期の真相と手にかけた人物がイアンであることを看破した。
そして激闘を経てマリアベルを無力化するが、そこでキーアが力が暴走して碧のデミウルゴスとなり、壮絶な戦いの末についにキーアを救出する。なお、マリアベルはいずれにせよクロスベルを去る腹づもりだったようで、ロイド達の目の前で逃亡を許してしまった。この一件は後に「碧の大樹事件」と呼ばれる。
閃の軌跡Ⅱ
「碧の大樹事件」のすぐ後、クロスベル独立国は瓦解し、直後エレボニア帝国により侵攻・占領された後、クロスベル警察各員、ひいては特務支援課メンバーはクロスベル総督ルーファス・アルバレアより厳重な監視を受ける中、黒月の指示のもと比較的マークが薄かったリーシャと共にジオフロントに侵入して集中端末室を目指すが、そこで臨時帝国武官として赴任していたリィンやアルティナと戦闘になった。
最終的には互いに痛み分けという形で決着はついたものの、どんな苦境においても決してへこたれずに壁へ立ち向かっていくロイドの精神は、失ったものの多かったリィンの目にはとても眩しく、羨ましく見えていたようであった。
閃の軌跡Ⅲ
エレボニア帝国に出向しているランディやティオを除くメンバーと共にルーファス総督により『鳥籠作戦』でミシュラムに軟禁されていたが、トールズ士官学院・第Ⅱ分校新Ⅶ組が事件を解決したことによってその軟禁を解かれる。
新Ⅶ組の帝国への列車での帰りの途中でキーアやアリオスと共に鉢合わせ、ランディやユウナ、そしてリィンに対しエールを送るような形で拳を向けた。
閃の軌跡Ⅳ
1年半の間に鍛えられたためか、肩回りが分厚くなっている。その関係で何度かトップスを新調していた様子。
見た目もジャケットを開けたものに変化している。
冒頭ではオルキスタワー・魔導区画にエリィとキーア、そしてかつて教団事件にて共闘したエステル・ヨシュア・レンも加えた6人で潜入し、今現在の世界情勢を知ることになる。
その後エリィとともに別働で動いていたが、儀礼艦パンタグリュエルにて行われたミルディーヌ公女が主宰する「千の陽炎作戦」の会席にて、ランディ・ティオ・キーアと合流。晴れて特務支援課のオリジナルメンバーが再結集を果たした。
しかし、そこに急襲をかけたのが帝国皇太子セドリックだった。これにロイドも戦うことになるが、そのセドリックに協力するのは結社「身喰らう蛇」と猟兵団「赤い星座」で、完全に押された状況となってしまう。ところが更にそこに現れたのはオリヴァルト皇子駆る新型巡洋艦・「カレイジャスⅡ」で、セドリックや結社・猟兵の軍勢をここで退却させ、オリヴァルト皇子は《光まとう翼》として第3の道を提唱、これにロイドをはじめとする特務支援課もその一員として《巨イナル黄昏》を止めるべく活動を開始。リィンたちと協力していくことになる。
最終決戦では幻想機動要塞のバリアを張る「塩の杭」にロイドは特務支援課オリジナルメンバーであるエリィ・ランディ・ティオ、そしてキーアとともに攻略に向かい、これを制圧。さらには全ての元凶との戦いにも参戦した。
第Ⅱ分校に転学していた後輩・ユウナとは本作最終章・クロスベルの緊急クエストにて満を持して初めて共闘する機会に恵まれ、ロイドはもちろんのこと、ユウナ自身も特務支援課との初共闘には心躍ったようだ。
創の軌跡
リィンと仮面の男・Cとならび主人公の一人として登場。物語は帝国からギリアス・オズボーン宰相の死が公表され、それから1カ月後、ロイドを始めとする特務支援課の活躍により遂にクロスベルが再独立の道に進もうとしていたところから展開される。
待ちわびた再独立の調印式の日。そこへ突如として投獄されていたはずのルーファスが「総統」と名乗り、衛士隊を率いて乱入。
決死の反抗をするもロイドがルーファスの一刀によって斬り伏せられ、やむなく郊外へ撤退。湖畔のボート小屋にてリーシャからの看護を受けた後、一旦アルモリカ村へと移動。エリィらと合流するなどを経て再び反抗に出ることとなった。
その後、黄昏で共闘したリィンたちⅦ組、さらには新生帝国解放戦線と、C…本物のルーファスと共闘し、ついにはルーファス総統の正体であった機械人形を打倒するが、真の黒幕がその裏にはいた。
最終決戦地・『逆しまのバベル』にて、黒幕を打倒するが、黒幕は最後の悪あがきにより、バベルの兵器・「天の雷」が「人間の憎悪が最も集まる地を標的とし、大陸からすべての憎悪が消え去るまで撃ち続ける」ように設定されてしまう。それは憎悪が人間誰しもが持ちえる感情であるため、人間すべてが標的となったに等しかった。
これを許さぬようひとりバベルに残ったルーファスは、バベル内部より演説して、憎悪を自らに向けるように誘導し、天の雷によりバベルが消滅するように仕向けるが、ルーファスと長く戦ったラピスより「ルーファスを・・・助けて!!」と叫び、激戦で疲弊した一行は互いに顔を見合わせる。そんな中で立ち上がったのは、
「その支援要請、受け取った!」
ロイドだった。そしてルーファスを助けるために彼の弟・ユーシスと、奇縁に導かれるまま共に旅路を歩んだラピス・スウィン・ナーディアが立ち上がり、ツァイトの力でバベル内部に転移する。
中では最期を待つルーファスに対し、ロイドは警察手帳を突き出しながらルーファスに
『ルーファス・アルバレア公子。あなたを強制連行する』
『脱走を筆頭に諸々ありそうだが、何よりも・・・』
『最後の最後で自分自身が紡いだ絆を甘く見た容疑で。』
これにはさすがのルーファスも連行に応じるしかなく、ツァイトの力でバベルを脱出、その1分後にバベルは天の雷により消滅した。
バベルが消滅し、リベールとレミフェリアのみならず、帝国や共和国も積極的に協力することでクロスベルは、今度こそ二大国を宗主国としない自治州としての独立を果たすこととなった。
そして、ロイドは式典のゲストとしてのスピーチの壇上に立った。
『皆さん、こんにちは。ロイド・バニングスです。』
今作はクロスベルの解放から始まり解放で終わる事から、間に閃を跨いではいるものの零・碧に続く『クロスベル編最終章』と言ってもよく、主人公はリィンとCの複数主人公制ではあるものの、所々の演出や上記のシーンもあり3人の主人公の中では一番のメインであったと言っていいだろう。
界の軌跡
本人は登場しないが、これまで言及されていた叔父が登場。アンカーヴィルの市庁舎の役人でアークライド解決事務所に出された4spgで知り合い、ヴァン・アークライドから名字で薄々ロイドの叔父と気づかれていた。及び残滓が起こした怪現象にも巻き込まれており、ロイドが超常的な事件に巻き込まれていたことも聞き及んでいる模様。
対人関係
特務支援課――ロイドの職場の同僚。警察学校を出たのはロイドのみという寄せ集めに等しいメンバーであったが、遊撃士や警察と異なる視点からの捜査活動を通して成長し、新たなメンバーと共に強固なチームワークを育んでいき、キーアの加入も相まって、家族にも等しい絆で結ばれる。尚、ゲームの進め方にもよるが同僚の中で明確に女性として意識しているのはエリィだけである。
エリィ・マクダエル――支援課の創設メンバー。当初から、交渉や政治面でのブレーンを果たしていた。エリィの方はロイドに非常にわかりやすく明確な好意を寄せており、ロイド自身も実は初対面時からエリィを女性として強く意識していた事が絆イベントにて明かされる。時折周りの目を忘れて二人だけの世界に入る事も。『創の軌跡』の時点でエリィとの仲は半ば公認であり、実質的な告白まで行っている。
ティオ・プラトー――支援課の創設メンバー。後にかつて教団に捕らわれていたティオをガイが助けていたと知り、ある意味ではガイという共通項を持った貴重な存在。ティオ自身はロイドに好意を寄せているが、メインシナリオ上でのロイドはティオをそういった対象としては意識していない。但し、絆イベントでは彼女の気持ちを受け止め、また彼女の両親への紹介を約束させられるなど外堀を埋められる場面も。
ランディ・オルランド――支援課の創設メンバー。大人の遊びに誘ったり、共に酒を飲むなど気の置けない相棒。また、良き兄貴分としても見ている節があり、ロイドへの『弟ブルジョワジー』、『弟貴族』といった評価の名付け親でもある。尚、お互いに半ば公認の仲となっている女性がいるという共通点もある。
キーア・バニングス――裏オークション・黒の競売会で保護した少女。後に彼女の正体が『零の至宝』である事を知るが、それでも一人の少女として彼女を守ると誓ったロイドを始め、支援課メンバー達の原動力にして癒やし担当のマスコット的存在。独立国の事件後、便宜上ロイドと同じバニングスの姓を名乗っている。
ワジ・ヘミスフィア――支援課の追加メンバー。支援課の創設当時、ワジがクロスベルの不良集団を率いていた頃からの付き合いで、ワジからは『愛していると言っても過言ではない』ほど気に入られており、たびたび意味深な言動で翻弄される。『創』では気付かないままに自分を『英雄』に当てはめてしまっいたロイドを諭す場面も。
ノエル・シーカー――支援課の追加メンバー。ノエルがクロスベル警備隊に所属していた頃からの付き合いで、創立記念祭で妹と結託してロイドを連れ回したり、D∴G教団の事件の後始末等で協力した事もある。独立国にまつわる事件において支援課と敵対した際にロイドが彼女に対し『君は俺がもらう』と宣言するシーンがあり、絆イベントでは彼女もまた数々の活動を経てロイドを異性として強く意識していた事がわかる。また、『創』ではワジと同様、ロイド達の歪みに気付いていた。
リーシャ・マオ――劇団アルカンシェルのナンバー2女優である、カルバート共和国出身の少女。伝説の凶手『銀』としての彼女にも何度か接触しており、正体を明らかにしてからは独立国にまつわる事件において正式に支援課に加わり、クロスベル占領後も協力を続けている。銀とアルカンシェルの間で揺れるリーシャを諭して以来、好意を寄せられている。そして、リーシャもまたワジとノエル同様にロイド達の歪みに気付いていた。
ガイ・バニングス――ロイドの実兄にして、永遠の目標。本編開始の三年前に殉職してしまったが、彼の志と壁に立ち向かっていく姿は敵味方問わずに大きな影響を与えている。
セシル・ノイエス――小さい頃からの幼馴染みにして、兄・ガイの婚約者。昔からロイドの事を実の弟同然に可愛がってくれており、ロイド自身も「セシル姉」と呼び慕っている。
エステル・ブライト ヨシュア・ブライト――クロスベルの遊撃士協会支部に赴任したリベールの遊撃士。ある事件で知り合い、同業他社兼よき友人として互いにフォローし合う良好な関係を築いていく。その後、大陸全土を巻き込んだ戦いとクロスベル独立にも協力する。
リィン・シュバルツァー――帝国によるクロスベル占領時に一度だけ交戦。痛み分けという形で見逃して貰って以来、お互いに強く印象に残っている。そして、閃の軌跡Ⅳで再会して以後、エステルやヨシュアと共に大陸全土を巻き込んだ戦いに身を投じ、協力し合っていく。
ユウナ・クロフォード――同郷の後輩。自宅がロイドが幼少時から長く過ごしたアパート・ベルハイムで、言わばご近所さん同士でもあった。当然その影響も小さくはなく、ロイドら特務支援課の活躍に憧れてクロスベル警察学校に入学するほど。前述の通り『閃Ⅳ』終盤のクエストや『創』冒頭の旧総督親衛隊制圧でも共闘した。
ルーファス・アルバレア――帝国の属州となったクロスベルの総督。鳥籠作戦で思うように動けなくするなど、ルーファスからは最大限に警戒されていた。その後、数奇な運命の下で共通の敵に立ち向かっていく事となる。
ツァオ・リー、レクター・アランドール――クロスベルで度々顔を合わせ、利害の一致による情報提供等の協力、或いはそれにかこつけていいように使われる腐れ縁。双方から自身の所属組織である黒月や帝国軍情報局に欲しいと高い評価を得ている。
バトルスタイル
登場作品を通じて得物は制圧用のトンファー。これは生前の兄・ガイも得物にしていた武器で、警察式の制圧術を用いて戦い、後輩のユウナにも影響を与えている。
パラメータでは特務支援課メンバーの中で物理防御力が一番高く、いわゆるパーティの『盾』を担う能力値ではあるが、物理攻撃力もランディにこそ劣るものの決して低くない安定した能力を持ち、典型的前衛キャラクターである。戦術オーブメントの固定属性はエニグマ時代は無しだが、『閃Ⅱ』外伝編よりアークスに変更してからは地×2、火×1。
クラフトでは自己強化クラフト「バーニングハート」の性能が目立って高く、『零』『碧』では能力アップを重ね続けることが可能で、『閃Ⅳ』『創』ではオーダーゲージの回復能力が追加され、これを多用しながら戦うことができるが、かけ続けないと気絶するという明確な弱点もあるため、使用時は注意を要する。(なお閃の軌跡ではその弱点は克服されている)
人物
基本的に職務に真面目で冷静かつ人当たりの良い真っ直ぐな性格の好青年だが、時折思い切りの良さや内に秘める熱さ、またはクレバーさを見せる事もある。
「弟系草食男子を装った喰いまくりのリア充野郎」。とヨナに罵倒混じりで渾名をつけられるほどの天然ジゴロで平然と相手を口説いているかのようなクサイ台詞を放ち男女問わずコロコロと落としかける(落としていっている)がこれも本人には自覚がない。このため、無自覚、鈍感と批評されることも多い。
ワジからは「幼いころから、その片鱗を見せている」と茶化されてしまうほか、ミシュラム・ワンダーランドの占い師からも「彼には魔性がある。」と告げられるほど。女だけでなく男もトキメかせることがあるので女たらしではなく「人たらし」であると思われる。そのせいか本作のファンの間では攻略王、または攻略王ロイドとも言われる。
他では料理も得意で、ゲーム中で作れる料理の中で苦手料理はスイーツ系のみという設定である。
また、『創』では特務支援課内でバイクの運転ができるメンバーの一人である。
捜査官として日々鍛えている事から戦闘力は勿論高いものの、本人曰く支援課の中では「ランディやノエルには及ばない」と言っている。しかし偽物ではあるものの自分より遥かに格上であるマクバーン相手に不屈の精神で一矢報いるなど、劣勢における精神面による勢いが実力に影響を及ぼす所がある。
関連タグ
零の軌跡 碧の軌跡 閃の軌跡Ⅱ 閃の軌跡Ⅳ 創の軌跡 みんな集まれ!ファルコム学園
特務支援課の仲間
エリィ・マクダエル ランディ・オルランド ティオ・プラトー キーア ノエル・シーカー ワジ・ヘミスフィア リーシャ・マオ ツァイト セルゲイ・ロウ ユウナ・クロフォード
クロスベル警察での仲間
身内
ガイ・バニングス - 実兄。ただし、ロイドの着任前に殉職した。
セシル・ノイエス - 兄・ガイの婚約者だったが、実質ロイドの姉代わりでもある。