プロフィール
本名 | トワ・ハーシェル |
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所属 | トールズ士官学院《Ⅳ組》→トールズ士官学院・第Ⅱ分校《主計科・Ⅸ組》→アラミス高等学校 |
肩書 | 生徒(閃Ⅰ・Ⅱ)→教官(閃Ⅲ以降) |
年齢 | 19歳(閃Ⅰ・Ⅱ)→21歳(閃Ⅲ・Ⅳ)→22歳(創)→23歳(黎Ⅱ) |
出身地 | エレボニア帝国帝都ヘイムダル |
生年月日 | 七曜暦1185年3月16日生まれ |
身長 | 150cm(黎Ⅱ) |
武器 | 魔導銃 |
CV | 野中藍 |
※生年月日はFacebook公式ページより
概要
リィン達《Ⅶ組》が『トールズ士官学院』に在学していた当時の生徒会長。背の小ささなどから一見リィン達よりも年下にしか見えないが、れっきとした2年生の先輩である。生まれも育ちも生粋の帝国民ではあるが東方の血も少々混じっており『トワ(永遠)』と言う名前はその名残である。
外見やしゃべり口などは幼い印象を受けるが、しっかり者で面倒見のよい性格。帝都のテロ事件の際、動揺することなくリィン達に的確な指示を出すなど咄嗟の判断力にも優れており、見かけとは裏腹に非常に有能で頼りになる人物である。
それゆえ学院生時代より内外から注目されており、様々な方面から卒業後のスカウトが来ていたと。一方で親しい友人の前だとおっちょこちょいな面を見せることも。
本編開始前
出自
帝都ヘイムダル生まれ。両親は政治学と経済学の学者だったが、トワが4歳のときに両親はクロスベルで行われた国際学会の帰りに乗っていた飛行船がノルド高原に墜落した事故により亡くなる(この事故は当時エレボニア帝国とカルバード共和国の諜報機関の暗闘による事件であった)。
その後は帝都ヘイムダルで雑貨店を営む叔母・マーサ夫婦が親代わりとなり、高名な天文学者で帝国博物館の館長をしていた祖父に懐いて育つ。その後本編の数年前に祖父が亡くなると、元々の賢さに加えてさらに勉強するようになり、帝都の全学区でトップの成績を取るほどになり、周囲からは帝国学術院に進むと思われていたが、帝国に住んでいたら軍事は避けて通れないとの思いから、奨学金も充実していたトールズ士官学院に入学する。
トールズ1年生当時
入学後は平民クラス・Ⅳ組に在籍するが、新型オーブメント『ARCUS』(アークス)テスト運用メンバーの一人に抜擢され、他の組からアンゼリカ(唯一の貴族生徒だった)、クロウ、ジョルジュと組み、サラの指導の下、帝国各地を回った。この演習が次年度の《Ⅶ組》結成のテストケースとなる。また、平民出身ながら、その能力と人柄から貴族生徒からも不思議と人望を集め、生徒会長に推されて断り切れず引き受ける。
学院祭の出し物に4人でロックバンドとして飛び入り参加したこともあり(のちにトワはこの映像を見て「恥ずかしいからやめてよ」と述べている。)、この時の映像が翌年のⅦ組の学院祭の出し物のベースとなった。
ちなみにこの時トワが歌っているのは空の軌跡The3rdの主題歌『cry for me,cry for you』である。のちに閃Ⅳでもオリヴァルト皇子からも「見てみたいものだ。」と言われ、トワが慌てる一幕もある。
閃の軌跡
2年進級後、リィン達Ⅶ組の先輩としてが生徒会長の立場から多く手助けする。また、学院内や門前町であるトリスタでのクエストもトワから与えられている設定であった。パーティに加わらないキャラの中で唯一の絆イベントの攻略対象。加えて出番も多い事から作中の登場人物の中でもかなり高い人気を獲得しており、ファルコムの公式Twitterで『閃の女性キャラでトワが一番人気かもしれない』といわれるほど。
中盤、士官学院の代表としてクロスベルの通商会議に同行しており、オリヴァルト皇子曰く書記官顔負けの働きをしていたとのこと。なお、初代版(PSP、PSVita版)では描かれておらず、2020年に発売されたPS4版『碧の軌跡・改』の追加要素としてトワがそのスタッフの一人に追加されているが、この通商会議にて警備していたクロスベル警察特務支援課のロイド・バニングスやノエル・シーカーはトワを飛び級かなと誤解したほどであった。
閃の軌跡Ⅱ
前作終盤に内戦が勃発し、士官学院が貴族連合軍に占拠される。トワもまた平民生徒である故に士官学院を追われることになる。
リィンたちⅦ組と再合流するのは幕間の終盤で、儀礼艦パンタグリュエルに拉致されたリィン・アルフィン殿下救出で巡洋艦カレイジャスで艦長アルゼイド子爵・提督オリヴァルト皇子らとともに乗り、リィンやアルフィン、合流したⅦ組を救い出す。
その後、別働となるアルゼイド子爵から軍帽を渡されて艦長を引き継ぎ、帝国各地に散開した学院生徒と合流しつつトールズ士官学院奪還・そして内戦終結を目指した。また、引き継いだ折にトワはオリヴァルトからも魔導銃を託されている。この銃はオリヴァルトがZCFで調達したもので、導力銃と違い自らの魔力を弾として撃ち出すもので、以後トワの得物となる。当初はうまく扱えなかったため、キャライベントではリィンとともに銃の訓練をする一幕もある。
そしてトールズ士官学院奪還戦ではパーティキャラとして参戦。前述の魔導銃を持って士官学院を貴族連合によって守護を命じられたパトリックらと対峙、これを撃破、さらには士官学院を解放するとともに、貴族連合へ反攻することになった。
『Ⅱ』の後日談では、事件の当事者となった事で色々考えた結果、様々な組織(この中には鉄道憲兵隊もあった)のスカウトを断り、まずは1年間限定で各地の慈善事業施設を見て回る事にしたという。
本編ではDLCにトワの私服が用意されており、いわゆるサマードレスであった。
閃の軌跡Ⅲ
士官学院卒業後、前述の通り1年間限定で事業施設を回ったが、帝国が不穏な道に歩み始めるのを察するとトールズの精神を残すため、少しでも帝国の現状を良くすべく教育の道を選び21歳の4月にトールズ士官学院・第Ⅱ分校の主計科教官として赴任。このとき、主任教官になったのは鉄道憲兵隊から派遣されたミハイルがおり、申し訳ない気持ちがあったという。
閃の軌跡Ⅳ
前作終盤《黒キ聖杯》での戦いの末に《巨イナル黄昏》が発動、トワも帝国軍に捕縛され、海都オルディスにてプリシラ皇妃とともに紅のロスヴァイセや鉄道憲兵隊やその隊長クレアの監視のもと監禁されていた。
そしてオルディス奪還のため、黒の工房から救出・復帰したリィンや復活したクロウら新旧Ⅶ組の奮戦により、鉄道憲兵隊を退けるとともに暗示をかけられてロスヴァイセとなり果てたアンゼリカ共々救出され、黄昏への抵抗・状況を打開すべくⅦ組に合流する。
さらに中盤以降では撃墜されたカレイジャスの後継艦・カレイジャスⅡにてオペレーションを務め、背後より新旧Ⅶ組を支援した。
また、本編の絆イベントでは、レン・ブライトやクロスベル警察特務支援課のロイド経由で、両親が死んだ飛行機事故の真相を知ることとなる。
大戦終結後、執り行われたオリヴァルト皇子とシェラザード妃の結婚式にも出席。この時アンゼリカが東方への旅で入手したチャイナドレスをアンゼリカともども着用していた。
創の軌跡
引き続き第Ⅱ分校教官を務めるが、本編エピソードイベントで今後の自分について悩む一幕があり、とりわけ同窓会をやった折に、アンゼリカ・ジョルジュ・クロウは今後の身の振りを決めていたが、トワ自身は漠然としていた。とある団体からのスカウトを受けていたのみならず、さらには第Ⅱ分校の主任教官だったミハイルが鉄道憲兵隊再建のため教官を退官、同僚かつ共闘したランディのクロスベル再独立・特務支援課再始動のため教官を退官する旨を受けていたのである。
悩んだ結果、団体の協力者となる一方、第Ⅱ分校ではミハイルの後を継いで主任教官に就任することを決断する。「敢えて辛い道を選ぶ」と団体の代表やミハイルも評したほどであった。なお、トワの主計科教官の後継はミハイルの妹・イサラが新任として務めることになった。
本編ではクロスベル自治州におり、前述の団体の協力のもとクロスベルに赴いていた。しかし、そこで起きたルーファス・アルバレア総統率いる「独立国」騒動に巻き込まれていく。
黎の軌跡
創の軌跡で決めた道をトールズの教官と並行して進んでおり、龍來で彼女の話題が振れられている。
Ⅱで臨時講師としてアラミス高等学校に赴任、教師として働く一方非政府組織(NGO)にも所属しており、各地の貧困や環境問題等にも真摯に向き合っており、臨時講師としてだけではなく周辺諸国との関係を模索するためにも共和国入りしている。
人柄や外国の話題で生徒達からの人気は高く、持ち前の小柄で可愛らしい容姿もそれに拍車をかけている。マルドゥック社からもトールズの在校生と卒業生を結ぶ中心人物としてその才覚を注目され、裏家業を営むヴァンも名前を聞いている。
尚、共和国入りした本来の目的はリィンがシズナと遭遇した経緯とそれに付随する何かを探るためで、クロウと共に先行していた。また、アンゼリカとジョルジュも別方面からそれにアプローチをかけている。
間接的にゲネシスの事件に巻き込まれ、トワ自身も一度死んだところを巻き戻しに救われ、更に三日間と幻のクーデターの記憶も保持している。
界の軌跡では現地入りしたリィンらと再会した。
クロウとの会話では成人を迎え数年がたっているにも拘らず相変わらず身分証に提示を求められるのが悩みで最近ではチェックの時間にアルティナより時間がかかる事を気にしている模様。
ヴァン達が宇宙計画に付随する不穏な動きを調査する中、トワもまたジュライの独立運動で現地入りしたクロウとスタークをサポートした後、ジュライで帝国への帰属に不満を持つ住民が失踪している事件を後輩や同期生達と共に調査していたことを教え、同時に祖父がエプスタイン博士と知己を得ていたことを知る。その後、バーゼルでハミルトン博士が天文台に施していた細工がリィンとクロウ、ミリアムが辿っていた黄昏のもう一つの結末と関わりがあり、ヴァン達の調査している事件とも繋がっていることを知り、宇宙計画の失敗…それに端を発したアニエスの決断を止めようとするが、止めらることはかなわなかった。
教官としての手腕も健在で授業の人気のみならず、コネクトイベントでは現在の男子生徒達の間ではアイドル的な存在となっており、女子生徒の人気を集めるリィンとの仲を勘ぐられていた。
バトルスタイル
前述の通り、パーティキャラクターとなる『閃Ⅱ』および『創』での得物は魔導銃。アーツの魔力を銃のエネルギーとして撃ち出す点ではミュゼの銃とほぼ同じで、この手のタイプ共通の物理防御力の低さから、やはり後衛からの銃撃クラフトやアーツで攻めていくキャラクターである。
オーブメントの固定属性は地×2、水×1。アーツは固定属性の地・水属性のを自ずと多く使う傾向にあるため、地・水属性アーツ硬直軽減といったアーツ使いを意識したクォーツを装備していくことになる。
能力
前述にあるように事務に関しては極めて優秀であり、カルバード共和国のロックスミス大統領からも名前を覚えられるほどの逸材。
クロウ達と共にARCUSのテストをしていた頃から能力を遺憾なく発揮していた模様で、見学で通商会議に参加した上にTMPを始め様々な政府機関から勧誘され、更にはギリアス・オズボーンが冗談交じりとはいえ鉄血の子供たちに迎えたい旨を口にしていたとおり、事務と後方支援及び統率役としては間違いなく軌跡シリーズ屈指の才媛。
対人関係
クロウ・アームブラスト、アンゼリカ・ログナー、ジョルジュ・ノーム――ARCUSのテストをしていた同期生で親友。三人がそれぞれの形でⅦ組と敵対していたが、トワだけは最初から最後までⅦ組の味方であり続けた。黄昏解決後は元の鞘に収まり、以後はリィン達と共に各方面で協力している。
Ⅶ組――トワ達四人のテストを通じて選ばれた生徒達で謂わば直接的な後輩。帝国解放戦線、内戦、ヨルムンガンド戦役、クロスベル再事変といくつもの動乱を共に戦い抜く。
リィン・シュバルツァー――Ⅶ組の一人でもある後輩。度々生徒会の手伝いをしており。卒業後は同じトールズ第二分校の教官の同僚として互いに助け合っている。
ヴァン・アークライド――フィーやレンから話を聞いて以来興味を抱き、ヴァンもトールズの才女である彼女に興味を抱いていた。
アニエス・クローデル――アラミス高等学校に赴任した際には彼女とも交流を持っており、アニエスのバイト先の事情や素性なども知っている。
余談
前述のオリヴァルトの結婚式や同窓会でトワはチャイナドレス姿で現れており、『創』ではこの衣装が実装されている。
また温厚なトワでも激怒したことがある。『閃Ⅳ』では前日譚にて保養地ミシュラムでアンゼリカ・ジョルジュ・クロウと囲むが、この3人は敵側に堕ちてトワに多大な迷惑をかけたため、そのときの表情はプレイヤーに見せられないもので、アンゼリカすら怯えていたほどだった。
また、2016年に行われた『ミュージカル版 閃の軌跡』でもCVを務めた野中がトワを演じた。ミュージカル版とゲーム版で出演者が同じなのはトワただ一人である。
閃の軌跡Ⅱまではその辣腕っぷりと善人っぷり、結社の関連人物に金眼が多かったことなどから結社の人間なのでは?とユーザーから疑われていたが、結局のところ彼女には全く裏がなく、むしろ敵に回ったのは前述の通り彼女の周辺人物であった。
また同メーカーのゲームである東亰ザナドゥでは『九重永遠』というスターシステム的なサブキャラが登場しており、担当声優も同じく野中藍が務ている。キャストコメントによると「『閃』から2、3年経って社会人として働き始めたトワの気持ちで」と言われたらしい、彼女の使用するオーダー『九重陣』はこの名残と思われる。(ちなみに黎Ⅱでは九重永遠と同い年になっておりこちらでも同じく教師を務めている)
関連イラスト
関連タグ
閃の軌跡 トールズ士官学院 トールズ士官学院・第Ⅱ分校 生徒会長
ナユタ・ハーシェル(苗字こそ同じだが現時点で直接的な関係はない、両者とも天体観測を趣味としておりどちらも同じ金色の天体望遠鏡を愛用している。)
リッド・ハーシェル(こちらも苗字は同じだがこちらの場合は作品も違うし、制作会社自体も違う。)
九重永遠…東亰ザナドゥに登場するそっくりさん(というより、スターシステム的存在)。容姿も性格も似ているが立場はやや違う。