プロフィール
所属 | 月光木馬團→庭園→アルマータ |
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肩書 | 棘のメルキオル |
年齢 | 21歳 |
身長 | 173cm |
CV | 蒼井翔太 |
概要
共和国内で不審な動きを見せるマフィア組織《アルマータ》の三幹部のひとり。
元は【棘の管理人】と呼ばれる【庭園】の幹部の一人であった。他の幹部であるアリオッチやオランピアと違って協力者と言う形で雇われているのではなくボスのジェラールに気に入られたことにより正式に引き抜かれアルマータ幹部として取り入れられる事になる。
同性愛者の気があるようで、ディンゴの調査によるとアルマータ内ではジェラールの右腕にして懐刀であると同時に『愛人』も兼ねていたのではないかという旨の情報が記載されており、共にいる際もやたらと近くに付いていることから実際にそうであると思われる。(そのためか同じくジェラールに気があると思われる幹部のヴィオーラからは蛇蝎の如く嫌われている。また同じくその手の気質があったデビッド・キャラハン教授は資本の提供だけでなくそちら方面でも篭絡していたようだ)ただし、面白半分ながらオランピアにも欲求を向けている描写もあり、バイセクシャルと言ったほうが正しいかもしれない。
少年時代は月光木馬團の構成員でもあったが、結社との抗争により壊滅。《破戒》達のように結社に連れて行かれず(彼自身の異常さもあったと思われるが)7歳にして見捨てられた(ただし、ルクレツィアは結社以外に彼らが落ち着ける場所を探していた。)が、《破戒》の『好きに庭を造っていい』と言う指示から皇帝やD∴G教団の残党と組み【庭園】を結成したようである。
庭園出身であるため武器は大型の装飾ナイフと無限に増やす事のできる様々な特殊効果を持つボムというふたつの古代遺物を使い分ける戦闘スタイルをしており、さらにザイファの機能を使う事により自らのホログラフ(分け身にあたるもの)などを作り出すことが出来るのである。
だが彼の一番の脅威はその戦闘スタイルと同様の残虐極まりない性格と言えるだろう。ディンゴからは最悪最凶とすら言われる。
その性格は敵はおろか味方であろうと敗北した者に対して容赦のない言葉を浴びせかけ絶望を与えた上で始末するなど、肉体のみならず精神まで破壊するような破綻者で、さらにはCVを担当した蒼井翔太氏の怪演も相まってそのサイコパスぶりを強くしている。
そういう意味ではアルマータの望む“恐怖”を体現(むしろ恐怖よりも残虐・悪辣・鬼畜・容赦なさという悪逆すべてと呼ぶべきとも言えるが)したキャラと言え、事実本作においてサブキャラクターで惨殺された者は大部分がメルキオル自身が手をかけた。軌跡シリーズ歴代ボスでも残虐さと容赦なさでは中ボスの身ながら最悪の破戒僧、紅の戦鬼、錬金術師、黒の工房の長をも上回るとも言える。
元庭園構成員のナーディア・レインからは「棘のやつらはねちっこいから嫌い」と称されており彼の部下も彼に似た気質を持つ模様。
その一方で謝肉祭のさなか、遊撃士協会チームの一員でいながら単独行動を行っていたエレインに剣を突きつけられ、エレインが単独で調べていた父・エドモンやオラシオン本拠の財界人一同とアルマータとの癒着の証拠を渡すように迫られたときはエレインが謝肉祭を盛り上げるという条件を受けたことから不思議と協力的になり、最終的には「好きに使うといいよ」と証拠を収めたUSBメモリーをエレインにあっさりと渡す一面もある。
実際には既にスポンサーが用済みだった為に始末するのも込みでオラシオンをゲームの舞台に選んだのが事実だが、証拠を突きつけられても尚も認めずに貴族の誇りを主張するエドモンの醜態を見たメルキオルは「トンビが鷹を生んだ」と断じ、もはや用済みと述べている(恐らくこの醜態が見たいがために、あえてエレインに協力したのだと思われる)。
選択肢によっては、「チェックメイト」と称してエレインの首を掻き切ろうとしたところでエドモンが身を挺して庇いメルキオルに斬られて意識不明の重体となる。
謝肉祭でもジェラールの指示があったのか、一人だけ逃亡に成功しており、12月の首都・イーディスの汎魔化を引き起こし、ふたたび恐怖を振りまくことに成功するが、最終的にはアークライド解決事務所一同に討ち取られることとなった。
自らの最期においても、自身も不死者となってヴァン達に襲いかかるが敗れる。消滅前に七番目のゲネシスについて警告してきたメールの送り主かを問われるが明確に否定しながらも何かを察した。が、それは答えずに「君たちにボスを止められるなど、できるわけないけどね!」と嘲笑いながら消滅していった。
そのあまりの卑劣・悪辣さ故にアークライド解決事務所のメンバーからは理屈無しの嫌悪感を抱かれ、七番目のゲネシスの警告メールが自分達を弄ぶためにメルキオル自身が送ったという可能性を疑う。が、メルキオルはもちろんジェラールも送ったわけではない模様。メルキオルは何か気付いたがヴァン達はとぼけられたのか、それとも本当に知らなかったか測りきることができなかった。
黎の軌跡Ⅱ
なんと、オラシオンのデスゲームの後にメルキオルは恐ろしい計画を実行していた。自分だけでなく、エンペラー、アリオッチ、オランピアが管理していた庭の構成員全てを集めて『殺し合い』を命じた。
管理人の命令が絶対である以上、選択の余地はなく構成員達は丸一日殺し合った。そして、その果てに生き延びたのはメルキオルが管理する《棘》に所属するE×Eであった。
これを生き延びた二人は自分達を『3と9』を凌ぐ庭園の最高傑作を自称するようになり、その異常性はメルキオルの庭出身でかつ最高傑作と納得させるには十分であった。何故メルキオルがこの様なことを企てたかは不明だが、庭園を処分すると同時に最高の作品を作るのが目的だったのかも知れない。
それだけでなく、メルキオルはクロスベル再事変で確認された模倣擬体を自分の研究所で独自に開発し、『最も優秀な剣の1(エース・オブ・ソーズ)が数年後に成長した姿を模した擬体』を開発、更に外郭部分が見つからずにいた最後のゲネシスのコア部分を導力ネットに接続する形で保管していた事が発覚する。
黎Ⅱで発生した事件の実行犯は別人だが、それらが発生するいくつもの要因を作ったのはメルキオルであり、死後もヴァン達にその狂気でまとわりついていた。
そして…………最後の最後で発覚するヴァン達に記念祭でⅦ番目のゲネシスについて警告した《C》が誰であるかも気付いていたことが窺える。
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この先『界の軌跡』のネタバレにつき注意
イクスとヨルダからも本心から蛇蝎のごとく嫌われ、蠱毒の件もあって憎悪すらされていたメルキオルだが、宇宙計画に伴う仮面の一団残滓の一人として再び現れた。
仮面で顔を隠している間は冷静に振る舞っていたが、アンカーヴィルで異形のダガーと爆弾というアークライド解決事務所が見慣れた武器に自分のシャード体を呼ぶ戦闘スタイルで気づかれつつあった。
ハーウッドの奇策もあって正体を暴かれたメルキオルは自分達がラトーヤ・ハミルトン博士がゲネシスのレプリカアルターコアで蘇った存在であることを明かし、それによってある強大なセーフティの目を欺く手を講じていた事を告げ、ドミニク・ランスターとユン・カーファイもハミルトン博士の同志であり、「アニエスもそうなのか?」とアークライド解決事務所、特にヴァン、カトル、ジュディスの心を揺さぶって立ち去った。
残滓として蘇ってその悪辣さは磨きがかかったとまで言われ、イクスも同じ側にいながらも全く信用せず嫌っている。