概要
クライン・サンドマンがゼラバイアの脅威に立ち向かうために作り上げた人型機動兵器。
天空侍斗牙が「エルゴフォーム」と叫び重力子フィールド(エルゴフィールド)を展開、各グランディーヴァを引き寄せることで「超重合神」(合体)する。
メインパイロットは斗牙が努めており、サブパイロットは紅エイジ(Gアタッカー)、ミヅキ・立花(Gストライカー)、城琉菜(Gドリラー)、エィナ(Gドリラー)、リィル(Gシャドウ)の5人が務めている。
超重合神の際グランカイザーはコアユニットとなり、Gアタッカーは右脚、Gストライカーは左脚、Gドリラーは両腕、Gシャドウは胸に変形する。
重力子エネルギーを利用しているため絶大な力を持っているが、エルゴフィールドを常時展開している関係上臨界点が存在する。そのため合体したままの状態でいられる時間は非常に短く(30分も合体していられない)、臨界点に達するとリミッターが働き強制分離する。
後に「グランファントムシステム」と呼ばれる自動操縦システムが取り付けられ、メンバーが欠けた状態でも使用することが可能になったが、人が乗っていない分パワーダウンする(重力因子のある人物が多いほどパワーが上がるため)という欠点も生じている。
武装
合体前の武装はすべて使用可能。加えて格闘戦用の武器が使用できる。武器セレクトは音声入力で行うため、間違った指示を送ると反応しないか、誤作動を起こすことがある。
武装の数はトップクラスだが、その多さは欠点を補うためのものでもあった。
- グラヴィティバルカン:アタッカー/ストライカーの機首に内蔵された機関砲。分離状態ではこの武器のみ「グラヴィティ」読みである(エイジが一度間違えたことがある)。
- グラヴィトンミサイル:Gアタッカーのダクトから発射。
- グラヴィトンミサイル・フルバースト:全ミサイルを一斉放射。
- グラヴィトンレーザー:Gストライカーのダクトからレーザーを照射。マルチロック機能を搭載する。
- グラヴィトンライフル:重力子弾を発射するストック付きライフル。2丁装備することも。大きさの関係上機体内に収納できないため、使用時にはグランフォートレスから射出される。ストックのないモデルもあるが、そちらは脛に収納できる大きさとなっている。
- グラヴィトンバスター:ドリラーのビーム砲を連射。
- グラヴィトンヴァイパー:グラヴィトンソードの柄が分離して拘束用の鞭となる。鞭であることを活かして攻防一体の戦法を取ることも。
- グラヴィトンソード:胸飾りが分離し、グリップと刀身が出現。超重剣を基に制作したものであり、オリジナルと引けを取らない能力を持つが、話が進むにつれて敵に通用しないケースが多くなり、シーズン1の終盤では刀身を凍結され折られる事態が起きてしまった。
- グラヴィトンクラッシュ:飛び膝蹴りと同時に足首のカッターで切り裂く。
- グラヴィトンブレイカー:既存の武器が通用しなくなったために開発された重剣。使用時にはグランフォートレスから射出される。ブースターが内蔵されているため、推進力で押し切ることで相手を両断することが可能。しかし強化された敵には歯が立たず、初登場で刀身が破壊される結果に。
- グラヴィトンプレッシャーパンチ:前腕(Gドリラーの部分)を射出する。その際に衝撃を抑えるためのアンカーが足首から射出され、機体を固定させる。
- グラヴィトントルネードパンチ:前腕からドリルを出現させ、高速回転で敵を打ち抜く技。ドリルが回転する関係上、コントロールが難しい大技。
- グラヴィトンアーク:胸の宝玉から発射されるビーム。
- グラヴィティクレッセント:胸のシャドウが分離、ブーメランとなる。使用時は重力子エネルギーに包まれ紫に変色、切れ味をアップさせる。
- 超重剣:シーズン1の終盤に登場した、サンドマンが召喚する大型の長剣。別名「しろがねの牙」。グランナイツ6人そろっていないと使用できない(起動には6人分の重力因子が必要なため)。使用時には重力子を最大に引き出すためフェイスマスクが装着される。
必殺技
- ブレイク斬:グラヴィトンソードに重力子エネルギーを纏わせ、一気に切り裂く。
- 超重斬:超重剣に重力子エネルギーを充填し、そのまま叩き切る。空間ごと切り裂くことができるため、防ぐことは不可能。しかし使用すると一気に臨界点を超えてしまうため使用できるのは1回のみ。元はソルグラヴィオンの武器。
グランカイザー
グラヴィオンの中核になるコアロボット。斗牙がパイロットだが一度だけエイジが搭乗したことがある。
エルゴフィールドはこの機体から発せられる。
詳しくはリンク先を参照。
グランディーヴァ
ゴッド(Σ)グラヴィオンを構成するサポートマシン。
グランカイザーとの連携を前提としているため、単体での武装も強力なものを搭載しているほか、カイザーが各マシンを使用して攻撃を行うこともあった。飛行できないGドリラーをGシャドウで運搬するなど、マシン同士の連携も考慮している。
装甲そのものは通常の兵器より強固に作られているものの、長時間エルゴフィールドに耐えられるものではなく、臨界点を超えた際強制分離することで機体破損を防いでいる。
- Gアタッカー:エイジがパイロットを務める重戦闘機。ミサイルを多用した攻撃を行う。合神時は右足を構成。
- Gストライカー:ミヅキが操縦する戦闘機で、機首以外はアタッカーと同形状の機体(アタッカーの機首が鋭くなっているのに対しこちらは先端が角ばっている)。武装がレーザーとなっているのが相違点。合神時は左足を担当する。
- Gドリラー:琉菜とエィナがパイロット。左右に分離する構造のため、左右それぞれにコックピットがある。4機の中で唯一飛行できないため、合神の際は引きよせられるように空中に浮くことになる。ドリルがついているため地中戦にも対応。合神時は両腕になる。
- Gシャドウ:リィルをパイロットとする、ステルス型の戦闘機。初合神の際に現れた機体のため、メンバーはその機体の存在を知らなかった様子(リィルの立ち位置からそうせざるを得なかった)。飛行できないGドリラーを翼部下面に牽引出来る。特に武装はないが、翼部で敵を切り裂いたことはある。合神時は胸部とバックパック、頭部ヘッドギアとなる。
- グランフォートレス:グランカイザーおよびグランディーヴァをサポートする司令塔を兼ねるキャリアー。ゴッドグラヴィオンが乗るくらい巨大な機体であり、実際に乗せて移動したこともある。ペイロードが広く取られているため各マシンの搭載や武装類の運搬など幅広い用途に使われる。武装は護衛用バルカンのみと貧弱であるものの、その巨体を駆使してゴッドグラヴィオンの窮地を救ったこともあった。そのことを見ても本機もグラヴィオンとの連携を重視していると言えよう。
ゴッドΣグラヴィオン
『超重神グラヴィオンZwei』終盤で登場した機体(コア違いの別形態)。
グランカイザーのプロトタイプに相当するグランΣをコアとし、ゴッドグラヴィオンを形成していたグランディーヴァが『超重合神』したもの。
グランディーヴァはカラーリングの一部が変更されたものとなっており、基本的にはゴッドグラヴィオンと同じであるが、グランファントムシステムによって制御される無人機となっているため、グランナイツが駆るソルグラヴィオンとの同時運用を可能としている。
ファントムシステムの影響で性能はダウンしているが、グランΣの性能とパイロットであるサンドマンの技量によってゴッドグラヴィオンと同等の力を発揮している。
『スーパーロボット大戦Z』(2008年)では、ゴッドシグマとの名称の相似を物語上の演出として活用されている。
武器
基本的に超重剣を除くゴッドグラヴィオンと同じ武装を使用(初披露はスパロボZにて)。加えてグランΣ側に内蔵された双刃の槍『グラヴィトンランサー』を使用することが可能。
- グラヴィトンランサー:両腰に内蔵された双剣。連結して長鎗として使用したり、分割したままでの状態で使用するなど運用の幅が広い。刃部分のみを飛ばすことも可能とされる。装備位置の関係上グランΣの状態でも使用可能だが、使われた場面はない。
必殺技
- グラヴィトンブレイク:グラヴィトンランサーに重力子エネルギーを纏わせ、高速の手さばきで相手を切り刻む技。状況によって分割させて二刀流で切り裂くことも。
余談
- スタジオハーフアイから発売された「最小変形ゴッドグラヴィオン」の初期ロットと2次ロット以降では一部構造が異なっている(肩部と股関節の構造とGアタッカー/ストライカーの一部構造の見直し)。これはアルティメットグラヴィオンへの合神のためだが、当初はそれを想定していなかった(Zwei最終回で初披露だったため)。そのためスタッフがアルティメット再現のために金型修正を行わなければならなくなり、ソルΣグラヴィオンの発売も構造変更の関係上延期となったため、先に構造変更の少ないゴッドΣグラヴィオンが発売されることに。最終的には足掛け3年以上の年月を費やしている。その先の合神(ファイナルグラヴィオンと名付けている)も見越していたが諸事情により実現せず。
- 立体物は上記の最小変形のほかに今は亡き「YAMATO」から「群雄(動)」の可動モデル(ゴッドとグランカイザーが発売)、千値練から合金モデル「メタモルフォース」(ゴッド、ソル、ゴッドΣとして発売。アルティメットは各グランディーヴァの分離を廃したモデルとして発売)、グッドスマイルカンパニーからMODEROID(プラスチックキット。ゴッド、ソルΣ、ゴッドΣとして発売)が発売している、群雄以外は合神可能となっている。また、参考出品に終わったが、スーパーロボット超合金からのリリースも予定していた(もしそれが実現した場合はバンダイ初のグラヴィオン商品となるはずだった)。トレーディングフィギュアでも発売されているが、ゴッドΣのみでゴッドグラヴィオンとしての発売はされていない(頭部パーツがないため組み換えでの再現も不可)。
- 立体物の多いゴッドグラヴィオンだが、武装類を完全網羅したモデルは現在でも存在しない。理由としては使用が1回限りのものが多いためである。特にグラヴィトンブレイカーはサイズの関係上、キットとして再現されたものは皆無である。
関連タグ
ガオガイガー:合体が最終手段扱いとなっていたり、合体にリスクが生じるなど共通点は多い。合体構成が似ていることとメカデザインが同じ点も同様。