概要
概要
クロスベル警察のセルゲイ・ロウが立ち上げた新たな警察部署の1つ。通称『支援課』。
警察への信頼が失墜したクロスベル自治州において、市民への人気取りのため民間人の味方である遊撃士のような立ち位置になる為、内外から『二番煎じ』や『猿回しの猿』と言った批判も多い。
ただし、遊撃士の最大の弱点とも言える「国家権力への不介入」と言う制約がないため、状況次第では政府関係者に対し強制捜査を行なう事が可能と言う強みがある。
拠点地は元々クロスベルタイムズが使っていた3階建てのオンボロビルであり、1階を事務所兼ロビー、2階と3階をメンバーの部屋として割り振られている。
前述の通りクロスベル警察によるあからさまな人気集めで結成された事から、市民は勿論警察内でもすぐに成り立たなくなるだろう窓際部署と蔑まれていた。
だが、彼らは彼らのやり方で成長し、クロスベルを守っていこうと決意し、『零の軌跡』では『D∴G教団』の幹部司祭が蒔いた薬物・グノーシスをもとにして起きた「教団事件」を解決し、『碧の軌跡』では黒幕たるクロイス家と対峙し、その末に起きた「碧の大樹事件」を解決することになった。
その後エレボニア帝国によるクロスベル併合によりクロスベル警察共々一時解体、さらにはそれぞれが離散となるが、『閃の軌跡Ⅳ』では「巨イナル黄昏」の発動による帝国と周辺国との対立の状況下でセルゲイをのぞいた創設時メンバーとキーアが水面下で行動、そして再び結集、Ⅶ組やオリヴァルト率いる『光まとう翼』と共闘した。なお、この間のセルゲイとノエルはともに旧クロスベル警察・クロスベル警備隊の一員として、ワジは自身の元々の所属先の本職として、リーシャは共和国方面でそれぞれ帝国軍に抵抗していた。
『創の軌跡』では晴れて再独立となるクロスベル自治州の警察一部署として活動するのだが…
支援課の団結力は非常に強固であり、キーアも交えて『家族』と呼んでも差し支えないほどの団結力。彼らにとって支援課のビルは正に帰る家なのである。
構成メンバー
創設時メンバー(零の軌跡並びに碧の軌跡、閃の軌跡Ⅳ、創の軌跡にて活動する)
新人捜査官。特務支援課リーダー格。彼が中心になって捜査・推理を行う。
リーダー補佐。女子供から地位のある人物まで、丁寧な物腰により捜査上での交渉役が主。
現場やネット上での情報収集、及び処理。動物との会話も可能なので幅広く行える。
体力や力を必要とする仕事が主。癖の強い人物などへの交渉にも長ける。『閃の軌跡Ⅲ』・『閃の軌跡Ⅳ』ではトールズ士官学院・第Ⅱ分校の戦術科教官としてエレボニア帝国に出向いていた。
特務支援課課長。飄々とした性格で煙に巻くのが得意。
腐敗の進んだクロスベルという難しい地で、上部から圧力をかけられる任務も遂行させる手腕を持つ。
(登録上の扱いは)警察犬。その正体は神狼であり、特務支援課を見守っている。
追加メンバー(碧の軌跡にて追加された人員)
警備隊より出向してきた。車両の移動では随一の腕。追跡などの際に活躍する。
気まぐれからか、臨時メンバーとして加入。
ホストもこなし、独自のルーツと見識でクロスベルの裏の情報をよく知る人物だが、真の顔もあった。
臨時メンバー・協力者
劇団「アルカンシェル」のナンバー2女優にしてカルバード共和国きっての凶手。
厳密には警察ではないが、もう一つの顔が露見してからは正式に支援課のメンバーとして活動している。
捜査一課に所属するエリート捜査官。当初は支援課に対して否定的であったが、その功績やあり方を知り憎まれ口を叩きながらも徐々に認めていきアルタイルロッジや碧の大樹では協力者として同行もする。
特務支援課の活躍に憧れ、クロスベル警察学校に入学した少女。
ただし、エレボニア帝国侵攻によりクロスベルが植民地となった折に、警察学校改め軍警学校で教官陣・上層部と対立したために全単位取り消しを受けて事実上退学処分となるが、その際臨時教官を務めたクレア・リーヴェルトの計らいを受け、帝国内のトールズ士官学院・第Ⅱ分校に取り消された単位取得の名目兼クロスベルの密偵で転学することになった。
創の軌跡ではプロローグでの衛士隊残党のクーデターに、特務支援課の一員としてオルキスタワー突入に協力した。
その他
零の軌跡で救出された、記憶喪失の少女。特務支援課でロイド達と生活している。『閃の軌跡Ⅳ』では魔女の長ローゼリアとレン・ブライトとともに敵の本拠地を解析した。
ノエルの妹であるクロスベル警察本部のオペレーター。ミッションの連絡や報告の処理を担当している。
- コッペ
支援課結成以前より拠点のビルに住み着いていた黒猫。彼?からすると特務支援課のメンバーは飼い主ではなく「同居人達」である。
- 少年特務支援課
通称、JSSS。ジオフロントで支援課が助けた二人の少年リュウとアンリに更に友達のモモが加わった。彼らに憧れて、その真似を始めたのだが最初。支援課を通じて成長し、二年後は子供故のフットワークの軽さなどを最大限に生かし、支援課やⅦ組に助力している。クロスベル再事変でも新総統の演説とそれによる洗脳を警戒する洞察力はルーファスからも高く評価されている。
モデルは言わずと知れた少年探偵団。
関連タグ
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リベール組――――D∴G教団の事件及び西ゼムリア通商会議に端を発した独立国の事件で共闘した仲間。
Ⅶ組――――立場上は侵略者だが、リーダー同士が惹かれあうものを感じ、更に身の上などのシンパシーを抱き共闘する。
新生帝国解放戦線――――リーダーが支援課の怨敵だが、それ故に実力を熟知していたために共闘する。
D∴G教団――――支援課が名を挙げることとなった悪魔崇拝のカルト教団。英雄たちの中でも、結社よりも教団との因縁の方が深い。
マリアベル・クロイス―—――後の結社の使徒第三註。教団の事件を裏で操った黒幕でもあり、結社における支援課の宿敵。
クロスベルの英雄
クロスベルの英雄
再独立と挫折
創の軌跡では衛士隊による占拠からクロスベルを解放し、再独立の調印式を迎えようとしていた。これまでの活躍から、市民は特務支援課を『クロスベルの英雄』として称えた。しかし、市民はもちろんだがロイド達自身も気付いていなかった。
きっと、ここから先は"俺たち"次第なんだろう
正に調印が成されようとしたときに黒の衛士とルーファス・アルバレアの襲撃を受ける。ロイド達は当然ながら阻止しようと応戦するが、ルーファスの圧倒的な力の前で敗れる。
独立の象徴である支援課の敗北に市民の心は折られ、新総統によるクロスベル統一国を受け入れてしまった。そして、何よりも独立を目指していたロイド達自身が折れてしまった。
支援課の在り方と再起
彼ら自身は自分達を英雄だと思ってはいなかった。しかし、D∴G教団と碧の大樹、そして解放作戦といくつもの事件を解決する内に人々は支援課を英雄視し、ロイド達自身もそれに応えようと奮戦してきた。
絶対に守ってみせる――特務支援課(俺たち)が!!
それが結果としてロイド達自身を歪ませることになっていき、自分では一度も思ったことのない『クロスベルの英雄』という幻想に自らを当てはめてしまった。
特に創設メンバーの四人はそれが顕著であり、途中参加のワジ、ノエル、リーシャの三人は再独立の調印式の日以前から薄々とその歪みに気付いていたのだった。
が、支援課が元々は警察の一部署であり、支援課の在り方とは何かをかつての敵と仲間に諭されてロイド達は再起、改めてクロスベルの再独立の為に戦うことを誓った。独立の象徴や英雄ではなく、クロスベル警察ひいては一クロスベル市民として。
そして、Ⅶ組やリベールの仲間、影で動く者達と共に戦いぬき、再独立を勝ち取った。
そして、ロイドは再独立の調印式のスピーチに立つ。事件の元凶から聞いた3年もせずに訪れる危機を仲間と共に乗り越えると誓って………
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