概要
ゼムリア大陸が大崩壊に見舞われた後の時代で空の女神(エイドス)の教えを大陸に説いて回り、その宗教的権威を確立するとともに暗黒時代に陥った大陸に安定と秩序をもたらした。
七耀教会はアルテリア法国に総本山を構え、導力革命による機械化、導力化が進んだ後はアルテリア法国と教会の宗教的な権威と影響力は衰えているが、ノーザンブリアなどを始めとした自治州はアルテリア法国を宗主国としており、国際的な影響力も大きい。
各地の教会で日曜学校を運営するほか、女神の贈り物とされる古代遺物の管理も行っている。同時に古代遺物を悪用する個人や組織、或いは女神の教えに大きく反する者を外法と認定して抹殺(「罰を不当に逃れる者を女神の名の下に裁く」という体裁をとっているため、対象人物が法の裁きを受ける事が決まっている場合は抹殺が見送られるケースもある)する構えも取っており、そのための武装組織も存在する。
現在のトップは法王オレスティス二世(女性)。
組織形態
教会と言っても一枚岩ではなく、大きく分けて封聖省と典礼省の二つの省庁に分かれており、戒律や組織図などの問題から対立がある。
封聖省
教会が千年にわたり伝えてきた薬学や法術を専門に扱う省庁。各地の聖堂に所属する聖職者達もある程度の法術や薬学の知識をここで学んでいる。
星杯騎士団
封聖省の裏の顔役と言うべき戦闘部隊。《聖痕(スティグマ)》を宿した12人の守護騎士(ドミニオン)が束ね、主に古代遺物の回収・管理が任務であるが、あまりに規模が大きくなった事件では守護騎士が配下の騎士達を率いて現地入りして事態の対処に当たることも。同時に外法の抹殺任務を請け負う場合もあるため、汚れ役という側面も強い。
しかし、国家権力が関係する案件に於いての彼らの介入は遊撃士たち同様に容易ではない。そのため、何かしらの形で偽装を行って任務に臨むケースも多い。ノーザンブリアで発生した《塩の杭》のような異変に伴う調査任務に派遣されるのも主に彼ら。
典礼省に封聖省の関係者を良く思わない人物が多いのは、彼らの存在によるところが大きい。
典礼省
教会で主に祭事などを担当する省庁。各国の聖堂に所属する司祭、神父やシスターの殆どはここの所属。基本的には聖職者らしく穏健な人物が多いが、封聖省が絡むと複雑な態度を見せる人物もいる。とりわけクロスベル自治州のクロスベル大聖堂の大司祭・エラルダは聖杯騎士団の自治州内での活動を全面的に禁止していたが、それが災いして『碧の大樹事件』が起きた一因となってしまった。
僧兵庁
典礼省直属の軍事組織。アルテリア法国の正規軍に相当する法国守備軍を有するほか、星杯騎士団に対抗するための隠密僧兵部隊《イスカリオ》も僧兵庁の指揮下にある。イスカリオには星杯騎士団と同様に外法認定された人間の抹殺命令が下るケースもある。
始まりの地
オリジナルがアルテリアの本国に存在し、リベール王国、クロスベル自治州、エレボニア帝国、カルバード共和国等各国の古い大聖堂の地下に存在する区画。
古代遺物の力を封印する役割を果たし、回収された古代遺物はここに納められる。が、エレボニア帝国の帝都ヘイムダルの大聖堂の地下に存在する始まりの地は、最悪の形で悪用されることとなる。
教会が秘匿する真実
近代以降、外洋を進む船や飛行船がその先へ進めないという現象。科学的、物理的な根拠があるわけでもないが、多くの人々はそれが女神の力による物と信じている……………信じ込まされている。
古代遺物と並んで、それらが女神の力と信じられる中で七耀教会はある仮説に到っていた。何かしらの、女神の力とは異なる説明不可能な要素が働いているという、中世の魔道士達も同様に考えていた仮説だ。
が、女神への信仰が根付く形で秩序が保たれている以上は無闇な混乱を起こすわけにもいかず、教会はこれを秘匿するしかなかった。