概要
「叶わぬならば、すべてを零へ――」
日本ファルコムが開発したPSP専用のRPG作品。
『英雄伝説シリーズ』の第8作目かつ第3期の『軌跡』シリーズ5作目。
前年に出た『零の軌跡』の続編であり、本編もまたロイド・バニングスが主人公を務める。
クロスベルの独立をめぐる物語の中で、前作では不明だったキーアの正体等をはじめ数々の真実が明らかになる。
ストーリー
エレボニア帝国とカルバード共和国に挟まれ、大陸有数の貿易・金融都市として発展してきたこの自治州は、とある狂信的な宗教団が引き起こした事件によって危機を迎えた。
マフィアの抗争すら巻き込んだその事件は、謎の薬物「グノーシス」で警備隊が操られたことにより絶望的な状況に陥ったが、警察に設立された「特務支援課」などの活躍で無事解決され、平和を取り戻した。
教団やマフィアと関係していた帝国派・共和国派議員たちも一掃され、
新たな市長を迎えたクロスベルの未来は明るいかと思われたが、
激動の時代を迎えたゼムリア大陸において、それは一時の安息に過ぎなかった。
高まりつつある帝国・共和国からの干渉と圧力。
大陸全土を巻き込みかねないような”動乱”の兆し。
最強の猟兵《赤い星座》と、東方系シンジケート《黒月(ヘイユエ)》、
そして謎の結社《身喰らう蛇(ウロボロス)》。
全ての導火線がクロスベルに集まる中、太古の時代へと遡る真実と、
解き明かされなかった数々の謎の真相が、今、ここに明かされる。
登場人物
クロスベル警察特務支援課
零の軌跡に続き主人公。クロスベル警察所属の捜査官。特務支援課メンバーのリーダー格である。
前作で起こった一連の事件後、とある事情で支援課が一時解散になり、ダドリーらの薦めもあって研修で警察の捜査一課に入り防諜・対テロ訓練で腕を磨いていた。
特務支援課に所属する元クロスベル市長ヘンリー・マクダエルの孫娘。
支援課一時解散時は自治州議長となった祖父の手助けをする為警察を休職している。
クールな言葉と素っ気無い態度が印象的な少女。
エプスタイン財団より魔導杖テスト運用の為、特務支援課に出向してきた。
支援課一時解散時はレマン自治州の財団本部に戻っている。
ランディ・オルランド(CV:三木眞一郎)
元警備隊隊員の男性で特務支援課メンバーの兄貴分。大陸最強の猟兵団の一つ《赤い星座》団長の息子でもある。支援課一時解散時は警備隊に一時戻り、前作の事件で薬物投与されたミレイユ三尉ら警備隊員達のリハビリに協力している。
警備隊に所属する女性隊員。
若くして曹長を任される程の期待のホープだが、特務支援課に出向することになった。
妹のフランが特務支援課のオペレーターを務めている。
中性的な美貌を持つ謎めいた妖しい少年。旧市街でテスタメンツという不良グループを率いていた。
本作では気まぐれを起こし特務支援課に加わる。
前作の事件でロイド達が保護した記憶喪失の少女。誰からも愛される無邪気で天真爛漫な性格。
ロイドらに引き取られ、現在は特務支援課から日曜学校に通っている。
ロイド達の所属する「特務支援課」の責任者にして発起人。
元々は敏腕捜査官だったが、上に煙たがられて厄介者扱いされていた。
基本は放任主義だが、要所でロイド達をさり気なくフォローしてくれる。
クロスベルに伝わる「神狼」の伝承にそっくりな白い大型の狼。
マフィアの軍用犬事件でロイド達の前に現れ、警察犬扱いになった。
劇団アルカンシェル
イリア・プラティエ
劇団アルカンシェルを代表する圧倒的なトップスター。
「炎の舞姫」の異名を持ち、大陸全土に熱烈なファンがいる。
旅行者だったリーシャの才能を見抜き、強引に劇団に誘った。
前作で鮮烈なデビューを果たした大型新人アーティスト。
恩人でもある天才アーティスト、イリア・プラティエと劇団アルカンシェルを心酔する彼女だが、その正体は・・・。
貧しい辺境出身で、大都市クロスベルに流れてきた子供。
輝かしいイリアの存在に嫉妬し、盗みを働こうとしたが結果的に彼女に許され、劇団の下働きとして働くことになった。少年に見えるが、ボーイッシュな女の子である。
猟兵団「赤い星座」
シグムント・オルランド(CV:稲田徹)
ランディの叔父にして、猟兵団「赤い星座」の副団長。
「赤の戦鬼(オーガ・ロッソ)」の異名を持ち、巨大な二丁戦斧で戦場を破壊しつくす。
シャーリィ・オルランド(CV:竹達彩奈)
シグムントの一人娘にして、猟兵団「赤い星座」の部隊長。
小柄ながらもチェーンソー付きの大型ライフルを軽々と振るい、「血染めの(ブラッディ)シャーリィ」の異名で恐れられている。基本的に無邪気で悪気は無いが、とにかく戦いが好きでたまらない。
身喰らう蛇(ウロボロス)
F・ノバルティス博士
「身喰らう蛇」の最高幹部である「蛇の使徒」の第六柱。
闇の技術ネットワークである『十三工房』の統括責任者であり、巨大な人形兵器や常識外れの飛行戦艦などを数多く開発してきた。
自らの知的好奇心を満たすためなら“どんな犠牲”も厭わない性格。
アリアンロード
「身喰らう蛇」の最高幹部である「蛇の使徒」の第七柱。
あらゆる武術に通じ、仁義に熱いことで知られるが、敵対する相手に対しては容赦の無い厳しさも併せ持つ。
ほぼ全身を覆う鎧を着込んで大槍で戦う、『鋼の聖女』の異名を持つ金髪美人。
カンパネルラ
「蛇の使徒」に従えられる「執行者」のNo.0。
挑発的かつ悪戯好きな性格で『道化師』の異名を持つ。
追い詰められたフリをして爆発とともに姿をくらませたり、手品師のような芸等ができる。
その他
アレックス・ダドリー(CV:中井和哉)
クロスベル警察、捜査一課所属のエリート捜査官。
高い捜査能力、確かな戦闘能力を持つ。余談であるが、ゲームの中で彼をアレックスと呼ぶ人はいない。
関連イラスト
関連タグ
零の軌跡:空の軌跡3部作→零の軌跡→碧の軌跡
空の軌跡:空の軌跡FC→空の軌跡SC→空の軌跡the3rd