ナーディア・レイン
なーでぃあれいん
所属 | 庭園→新生帝国ピクニック隊 |
---|---|
年齢 | 13歳(創)→15歳(黎Ⅱ) |
身長 | 146㎝(創)→157cm(黎Ⅱ) |
CV | 石見舞菜香 |
かつては『庭園』に所属する殺し屋だった少女。
幼い頃は父の暴力に怯え、兄を心の支えにして過ごしてきた。が、やがて兄は父によって庭園に売られ、それを契機に父を父として認識しなくなる。それから、暫くは庭園の連絡手段を用いた兄からの手紙が楽しみであった。兄との繋がりを支えにし、兄の弟同然のパートナーの存在を知る。だが、パートナーと共に脱走を企てている手紙を最後に兄からの連絡は途絶え、間もなくナーディアも父によって庭園に売られる。
その後は庭園の暗殺者として育てられ、『剣の1(エース・オブ・ソーズ)』と呼ばれた兄と同じ『剣の庭園』で『剣の9(ナイン・オブ・ソーズ)』として頭角を現す。
普段からやる気のない発言ばかりしてスウィンを悩ませているが、その一方で分析力や演技力、話術に優れており、可愛らしい容姿を利用して相手を騙すことに長けている。
父の暴力に怯え、兄共々売られたトラウマでスウィンとエース以外の人間を全く信用しておらず、例外がせいぜい脱走後に世話になった裏解決屋とヨルグ・ローゼンベルクであった。元来お人好しで人を疑う事に疎いスウィンの代わりに常に関わる相手に対し警戒を怠らないようにしている。
眠たがりであり暇な時は一日の大半を睡眠に費やしているが、時には戦闘中でも寝てしまう事もあるらしい。これは、かつて組織に属していた頃は今とは逆に眠る事がなかった為、その反動が原因と思われる。
自身のことは普段は「なーちゃん」と呼び(シリアスな状況の時は「私」)、スウィンのことは「すーちゃん」と呼んでいる。(これは組織時代本名を呼ぶのを許されなかった事からコードネームに合わせて本名と関連させてつくったあだ名である)
『組織』にいた頃は情報収集や拷問などを担当していたらしく、本編でも黒の衛士に対して「拷問」を匂わせて口を割らせているが、今は殺しも拷問もしないと決めている。
ノバルティス博士に生体部品(パーツ)にスカウトされ、変な目で見られることとなった。
スウィンの事は戦闘でのパートナーというだけでなく一人の異性として好意をもっており、彼に対して悪意や危害を向けよう者がいれば一切容赦をしない姿勢を持ったり、スウィンと離れると気持ちが不安定になったりとかなり強い愛情を抱いているようである。(後述の小説によるとスウィンがいないと生きていけないとまで言っている)
ただしスウィンに大事にされている反面、その気持ちが「手の掛かる妹」にしか見られていない事は理解しており密かに悩んでいるようである。
実はスウィン共々大陸各地でベストセラーになった小説『3と9』のモデルであり小説自体『組織』が二人の手配書代わりとして書いたものである、ナーディアとしては自身を勝手にモデルにされた事より、モデルにしたのに印税が貰えない事を不満に思っている。
スウィンと共に突然只の人形になってしまったラピスの本体つまりAIとしてのラピスの手がかりを探して、ルーファスと別行動を取っている。
手がかりを探すために世話になったヴァンを頼り、裏解決屋代行をしながらアラミス高等学校にスウィンとともに短期留学生として入学、学生生活を送る。そして、グレンデル=ゾルガとも遭遇してそれを制御する緋のアルテラがゲネシスで改竄されたラピス本人であることに気付き、ラピスの奪還を決意する。
その後、ネメス島では庭園の前身であるD∴G教団の楽園でもあったネメス島でアルテラを操るガーデンマスターと対峙。アラミスで遭遇したときに兄のコードネームを名乗る彼を兄ではないと否定するが、突然スウィンが裏切り、ガーデンマスターが素顔を晒した。
「お父さん、また怒ってる……怖いよう、お兄ちゃん……」
「大丈夫……大丈夫だよ。ナーディアは心配しなくていい。お兄ちゃんがついてる、ずっと一緒にいるからな――――」
見間違えるはずがない。父の暴力に怯える毎日だったナーディアの傍にいてくれた兄、剣の1だった。成人しているが、間違いなく兄だった。訳が分からず、スウィンも共に去ってしまったナーディアは絶望に打ちひしがれ、ネメス島から戻った五日後に事務所からも姿を消してしまった。
3章終盤にて、首都内の近郊でスウィンたちがどこに潜伏しているか予想して、ヴァンたちと合流、スウィンとの戦いを退け、ガーデンマスターと再び対峙する。その際にガーデンマスターの正しい歴史や真なる革命という現在の共和国を否定する態度から口にする言葉全てが安っぽすぎると兄であることはありえないとし、薄っぺらで幼稚で空っぽと言いのけた。
その言葉に逆上したガーデンマスターに手をかけられそうになるも、あれほど大切にしていた妹を実の兄が手をかけそうになるという、あり得ない光景を見ていたスウィンの侵食が解け、ナーディアを助ける。その後、ヴァン達とともにガーデンマスター…そして正体たる「革命の思想家・オーギュスト=アルダン」を打倒し、その後庭園のリソースの崩壊の中、2人の連携で亜空間に飛ばされながらもラピスの奪回に成功する。
そしてラピス奪回とともに、オーギュストに乗っ取られていた兄・エースと再会、エースはナーディア、スウィン二人の成長を見届けられたことを喜び、ラピスの改ざんをもとに戻してこの世を去っていくのを見送った。
決戦後の学藝祭をもってアラミスを去るナーディア・スウィンだが、学藝祭の実行委員の一人として最後の学校生活を過ごすことになり、ここでエースと再会したことでエースの代わりとしなくてもいいと妹分から1人の女性と見方を変えたスウィンからデートに誘われ、思い切り困惑する様子を見せていた。
子供のように見える体格とピンク髪のツインテールが特徴。髪色と同様ピンク色主体の服を着ており髪や胸元に自身のパーソナルナンバーである「9」を象ったアクセサリーを付けている。
黎の軌跡Ⅱでは前回の服をベースにマイナーチェンジされており袖口が黒の花柄レースと大人っぽい変化がされており、腰回りには自分とスウィンのナンバーである『Ⅲ』と『Ⅸ』のアクセサリーをつけている。
得物は投擲型の暗器と鋼糸。さらにはクマ男爵7号なるぬいぐるみを持っており、中には様々な暗器が詰まっている(中身は暗器を始めとした様々な武器が内蔵されているためかなりの重量があり、劇中ではこれで頭を叩かれたスウィンが文句を言っている)だけでなく、アーツ詠唱高速化効果もあるという優れものである。ちなみに黎の軌跡Ⅱではクマ男爵がクマ侯爵MkⅡとなっている。
スウィンが前衛ならばナーディアは後衛に特化している。
オーブメント固定属性は火×2、風×1で、魔法攻撃キャラクター典型の1直線ライン型のオーブメント配列となっている。よって、短剣・鋼糸での後方からの攻撃で崩しを狙いつつ、高速詠唱のアーツで攻めていくのがナーディアの基本的な立ち回りとなる。
新生帝国解放戦線――多額の報酬で雇われた組織。実態はハッタリだが、同時にリーダーを警戒していた。当初は報酬で結ばれたドライな関係であったが、短期間の旅でお互いが抱えている事情を共有した事と胸の内を明かした事で信頼関係を築いていく。《クロスベル再事変》が終わった後はゼムリア大陸を見て回る宛のない旅に出ることになった。
スウィン・アーベル――同じ庭園出身のパートナーであり兄の元パートナー。共にエンペラーを倒し脱走してからは二人で逃亡生活を送っている。スウィンに好意を寄せているが、彼が朴念仁である事と死んだ兄の代わりに守ると考えているため妹分としてしか見られていない。ナーディア本人も気付いており、密かに悩んでいる模様。
ルーファス・アルバレア――雇い主。スウィン以上に警戒し、当初は殺すことも想定していた。しかし短い間旅をした事とエンペラーとの戦いで自分達を受け入れられた事から信頼関係を築いていく。報酬という言葉を度々持出しながらも最後まで共闘し事件を解決する。
ラピス・ローゼンベルク――荷物。彼女の記憶探しに出発してからは、人間社会の知識に疎い彼女に色々と教え「ラーちゃん」という渾名を付け妹のように可愛がっている。ナーディアが彼女に食べ物を与えた事が切っ掛けで食事に目覚め、一緒に食べ歩きをするようになる。
剣の1(エース・オブ・ソーズ)――実の兄。かつてはスウィンのパートナーだったが脱走計画がエンペラーにばれてしまい、自らを殺させる形でスウィンを助ける。スウィンはずっと後悔していたが実は兄と生き別れる前に手紙を受け取っており、事の真相と彼の本当の名前を知っていた。
エンペラー――所属していた《剣》の庭園の管理人。スウィンと共に倒した後、彼の古代遺物を封印する。《クロスベル再事変》では彼の記憶と能力を継いだ模倣擬体と遭遇し、戦うこととなる。
メルキオル――《棘》の管理人。面識の有無は不明だが、ネチネチした追っ手が多いらしく辟易している。
ヴァン・アークライド――《裏解決屋》。脱走後スウィンと世話になった事があり後に「お礼」を送っている。真・夢幻回廊内でもその存在を言及していた。
ヨルグ・ローゼンベルク――人形技師。ヴァンの仲介でスウィンと共に暫く世話になっていた。別れ際にある仕事を二人に依頼している。
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