本記事自体重大なネタバレにつき注意
概要
界の軌跡に登場したオーブメント。
形状としてはクロード・エプスタイン博士の遺産オクト=ゲネシスとよく似ており、ゲネシスに限りなく近い性能を有している。
正体
その正体は三高弟の一人ラトーヤ・ハミルトン博士がある保険のために開発したゲネシスのレプリカ。
レプリカ故にオリジナルには届かないものの、e因子と呼ばれる因子を介して、人間の心の隙間を突いて《A∵D》というかつてのD∴G教団と似たようなカルト集団に仕立て上げる精神に働きかける機能が作中では最も頻繁に確認されている。また、1209年時点では理論上でSF次元の存在である生体ナノマシンやプラズマ機雷の実現にも一役買っている。
次に恐るべき点は、時空間に干渉できるという点。
ハミルトン博士はバーゼルの理科大学地下に存在する占星術工房にある中世の魔導技術と最新の導力技術を応用し、そこへ設置した演算システム…アウローラとアルターコアを接続して天文台の望遠鏡と連動、本来は存在しないはずの星空を偽装することで実際には何も存在しない虚ろな宇宙空間が露見しないようにしていた。
この仕掛けは聖痕を宿す星杯騎士でさえ見破ることは出来ず、至宝とよほど密接な関わりを持った人間でもなければシステムによって偽装された満天の星空に騙される。
もう一つは、サルバッドの陽炎砂丘にあるアンティキティラ遺跡塔でカペル=オリジンに接続して周辺のオアシスの因果律を改変、七耀暦1210年以降の水を間借りしてサルバッドのオアシスが枯れる事態を防止している。これはつまり、七耀暦1210年になったらオアシスが枯れてサルバッドは荒廃する恐れさえはらんでいる。
ここまで女神の摂理に反する実験を繰り返していたのも、エプスタイン博士が予見した1209年に訪れる危機に対処するため。
しかし、結社はもちろん教会にもこれは感づかれてしまい、博士が外法として抹殺対象となる理由にもなる。
また、レプリカというだけあって数は非常に多く、残滓と名乗る仮面の一団にも一つずつ手渡されており、宇宙計画が失敗した場合に即座に対応できるようにするなど性能では劣る分、数が多い故の利点もある。
しかし、残滓達の中にはアークライド解決事務所から小悪党やろくでなしなどと侮蔑されるような輩もいるうえにそんな輩が持つだけに災いの質の悪さだけならばゲネシス以上。逆に言えば、アルターコアでそんな連中にも持たせなければならないほど、ハミルトン博士も思い詰めていたということになる。
余談
大量生産品という意味では福音計画で結社が作ったゴスペルのレプリカに近い。実際、ゲネシスとアルターコアが起こした事件はゴスペル同様に規格外の事例ばかり。
関連タグ
ラトーヤ・ハミルトン--開発者。エプスタイン博士の備えをより確実なものにするため、アルターコアを開発した。
残滓--ハミルトン博士からアルターコアを渡された仮面の一団。
???--アルターコアの所持者の一人。《A∵D》に内通し、白い魔装鬼《グレンデル=シャダイ》に変身する。