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E×E(黎の軌跡)

だぶるいー

『軌跡シリーズ』の『黎の軌跡』に登場する光弾のイクスと影喰のヨルダのペアに与えられたコードネーム
目次 [非表示]

概要編集

洸弾のイクス影喰のヨルダ庭園に所属する二人組の暗殺者。所属しているのはメルキオルが管理していた棘の庭園。


本来小アルカナと数字が着けられる構成員だが、何故二人にこの様なコードネームを与えられたのか。





























Eとは『エルダリオン』。即ち、革命によって滅亡したカルバード王家の名前。

それを受け継ぐのはアルマータの首領ジェラール・ダンテスだけであった。しかし、D∴G教団の幹部司祭だった頃に教団はジェラールの王家の血筋を生き長らえさせるために教団が適当に用意した相手に子供を産ませた。それがイクスとヨルダであった。


つまり二人はジェラールの子供達であり、ジェラールが死んだ今となってはカルバード王家最後の生き残りである。




出生数年後に教団は壊滅し、二人は庭園に引き取られることになる。


つまり二人はD∴G教団で生まれて庭園で育ったという暗黒の過去をもつ。正に、狂信者と暗殺者に囲まれて育てられ、二人共お互いの存在にしか興味を示さず、悪魔の力を手に入れた父や殺しや人の心を踏みにじることに快楽を見出すメルキオルに勝るとも劣らない災厄の双子であった。






死の狂宴編集


ああ――――あの死の狂宴はまる一日続いたんだ。

昨日まで顔を合わせてた人たちと、ただただ、ひたすら殺し合ったよね。

管理人の命令は絶対――――死にたくなけりゃ、殺すしかなかった。

潜入はいらない、工作はいらない、隠蔽も報告すらいらない……

その意味じゃいつもよりも面倒はなかったかもな?

そうして殺して、また殺して。

殺して殺して殺しまくった。

さらに殺して殺して、殺して殺して殺して……

殺して殺して殺して殺して殺して殺して……!

――――最後に動いているのはイクス(ボク)とヨルダ(私)だけになった。


オラシオンのデスゲームの後、メルキオルが自分のも含めた全ての庭園の構成員達に殺し合いを命じた。その殺し合いの果てに生き残ったのがこの二人であった。


攫われた子供たちも、教育係も、管理人達すら二人にとっては殺したいほど目障りであった。


二人にとっては正にこの上なく楽しい遊びで、目障りだった全てを殺し尽くした痛快さで満たされていた。せいぜい心残りがあるとすれば、二人にとって一番目障りだったメルキオルを殺せなかったことだけであった。


正に蠱毒のごとく最悪の暗殺組織の殺し屋達は殺し合い、壊滅と引き換えに庭園は最高傑作を生み出した。それを主導したのが棘の管理人でその最高傑作が彼が側近だったカルバード王家の末裔の実子なのだから、最悪中の最悪にして皮肉な形である。


しかも……父と同様に自分達が狂っていて、それでいてそうした環境の極みである教団と庭園で生きてきたという自覚までがあるので、メルキオルに引けを取らない悍ましさ。











































新たなる狩場へ・・・編集

庭園が壊滅した後、庭園の源流の一つ『月光木馬團』のメンバーだった破戒に引き取られ、アークライド解決事務所との決戦の末最終的にハーウッドから身喰らう蛇執行者No.XXを連名で与えられる。


お互い以外にどうでも良い二人にとっては殺しも快楽でしかないという点では、殺しに疲れ果てて人としての人生を望んだスウィンとナーディアとは正反対だが、管理人への逆襲すら企てていた点では共通。


なお、アークライド解決事務所の面々からはそのおぞましさと狂気故にメルキオル並みの嫌悪感を抱かれている描写もあるが、一方でヴァンの甘味好きな点などで話題が合う描写も存在する。


当人達も自分達がおぞましい存在であることを自覚している故にスウィンとナーディアに「過去から逃げ切れたと………幸せになれるなんて思っているのか?」と嘲ったが、逆に「そんなことは分かっている」と切り返された。そうした当人達から見れば甘いことこの上ない在り方故に、二人には興味深い対象にも映っている。



双子のすれ違い編集

界の軌跡』では二人そろって正式な執行者となった。

しかし、ヨルダが結社に馴染んでいく一方でイクスは馴染むことができず二人の間にすれ違いが生じていく。


その二人のすれ違いはヨルダが余計な殺しをしなくていいとイクスに漏らした言葉が発端だった。次第にイクスは無関係な人間さえ殺そうとするようになり、ヨルダはそれを止めようとした。


そして、イクスはヨルダが「人間として壊れた自分に合わせていただけ」と非難してヨルダの元を去っていった。



関連タグ編集

黎の軌跡Ⅱ 界の軌跡 執行者


ジェラール・ダンテス――顔も知らない父親。王家の血筋を生き長らえさせるためだけに産まされた二人もお互いの存在以外に興味を持たない。


メルキオル――二人の直属の上司。ただし、お互い以外はどうでも良い二人にとって、メルキオルも殺したい相手であった。(メルキオルが二人の血筋について知っていたのかは不明)


39――庭園の先輩達で剣の庭園の出身。二人はどちらかと言えば、エンペラーの最高傑作。同時に、管理人への逆襲を考えていたという意味でも同類で、イクスとヨルダは二人の真逆の可能性の存在といえる。


D∴G教団――源流の一つ。母親がここの人間だったが、二人にとっては関心のない相手。


庭園――ホーム。ただし、何の愛着もない。


身喰らう蛇――新たなるホーム。執行者No.XXのナンバーを連名で与えられる。


アークライド解決事務所――因縁のある相手。ヴァン達の甘さを嫌っているが、個人的な関心は抱いている模様。

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