プロフィール
概要
CID(中央情報省) の統合分析室に所属する補佐官にしてエージェント。
有能な上司の下、大統領の狙いにより分断が起きている省内で上手く立ち回っており膨大な案件を日々処理しながら、現地での情報収集およびオペレーションを確実にこなす。
裏解決屋のヴァン・アークライドと最年少でA級遊撃士となったエレイン・オークレールは幼馴染であり、エレインがギルド入りを決めた際は唯一の味方として彼女を応援していた。その後も、A級への推薦やいつまでも顔を見せないヴァンの事で悩んでいるエレインの話を聞いたりなどひとつ年上のためなのか兄のような立ち位置にいるようである。
本編
創の軌跡
大型アップデートで少し未来の話として描かれた追加シナリオで、名前は判明しなかったがエレインのもう一人の幼馴染であるCID分析官として少しだけ登場している。
黎の軌跡
ヴァンに対しては《裏解決屋(スプリガン)》の仕事をはじめたことには呆れつつも納得しているようであり、互いの立場上利用することにも躊躇していないようであり、よく『鬼畜眼鏡』とも呼ばれている。ただしプライベートに関してはエレイン同様気の置けない幼馴染として互いに振舞っているようである。
ちなみにエレインへの恋愛感情の有無を問われたことがあるがキンケイドは学生時代も現在も彼女がいるのですぐに否定した。所謂リア充である。
しかし相変わらずヴァンとエレインの仲を察しながら見守る、出来た兄貴分のような立ち位置である。
自分の名前にコンプレックスでもあるのか、ファーストネームの『ルネ』で呼ばれるのを嫌がっている節がある。ただし、幼馴染みのヴァンとエレインに限ってはファーストネームで呼ぶのを許しており、二人がそれだけ大きな存在である事も窺える。(ただしヴァンに対しては形だけではあるが毎回「名前で呼ぶな」と指摘はしている)
そのためなのか作中での表記はファミリーネームの『キンケイド』になっている。
真面目なようでいてかなりの野心家ではあり直属の上司であるキリカからもそちらの部分では油断ならない存在として警戒している。
帝国軍情報局のレクター・アランドールとは彼の三重スパイを見抜き、敢えて泳がせて相手に気付かせることなく四重スパイに仕立てて新情報局を攪乱しようとする複雑怪奇な諜報戦を繰り広げ、事実を知ったヴァンは辟易している。
黎の軌跡Ⅱ
首都の連続猟奇殺人事件に紅黎い魔装鬼と似通った変身をするヴァンがCIDとギルドの双方から重要参考人に挙げられ、下手をすれば犯人にされてしまうのを防ぐためにエレインに個人的にハーキュリーズの記録を送る。その後、アニエスと共にヴァンとエレインの元へ駆けつけるが間に合わず二人は殺されてしまった。
その瞬間、巻き戻しによってヴァンとエレインが警察署前でアニエスに会ったタイミングまで巻き戻り、何かを察したアニエスからの要請で二人の応援に駆けつけ、ハーキュリーズの手配とスウィンとナーディアの乱入で撃退に成功する。
それからはヴァンが首都を留守にしている間、エレインやアニエスをサポートし続けていたが、ネメス島から戻った後の三日間では二日目から本格的に参加し、反移民テロへの対応と侵蝕されたユメとマクシムの救出を行う。三日目では事務所の爆破やクーデターで彼も何度か死んでしまい、巻き戻しを経験する。
フェリとリゼットが操られる前に巻き戻った後はCIDのカエラとコーディが侵蝕で操られ、更にはシャード体として再現されたキリカまでもが参加したクーデターの鎮圧に尽力する。クーデター鎮圧後の巻き戻しでも駆けつけ、学藝祭とその合間の4spgにも参加した。
またヴァンも知らなかったことだが趣味で音楽をやっており、導力ネットで知り合った仲間と不定期に会ってセッションをしていることも明かされた。
職業柄仕方ないとはいえ周囲からは隙が無さすぎると思われることがあるようで、付き合いの長いヴァンですらルネのプライベートは想像がつかないところがあったらしい。
彼女にも「貴方が何を考えてるのか分からない」と言われて別れてしまう。
あくまでどちらも納得しての別れでよくある男女の話と語っているがやはりショックだったらしく、ヴァンにそのことを気づかれている。
ヴァンに「息抜きならいつでも付き合う」「お前ならすぐにまた彼女ができるから出来たら紹介しろ」と気を使われて弟分の成長を喜びつつ「お前の方こそエレインか事務所の誰かと進展はないのか?」と一気に調子を取り戻した。
尚、スウィンとナーディアのリーダーの動向を警戒していたが、学藝祭当日の4spgでは特殊な状況で見事に出し抜かれた。
界の軌跡
今回新たに大統領が提案した宇宙への進出計画『スターテイカー計画』に尽力。
今回彼の父である事務次官を務めている彼の父がが登場しており、ヴァンが学生時代いなくなった当時、父の伝手で捜索していた事が判明する。
また『ルネ』と言う名前は幼い頃に亡くなった母親が考えた名前で、男女どちらでもその名前にしたいとどちらでも通じる名前にしたとの事であり、今でこそ名前で呼ぶのを嫌がっているが幼い頃は気に入っていたようであり本気で嫌っているわけではないようである。
上記の作戦の主導になっているためなのか幼馴染みのヴァンやエレインの前にも中々現れないどころか胡乱な輩への対応すらも警察や遊撃士に放り投げているようである。
バトルスタイル
Ⅰの終章でスポット参戦する。得物は導力銃で、そのクラフトと上級レベルのアーツもある一方でSクラフトがないために、どちらかといえばアーツによる補助や支援が主な立ち回りとなる。物理攻撃に長けた幼馴染みのヴァンとエレインと比較すると、支援が主になるといえる。
Ⅱ以降はSクラフトの『リーサル・オペレーション』が追加されるが、クラフトの数はヴァンとエレインより少なく、基本能力も二人よりやや低め。代わりに、クラフトがバフ消去の『アークドミネイター』や自分を含めてバフを与えたキャラが次のターンに行動できるようになる『デュアライザー』があるので、基本的に補助向きのタイプ。
対人関係
ヴァン・アークライド――年下の幼馴染みで弟分。幼少期にオラシオンで出会い、馬が合ったのかコンビを組んで遊び回っていた。二度の別れを経て、三年前に再会。現在はCIDと裏解決屋という関係だが、お互いの立ち位置を理解しており、CIDの立場から依頼することもあれば幼馴染みとして情報提供するなどして協力している。彼からは仕事などでの無茶振りから「鬼畜眼鏡」と毒突かれているが、現在も良好な関係で、終章で共闘するときは互いにハイタッチをしている。
兄貴分として、ヴァンに対しエレインとの復縁を提案しては彼にウザがられているが、それだけ二人を心配している故の彼なりの優しさでもある。
エレイン・オークレール――年下の幼馴染みで妹分。彼女が高校卒業後に遊撃士を志した際に、周囲が反対していた中唯一応援している。その後CIDとギルドという立ち位置が変われば敵対する可能性のある関係となるが、情報を渡すなど付き合いは続いており現在もお茶をしたり、呑みに行ったりしている。ヴァンと同じく彼女の性格を理解しており、クレイユの事件で思い詰めている事を見抜き、CIDの依頼を通じてヴァンを救援に向かわせるなどの配慮を見せる。
キリカ・ロウラン――直属の上司。彼女からは「有り余る優秀さと、隠そうとしない野心。独断専行が過ぎる面がある」と評されているが、部下としては一目置いている。
アニエス・クローデル――アラミスの後輩。立場上彼女が隠していた素性を最初から知っており、そのためにヴァン達が居ない所では敬語を使って接している。ヴァンの幼馴染みとして信頼されている一方で、その肩書きから敬遠もされているが、キンケイド自身はエレインと同じようにイジメすぎるという悪い癖を出しているのでアニエスを気に入っている節がある。
キンケイド事務次官――父親、法務省の事務次官を務めておりルネの手腕は根回しの的確さは父親譲り。同じ宮仕えながらも息子とは違うアプローチで共和国に尽力しているようで、互いに忙しい身で中々会えていないようではあるが息子の事は常に気にかけているようである。
関連項目
ヴァン・アークライド エレイン・オークレール キリカ・ロウラン
ワイスマン…同じく鬼畜眼鏡枠。(真の意味で)
レクター・アランドール…帝国軍新情報局の主要メンバー。CIDに煮え湯を飲ませた彼と熾烈かつ複雑な諜報戦を繰り広げている。
界の軌跡における衝撃のネタバレに付き注意
ロイ・グラムハート大統領の「スターテイカー計画」とその裏の「レーヴァテイン計画」を進めるためにCIDもギルドや警察とほとんど連携を取らなくなった。
キンケイドも例外ではなく、ロケット発射までヴァンとエレインとは距離を置いていた。そして、キンケイドはグラムハートが隠していた真実。宇宙に七の至宝の一つ、《刻の至宝》が存在することを明かし、宇宙計画はそれが間もなく行う1200年周期の巻き戻しを阻止するべく行われる至宝の破壊計画であった。
大統領の計画に一定の理解を示しながらも納得いかないヴァンとエレインは常に策を張り巡らせてあらゆる事態に備えたキンケイドらしくないありように詰め寄る。しかし、その答えは……
だが――お前たちが俺の何を知っている?
まるで、幼馴染みの二人でさえ知らない何かをキンケイドがひた隠しにしてきたかのような態度に二人は何も言えなくなってしまう。
そして、ついに実行された『レーヴァテイン計画』……ゲネシスの力も借り、より計画の成功率を上げる中……一度は破壊に成功したところでクロスベル再事変の際に現れたゾア=ギルスティンに酷似した正体不明の機体がエミリア・ハーリングのエクスキャリバーを撃墜、至宝も再生する。計画が失敗した時、キンケイドは隠し持っていたアルターコアでゲネシスとアルターコアのすり替えが起こるように仕込んでいた。万が一に失敗したら、即座にゲネシスを用いたハミルトン博士の保険に移れるように。
裏切りを察知したカシムたちに取り押さえられたその瞬間、キンケイドはソレを見せた。
我は白き夜明けをもたらす獣なりー
なんとキンケイドはアルターコアで第三の魔装鬼グレンデル=シャダイに変身し、ヴァン達を一蹴、アニエスの悲痛な覚悟に立ち会うべくコントロールセンターを去っていった。
たとえ何を捨てようともーー……のためにも…
かつてのディンゴと同じくヴァンとグレンデル同士の戦いを繰り広げる中で語ったキンケイドの真意はグランドリセットの彼方へと消えていった。
ネタバレの関連タグ
アニエス・クローデル――保険を実行する人物。キンケイドなりに思うところはあるが、あえて彼女の意思を尊重している。
ラトーヤ・ハミルトン――保険を主導した人物で、宇宙計画に並行して密かに連絡を取り合っていた。
クロウ・アームブラスト――かつて学友達を裏切って敵に回った帝国解放戦線のリーダー。キンケイドも同じく学友でもあった幼馴染み二人を裏切った。