概要
エレボニア帝国においてヴァンダール家と双璧をなす武門の名家・アルゼイド子爵家の息女。
《光の剣匠》と呼ばれる大陸指折りの剣の達人である父・ヴィクター・S・アルゼイドの薫陶を受けており、剣の実力は《Ⅶ組》随一と称される。また、ラウラ自身もかつて故郷・レグラムを居とした《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットを目標としており、セカンドネームのSはサンドロットから取られている。
人格者でもある父親が男手ひとつで育てたため凛とした誇り高い性格で、父親同様古風な口調で話すのが特徴。貴族家の身であるものの尊大な態度は決して取らず当初大の貴族嫌いであったマキアスも彼女の潔い振る舞いに唯一邪険にしなかった程である、代わりに家電製品の扱いが苦手など世間知らずな一面を持っている。
その凛とした佇まいは男性より女性に人気があり、彼女に憧れる女性は数知れず。
しかしそんな中お弁当作りに奮闘したり、みっしぃなどのマスコットや可愛いものに目がないなどといった年相応な女の子の一面も持っている。
閃の軌跡
元々は帝都の聖アストライア女学院に入学が決まっていたが、武術教練がないということでトールズ士官学院に入学、新規クラスⅦ組に決まる。そのⅦ組のクラスメイトとなるリィンに対しては「八葉一刀流」の使い手として興味を示し、ある理由から本気を出す事を躊躇っていた彼に同じ一介の剣士として活を入れる。
正義と正々堂々を尊ぶ騎士道を重んじるあまり、金で動き勝つために卑怯な手段も辞さない猟兵を邪道として嫌っていた。この為フィーが猟兵上がりだと判ると関係が少し揺らいだ。頭では《Ⅶ組》の仲間として受け入れるべきと解っていても、感情がどうしてもそれを許さないのである。自分はこんなにも狭小な人間なのかと葛藤するが、帝都ヘイムダルでの実習のとある一幕にて和解・その後親友となった。この一幕でリィンは「フィーでかく乱して、ラウラの一撃で仕留めるんだから、ある意味理想のコンビネーションだ」と述べるほどであった。
部活動は女子水泳部。たびたび学院内のプールで鍛錬する姿も見られた。
PS3・PSVITA版ではDLCとして私服が用意されており(PS4版「改」以後は実装。)、ロングスリーブ・フレアスカート・リボンタイとさながら貴族令嬢の私服姿とも言える。この衣装は「Ⅱ」でも実装されており、季節的に晩秋・冬のためこちらを着ても違和感がない。
閃の軌跡Ⅱ
貴族連合の襲撃を受けてトールズ士官学院が占拠、内戦が勃発しⅦ組も散開を余儀なくされるが、ラウラは当初ユーシス、エマと共に実家であるレグラム方面に潜伏していた。その折に来訪してきた自身の姉弟子でもあるオーレリア将軍やウォレス准将と対面するなど、不在のヴィクターに代わり領主として応対も行っている。
また、本作よりラウラ自身に含みと因縁を抱かれることとなるデュバリィに対しても、真摯に接するなど器の大きさを見せた。
内戦終結後父・ヴィクターとともにアルゼイド流の伝承者となるべく剣の修行に打ち込み、その後皆伝となった。
本作のDLC衣装で、ラウラの私服として「ノースリーブ・純白のサマードレス」が用意されている。
閃の軌跡Ⅲ
前述の通り、19歳にて皆伝を果たし、師範代としての資格を得た。
初代Ⅶ組として後輩となる新Ⅶ組にも様々な協力をしており、弱体化した貴族派にも協力している模様。とくに同じく同じ貴族家出身かつ帝国の双璧である名門とされるヴァンダール家の子息クルトとは構えを取るなどで多く親交を得ることになる。
しかし、本作終盤での《黒キ聖杯》での戦いにおいて、『巨イナル黄昏』を起こさんとする敵勢力・オズボーン宰相の一派やそれに従う結社身喰らう蛇・黒のアルベリヒ率いる黒の工房・オズボーンに付き従ったセドリック皇太子率いるトールズ本校生徒の強大さに押され、さらにそこで父・ヴィクターが乗る巡洋艦カレイジャスが空中で爆破・墜落というのを目のあたりにしてしまう。
ついにはミリアムの戦死と、リィンが贄として敵勢力に奪われてしまい、ラウラ含めた新旧Ⅶ組は敗走を余儀なくされる。
閃の軌跡Ⅳ
敗走後はⅦ組の同級生だったエマの故郷・エリンの里に匿われることになるが、父ヴィクターの爆殺も加わったラウラの落胆ぶりは相当だった。
しかし、そんな意気消沈ぶりを激高された新Ⅶ組の後輩・ユウナに一喝されることとなり、ラウラもこれで目を覚まされ反攻に出ることを決心。その後は初代Ⅶ組として情報収集のため帝国領内を回り、その後集結して黒の工房最奥に突入。リィンを新旧Ⅶ組の一員として救出に成功する。
直後に行われた騎神同士の戦い・相克でこれまた復活・かつ黒の工房の手先となっていた蒼のジークフリートをⅦ組側に引き入れた際、これに立ち会ったデュバリィにも「客将として乗らないか」と誘い入れた。
その後、敵側に入っていた父・ヴィクターと再会。墜落時の衝撃で左腕を失っていた姿ながら普段とも変わらぬ戦いぶりに苦戦を強いられながらも、父の救出に成功する。
その後は新旧Ⅶ組とともに、生還したオリヴァルト皇子の提唱する「光まとう翼」に合流し、黄昏に抵抗していくことになった。
本作のDLCに「魔法少女まじかる☆アリサ」の衣装として「姫騎士☆ラウラ」という衣装が用意されている。設定では魔法少女から姫騎士にクラスチェンジしたというものであるが、凛々しさを感じられる衣装となっている。
本作のDLCにてプライベート水着が登場しており、やはりビキニであるがラウラのは青ブラトップ、デニムパンツ仕様となっており、士官学院時代の競泳水着とはまた違った印象を与える。『創の軌跡』では「ビーチDEバカンス」にて入手するが、ここでのラウラはフィーとともにマキアス・ユーシスとビーチバレー対決をしていた。
バトルスタイル
登場作品に共通して武器は身の丈ほどの大きさを誇る両手剣。戦闘では敵に剣の重量も活かした強烈な一撃を放つ。また「閃Ⅰ」ではSクラフトを最初のパーティイン時から使用できるキャラクターの一人である。
斬・剛共にAランクで一撃が重く、武器が武器なだけに射程も少しあるのでリーチはある。物理攻撃力・防御力こそ高いが、その反面アーツなど魔法に関しては攻防とも低く、また命中力の低さと、やはり大剣ゆえに行動力と回避力が低いことが弱点でもある。
固定属性は水×2、火×1で、固定属性は攻撃力アップや状態異常、HP強化を装備するなど、攻撃力の補強のほか、HPや命中力、行動力強化のクオーツで前述の弱点も補強しておきたい。
対人関係
Ⅶ組--トールズの同級生達。武人然りとした振る舞いのために他の女子からの信頼は篤い。また、身分を振りかざさない堂々とした振る舞いから貴族嫌いのマキアスも彼女に突っかかることはなかった。
リィン・シュバルツァー--早い段階から、リィンが全力を出さない事に気づいていた。実習で父と立ち会ってもらう等、剣士としては互いに高め合う間柄として信頼関係は強い。後にラウラはリィンに好意を抱くことになる。
フィー・クラウゼル--猟兵出身である事を知ってから、ユーシスとマキアスほどではないにしても気まずくなってしまい、Ⅶ組を悩ませる。帝都の実習で全力で勝負をして、互いに認め合って以降は親友となる。
クルト・ヴァンダール--Ⅶ組の後輩であり双璧と呼ばれているヴァンダール流の嫡男。互いに似たタイプの剣士同士という事もあり新Ⅶ組の中では一番絡みが多くどこか弟のように気にかけている一面が見える。剣とは無関係の部活に所属する共通項もある。
モニカ――水泳部の同期生。フィーとの関係が狂い、彼女に当たり散らすような事にまでなったが、お互いにその事でも気に掛けていた仲。卒業後、ノーザンブリアの福祉事業に就職して、連絡を取り合っている。
アリアンロード--後に自分が目標とする『槍の聖女』本人であると知る。アリアンロード自身も自らの姓を受け継いだラウラには興味を抱いていた。
ティオ・プラトー--同じみっしぃフリーク。創の夢幻回廊ではみっしぃの話題で大いに盛り上がっている。
ヴィクター・S・アルゼイド--父。母を早くに亡くし、男手一つで育てたために男らしい性格になった点は父親として気にしており、アストライアに入学して欲しかったのもそうした親心から。大戦で死別したかと思われたが、地精によって黄昏の駒とされた父と対峙。内戦での呼吸器官損傷に続き、左腕を失った状態とはいえクロスベルで遂に父を乗り越えた。
オーレリア・ルグィン--姉弟子。貴族連合時代からラウラを気にかけており、将来自分を超えうると期待されている。
余談
アリアンロードの弟子であり、鉄機隊の一人であるアイネスとは武器こそ違えど(アイネスの得物はハルバード)重い技を用いる点ではほぼキャラクターが重なる。奇しくも「閃Ⅲ」以後はアイネスのCVはラウラと同じく伊瀬茉莉也が担当している。
みっしぃ
ケルディックでみっしぃのぬいぐるみを見て以来、大のお気に入り。内戦後は帝国によるクロスベル併合もあって、グッズも帝国本土に流れる。卒業後に各地へ指南に赴いた際には、必ずご当地みっしぃを買っており、そのマニアぶりは部屋に置き場所がなくなって困るというまでにエスカレート。後に、彼女もまた最後は元祖みっしぃが一番という結論に達している。
関連項目
ティオ・プラトー、エレイン・オークレール--それぞれクロスベル及び共和国のみっしぃマニア。