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密輸ゲーム

みつゆげーむ

密輸ゲームとは、甲斐谷忍による漫画原作作品『ライアーゲーム』に登場するゲームの一つ。
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概要

プレイヤーは2つのチームに分かれ、それぞれ「密輸側」・「検査側」の役割りを交互に担う。後述する小ゲームを50ゲーム行う(なお、両チームが密輸側をそれぞれ1回ずつやって「1ゲーム」とカウントするので、計100回のゲームが行われる事になる)。小ゲームは一種のダウトで、密輸側が「密輸」した金額を検査側が言い当てられるかどうかで金銭が動く。「密輸」に成功した金額の合計が多いチームが勝ち。

勝ったチームのメンバーがこのゲームの勝者となるが、金銭の授受は個人単位で行われる。よって各プレイヤーの損得が必ずしもチーム全体の損得に一致するとは限らず、これをどうするかがゲームを勝ち抜くポイントの一つである。


ゲームの開始

各チームはそれぞれ個別の「国」に見立てられており、全てのプレイヤーは、相手国と、もう一つ別の第3国にそれぞれ口座を持っている(以下、相手国口座、第3国口座と称する)(詳細は後述)。ゲーム開始時点では、各プレイヤーの第3国口座の1億円と、相手国口座の3億が手持ちとして与えられる(これら計4億は事務局からの借金)。

小ゲームのルール

各小ゲームを開始する際、各チームは任意の方法で代表者を決める。各小ゲームは代表者同士の戦いである。密輸側、検査側のチームの代表者はそれぞれ密輸人、検査官と呼ばれる。密輸人の目標は、自分の相手国口座の現金を、自分の第3国口座へと「密輸」する事であり、検査官の目標はそれを阻止する事である。

密輸人と検査官は「検査ルーム」という部屋に入る。

この際密輸人は自分の相手国口座の現金のうちいくらかをアタッシュケースに入れて持ち込む。

検査官はアタッシュケース内の金額を推測し「ダウト。◯◯円」若しくは「パス」を宣言する。

この後、以下のように金銭が動く

検査官がダウト (Doubt) した場合

アタッシュケース内の現金が0円なら、ダウトされた金額の半分が「慰謝料」として検査官の第3国口座から密輸人の第3国口座に振り込まれる。

ダウトの金額≧アタッシュケース内の現金>0円なら、アタッシュケース内の現金は全て検査官の第3国口座に振り込まれる。

ダウトの金額<アタッシュケース内の現金なら、アタッシュケース内の現金は全て密輸人の第3国口座に振り込まれる。さらに、先述した「慰謝料」も密輸人の第3国口座に振り込まれる。

検査官がパス (Pass) した場合

アタッシュケース内の現金が全て密輸人の第3国口座に振り込まれる。なお、この場合でもアタッシュケース内にいくら入っていたかは検査官側も確認できる。


勝敗

ゲーム終了時点で、チームメンバーの第3国口座にある現金の総額が多い方のチームが勝ち。各口座以外の手持ちの現金は勝ち負けに影響しない。

賞金と借金

ゲーム終了時に自分の第3国口座に入っている現金は、そのままプレイヤーに賞金として与えられる。

ゲーム終了までに、相手国口座にある手持ちの現金を全て第3国口座に振り込めなかった場合、相手国口座内の現金は、相手チームのプレイヤー達で等分され賞金となる。ただし、3回戦の勝敗には影響しない。あくまでもただの賞金である。

全てのプレイヤーは最初に借りた4億円を事務局へ返済する。不足がある場合、それはチームの勝敗にかかわらずそのプレイヤーの負債となる。


詳細・備考

密輸人がアタッシュケースに入れる金額は1億円以下でなければならない。このゲーム中で使用するアタッシュケースには、きっかり1億円までしか入らないようになっている。ダウトの額はいくらでもよいが、密輸できる最高額が1億円である以上、それより大きい額をダウトしてもメリットはなく、密輸額が0円だったときのペナルティが増えるデメリットがあるだけである。

ゲームは3日間に分けて行われる。

検査ルームは遮音されている(遮音は検査官がスイッチを押すことで解除される)。また、窓はマジックミラーになっていて、中から外は見えないが外から検査ルームの様子は丸わかりとなっている。

検査官はダウトの際に、自分の第3国口座にある金額の2倍の金額までしかコールできない(例えば検査官の第3国口座の金額が4000万円の場合ダウトコールできる金額の上限は8000万円となる)。これは、ダウトが失敗した場合に宣言する金額の半分を「慰謝料」として没収されるため。

密輸人と検査官が検査ルームにいる時間は10分。この間に検査官は密輸人に話しかけるなどしてアタッシュケース内の金額を予想する。ただし、この際検査官はアタッシュケースを触ってはならない。

現金を口座から引き出す際には専用のカードを使うが、カードが使用不能であると主催者側が確認出来る場合は、再発行が受けられる。つまり、紛失した場合は再発行されない。また、1億円以上を引き出すこともできる(ただし、1億円を超えた分は、その全額を密輸することはできない。あくまでも1回の密輸額は1億円以下である)。

相手国口座での引き落とし額は全て記録されているため、ゲーム開始時と終了時での、全ての口座の合計金額に差額があると、データを遡って調べられる。つまり、賞金として持ち帰る以外で現金を持ち出すことは不可能である。

アタッシュケースの中に現金以外のものを入れてもかまわないが、それらは直接勝敗に影響しない。

一旦口座から引き下ろした現金は、再び口座に戻すことができる。

他人のカードを使って密輸した場合はカードの持ち主の口座に密輸した金が振り込まれる(慰謝料もカードの持ち主の口座に振り込まれる)。


ゲームの世界観

実はこのゲームには、簡単なストーリーがついており、ある国が二つに分断された。最近になって両国の関係は悪化し、3日後に戦争が起こりそうである。戦争が始まれば、その財産はすべて敵国に没収されてしまう。そこで貿易商人であるプレイヤーは「第3国(レロニラによると永世中立国のような国だと発言されている)にある」自分の口座に、「相手国に預けてしまった」自分の現金を密輸しようと企んでいるのである。

2つのチームをそれぞれ「北の国(ドラマでは火の国)」、「南の国(ドラマでは水の国)」という。1チーム9人で主人公達が「南の国」。


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