曖昧さ回避
- 『エレメンタルジェレイド』の登場人物。→キュリート・エンヴァティリア
- 『英雄伝説 軌跡シリーズ』の登場人物。本項で解説。
- 『赫炎のインガノック』の登場人物。→キーア(赫炎のインガノック)
CV:釘宮理恵
概要
零の軌跡・碧の軌跡
「黒の競売会」にてロイドたちに保護された、緑髪の少女。推定年齢9歳。
記憶がないためクロスベル警察の特務支援課で保護されることになる。
無邪気で明るい性格であり、特務支援課のメンバーやクロスベル自治州の人たちからはとても可愛がられるようになった他、クロスベルの守護神として知られるA級遊撃士・アリオス・マクレインの一人娘であるシズク・マクレインとは同年代なこともあってか瞬く間に打ち解け、そして親友同士となった。
加えて異常なほどに物覚えがよく、料理をはじめとした家事等も短期間でマスターしている。
以下、『碧の軌跡』のネタバレ注意!!
正体ネタバレ
その正体はゼムリア大陸に伝わる《七の至宝》の一つであり、1200年前に自らの意思で失われた『幻』の至宝《虚ろなる神(デミウルゴス)》をクロイス家(ディーター・クロイス・マリアベル・クロイスの係累)によって再現された『零の至宝』。
キーアの身体はすでに500年前には完成し、さらにはその高い知性についてもD∴G教団によって植え付けられていたものである。
世界の理や歴史に干渉することで時空間を自由に書き換えることができる「因果律の操作」の能力を持っており、『零の軌跡』ではロイド達がヨアヒムの逮捕に失敗し、返り討ちされて全員殉職した歴史をなかったことにした。
また『碧の軌跡』でも、過去の事故により失明していたシズクの視力を、この能力をもって元通りにしている。
『碧』の最終決戦では想いと力が暴走したことで『碧のデミウルゴス』に取り込まれ、ロイド達に襲い掛かる。Sクラフト『時空大崩壊』は発動すれば即時ゲームオーバーとなる、軌跡シリーズ最大級のトラウマとしても知られる。
激闘の果てにキーアはロイドら特務支援課により救出され、現実世界へと戻ってきた。
この激闘と引き換えに至宝としての力こそ失ったが才能そのものまで喪失したわけではなく、高い知性はそのまま残ることになり、エレボニア帝国も彼女の存在をクロスベル併合後も危険視していたほどであった。
閃の軌跡Ⅳ
一連の事件後、キーアはロイドの養女に迎えられ、名前も「キーア・バニングス」となる。『閃の軌跡Ⅲ』ではクロスベル総督ルーファス・アルバレアによる『鳥籠作戦』によって、ロイドやエリィ、アリオスらと共にミシュラムに監禁されていた。
その後、新Ⅶ組らトールズ士官学院・第Ⅱ分校のアクションで鳥籠作戦が解除されて監禁を解かれたのち、『巨イナル黄昏』が発動してしまう。
発動直後、キーアはロイドとエリィ、そしてクロスベルに入国できた遊撃士エステルとヨシュア、レンと共にオルキスタワーに突入。今のエレボニアで何が起きているのかを知るべくレンと協力してタワー内のマザーコンピュータを解析した。
タワー脱出後は潜伏していたが、そのさなかに新Ⅶ組と再会し、クロスベルを脱出して魔女の里・エリンへ移動。レン、そして魔女の長・ローゼリアと共に囚われの身となっているリィンの居場所たる黒の工房本拠の解析にも協力し、そして場所を特定することに成功。リィン奪還を後方より支援した。リィン奪還後は第Ⅱ分校の教官となっていたランディとも再会し、その後は一旦クロスベルにジョゼットの飛空艇で戻る。
中盤、儀礼艦パンタグリュエルにて行われたミルディーヌ公女が主宰する「千の陽炎作戦」の会席にて、別働で動いていたロイドとエリィとも合流。さらにはランディや新Ⅶ組一同によって救出されたティオとも再会を果たし、ここに特務支援課オリジナルメンバーが再結集した。
ところが、そこに急襲をかけたのが帝国皇太子セドリックだった。セドリックに協力するのは結社「身喰らう蛇」と猟兵団「赤い星座」で、完全に押された状況となってしまい、ミルディーヌは全員の退艦と特攻を宣言するが、このときにキーアは気付いた。
「待って。……別方向から何かが来るよ!」
そこに現れたのは敵勢力によって爆殺されたはずのオリヴァルト皇子の駆る新型巡洋艦・「カレイジャスⅡ」だった。セドリックや結社・猟兵の軍勢をここで退却させ、オリヴァルトは《光まとう翼》として第3の道を提唱。これにキーアをはじめとする特務支援課も応じ、その一員として《巨イナル黄昏》を止めるべく活動することを決め、リィンたちに協力することになる。キーア自身は非戦闘員であるため、オーダー要員としてのサポートを行うことになる。
最終決戦では幻想機動要塞のバリアを張る「塩の杭」にロイドたち特務支援課オリジナルメンバーにキーアも随行して攻略に向かい、これを制圧。さらには全ての元凶との戦いでもオーダー要員として支援した。
界の軌跡
本人は登場しないが、アルティナによれば身長は順調に伸びている模様。
余談
キーアペンギン…………『碧の軌跡』のキーアの部屋に置ける家具コレクションのひとつに「Zweiペンギン」なるものがある。これらを含めて家具をコンプリートするイベントで、キーアがこのペンギンの着ぐるみを着るシーンがあり、特務支援課女子一同がメロメロになってしまったことで着ぐるみこそ置くことは許されたが、あまりにも破壊力が高すぎたため着用禁止となった一幕がある。『創の軌跡』でも自室のぬいぐるみのひとつとして置かれている。
界の軌跡では首都にも客寄せペンギンとしてこの着ぐるみが出回っており、アークライド解決事務所の女性陣は骨抜きにされている。