グレンデル=シャダイ
ぐれんでるしゃだい
本記事自体、本編の重大なネタバレにつき注意
偽りに染められた世界は新たな終わりと創まりを迎える――――
人は神を殺せなかった、だが"夜明け"は必ず実現する。
界の軌跡のOPに登場していた存在。当初から三番目のグレンデルと目されていながらも、一向に姿を現さなかった。
そして、本編終盤でロイ・グラムハート大統領が進める宇宙計画が七の至宝の一つである《刻の至宝》を破壊するためのものであることが判明し、それが失敗する。
その時、失敗に備えてオクト=ゲネシスのすり替えを前もって用意したアルターコアで行ったルネ・キンケイドが取り押さえられた瞬間………
我は白き夜明けをもたらす獣なり――――
キンケイドはアルターコアの力で変身し、オラシオンのデスゲームで捕縛されたアルマータ幹部のヴィオーラとアレクサンドルを一蹴した。余りに唐突すぎるグレンデルへの変身にアークライド解決事務所は唖然とするも、ヴァンがグレンデルに変身して戦闘状態に入る。
良いだろう――――あのゾルガを超えた"夜明け"をもたらす第三の魔装鬼。《グレンデル=シャダイ》の力――――少しばかり見せてやろう。
黎ⅠとⅡで最後まで協力してくれたキンケイドがこの土壇場で大統領どころかヴァンとエレインまでも裏切って完全に敵に回るとは、誰も予想し得なかっただろう。
変身のためにアルターコアを用いているのは明らかで、更に残滓に似ただけでなく、それ以外にも強大な力を秘めているが詳細は不明。
たとえ何を捨てようとも――……のためにも…
戦闘中に垣間見せたキンケイドの本心、今回の裏切りの根幹に彼女の存在があることは疑いようがない。
本人が言うように第八のゲネシスで出現したディンゴ・ブラッドのグレンデル=ゾルガをも凌いでおり、アルターコアによる空間跳躍を用いて偽りの宇宙空間でヴァンのグレンデルと死闘を演じた。
"白き夜明け"という言葉を用いる通り、純白の身体をしている。Sクラフトの『輝ける栄光-Ain-Soph-Aur-』を筆頭に、徒手空拳による格闘戦を得意とするヴァンの本家グレンデル、尻尾などの変則的な攻撃を使うディンゴのゾルガに対してキンケイドのシャダイは主に足技と光を連想させるクラフトを用いている。
更にアルターコアによる時間への干渉でずれた未来の自分を何体も一時的に顕現させる事さえ可能としている。
宇宙計画が失敗し、《刻の至宝》によるグランドリセット目前という絶望的な状況を前に出現し、閃Ⅰにおけるオルディーネ戦、閃Ⅲにおける汚染された大地の聖獣と同じく、ストーリーの上では負けイベントとなってしまっている。
ルネ・キンケイド――シャダイの正体。余りにも唐突な出現そしてあり得ない人物による変身に度肝を抜かれたプレイヤーも多いだろう。
ヴァン・アークライド――本家のグレンデル。お互いのエゴを押し通そうと戦うが、敗れてしまう。
エレイン・オークレール――詳細は『界の軌跡』時点で不明だが、おそらくキンケイドがシャダイに変身するひいては《残滓》と《A∵D》に付くことになった最大の要因。
グレンデル=ゾルガ――ディンゴ・ブラッドが変身する第二の魔装鬼。こちらは第八のゲネシスが人の罪を観測する機能に基づいて作り出した物。
アルターコア――ヴァンとディンゴがゲネシスで変身しているようにキンケイドもこれを用いてシャダイに変身する。
残滓――同じくアルターコアで現れた者達。ただし、シャダイの力は彼らを遙かに凌ぐ。