概要
1978年5月6日から1984年3月31日までTBSほかにて放送された、ダックスインターナショナル製作の教育アニメ。全305話(第18話欠番)。
視聴者ばかりか担当のお姉さんを教育することが主なストーリーで、実写パートのお姉さんの部屋から様々な発明の現場に旅立っていく。
番組おさらい
実写パートの現代編とアニメパートの過去編(はじめて物語)に分かれ、現代編ではモグタンもパペットで出演。
冒頭の呪文を唱えると過去に向かいアニメパートとなる。
この時お姉さんはモグタンの尻尾…ではなく脇腹を抱えてワープする(描写は少ない)。
実写パートのお姉さんは色々な服を着ているが、アニメパートになると常に同じ服装になるのはお約束。
…実写パートの服をアニメパートに合わせる気は無かったのだろうか?
まず見てて楽しいのが純粋にすごい。
40年がたった現代でも雑学として役立つのには舌を巻くが、注目すべきはその正確性と基礎に忠実で脚色のない分かりやすさである(古い情報ほど、後世尻切れ蜻蛉になり尾ひれが抜け落ちていくからだ)。
もし今からネットで同じ情報を集めようとしても難しいものがあろう。
当時ビデオデッキが普及していなかった時期だったのかもしれないが、全話ビデオ化で収益を上げ、平成でもシリーズが継続していればトリビアの泉が脅かされたことだろう。
関東では裏番組だった『機動戦士ガンダム』を打ち切りに追い込んだ作品とも言われている。
2001年に『21世紀まんがはじめて物語』として当時放送されていた「TBSアニメフェスタ」内で放送された。
2000年代にリメイク版も検討されていたが、ダックスインターナショナルの社長が『21世紀まんがはじめて物語』の完成直前に急逝し、社長を継いだ未亡人がテレビ番組事業からの撤退を決め、『21世紀まんがはじめて物語』はダックスインターナショナルの最終作となり、リメイク版も幻に終わった。
ローカルセールス枠であったため放送しなかったTBS系列局が少なからず存在した一方で、日本テレビ系列局・フジテレビ系列局約1局ずつでも放送していた時期がある。
その一方で、放送番組センターなる団体からの配給という形で放送した放送局も存在するが、系列外局ならともかく、TBS系列局でもこのような形で放送したところがあったりする。
また、局によっては「まんがおもしろタイムトンネル」にタイトルを差し替えた。
TBSと北海道放送では東急グループがスポンサーを務めた。ネット局によっては電力会社がスポンサーを務めたところもある。
国際情報社と言う出版社から一部エピソードが書籍化された。
登場人物
現代(1978年)の人物
時空を旅する貘。その甲斐あってとても博識だが、食いしん坊ぶりが目立ち女に弱い。
お姉さんのもとにはテレポートで現れるため、特に同居はしていない。
テレポート(過去から別の時代へも含む)程度なら「バビンチョ」の一言でお姉さん共々移動可能。
名前のせいでモグラと間違われる事も。
うつみ宮土理(1話~20話まで)
初代お姉さん。半袖シャツとオーバーオール、緑のスカーフという出で立ち。
古いアニメのためか、実写パートよりアニメパートのほうが不細工に見える珍しいケース。
岡まゆみ(21話~最終話まで)
(トップ絵の方は少し現代風になっている)
少々子供っぽくおバカでイヤンなところもある。しかしバスケの命中率が意外に高いのが驚き。
モグタン真のパートナーゆえ、食べるのも大好きだ。
茂森あゆみ(2001年)
3代目お姉さん。ツーピーススーツが特徴、唯一のスカート。
ハムスター、ロボット、携帯電話、ハンバーガーショップの全4テーマを担当。
出番が短い代わりに、走りまくった印象がある。
何気に室内では宮土理・まゆみが正面からのアングルのみだったが、あゆみははっきりマンションに住んでいることがわかる。
ナレーション 吉村光夫
当時、TBSに在籍していたアナウンサーで、ロングおじさんや、ロンちゃんの呼び名で親しまれ、関東ローカル番組では「夕焼けロンちゃん」と言う子供向け帯番組の司会も務めていた。2011年没。
スピードロボ(仮称)CV・担当声優不詳
番組中盤~後期の81~82年のアニメパートに突然登場したロボットで、「スピード」の話題になると何処からともなく神出鬼没で突然と現れて、乗り物や動物の移動速度の数値を計測しモグタンやお姉さんに報告する役回りだった。
歴史上の人物
頻繁に登場、且ついっぱいいる。最も発明が多かったことと、国家の概念がない時代なので出しやすかったらしい。強いて言えば男ばかりである。薄着だしね。
教科書と違い、番組では前期セミレギュラー。畿内説・九州説の影響で登場のたび言葉遣いが揺れるらしい。
よくまゆみお姉さんに村の揉め事を解決してもらった。テーマが機械関係に移ってからはあまり登場できなかった。
自ら一万円札をウリにしているまさかの太子。この時期は法律のテーマを扱うことがあった。
きまり悪くなるとお札に変身して退場。皮肉にも福澤諭吉と同じ回に登場したことがある。
(ほか、頻繁に登場する人物はこちらに加筆願います。)
民間発明家
(ゲスト人物をお願いします。)
間違っていた情報
いくらなんでも40年もたつと、事実と異なっていた情報も少しはある。
ただその場合も、本作の内容に沿って調べ直せば話の種には十分だろう。
それほど情報源として優れていると言えよう。
スタッフ
脚本/首藤剛志ほか
人形操演/原田克彦(のぞみプロ)
衣装協力/東急百貨店吉祥寺店
音楽/伊部晴美とダックスフント
撮影/IMAGICA
プロデューサー/丹野雄二 永井憲二(共にダックスインターナショナル) 鈴野尚志 井上博(TBS)
監督/曽我仁彦、野崎貞夫
製作協力/童話舎
製作/ダックスインターナショナル・TBS