CV:瀬戸麻沙美
「条件付きにはなりますが――
ご用命を検討の際にはご贔屓のほどを。」
概要
カルバード共和国のマフィア《アルマータ》と協力関係にある謎めいた女性。年齢は19歳。
天使のような姿をした白金の人形を使役しており、白いマントに覆われた体には包帯のようなも巻いている。
自分すら無機質な“物”として見ているようで、その言動からは一切の感情を読み取ることができない。心だけでなく肉体すらも無機物な形を求めており、そのためか本物の無機物の肉体を持つ者に対し羨望すらしている程であった。
アルマータの「“恐怖”ですべてを御する在り方」には興味を抱いているようにも思えるが……。
《鏖殺》のアリオッチとは本来所属する組織の同僚という関係。
劇中ではサルバッドのナイトクラブでポールダンスをしていた。(恐らく任務のための潜入の一環と思われる)
彼女の人形を使役し戦うという戦い方は過去作のミリアム・オライオン、アルティナ・オライオンと似ているが…?
以下ネタバレ
過去(ネタバレ)
その過去は凄惨極まるもので、古代遺物を天使と崇める隠れ里の出身であった。彼女が『イシュタンティ』と呼ぶ人形天使が正にソレ。
里の人々は天使の生贄に毎年子どもを捧げており、遂にオランピアの番が来た。その際に、オランピアの両親は娘を守るために抵抗して殺され、それを目の当たりにしたオランピアは防衛的に感情が暴走。影響を受けたイシュタンティはオランピアの願いを受け取って、里の者達を皆殺しにした。(この際の彼女自身の語りは、彼女の行く末同様に段々と感情が薄れていくというものであった)
それから、オランピアはイシュタンティに感情を奪われて各地を放浪。暴行・略奪を迫った男達を殺して回る内にエンペラーに出会い、庭園の管理者となる。
エンペラーはイシュタンティがオランピアの感情を吸収していることを見抜き、オランピアが人間として感情を獲得するのはイシュタンティが破壊されたときと告げていた。残された感情でエンペラーには感謝をしていたようだが、彼の死を聞いてもその際の感情さえイシュタンティに奪われていた。
古代遺物を崇める隠れ里出身という点で、星杯騎士団の守護騎士第九位蒼の聖典と似通った経歴を持っているが、彼は聖痕の力で逆に遺物の力を取り込んだため、ある意味『彼が聖痕を持ってなかった場合の成れの果て』と言える。
本編では謝肉祭でアークライド解決事務所との戦いに敗れた後、イシュタンティの面が破壊されたところで感情が急激に流入。オランピア自身の精神が破壊寸前になるが、この流入を否定するようにオランピアはイシュタンティに自らを殺すよう命令する。
この選択でオランピアの意のままにして自害を見届けるか、あるいは自決を止めてイシュタンティを相手にし完全に破壊するかはプレイヤー次第となるが、イシュタンティ破壊の場合は命を取り留め、身柄を拘束されることになる。
終章のゲネシスタワーでも再戦するが、
自害していた場合・・・ゲネシスの力によって復活
身柄を拘束されていた場合・・・拘置所から強制的に転移された
となるが、撃破後は前者なら死亡消滅、後者は意識を失い、ふたたび拘束されることになる。