概要
星杯騎士団の守護騎士第十一位で、異名は《氷焱》。
顔出しはしていないものの劇中での初めての彼の活躍は創の軌跡であり、最終決戦の際に自身のメルカバを用いて【逆しまのバベル】攻略のサポートを務めた。
黎の軌跡ではジェラール・ダンテス率いるアルマータの勢力拡大を危惧した封聖省の命を受けてセリスと共にカルバード共和国に入国する。
口調は穏やかで涼しい顔を崩さないが、本質的にはとにかく口が悪く、セリスも怒らせることがある。
ヴァンのことも、たとえバルクホルンが教えた弟子であっても『落ちこぼれ』と見下している。が、やはり星杯騎士団の一人であるため実力は折り紙付きで、彼もまたかつての第八位・バルクホルンの直弟子の一人。
聖職者ではあるが、『ゴールデンブラッド』の完全版(R17指定)を鑑賞したり、サルバドーレ・ゴッチ監督といかがわしいやりとりをして盛り上がるという、同僚であるワジに並んでイカサマ神父、破戒僧と言われても反論できないであろう振る舞いが目立つ。
目の前の物事を色眼鏡で捉えてしまいがちなところがあり、《汎魔化》が起きた際にはヴァンが外典を読んだと疑い、一連の事態への関与も睨んでいた。しかしゴッチに諭されたことであくまでも「ヴァン・アークライド」としての彼を信頼するといった自身の判断を省みることができる面もあり、その場は引き下がっている。
黎の軌跡Ⅱ
セリスと共にアルマータの遺産を調査しているところでメッセルダムでヴァン達と再会。アルマータの古株だったロビン・グラスゴーの最期を看取り、以後はゲネシスとハーウッドについて協力することになる。
ネメス島では一時的に敵対しながらも、事情を察してヴァン達をフォローした。その後、二日目に記憶が改竄されたセリスを止めようとするが、逆にアシュラッドと二人がかりで襲われ、聖痕が一時的に使用できなくなって逃げ延びたところをニナとゴッチ監督に救われてヴァンの救出に向かった。
以後、巻き戻しにも助けられてゲネシスの影響で使えなくなった聖痕の力を回復する途中、アラミスを退学した後、ベルガルドと再会したヴァンから彼が宿した魔王の力の残滓が暴走していたのを知る。そもそも、二人がヴァンを信用していなかったのはベルガルドが重傷を負ったのが中退したヴァンと再会した頃と時期が重なったからであり、ベルガルドもそのことをはぐらかしていたため、セリスとリオンがヴァンを疑ってしまっていたのは必然的なことだった。
星杯騎士の立場としては魔核を宿すヴァンを見過ごすわけにはいかないのだが、師が人としての道を示したのであればと、改めてヴァンを出来の悪い弟弟子と認めて共闘。セリスを正気に戻すことに成功する。以後はクーデターの阻止に協力するも、黒幕・ガーデンマスターの野望を止めることは叶わず、打倒は巻き戻りで3日前に戻ったヴァンたち解決事務所メンバーによって果たされることとなる。
ガーデンマスター打倒後はアラミス高等学校学藝祭への立ち合い、そして師・ベルガルドの帰還と共にモンマルトで食事をするなどして交流を深めた。
セリスと同じく本編ではゲスト扱いで、加入期間は1章Aパートと3章Cパートと、セリスに次いで短い。そのためMVP獲得をする為には3章Cパートでとるしかなく(セリスは1章Aパートでしか取れないため両方とるなら消去法となる)、また本格的な参戦は『御伽の庭城』となる。(尚、前作と違って終章ではMVP獲得自体が存在しないため、最低1人は獲得できない仕様となっている)
界の軌跡
セリスと共にバーゼル入りを試みるが、CIDの監視によって難航する。そこでゴッチ監督と出会い、プロモーターという形で潜入に成功する。
その夜、リィン・シュバルツァーらⅦ組と共に天文台を調査し、リィンとクロウが世界の真実の一端に触れていたことを知る。そこへ現れたシズナ・レム・ミスルギとルネ・キンケイドと交戦し、脱出する。
リィン達と別れた後はクレイユ村でケビン・グラハムとルーファス・アルバレアがハミルトン博士から真意を聞くために現れる。博士を外法として抹殺しようとするケビンに対し、彼女への個人的な恩義からそれを阻もうと交戦。この戦いに破れた直後、宇宙計画の失敗によって墜落したAFがケビンが十年前に回収したものと同一であることを聞く。
過去
エレボニア帝国の子爵家の三男として生まれ、幼い頃より優れた慧眼で物事を言い当てるその異質さ故に家族から疎んじられていた。唯一味方をしてくれたのが分家にいる従兄だったのだが、その従兄は掃討作戦から逃れたD∴G教団の司祭であった。
リオンのその慧眼に目をつけて教団復活の足がかりにしようとしていたのだが、それもリオンに見破られて返り討ちに遭う。しかし、子爵家の危機を救ったにもかかわらず、リオンは一族から化け物呼ばわりされてしまう。そんな一族を叱責したのが当時のベルガルドで、リオンはベルガルドに連れられてアルテリア法国へと渡った。
バトルスタイル
得物は教会騎士おなじみの蛇腹状の法剣。リオンが愛用するのはクローゼやエリゼ、レクターらに近い細剣タイプで、魔法攻撃力も高いため、ワジ、ルーファス、ユーシスに似た魔法戦士タイプといえる。聖痕の力の通り、凍結付与のクラフトを主に持っている。猪突猛進な相棒のセリスに対し、冷静さもある性格のためか、オーブメントの固定属性は水×2、空×1。
Sクラフトの「ニヴルヘイム」は凍結付与の魔法攻撃なので、魔法攻撃を重点的に上げて凍結の成功率を上昇させれば、より高確率で凍結を付与できるため、こちらもセリス同様、ホロウコアも物理攻撃・魔法攻撃をともに高めるものを装備していきたいところ。
また、高い魔法攻撃力に加え、固定属性「水」のひとつがドライブラインにあることから、シャードスキル「アークフェザー(敵遅延)」及び「カタラクトゲイン(アーツ攻撃でEP回復)」をクォーツ装備によっては併用できるため、アーツタイプのホロウコアを装備して後衛に立ちアーツと遠距離攻撃クラフトで攻め立てても強く、ジュディスと同じく前衛・後衛を問わない万能の立ち回りをすることが可能なためパーティバランスを考慮して戦っていきたい。
対人関係
ベルガルド・ゼーマン――守護騎士の元第八位で、セリスとコンビを組むきっかけを作った恩師。そんな経緯もあってヴァンを信頼するのにも時間がかかった。
ヴァン・アークライド――弟弟子。師に重傷を負わせた張本人として、最後のゲネシスを巡る事件まで完全に信用できずにいたが、セリスの認識改竄を解く過程で出来の悪い弟弟子という形で認めるに至った。
セリス・オルテシア――守護騎士の同僚で第四位。ベルガルドの配慮でコンビを組んでおり、暴走しがちなセリスのブレーキ役を担っている。反面、彼女の風俗業やゴッチ監督の映画に免疫がない部分をからかったりもしている。
サルバトーレ・ゴッチ――ゴールデン・ブラッドの完全版(R17指定)を鑑賞しているように、彼の映画のファン。また、ヴァンへの見方を諭されたり、俳優デビューを勧められるなど単なるファンと言うよりは気心の知れた仲である。