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CV:上田麗奈


「……だからこそ私と違って“本物”なんでしょうけど。」


概要編集

18歳。

二十年前にカルバード共和国で普及し始めた導力映画に出演する女優。


美貌に加えて東方系では最高峰の若手女優で自然体の演技が見る者を魅了する。同じ東方系であるアーロンからは「あえて東方人らしさを出していない」と評されている。また彼女の出演する作品を見たヴァンディンゴは彼女の演技の下に強靭な意思が秘められている事を見抜いた。


同じ事務所の先輩でトップスターのジュディス・ランスターが万能型ならば、ニナは憑依型と表現されるある種の天才肌の女優。


先輩のジュディスとはライバルであると共に親しい仲。彼女の性格を把握しているせいか何処か保護者目線で接している部分があり、当人からはその点を不満に思われている。


ディルク自然公園で映画の撮影に参加している時に魔獣に襲われてしまい、偶々依頼で訪れていた《アークライド解決事務所》の面々に助けられ知己を得ることに。その後自身とジュディスが参加する予定である「サルバッド映画祭」に脅迫状が届いた事から、以前トラブルで世話になったディンゴに仲介を頼み、アークライド解決事務所にサルバッド映画祭の警備を依頼する。


関連タグ編集

黎の軌跡 ジュディス・ランスター カルバード共和国






















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ニナには謎が多く、ディルク自然公園で邂逅する前にアラミス高等学校の制服を着た彼女(ネクタイの色から2年生以上である事が分かる)とヴァンが夜の映画館で遭遇している。アラミス高等学校の生徒であるなら在校生であるレンやアニエスが存在を知っているはずである(最も変装の可能性もあるが)


ジュディスによると、アラミスの学生寮近くにあるパティスリー《アンダルシア》のケーキを差し入れで良く持ってくるらしい。


が、見出しの台詞にあるようにニナは自分自身も自然体故の卓越した演技力や美貌を持ちながらもただ単に偉大な先輩としてジュディスを尊敬している訳ではないようである。


まるで、自分が偽物の女優であるかのように。


第5章でアルマータが引き起こした事件の真相や今後の展開を予測し、最終章での動向も何者かの命令で監視しているかのような素振りがある。


終盤で首都が“汎魔化”した際には僧兵庁に所属する隠密部隊《イスカリオ》の副長であるアシュラッドに対して何らかの合図を送っている。また誰も居ないにもかかわらず、額に手を当てて何者かと会話を交わしている場面がある。

その場面に出くわしたアークライド解決事務所の面々には「演技の世界に入り込んでいる」と誤魔化したが、同行していたベルガルドは何か気付いた様子を見せている。


また気になる点として教会の僧兵長の代替わりは彼女の女優デビューからおよそ二年後だった点などもある。




また、彼女が主演する映画の一つを見たレンは彼女のずば抜けた才覚については同じ天才である事を知りながらも、得体の知れない不気味さを感じ取っていた。
















正体編集

七耀暦1209年………ヴァンはベルガルドの手紙である事実を知った。



代替わりした僧兵長はフェイクで、実在しないということ。



ニナが《C》である可能性を疑ってはいたが不確定要素が多かった為、彼女を除外していた。更に、ニナは裏でもディンゴ程でなければ知りようもない帝国不死者の秘密、更にはガーデンマスターの正体すら知っていた。何故、女優に過ぎない筈の彼女がそんな事を知っていたのだろうか。
















むしろ"私たち"は彼の者を狩り、滅する側ですから




アラミス学藝祭初日、二度目の4spgのためにトリオンタワーを訪れたヴァンにニナは自分の正体の一端を明かす。彼女は七耀教会を二分する片翼、典礼省の直下の僧兵庁が擁する隠密僧兵部隊《イスカリオ》の関係者だった。


2日目ゲネシスの改変を受けたセリスから侵蝕が広がり、ヴァンを外法として殺そうとしたアシュラッドが自分達の記憶の矛盾に気付いたのはベルガルドの手紙を読んで記憶の矛盾を指摘されたセリスとは別に上司にあたるニナが自分達に下されたヴァン抹殺の命令を知らなかったため。


=偶然にも彼女がガーデンマスターに一般人と見過ごされたのが2日目の外法狩りを切り抜ける要因にもなったのである。セリスとアシュラッドが正気に戻った後、3日目のクーデターでも《イスカリオ》に指示を出し、表に出ない形でヴァン達に協力していた。


更には紅黎い魔装鬼すら掴み、特殊な空間を作り出す能力。シズナの老師と同じ《天元眼》でもない、全く異質な能力とそれを実行する《眼》。彼女はそれを《真実の眼(アカシック・アイ)》と呼んだ。


それこそが、教会に所属するニナの能力であった。


「きちんとした役職名を持っているわけではありませんが……法王猊下や星杯の総長はこう呼びます――――『終わりの聖女』と」


『終わりの聖女』――――古代遺物を管理する教会が各国の大聖堂地下に建設した『始まりの地』と対になるような名前。ジュディスを本物と尊敬し、演技指導で自分も協力したアラミス学藝祭のステージを虚ろで自分を持たない、空っぽな自分が見届けるには眩しいと自嘲する様子。


虚ろで自分を持たないというのがどういう意味なのかはまだ不明だが、それが自分よりもジュディスの方が俳優の世界に必要と、自分を偽者と卑下している自己評価に繋がっている模様。






界の軌跡編集


「不思議ね…今はただこの世界が

 愛おしくてたまらない。」


「ジュディス先輩やおばあさま達が

 息づく現在…」


ーーフィナさん

 貴女が愛し、護ろうとしたこの世界が。」



七耀教会では4月に法皇猊下ことオレスティスⅡ世からニナが『白の聖女』である事がお披露目され、典礼省と封聖省に所属する団員達がパニックになった事がケビンの口から語られている。その際に星杯騎士団と僧兵庁の対立は“表向き”は無くなったらしい。

その後も女優業を続けており、自身が主演を務める「Gloria」の舞台版のプレ稽古にジュディスを通してヴァン達を招待している(ジュディスが忘れていたので、終盤の方しか見れなかったが)


そして過去のエピソードを閲覧出来るメメントオーブでニナの過去の一端が明かされた。4歳頃に大陸辺境の地で発見された彼女は当時ゼムリア大陸の人間には認識出来ない言葉を発していた。そして当時のニナを発見し、保護したのはケビン・グラハムの恩人でもあり後の『千の腕』の異名を持ち凄腕の正騎士であったルフィナ・アルジェントである。(曰く彼女は『外』から顕れたとされている)


ルフィナは保護したニナをアルテリア法国へ連れ帰りオレスティスⅡ世に引き合わせ、そこから法王宮で過ごす事になる。


8歳の時に過去と未来を霊視可能な《真実の眼(アカシック・アイ)》が発現。その時に霊視したのは恩人であるルフィナがケビンに看取られて事切れる瞬間だった。幼かったニナはその事実に耐える事が出来ず、そのまま意識を失ってしまったらしい。


それからは恩人であるルフィナに報いるためにも役目を受け入れ、10歳の頃からイスカリオを使い、《眼》による外法認定を行ってきた模様。


各国の情勢を見守る最中、ゼムリア大陸の中央に位置するカルバート共和国に惹かれ13歳の時にオレスティスⅡ世の元を離れて商人の娘に身分を偽装して共和国入りを果たす。その際にある女優が躍進する切っ掛けとなった映画を観た事で、映画女優に興味を持つようになる。そして友人が勝手に芸能事務所に履歴書を応募した事が切っ掛けとなり、デビューする事となった(偶然にも合格したのは憧れている女優が所属している事務所である)


それ以降はニナ本人がこれまで語ってきた経緯通りとなる。



正体の関連タグ編集

七耀教会--ニナの本来の所属。教会引いてはアルテリア法国でも最上級の重要人物で、典礼省と対立があるとはいえ、同じ教会の封聖省直属の星杯騎士団で古参のベルガルドさえ彼女の詳細は知らず、知っているのは法王や星杯騎士団の総長程度。


ルフィナ・アルジェント--辺境で彷徨っていた彼女を保護した星杯騎士の女性。その後もニナにとって世話になっていたようで彼女の中では今でも思い入れが強い人であるようである。


ケビン・グラハム--今回の計画において彼女が命を下した守護騎士、その証としてなのか自らの真実の眼(アカシックアイ)を貸している。ルフィナを手にかけた彼を何故選んだのかは不明。

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