cv:皆口裕子
概要
10月11日生まれの16歳(『FC』・『SC』)→17歳(『the 3rd』)。
リベール王国のジェニス王立学園に通う女子生徒で細剣(レイピア)による剣技とアーツが得意。剣の腕も学生のレベルに収まらず、フェンシング大会で優勝するだけでなくエステルからも遊撃士としてやっていけるレベルと太鼓判を押される。
百日戦役の混乱によって幼少の身で保護者(両親はそれ以前に船舶事故で亡くなっている)と離ればなれになり、ルーアンで孤児院を営む夫妻にしばらく世話になった。ジェニス学園に在籍した際にはその縁で孤児院の世話を手伝うようになり、子供達からは大変好かれている。
活躍
空の軌跡FC
準遊撃士として王国を回っていたエステルとヨシュアと偶然知り合い、孤児院の放火事件や学園祭を通じて親交を深める。特にヨシュアには一目惚れしており、学園祭の舞台でヨシュアとのキスシーンがあったのだが、SCで本当に唇を奪おうと思っていたとエステルに打ち明けている。
孤児院の放火事件の真相は黒幕のルーアン市長・ダルモアが不手際で作った借金を返済するために別荘地を作ろうとしたというものであった。余りにもつまらない理由のために子供たちの家を奪った市長の暴挙に怒りを露わにしたクローゼは自身の財産で充分返せるにも拘わらず孤児院の放火や寄付された再建費用の強奪という暴挙を毅然として非難、『自分の地位と財産が可愛いだけ』と断じた。そしてさらにはその実行犯がかつて学園で先輩として敬意を表したギルバートだった。
事件解決後にエステル達と王都での再会を約束するが、折り悪くアラン・リシャール大佐が起こした情報部のクーデターに巻き込まれた上に素性を把握され、エレボニア帝国のオリヴァルト皇子との政略結婚までさせられることとなる。その後は親衛隊のクーデターから匿うという名目でエルベ離宮に軟禁される。
武術大会終了後、グランセル城に入り込んだエステル達が国王であるアリシア女王の依頼を受けて軟禁されたエルベ離宮に突入した事で救出され、同時に自らの正体を明かした。
正体ネタバレ
本名はクローディア・フォン・アウスレーゼと言い、クローゼというのは本名のアナグラム。国王アリシア・フォン・アウスレーゼの孫に当たり王位継承順第1位に位置する。王室親衛隊のユリア・シュバルツからは幼少期から世話になり、剣術だけでなく飛行艇の操縦まで教わっており、姉同然に慕っている。祖母アリシアによれば心構えや立ち居振る舞いなども似ているとのこと。
可憐な容姿の通りに基本的には控えめで優しい性格の持ち主。だが、傲慢な人物には毅然と立ち向かう芯の強さを秘めて、時に直情的なエステルさえも驚かせる大胆さを持ち、ユリアにも冷や汗を掻かせている。
女王候補として普段から国政などにも深い関心を示し、優れた洞察力を持っている。また友達であるシロハヤブサのジーク(ペットではないと言明しており、実際に本来の主はユリアである)などの動物と話が出来る。孤児院で世話になった経験や学園生活の影響で料理が得意で、孤児院の子供たちや城でユリアと祖母に茶菓子を作るなど、庶民的な面もある。
王としての器はあるが王族として行事に参加することが少なかった為、デュナン公爵は不満を抱いてた。
救出後のクローゼはエステル達に祖母であるアリシア女王の救出を依頼、自身も情報部の特務艇を操縦してグランセル城に突入して特務部隊のロランス・ベルガー少尉と対峙する。その際、彼から『国家とは巨大なオーブメントと同じ』と国家論を説かれ、後々の彼女にとってそれは一つの転機になる。
空の軌跡SC
女王生誕祭終了後には学園に戻り、ヨシュアの行方を捜すエステルに協力。その際にヨシュアへの気持ちを告白して上述のキスシーンの本音を打ち明けるが、市長逮捕の時にヨシュアのエステルへの想いの強さを目の当たりにして、まだ気持ちは残りながらも身を引いている。
同時に王太女になる責任は自覚し、祖母の意志も理解しながらも孤児院の暮らしを通じて平凡な暮らしと家族の温もりを知ったことで、王太女になれば『自分はもうクローゼ・リンツに戻れず、孤児院のテレサ院長に甘えたり、子供達や学園の友人達と会うこともままならなくなる』。そんな不安をエステルに打ち明け、その不安はロレントの昏睡事件でルシオラの幻術に反映される程であった。
ヨシュアの行方を追う過程でルーアンに潜入していた結社の執行者NO.X怪盗紳士ブルブランに放火事件での毅然とした姿を見初められて以来、付け狙われることとなり、オリビエと共に彼と因縁を持つこととなる。
王家の始祖が封印した浮遊都市リベル=アークが結社の使徒第三柱ワイスマンによって解き放たれ、王国全土が導力停止現象で混乱する中で未熟を自覚しながらも王太女に即位、王国内の混乱に乗じてきた帝国軍との交渉に望み、オリビエが自身の政略結婚相手であったことも知る。その後、エステル達と共にアルセイユでリベル=アークに突入、ブルブランとの因縁にも決着をつける。
空の軌跡the 3rd
『輝く環』の事件が解決した後、改めてヨシュアに告白をするが本人もある程度予想していたとおりに振られており、事件解決後にリベールを訪れた学園時代の先輩であるレクター・アランドールと再会、オリビエにレクターが学園に留学していたことを伝える。
同時に王立学園に入学したばかりのクローゼは肩肘を張っており、レクターの配慮を知るまでは余裕を持てずにいた。今でこそ親しいジルともそれは同じで、彼女の不用意な発言に激昂してしまったこともあった。
『影の国』では思わぬ形でエステル達と再会し、話を聞いていただけで関心を抱いていたカプア一家のジョゼットとも交流を持つ。『影の国』の事件解決後も、エステル達とはちょくちょく交流を続けている。
碧の軌跡・閃の軌跡Ⅳ
その後はVIPとして公の場に出ており、クロスベルで行われた通商会議に祖母・アリシアの名代として出席。同時に学園の先輩であったレクター・アランドールと再会、以前と変わらぬやりとりを交わす。
更に二年後、『巨イナル黄昏』によるエレボニア帝国のカルバード共和国侵攻作戦『大地の竜作戦』に抵抗するためミルディーヌ公女の呼びかけに応じてリベール王国代表としてカシウス・ブライトとともに出席した。四年にわたる活動の末、持ち前の美貌も相まって『リベールの至宝』と呼ばれるようになると共にハーメルの悲劇を発端に発生した『百日戦役』も『黄昏』の土台作りであった事を推察するだけの洞察力を身につけ、久しぶりに再会したリベールの仲間達や学園の先輩だったルーシーと旧交を温め、同時に当時敵側にいたレクターとは同窓会の約束を交わす。
ちなみに、『閃の軌跡Ⅳ』のミニゲーム『ポムっと』の開発費用をクローゼが提供していることを全キャラクリア時に語っている。
創の軌跡
新型巡航艦アルセイユⅡでカシウスと共に逆しまのバベルへの攻略作戦に参加している。
王太女として立太子してからは政治活動の方が主になり、前線へ出ることはなくなったが王太女の身分だからこそのやりかたでエステル達と共に戦い続けている。
前日譚ではルーシーと共に久しぶりにレクターと再会。自分の罪深さに悩むレクターを学園時代と同じ屋根の上で見つけ、学園に来た頃に肩肘を張っていた自分を気遣ってくれた感謝と、何をしようとレクターが自分にとって大切な先輩である事を告げた。彼女とルーシーが自分にもまだ大切な人が、大切に想ってくれる人がいることをレクターに気づかせた。
そして、ルーシーと共にレクターを強引にリベールに連れて行き、予てから開きたかった同窓会へ招待した。
レクター「ま、待てっ……話せばわかる!」
クローゼ・ルーシー「だーめ!!」
レクター「み、見逃してくれぇー…!」
かつて、仕事をさぼっていたレクターを生徒会室へ連行したときと同じやりとりで今度はルーシーと二人でリベールへ連行していった。
バトルスタイル
得物は前述の通り細剣で、多少の武器攻撃もできる。クラフトの数は少なめだが、Sクラフトの『リヒトクライス』は回復系のクラフトとしては優秀で、相棒のジークによるステータスダウン等、少ないながら使い勝手の良いクラフトを揃え、SCでは広範囲攻撃の『サンクタスノヴァ』を取得している。
オーブメントの属性が『水』二つ分のスロットがあるため、アーツは水属性重視で回復系のアーツを組みやすく、総じて回復や妨害ステータスの付与というサポート寄りのステータス。
同じくアーツに特化したオリビエやレンとの役割分担が可能。
対人関係
リベール組――情報部のクーデターと輝く環の事件を共に解決した仲間。当初は素性を隠していた事もあり、王太女よりもクローゼとしてフランクに接し、王太女になった後もちょくちょく会っている。
ヨシュア・ブライト――クローゼの転機。実は一目惚れしており、学園祭の舞台のキスシーンでは本当に唇を奪おうとしていたとエステルに告白した。リベル=アークの事件後に改めてヨシュアに告白するが、予想どおりに振られる。以後は二人とは良き友人関係を築いている。尚、ヨシュアによればクローゼは亡くなった姉に雰囲気が似ているらしい。
エステル・ブライト――ヨシュアと同時に出会ったもう一つの転機。王太女として即位した後も対等に付き合っている。性格は対照的ながら、互いに快活さと淑やかさという『正反対の部分』を羨む一方で『武術の使い手』、『同じ男性に好意を寄せる』という共通点もある。ヨシュアを意識し始める前のエステルはヨシュアがクローゼに好意を寄せていると思い、明確にヨシュアを意識し始めた後はクローゼが相手では勝ち目がないと弱腰になっていた。
オリビエ・レンハイム――同じリベール組の仲間だが、エレボニア帝国の皇子で政略結婚の相手だった。クーデターや結社の計画を阻止した後はともに大陸の未来を案じる同志となる。護衛役と立場を超えて気軽に話せる間柄という共通点もある。
レン・ブライト――最初は敵対していた身喰らう蛇の執行者。が、結社を抜けてからはジェニス王立学園に入学し、事実上の後輩になる。
ユリア・シュバルツ――護衛を務める王国軍人。幼少期からクローゼに様々なことを教えていた事もあり、時折呼び捨てにするほどに親しく、実の姉妹のような仲。飛行艇の操縦や剣術の師匠にも当たるが、クローゼの大胆さには冷や汗を掻かされている。
マーシア孤児院――百日戦役の混乱でここを営む夫婦に保護され、両親を早くに亡くしたクローゼに家族の温もりを教えてくれた場所。同時に王位継承を悩む理由の一つにもなる。
ギルバート・スタイン、レクター・アランドール――ともに敵対することになったジェニス王立学園の先輩。しかし、ギルバートには完全に失望して愛想を尽かしたのに対し、レクターは肩肘を張っていた自分を気に掛けてくれた恩もあり、敵対しながらもお互いに気に掛けていた。
ルーシー・セイランド、ジル、ハンス、レオ――ジェニス王立学園の学友達。王太女であると明かしてからも対等な付き合いが続いており、レクターに振り回された被害者でもある。
特務支援課、Ⅶ組――クロスベルや帝国の呪いを取り巻く事件で顔を合わせた英雄達。王太女として、彼らをサポートする。
アリサ・ラインフォルト、エマ・ミルスティン、マリアベル・クロイス――アリサは厳密には父親が一族の長だが、突き詰めていけばレギュラーキャラにおける女神の至宝を託された一族の血をひくという共通点を持つ。
ブルブラン――結社の執行者。ルーアン市長の汚職事件で見せた気高さを気に入られ、王位継承の迷いもまた気高さと絶賛するほど。リベールの事件が解決した後は距離を置いている。
レーヴェ――ロランス少尉として対峙した際にオーブメントに例えた国家論を説かれ、後の戦いを通じてその意味を知る。が、その上で違う国家の在り方を模索することを決意している。
デュナン公爵-叔父。彼が暴走したのは彼女がなかなか王太女にならなかったことが原因にあげられている。SC以降は反省して関係も改善され、彼自身も政務に勤しんでいる。
関連イラスト
関連タグ
空の軌跡 閃の軌跡Ⅳ リベール王国 リベール組 ヨシュア・ブライト エステル・ブライト ユリア・シュバルツ
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