ミリアム・オライオン
みりあむおらいおん
CV:小岩井ことり
エレボニア帝国《鉄血宰相》ギリアス・オズボーン直属の部下「 鉄血の子供たち ( アイアンブリード ) 」の一人。コードネームは《白兎》(ホワイトラビット)。閃Ⅰ時点で13歳。
アガートラムと呼ばれる(ミリアムは「ガーちゃん」と呼んでいる)謎の技術で作られた異形の傀儡を操って戦う。この人形はミリアムを乗せて飛行したり、必要ないときは姿を消したり、Sクラフト(超必殺技)使用時は武器に変形したりとこの世界の技術から見たらオーバーテクノロジーの塊である。
性格は能天気そのもの。「ニシシ」と言う特徴的な笑い方をするのが癖であり一人称は『ボク』、その無邪気さと呑気さから深刻な状況下でも彼女がいるとそれを感じさせないが、所構わずアガートラムを呼び出そうとしているため、世間知らずな一面もある。意外にもお化けは苦手でありいかにも出てきそうなローエングリン城では怖くてパニックを起こしていた事もあるが、化け猫そのものであるセリーヌに対しては怯える描写はない。
トールズ士官学院《Ⅶ組》・リィンたちとの最初の接触はノルド高原へ特別実習で行ったとき(正確にいえばそれ以前からアガートラムに乗って飛行中のミリアムを目撃している)、帝国解放戦線の工作により帝国と共和国が一触即発の事態に陥った際に出会い、事態収拾のために共闘した。
その後しばらく会うこともなかったが、夏至祭の帝都での実習でギリアス・オズボーンから「ささやかながら更なる協力をさせてもらう」と言われ、程なくして《Ⅶ組》にミリアムが編入することになる。
最初は《Ⅶ組》メンバーも警戒したが、何だかんだと馴染んでいった。この編入もある思惑によるものだが、後にミリアム自身任務を抜きにして仲間たちと一緒に何かを成し遂げることに喜びを感じているとを告白している。
13歳とフィーより更に年下だが、学業成績は上となかなかのもの。またその無邪気さ故に懐かれたユーシスは調子を狂わされてしまうらしい。
たまに秘密事項を漏らすため貴重な情報を得られることもある。
本作では私服がDLCで用意されているが、ミリアムの私服はトラ柄のフード付きパーカーで、次作「Ⅱ」でも実装されており季節が晩秋・冬のため、こちらを着る方が違和感が少ない。
前作終盤、貴族連合による侵攻によりトールズ士官学院は占拠、Ⅶ組も散り散りとなりミリアムはアリサやガイウスと共にノルド高原にてリィンたちと再会・合流。
その後まもなく、アガートラムに似た戦術殻「クラウ=ソラス」を操るアルティナ・オライオンと対峙。クラウ=ソラスを「クーちゃん」と呼ぶなど相変わらず能天気な態度を取っていた。終盤にて彼女に自分の「妹」なのではないかと意味深な問いかけをしたが……その真相は、後日談で明らかになる。
なお、イベント後に追加される新Sクラフト「ギャラクシィカノン」は、宇宙船に変形したアガートラムと共に大気圏外へ飛び出し、そこから極太のビームを地上へぶっ放すという、いろいろとツッコミ所の多い技となっている。使う場所によっては建物や洞窟もろともぶっ飛ばしているようにしか見えない……
なお、表記は「ギャラクシィ」であり、「ギャラクシー」とするとこちらの必殺技になってしまうので注意。
本作での私服DLCはつなぎ、カウボーイハットと快活さを感じられる衣装であるが、どちらかというと夏服の印象もある。
鉄血の子供としてレクターやアルティナと共にケルディックで帝国の内偵調査していたラヴィ達北の猟兵の拘束のため登場。
妹のアルティナとはまだ連携がとれておらず互いにぶつかったりとちぐはぐな感じではあるものの無茶な深追いをするアルティナを止めたりと彼女の姉としての一面が見えた所があった。
前作の一件でなのか北の猟兵に思う所があり拘束目的でありながらもつい力が入り過ぎてしまっている事を自覚しているようである。
内戦終結の功でトールズ士官学院を飛び級で卒業後、そのまま情報局に復帰。同じく情報局に所属したアルティナを「アーちゃん」と呼び慕い出会い頭よくくっついて彼女を辟易させている、形式番号が先のためアルティナの「お姉ちゃん」として「妹」のアルティナに色々と構っており互いの異名にちなんだ兎の形をしたペアルックのトイカメラを持っている。(ミリアムは白、アルティナが黒)
同じ鉄血の子供であるレクターやクレアも兄や姉のように慕っているらしくクレアが男性と会いに行った際には相応しい相手かどうか見極めないとと言い尾行する程でもある
(リィン曰く「アルティナの態度もあわせるとちょっとシスコン過ぎる」と言われている。)
ユーシスとは卒業後も度々会っているらしく会う度に激しいタックルを交わすも華麗に避けられるのが定番となっている。二人とも何かと一緒にいることが多くその仲を勘ぐる者も少なからずいるが今の所そう言った関係ではないようである。
※以下ネタバレ注意
その正体は《黒の工房》によって作られた人造人間(ホムンクルス)であり
形式番号にある《Oz》とは《Originator zero(根源たる虚無)》の略称である。
根源たる虚無とは黒の史書に記されている《終末の剣》の別名であり、《Oz》とは自らの命と
引き換えに黒の聖獣を貫く《根源たる虚無の剣》を造るために生み出されたのである。
そのため寿命がどのくらいあるのかわからないらしく今以上に成長することもないと言っている。
終盤、同じく《Oz》であり「妹」であるアルティナや黒の聖獣によりボロボロになったリィンを
守るために黒の聖獣の前に立ちはだかった。
「―――リィンにユーシス、アリサにフィーにラウラにいいんちょ。
マキアスにエリオットにガイウス、サラにアーちゃんも―――
みんな、守ってみせる!!」
黒の聖獣の一撃によりアガートラムごと引き裂かれたミリアムはヴァリマールに乗っていたリィンの腕の中で静かに事切れその身体は《根源たる虚無の剣》へと姿を変え、ヴァリマールごとリィンは暴走。黒の史書の予言通りに《巨イナル黄昏》を発生させてしまったのである…。
《根源たる虚無の剣》と変貌して以降リィンの乗るヴァリマールの新たなる武器として使われる事になる。
しかし物語の中盤、限定的ではあるが思念体として根源たる虚無の剣に宿っていることが明らかになり、前作で暴走して以来感情を閉ざしていたヴァリマールと共に姿を現した。
実体は持たないが元気なところは生きている時と同じでかつての様にふるまい、またこの作品で初めてアルティナがミリアムの事をお姉ちゃんと呼ぶようになった。(お姉ちゃんと呼ぶようになっても基本的にアルティナはミリアムさんと呼んでいるが。)
剣となったためプレイヤーとして参加することはなくヴァリマールの剣として相克の戦いにのみ参加する。
そんな中第3相克での戦いの後に悲運の死を遂げた聖女の残された最後の力によりヴァリマール共々自らの意思を取り戻す。
以降思念体ではあるため直接触れる事や戦闘に参加する事は出来ないがある程度自由に行動する事が可能になり、決戦前夜の際にはミシュラムでユーシスと行動を共にする、いつも素っ気なく接していたユーシスがミリアムを失い塞ぎ込んでいた反動から素直になったことに驚く一面も見せていた。
最終決戦では剣やオーダー要員としてリィンのサポートに回り最終相克にて黒のイシュメルガに乗るギリアス・オズボーンと決着をつける・・・・
※以下ネタバレ注意
ノーマルエンド
七体の騎神との相克に全て勝利したリィンはすべての騎神の力を得たと同時に《大いなる黄昏》の呪いも一身に受ける事になる、だがそれは呪いのすべてを葬り去る絶好のチャンスである事でもあり自らの身と引き換えに天へと飛び立ち呪いごとすべてを消滅させる。相克が終わり《根源たる虚無の剣》として使命を終え消えていくだけだったミリアムは同じくタイムリミットが近づいていたクロウと共にリィンの最後の旅の道連れとして天へと消えていったのである。
トゥルーエンド
リィンが《大いなる黄昏》の呪いを受けた所は同様ではあるが、その力を地の聖獣アルグレスより加護を授かったことにより肉体から呪いを分離させる事に成功。
分離された呪いの塊・イシュメルガ=ローゲを皆で倒し、最後の力を振り絞って次元の狭間に逃走するイシュメルガをリィンと共に追い詰める。黒の剣と化し最後の悪あがきをするイシュメルガを人型サイズの《根源たる虚無の剣》としてリィンに自らを託しイシュメルガを一閃のもと斬捨て、その後この世を去り行くオズボーン・聖女リアンヌ・猟兵王ルトガーをリィンとともに見送って、仲間の元へと無事に帰還する。
すべてが終わり《根源たる虚無の剣》としての使命が終わった今消滅を迎えるミリアム・・・だがそんな中、彼女の生みの親とも言えるフランツ・ラインフォルトが緋のローゼリアと共にすべて揃った七の騎神・・・つまり二つの至宝の力による一度きりの反則技により剣はミリアムの魂ごとこの世にとどまることが出来るようになったのである。
それから数ヶ月後・・・
相克の末に消滅、この世を去り行くフランツ・ラインフォルトの最後の言葉により彼が黒の工房で秘密裏に作っていたバックアップ素体に剣に宿されていた魂を移したことによりミリアムは再び肉体を取り戻す事に成功する。
多くの出来事で何度も欠けていったⅦ組がようやくまた全員揃ったのであった。
「眠っていたみたいだし伝えたいことは山ほどあるけど」
「まずはこの言葉じゃないと、だな。」
おかえり———ミリアム!
その後オリヴァルト皇子とシェラザード妃の結婚式にも出席(この時アルティナとは白黒が反転したペアルックドレスを着用)、シェラザードの投げたブーケを手に入れる事に成功しユーシスにしがみ付きながらはしゃぐ姿が窺えるのであった。その後受け取ったブーケはミリアムの好意で新旧Ⅶ組の女子一同におすそ分けされている。
エピソードにおいて、黒の聖獣によって破壊されたアガートラムに代わりジョルジュ・ノームの使うナグルファルを借りてリィン・アルティナ・ユーシス・アリサと共に黒の工房の別区画で黒のアルベリヒの支配の目を盗みつつフランツ・ルーグマンが秘密裏に復活再生したアガートラムと再会、改めてアガートラムも復帰して自らの得物とした。
余談だがアガートラムを始め戦術殻は持ち主と言葉ではなく感情が繋がりコミュニケーションが取れるらしく、アガートラムはマイペースな性格であるらしい。(パートナーに最適な思考や性能に成長するためにそれぞれ持ち主と似るようになるみたいである)
本編では帝都での反逆する帝国軍兵士やそれを唆す黒の衛士隊の調査にユーシス、エリオット、エリゼ、そしてリィンと新Ⅶ組からアルティナ、アッシュと共に参加して帝国軍兵士を追い詰め、そして全ての情報をつかんだ後、最終決戦地たるクロスベル自治州に飛ぶことになる。
本作では「ビーチDEバカンス」にてプライベート水着が追加されている。他のⅦ組女子は前作『閃Ⅳ』ですでにDLCとして登場していたが、ミリアムは前々作で肉体を失っていたことから用意されず、本作にてようやく登場した。セパレートで、青のハイネックタイプ、白と青のボトムとなっており、ミリアムらしい活発的なイメージである。
またゲーム本編では登場してないが特典イラストでⅢでアルティナが着ていた私服の反転ペアルックバージョンを着ている。
本作では未登場であるが今でもアルティナとはよく会っており、姉妹として交流は続いている。
なお、フランツの遺言通り身体は成長しており、身長ではアルティナに抜かれている一方、プロポーションでは豊かに育ちつつある模様。
ただしそのその弊害なのか以前はいくら食べても変化がなかった体重が増えるようになった事から最近は少し甘いものを控えるようになっているなど年頃の娘らしい悩みも抱えるようになっているとのこと。
余談だが作中でリィンとクロウは天体望遠鏡から見える宇宙の姿が他の者とは違うものが見える言う現象が起こっており、『過去に起こったかもしれない出来事』を考えたら恐らくだが彼女も二人と同じものが見えると思われる。
Ⅶ組--当初、任務のために編入したに過ぎなかった。しかし、学生自体が未知の世界であったミリアムにとってⅦ組は大きくなり、夢幻回廊の異変を解決した際にはトールズを離れるという実感をして、初めて号泣した。
ユーシス・アルバレア--Ⅶ組でのクラスメイト、編入してからは度々振り回している。卒業後は父の大罪や当主代行の激務に追われるユーシスを気遣って度々会っており、ユーシスの心を癒やしていた。周囲からは兄妹に近い認識をされているが、多少なりと互いに意識はしている模様。
リィン・シュバルツァー--ある意味で兄と言ってもいいⅦ組のクラスメイト。Ⅲ終盤で《根源たる虚無の剣》となって以降彼の乗るヴァリマールの武器として共闘。最後には彼と共に長年の帝国の因縁を討伐する活躍を見せている。
アルティナ・オライオン--同じ場所の出身で、妹に当たる。本人は当初歯牙にもかけていなかったが、同じ場所で作られたのに性格が真逆のミリアムが気に掛かっていた。閃Ⅲと閃Ⅳを通じて姉という認識を得て、普段はそっけない態度をとりながらも時たま『お姉ちゃん』と呼ばれるるまでの仲になる。
ギリアス・オズボーン--所属していた鉄血の子供たちを纏めていた《鉄血宰相》形式上部下ではあるがミリアムからは『オジサン』と呼ばれるようなフランクな関係であり、彼からクマのぬいぐるみをプレゼントされたりと文字通り親子のような関係であったと思われる。
レクター・アランドール クレア・リーヴェルト--同じく鉄血の子供たちに所属する先輩、前述の通り子供たちとして付き合いも長かったため互いに兄妹・姉妹のような関係である。
フランツ・ラインフォルト(黒のアルベリヒ)--ミリアムを創りあげた生みの親。アルベリヒにとっては《根源たる虚無の剣》を生み出すための道具に過ぎなかったが、フランツにとっては我が子のように思っていたようで、黄昏の終了後に消滅を防ぎ、秘密裏にバックアップのボディやアガートラムを製作していた。
得物は前述の通りアガートラムを使役しての剛撃。
登場作においてのミリアムはアガートラムの恩恵と性能もあって、ガイウスやマキアスに次ぐ物理防御力と、ラウラ、サラ教官に次ぐ物理攻撃力を誇る。ただしスピードとHPが最低クラスなので、この2点の補強を行うことができれば強力な前衛キャラクターとして立ち回ることができる。
攻撃属性は「剛」のみだがSランク。固定属性は幻×2、地×1で、魔法攻撃力はあまり高くないため、各固定属性の攻撃力アップや防御力アップのクォーツを装備していきたいところである。
ギリアス・オズボーン レクター・アランドール クレア・リーヴェルト
プラム・シュナイザー…そっくりさん。(ただしこちらは男)
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