人種や国境、主義や思想の隔たりなく多くを取り入れ”より良い物”へ昇華していく……共和国となったカルバードを体現した重要な功績の一つだったと思います。
(黎の軌跡第4章・ 歴史授業にてアニエス・クローデル発言。)
概要
アラミス高等学校(École de Aramis)はカルバード共和国の高等学校である。カルバード共和国首都・イーディス中心街にほど近い5区オーベル地区に所在し、共和国でも有数の名門高等学校。中等部(付属中学校)も併設している。
「創の軌跡」において、レン・ブライトの留学先として語られた他、「黎の軌跡」の主要人物アニエス・クローデルが在籍している高等学校。
カルバード民主革命から間もない七耀暦1100年代前半頃に、共和国政府初代首班となった革命の偉人シーナ・ディルクによって、彼女の革命の同志のひとりであった芸術家アラミス・ゲンズブールの名を冠して創立された。
アラミス高等学校の創立にあたって、隣国であるリベール王国のジェニス王立学園や現在に至るまで敵国であるエレボニア帝国のトールズ士官学院を参考とし、アラミスもまた初代学校長に就任している。
当時まだ建国間もないカルバード共和国という新国家と、共和国の根幹たる自由民主主義を担い支えてゆく新しい世代を育成するために設立された国立学校とされており、実際にアラミス高等学校の卒業生は、共和国の各界にて活躍する優秀な人材として評価が高く、後述の理由から生徒会役員、特に生徒会長ともなれば共和国での将来が約束されると言われるほどで、実際OBからは現大統領であるロイ・グラムハートがいる(在学時生徒会長だったともされる)。
また、留学生も多く受け入れており、前述の通りレン・ブライトはリベールより、敵国エレボニアからも留学生が一人「黎の軌跡」において在学している。また、黎Ⅱではスウィン・アーベル・ナーディア・レインの二人も、カルバードでの活動のためにレミフェリア公国からの留学生扱いとして一時本校に入学している。
校章
学校の校章は三輪の百合の花、もしくは共和国の国章である三つ葉とされる。
校風
アラミス高等学校の運営方針は学生の自主性を重んじており、教師らは基本的に学生の生活にはあまり干渉しない。
その為、学生代表である生徒会には学校運営における広範な権限が委ねられており、生徒会役員の責任は非常に重い一方で、役員を務め上げた卒業生は、特別に優秀な人材として共和国の社会で評価される。
なお、校則や寮則も極めて規則が緩く、一例に寮生活する学生が頻繁に門限以降の帰宅や外泊などをしても、届け出が事前に提出されていれば、特に問題とはならない程である。
制服
制服はブレザーとネクタイ、チェックのスカートおよびスラックスで、高等学校のブレザーはエメラルドグリーン(上図はアニエス・クローデル)、中等部のはネイビーブルー(上図は在学していないがカトル・サリシオン)である。
歴史
七耀暦1100年代前半頃、共和国政府初代首班のシーナ・ディルクと彼女の同志である芸術家アラミス・ゲンズブールによって創設。
1199年、ルネ・キンケイド入学。
1200年4月、ヴァン・アークライド、エレイン・オークレール入学。
同年、エレインが留学した2年の副会長に代わりに生徒会入りする。
1201年5月、生徒会長選挙にエレインが新会長になる。直後、ヴァン・アークライドが退学。
1202年3月、ルネ卒業
1203年3月、エレイン卒業
1207年、ロナール・グリフィス、ジェイムス、サーシャ入学。
1208年4月、アニエス・クローデル、オデット、アルベール入学。レン・ブライト交換留学生として2年生に編入。
共和国議会グリフィス議員子息のロナールは生徒会長選挙を見据えてレンを自らの派閥へ勧誘、彼女に勧誘を断られた事に逆上し様々な嫌がらせ行為を働く。
5月、レン・ブライト、全校生徒が集まる生徒会長選挙の場でロナールの卑劣な裏工作を告発し、彼を退学に追い込む。
1209年1月、生徒会主催の地域交流イベントが催される。
学校行事
入学式
毎年4月に行われる。
アラミス学藝祭
毎年4月に3日間に渡って催される学園祭。全て学生らによって企画・準備・運営される大規模なイベントで、首都イーディスの春の風物詩となっている。
実地研修
毎年秋頃、1年生と2年生を対象に、学校を離れて希望する研修先において、数日間実地研修を行うカリキュラム。
なお、参加は学生個人の自由であり、研修先もまた同様である。「黎の軌跡」においてはバーゼルにて行われた。
地域交流会
1月に生徒会主催で行われる行事。地域住民との交流を目的としている。
関連人物
2年生
- レン・ブライト-2年生。留学生。同校初の留学生による生徒会長。
1年生
- アニエス・クローデル
- オデット
- アルベール
- スウィン・アーベル
- ナーディア・レイン
教師
卒業生
- ロイ・グラムハート
- ソフィー・クローデル(アニエスの母。)
- ルネ・キンケイド
- エレイン・オークレール
中途退学生
- ヴァン・アークライド (2年生進級直後に退学)
- ロナール・グリフィス(レンの妨害を実父とともに行ったことが発覚した末退学、その後も本校の爆破騒ぎを起こそうとする。)
その他
- リリヤ・クローデル-アニエスの祖母、かつては購買部に勤めていた事もある。
他にもアラミス高等学校付属中等部に実際在学していないが、フェリ・アルファイド・カトル・サリシオンには中等部制服が実装されている。