概要
ユーシス・アルバレアとミリアム・オライオンのカップリング。
劇中ではトールズ在学時代からユーシスがミリアムに振り回される場面が多く、ミリアムは何かとユーシスに関わる事が多く辟易しながらも元々年下に対して面倒見の良いユーシスは文句を言いながらもミリアムに付き合っていた。
親しい人に対してハグをする癖のあるミリアムから華麗にかわすのが二人のいつものやり取りであり、卒業後もその癖が治らないミリアムにユーシスは「年頃の娘がはしたない」とよく指摘している。
閃の軌跡Ⅲでは、ミリアムがユーシスの屋敷に遊びに行くなど交流が多くなった。
閃の軌跡Ⅳのユーシスとの絆イベントでは、ミリアムが度々屋敷を訪ねてきたのはⅦ組としての情報提供以外に、父の大罪の矢面に立たされ、更にルーファスも不在の中で公爵家の当主代行という重荷を一人で背負うユーシスをミリアムなりに気遣っていたのだということをユーシスも気づいており、ミリアムを妹のように思っていた事が明かされた。
兄のルーファスと母方の伯父以外の人間関係に恵まれない虚ろな公爵家で育ったユーシスにとって、ミリアムは対等な仲間であるⅦ組の中でも「似た境遇のリィン」や「喧嘩友達のマキアス」とは違った意味で特別な存在であった。
それだけに閃Ⅲの終盤でミリアムが命を落としたショックは大きく、聖獣にミリアムが引き裂かれた際には普段の彼からは想像も出来ない程に動揺し悲しみの声をあげていた。
閃Ⅳの序盤では「父のあまりの変貌とラインフォルト社の状況に弱腰になったアリサ」や、「父を喪って自分の無力さに打ちひしがれていたラウラ」と同様にミリアムの帽子を手に塞ぎ込むという初代Ⅶ組では特に酷い状態であった。
しかしその後《七の相克》による騎神の戦いの末に聖女リアンヌ・サンドロットの最後の力によって《根源たる虚無の剣》に封じられていた魂を顕現させる事に成功する。
ミリアムを失っていた反動なのか最終決戦前のユーシスは少しだけ素直であった。
ミリアム「素直にボクと一緒に見られて
嬉しいって言いなよー。」
ユーシス「ああ——無論それもあるだろう。」
ミリアム「え。」
ノーマルエンドではユーシスはミリアムに何かを伝えようとしたが、伝える前にミリアムはリィンやクロウと共に空高く去ってしまう・・・・
トゥルーエンドではフランツ・ラインフォルトが黒の工房に秘密裏に創っていた予備の肉体と至宝の力で消滅を防ぐ事ができた《根源たる虚無の剣》を融合させた事によりミリアムの蘇生に成功し、アルティナと共にミリアムを強く抱きしめてた。
その後、オリビエとシェラザードの結婚式にも参加、ミリアムはユーシスにおぶさりながら見事にブーケトスを制する。(その後受け取ったブーケはⅦ組の女子達におすそ分けしたようである)
また、黒のアルベリヒの支配から脱したフランツ・ラインフォルトからミリアムとアルティナは今後、普通の人間同様に身体が成長することが明かされた。その際、ミリアムは自分がナイスバディになったらどうするかと、からかい交じりでユーシスに尋ねている。
創の軌跡では相変わらず甘い物が好きなミリアムに付き合って奢るなど、未だ兄妹のような関係に近い。
しかし以前(閃Ⅲ)は勝利後のハグをあからさまに拒否していたのに今作はミリアムがユーシスにもたれかかりながらハイタッチ(しかもユーシスは一瞬ではあるが笑顔を見せる)していたり。
宝石店でティアラを見て10年後に買ってもらう約束(強引に)をするなど明らかに距離が縮まっており、その光景は妹のアルティナも微笑ましくする程である。
普段からミリアムがべったりして、口では邪険にしながら心底嫌がる様子もないユーシスの様子からリィンとアリサ同様、Ⅶ組の間では半ば公認の仲となっている。
ただし、こちらはまだミリアムが幼い事もあり今のところ恋人というにはほど遠く、上述どおり兄妹に近い感覚で見られている。
とはいえ、ミリアムの身体は今後成長していく上に、お互いに多少なりと意識している節はあるので、進展にはそれほど時間が掛からないかもしれない・・・・
余談
・微笑ましくありながらも波乱万丈であった事もありこの二人のカップリングの人気は非常に高く、「閃Ⅳ」で行われた「好きなコンビランキング」では主人公カップルを抑えて2位を獲得している。(1位がリィン&クロウであるため男女のコンビとしては実質1位である)
・本編のスピンオフであるテレビアニメ『閃の軌跡NorthernWar』6話にて主人公サイドである北の猟兵の敵としてミリアムが登場しており、この際彼女は「北の猟兵相手ってつい力が入っちゃう」と発言、この発言の意図として一部のファンからは「北の猟兵が行ったケルディックの焼き討ちで当時ユーシスが精神的に参っていたのを見ていたから」と考察されている。