プロフィール
本名 | ミュゼ・イーグレット(ただし本名あり、後述) |
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所属 | 聖アストライア女学院→トールズ士官学院・第二分校・《Ⅸ組・主計科》→特務科《Ⅶ組》 |
異名 | 指し手(閃Ⅳ以降) |
年齢 | 16歳(閃III・IV) |
出身地 | エレボニア帝国ラマール州海都オルディス |
生年月日 | 七曜暦約1190年2月28日生まれ |
武器 | 魔導騎銃 |
CV | 小清水亜美 |
※生年月日はファルコムのFacebook公式サイト、そして1206年時点で16歳の為
概要
出自
エレボニア帝国西部を治めるラマール州海都・オルディスの名門家のひとつイーグレット伯爵家出の清楚かつ蠱惑的な言動が特徴の少女。
成績優秀で貴族子女らしい品の良さがあるが、どこか底知れないところがあり、新米教官のリィンを事あるごとに誘惑しようとしてくる。
幼少時より帝都ヘイムダルにある聖アストライア女学院に通っていたが、内戦後は諸事情により女学院を退学し、半年後、突如軍人の道を志してトールズ士官学院・第Ⅱ分校への入学を果たす(実質の転学。後述)。ただし、アストライア女学院の制服は捨てておらず、「閃Ⅲ」のクエストでは囮となるためにアストライアの制服に袖を通している。
閃の軌跡Ⅲ
入学当初はⅨ組・主計科に所属し、リベール王国より留学してきたティータとは同級生かつ寮のルームメイトだった。分校の制服には長いブーツを合わせている。特別実習での独断専行の件や補充要員も兼ねてアッシュと共に新Ⅶ組へと移籍する。
部活動はマヤやカイリと共に茶道部に所属しており、部活の際は実家の伝手で手にした自前の和服を着るほか、畳含めた茶道用具一式も用意して活動していた。
また、エリゼとアルフィンのふたりはアストライア女学院在学当時の先輩にあたり、アルフィンとは共通の趣味である乙女の嗜みで盛り上がっていたりなどしていたようである。
終盤、トールズ第二分校の分校長・オーレリア・ルグィンや結社の第二柱であるヴィータ・クロチルダと共に手を組み、オズボーン宰相に対抗するためにヴァイスラント決起軍なる反乱軍を組織していた事が判明し、自身は黒キ聖杯で「ここでお別れです」とユウナ・クルトに告げて離脱した。
DLCでは私服が用意されており、良家の令嬢らしく、紫基調ながら高貴さも感じさせられる衣装でもある。
また、当初店舗特典でのち通常販売DLCに「コケティッシュ・ブルー」があり、青基調のビキニ水着で、形こそユウナのそれの色違いとも言え、また花の髪飾りもつけているのが特徴である。上記の私服共々『閃Ⅳ』ではDLC詰め合わせ、『黎』では夢幻回廊の報酬として入手が可能。
出自ネタバレ
本名はミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン。
前作で貴族連合軍を率いてその首魁となり内乱を引き起こして帝国転覆を図ったクロワール・ド・カイエン公爵の姪で、公女である。ミュゼの両親は、当時の公爵家次代当主と定められていたアルフレド・カイエン公子であるが、幼少期に両親とも海難事故で亡くしてしまいその後叔父クロワールが当主を襲爵すると、ミュゼの存在の脅威と、さらには自身の野望の障害とみなしたため母方のイーグレット伯爵家の養女に向かわせた挙句、帝都のアストライア女学院に初等部の時から幽閉させていた(このことと、内乱での愚行から叔父・クロワールをミュゼは「愚かなる叔父」と断じるほか、叔父が内乱で敗れて破滅するのも予期していた。)。
クロワールがエレボニア内戦の首魁による国家反逆罪と皇族への監禁・殺人未遂という不敬罪を犯したことにより逮捕・失脚・その後無期懲役の判決が下ったことや、クロワール失脚後に領地であるラマール州を暫定統治したクロワールの叔父・かつミュゼの大叔父ヴィルヘルム・バラッド侯爵の目に余る不甲斐なさから本編の領邦会議にて、四大名門の他の一同よりカイエン公爵家の次代当主に推挙されたことが劇中明らかになった。その領邦会議でミルディーヌは、ギリアス・オズボーン宰相が推し進める世界大戦や国家総動員法に帝国貴族の連名による反対を決議し、図らずも叔父と同じくオズボーンら帝国政府に反抗することになった。もっとも、叔父のように皇帝家に害なす意図はなく、標的はオズボーンだった。
閃の軌跡Ⅳ
前作終盤に離脱後、儀礼艦パンタグリュエルを奪還して自身はその中心を担っていたが、その後ユウナ・クルト・アルティナ・アッシュとはオズギリアス盆地にてオーレリアと共に再会、このとき自身は公女の正装姿で現れており、前述の自身の正体・カイエン公爵家公女をここで初めて新Ⅶ組一同に明らかにした(ただし、ミュゼの本名・正体・行動の謎についてユウナ・クルト・アルティナは魔女の里エリン退避中に先輩であるユーシスから聞かされており、事情は察していた。)。
ここでミュゼはオズボーンら帝国政府・帝国軍が「大地の竜作戦」として全ゼムリア大陸征服のために宣戦布告・世界大戦を起こそうとしていること、そしてその抵抗のため多大なる犠牲を覚悟の上でミュゼを筆頭とする貴族勢力を中心にしたヴァイスラント決起軍を結成したことを告げ、実質新Ⅶ組にも利用と決起軍参入を迫った。
前述の自身のアストライア女学院退学も学費の問題などよくある他の退学者と違い、理由は決起軍結成準備のための士官学院への転学であり、さらにオーレリアに分校長就任を打診したことも告げている。
が、ユウナに
「あなたが黒幕のスタンスなら、むしろ前線には立たないものでしょ。」
「普通の女の子であるあなたが、何千万人も死なせられるようなことができるとは思えない。」
と見事に見透かされ、自身の決意が揺らぐことになる。
そこに帝国皇太子セドリック率いるトールズ士官学院本校生徒が参上・包囲され、逆賊にならんとするミュゼと皇帝狙撃者アッシュ含めて新Ⅶ組の全員捕縛を命令するセドリックとその護衛シャーリィに対し、ここでミュゼは新Ⅶ組に合流、セドリックら本校生徒を返り討ちにした後、さらにはパンタグリュエルを召喚してヴィータらと合流、本校生徒らを撤退させた。
ミュゼの合流により新Ⅶ組全員再結集となり、ここで自らも「旅装」(本項画像)をまとって行動を始める。初代Ⅶ組の先輩・エマの故郷で新Ⅶ組が拠点としていたエリンの里へ向かい、先輩である初代Ⅶ組の全員帰還を待って黒の工房に捕らえられたリィンを初代Ⅶ組との共同作戦のもと、黒の工房へ突入しリィンを救出する。この脱出時に、ついにオズボーン宰相と対峙。オズボーンに対し
「『千の陽炎』…それが私の作戦です。」
と、宣戦布告を言い放った。
リィン救出後は新Ⅶ組のひとりとして帝国政府側、ひいては敵たるオズボーンや黒のアルベリヒ側についていたクロウや紅のロスヴァイセの奪還、捕らわれていたトワ、ティータ、アルフィン、エリゼ、ティオの救出、そしてトールズ第Ⅱ分校の生徒再集結と奪還、セドリック麾下であるトールズ本校生徒の翻意にも成功していき、自らの真意である決起軍勢力の集結を果たしていく。
その間にもオーレリアに動いてもらい、ついにはエレボニア・カルバード・リベール三国国境上空において儀礼艦パンタグリュエルで空中の大会談を執り行い、カルバード共和国大統領サミュエル・ロックスミス、レミフェリア大公国大公アルバート・フォン・バルトロメウス、リベール王国皇太女クローディア・フォン・アウスレーゼを極秘裏に招き、これに帝国皇女アルフィンを加えた合議の末、決起軍の発展形たる多国籍同盟軍「千の陽炎軍」を結成することを決め、ミュゼはその主宰となり作戦『千の陽炎』を発動することになる。総司令官にはカシウス・ブライトを任命する。
ただし、「千の陽炎」でも帝国有利を覆すことはできず、無謀も明白なことがカシウスより告げられるさなか、そこに急襲をかけたのがセドリックだった。帝国軍に協力する結社「身喰らう蛇」・猟兵団「赤い星座」とともに襲撃し、万事休すの状況に陥ったため今乗る儀礼艦パンタグリュエルで結社艦グロリアスに特攻で相討ちを計り、自らも隠し持っていたデリンジャーで自決する覚悟だったという(実際、その直前での絆イベントでは茶道で言う野点をやったが、これが生涯最後というのを感じさせるものだった)。
そこに撃墜死したはずのオリヴァルト皇子が駆る新巡洋艦「カレイジャスⅡ」が参上、加えてオズボーンやアルベリヒの命令もあってセドリックや結社・赤い星座を退却させるが、救出された後は自らの無謀なる暴挙をリィン及びアルフィンとエリゼに咎められることになる。この時は珍しく落胆した表情を見せるほか、「愚かな小娘だった」と実質オズボーンには敵わなかった一言を述べた。
その後はⅦ組・新Ⅶ組の一員としてEDまで行動し、月の霊場に現れた月冥鏡では黒の史書の顛末を見て、全ての黒幕であるイシュメルガが帝国の裏の悪事すべてに関わっていることを看破し、ついにはイシュメルガの打倒を果たした。
本作のTSUTAYA発売分の店舗特典DLC衣装に、「エキゾチック・チャイナ」という、チャイナドレスが用意されている。設定では学院行事のどさくさでミュゼが着ようとしていたというものだが、前述の茶道部での和装などから鑑みるに、カルバード共和国など東方との伝手で手に入れることができた衣装とされている。また、この衣装は『創の軌跡』でも夢幻回廊の報酬で入手することが可能。
創の軌跡
大戦終結後は再びトールズ第Ⅱ分校にて学業に専念。将来的にカイエン公爵家当主として多忙を極める前に『ミュゼ』として残りの学園生活を過ごしたようである。大叔父のバラッド候との関係も先方なりに歩み寄ろうと努力しており、ある程度改善した。
また、追加エピソードでアッシュの退学を阻止するために一芝居打つが、見破られて生徒会の副会長としてこき使われる羽目になった。
界の軌跡
登場はしないが、正式にカイエン公として認められてからは多忙な日々を送っている。
『Ⅳ』では前述の「コケティッシュ・ブルー」とまた違うデザインのビキニ水着がDLCで用意されており、こちらはセーラートップス、スカートボトムタイプとなっている。こちらは『創』では「ビーチDEバカンス」のミニゲーム報酬で入手が可能。
なお、『Ⅳ』本編でリィンと海岸デートで着ていた水着は「コケティッシュ・ブルー」の色違い(白基調)だが、この水着のみ実装・DLCともに用意されていない。
「魔法少女まじかる☆アリサ」のDLC衣装も用意されており、ここではユウナ・アルティナとともに魔法少女アリサの後輩で、ミュゼのは黄色基調・ツインテールとなっており、ユウナの裏側に回って黒幕的な行動を主に行っており、悪く言えばユウナ・アルティナを手足に使っているという設定である。もっとも自らも戦闘に参加するのは本編と同じ。
バトルスタイル
登場作品に共通して魔導騎銃(『零』『碧』でのエリィと『閃Ⅱ』でのトワの魔導銃と構造は一緒だが、こちらは銃身が長い。)を得物とし、前述の自決用に用意していたデリンジャーも同じく得物としている。新Ⅶ組キャラクター、ひいては閃Ⅲ、閃Ⅳで登場するアーツ使いキャラクターの中でも一二を争う魔法攻撃力と魔法防御力を誇り、魔法攻撃力で撃つ銃撃クラフトや、アーツを駆使して戦う。オーブメントも一直線タイプで、典型的アーツ使いタイプのものである。
クラフトでは一直線上に銃撃を放ち凍結・石化を低確率ながらもたらす「オワゾーブルー」、銃身にキスをして敵単体へ一撃を放ち、魅了をもたらす「メルティバレット」、広範囲に炎上をもたらす「ムーランルージュ」、味方一陣に戦闘不能・状態異常と体力回復をもたらす「サフィールレイン」、『4』より追加された前述のデリンジャーを取り出して撃ち、敵を一か所に集める「ペンタウァショット」があり、Sクラフトは術を放って敵陣を氷柱に閉じ込めたあと、銃撃で破壊する「ブリリアントショット」、自らの魔導騎銃を無数に増やし、四方八方に移して敵に集中砲火を浴びせる「ロード・ガラクシア」を持つ。
アーツについては天性の素養(後述)かつ前述のヴィータから魔術を指南されていたため、魔女の眷属であるエマやセリーヌにも引けをとらない魔力を持ち、本編では自身のオーダー・『アカシックアーツ』(10ターンにわたってEP1/5)の高性能を活かしたアーツラッシュが強力。
固定属性は水×2、空×1で、アーツ重視で戦うキャラのためアーツ硬直軽減や詠唱時間低下といったクォーツを装備させたいところで、またアーツ「クロノバースト」が使えるクォーツを装備すると、前述のオーダー『アカシックアーツ』を最大限に活用できるアーツラッシュが狙える(クロノバースト→強威力アーツ→硬直軽減→以下繰り返し)ので可能なら行動力強化も兼ねて装備しておきたい。
対人関係
新Ⅶ組――――Ⅸ組から移籍したクラス。元々は決起軍関係で活動しやすくする目的もあったが、彼らとの友情は本音でもあった。実際にユウナからは『Ⅶ組のミュゼ』と『ヴァイスラント決起軍のミルディーヌ公女』を秤にかける形で問い詰められたこともある。
初代Ⅶ組――――リィンと共に興味を抱いていた内戦終結の立役者達。女子に関しては、リィンを巡る強敵と認識しているがどこまで本気かは不明。
リィン・シュバルツァー――――彼を巡る裏の事情にも通じ、関心を抱き手駒として用いようとした。決起軍の不安要素とみていた一方で好みのタイプという本音も混じった複雑な対象でもあった。絆イベントで判明するが、リィンの事を亡くなった父親の面影を重ねて見ていたようである。度々誘惑しているがリィン自身やユウナやアルティナの突っ込み、アストライア時代の先輩でありリィンの妹・エリゼによって悉く不発に終わっている。
アッシュ・カーバイド――――過去のトラウマから戦争の引き金を引いてしまった彼を勝手に保護したりするなど、同級生として案じている。戦争終結後には、その件や自分を生徒会長にする形で強引にトールズに留めた芝居を根に持たれ、「てめぇにも手伝ってもらうぞ」と生徒会の副会長にされてしまう。しかも、この際はらしくもなく露骨に逃げようとしていた。どちらかと言えばアッシュは直感に長けている傾向が強いため、ある意味では天敵なのかも知れない。恐らく、卒業までこき使われた模様。
ユーシス・アルバレア、パトリック・T・ハイアームズ、アンゼリカ・ログナー――――同じ四大名門の貴族。領邦会議で彼女を次期カイエン公に推挙し、これまでの暴挙にあわせて会議直前の醜態を口実に後述のバラッド侯を追い落とした。ただし、ユーシスとパトリックは彼女がトールズだったことまでは詳しく知らなかった模様。
エリゼ・シュバルツァー、アルフィン・ライゼ・アルノール――――女学院時代の先輩。トールズに入学したこと自体秘密にしていたが、カイエン公爵家の人間で本名も知っていた仲。リィンに関しては二人とも特にエリゼを慌てさせており、このためリィンへの誘惑に対してエリゼが一喝して妨げたことも。二人からは頭脳面で頼りにされており、何度か悪知恵を求められている。また、家柄的にはアルフィンと同じくプリンセス的存在である。
ヴィータ・クロチルダ、オーレリア・ルグィン、ウォレス・バルディアス――――ヴァイスラント決起軍の重鎮達で、共に内戦時は貴族連合の司令・結社としてのトップで、皮肉にも蔑視する叔父クロワール公の部下たちだった。叔父失脚後、内戦での最終決戦から敗走したクロチルダを迎え入れ、その後魔術を学び、オーレリアとウォレスにはオズボーンの動向に対抗する戦力の確保を要請していた。
ギリアス・オズボーン――――クロワール公・バラッド侯に放逐された幼い頃から警戒し、そして挑戦した敵。その懸念は現実のものとなり、オズボーンからもオリヴァルト皇子に続く対局相手として好ましく思われる。が、やはり能力以上に経験値では及ばなかった。
アルノール皇族家――――アルフィンを含めてかつて黒の史書を起動させた高い魔力を持つアルノール家。カイエン家は獅子戦役で敗北した偽帝オルトロスの母方ひいては分家に相当し、ミュゼ自身も皇族の資格があり、高い資質を持つ。ただし、ミュゼ自身はアルフィンの存在もあるのか叔父クロワールと違いアルノール本家に明確に牙を剥く態度は見せていない。一方でセドリックからは内戦時クロワールに虐待的監禁を受けていたことで恨みを持たれている。
クロワール・ド・カイエン公爵、ヴィルヘルム・バラッド侯爵――――共に父方の実家であるカイエン公爵家の親戚筋で、クロワールは叔父・ヴィルヘルムは大叔父。だが、両親と母方の祖父母に当たるイーグレット伯爵夫妻、Ⅶ組ほどの情は持ち合わせずに蔑んでいる。とりわけクロワールに対しては大きく恨みと蔑みの念があり、クロワールの悪しき野望…エレボニア帝国を転覆し、自らが新たなるエレボニアの支配者にならんとして内戦を主導し、結果敗北・失脚して公爵家を失墜させたこと、その下賤な野望のために両親の死後、後見になるどころかクロワール自らが公爵を襲爵して幼少期のミュゼ自身を公爵家から追い払ったことで彼を苦々しそうに愚かなる叔父と断じるほど。また、ヴィルヘルムもあっさり追い落とされる小物だが、ヴィルヘルムに関しては『Ⅳ』以降ではⅦ組含めた『光まとう翼』一同に水面下で各方面に交渉して協力するほか、内戦後第Ⅱ分校で行ったオリビエ・シェラザードの結婚式に出す料理審査に招き、ヴィルヘルム自身も本で学ぶなどミュゼに歩み寄る姿勢も見せておりこちらは少しずつ関係を改善している模様。
余談
指し手
「千の陽炎」の発案を始め物事を【盤面】のように読み解く【指し手】としての能力を持っているが、これは幼少時に母方の祖父・イーグレット伯爵よりチェスを教わったことが大きく、数万以上の起こりうる事象を一瞬で想定する神業を持つ。また前述の通り叔父・クロワールの破滅も予期していた。その腕前は確かなせいか第Ⅱ分校でチェス部に所属するクルトも、ミュゼとの対戦は避けていたようである。
この異能と同等の能力の事を、協力者の一人である緋のローゼリアは、カイエン家はエレボニア帝国の皇族で中興の祖・《獅子心皇帝》ドライケルスの弟である《偽帝》オルトロスに連なるので、ミュゼもオリヴァルトやアルフィンと同じく「古のアルノールの血」が流れているため、古の“調停者”としての才が極まったのかもしれないと推測している。実際、ミュゼの魔力の高さはその血による天性の素養といってもよく、同じく古のアルノールの血が流れているオリヴァルト・アルフィンもパーティインする作品ではアーツ使い、かつ魔力の高さは登場作品でトップクラスにある。
なおミュゼ自身は叔父のクロワールのように偽帝オルトロスの末裔であることに屈辱やコンプレックスを持つ発言や、皇帝家本家に対して敵愾心を抱く描写はされていない。
そんな自身は小悪魔的かつ蠱惑的な言動を見せるが、恋愛経験は皆無のため押しには弱いほか、本質的に非情に徹することができなかったためオズボーンや叔父・クロワールのごとく手段を選ばない非道・外道に訴える行動に最後まで踏み出せなかった点は否めなかった。
関連項目
リィン・シュバルツァー クルト・ヴァンダール アルティナ・オライオン
閃の軌跡Ⅲ 閃の軌跡Ⅳ 創の軌跡 新Ⅶ組 プリンセス 女ボス 悪女
クロワール・ド・カイエン-先代公爵。ミュゼにとって叔父であり元凶。
アルフィン・ライゼ・アルノール・エリゼ・シュバルツァー-いずれも聖アストライア女学院在学時の先輩で、とりわけアルフィンは身分的に自身と同格の皇女。創の軌跡ではパーティーメンバーとして組むことができる。
クローゼ・リンツ-同じく、素性を隠して学生生活を送っていたことがある隣国の高貴な身分の人。『閃の軌跡Ⅳ』で共演が実現した。
ジータ・アスヴァール-エルザイムの公女。したたかさと卓越したアーツの使い手という共通点があり、結社の黄金蝶からミュゼを彷彿とさせる将来性を高く評価されている。
ミューズ(朱紅い雫)…英雄伝説シリーズ繋がりで同じ『ミルディーヌ』の本名を持ち同じく別名で素性を隠していたキャラクター。
巴マミ…『魔法少女まどか☆マギカ』より。お茶(こちらは紅茶)をたしなむ銃使いつながり。他にも両親が事故死している、変身後の衣装が色以外はミュゼの旅装と似ている、多数の銃を召喚する技を使う、表面上は冷静で物怖じしないように見えるが実は普通の女の子メンタル、などミュゼのモチーフになっていると思わしき点が多い。(なお中の人繋がりで公式がパロディをしていた事がある)