CV:武内駿輔
概要
中東の国家の一つ、エルザイム公国の公太子。エルザイムはカルバード共和国に技術協力をしている中東の国家で、20年前に普及し始めた導力映画にも力を入れている。公王家専用飛行船《ハルワタート号》の主な使用者。
公王家秘伝の宝石術を駆使し、また、歴代王族キャラクターと同じ傾向らしく卓越したアーツの使い手でもあるために戦闘技術も高い。
黎の軌跡
彼は公王の第一子で、護衛のナージェと共にサルバッド映画祭を訪問したが、それがヴァン・アークライド率いるアークライド解決事務所との関わりの始まりであった。
サルバッドではヴァンが底知れないと感じながらも、彼を信用すると決めて仕事を依頼。映画祭も主催者のギャスパー社長殺害という事件を受けながらも、責任を持って敢行。その最中に発生したアルマータの実験には薬物を盛られて操られるが、無事に生還、その感謝とともにヴァンには愛車のカスタマイズパーツを報酬として提供し、ヴァンはピックアップトラックからSUVへ改造することができた。その後、バーゼルの異変についてCID調査官ルネ・キンケイドとの共同依頼を出す。
謝肉祭ではアニエスがでっち上げた『映画祭の事後キャンペーンと中東親善の遊覧飛行イベント』に何も聞かずに協力、自国からハルワタート号で駆けつけて子供たちを招待し、オラシオンから子供たちを避難させる。
アニエスのこのルールの隙間を着いた機転と彼の洞察力により、ヴァン達は最悪の事態になっても、子供たちの安全だけは確保することに成功する。
その後、モンマルトで行われた「打ち上げ」にも参加するほか、記念祭にもゲストとして招待され、第七のゲネシスによって起こされた異変の解決にもアークライド解決事務所とともに乗り出す。
黎の軌跡Ⅱ
妹のジータ王女がヴァンたちと出会い、ネメス島でヴァン達と再会するが、《破戒》のハーウッドの島巡りツアーに巻き込まれる。
ヴァン達がハーウッドと手を組んでいるわけではないと承知しながらも、真意を問うためにジータの立ち会いで再び戦うこととなった。戦いを終え、改めてヴァン達にハルワタート号の物資や工房を提供する形で協力する。
三日目にICOが主宰する討論会にゲストとして出演することになっていたが、ゲネシスの改変を受けた第十一師団のクーデターに巻き込まれる。宝石術を駆使してクーデター派を迎撃し、グラムハート救出に向かったヴァン達の援護も行った。
三日間を阻止した後、ジータやナージェと共にアラミス学藝祭を訪れる。
敬愛する演奏家
彼には尊敬する人物がいた。その人物はエレボニア帝国のオリヴァルト皇子で、皇位継承権こそもたないが優れた頭脳と慧眼の持ち主で内戦とヨルムンガンド戦役の双方でも活躍し、今では遠く東に離れたエルザイム公国にも知られていた。
シェリドは彼がエルザイムを訪問したときに出会い、国際協調を唱える彼の一皇族の枠組みを超えた大望に感銘を受け、以来彼を目標に進み続ける。
しかし、彼を意識しすぎてやや空回りしがちで本人もそれを自覚しているが、ヴァンと語らうことで自分の進み方に一つの結論をつけることが出来た。
尚,彼とシェリドには『卓越したアーツの使い手』、『歳の離れた妹がいる』、『護衛役とフランクな間柄』と共通点は多い。が、決定的な違いは『継承権の有無』である。シェリドは予定ではあるものの、演奏家の彼はもっていない。
政治面における能力面でもシェリドはやや劣っている。むしろ優れた頭脳は妹・ジータが持っており、能力が不足している兄を支えるべく奮戦している模様。
が、オラシオンでのハルワタート号を用いた作戦に協力して汎魔化の異変の解決に尽力しており、その立ち回りは彼の仲間であるレンからも認められている。
エンディングでは皇子夫妻と会見している。
対人関係
オリヴァルト・ライゼ・アルノール――一王族として尊敬し、目標とする人物。彼を意識しすぎてはいるが、足掻けるところでは足掻こうとするなど、根っこの部分では似通っている。羽目を外しすぎて、周りを振り回すという意味でもだが。
ヴァン・アークライド――サルバッドの映画祭で仕事の依頼をしてからの付き合い。助言をされるなど、ヴァンを通じてシェリド自身も成長することになる。
ジータ・アスヴァール――十近く歳の離れた妹。世間知らず故の好奇心の強さがある一方、聡明さを覗かせる。他の王家に比べて劣るおのれ自身に苦悩する故に兄を尊敬している。
ナージェ・ベルカ――警護役。シェリドを敬愛しており、シェリド本人やジータからの信頼も篤い。